*提出書式

大部品: 宇宙都市 RD:37 評価値:8
-大部品: 宇宙開発の意義 RD:2 評価値:1
--部品: 目的
--部品: 天翔る国
-大部品: 開発の歴史 RD:21 評価値:7
--部品: モットー
--部品: 復興を待つ宇宙軍
--大部品: 宇宙港 RD:3 評価値:2
---部品: 宇宙ステーション
---部品: マスドライバー
---部品: 宇宙港の戦い
--大部品: 宇宙開発センター RD:4 評価値:3
---部品: 宇宙開発センター(初代)
---部品: センターの造船機能
---部品: 地中生活者
---部品: エステルの招聘
--大部品: 新宇宙開発センター  RD:2 評価値:1
---部品: 宇宙国家のプライド
---部品: センター再建
--大部品: 天橋立 RD:5 評価値:3
---部品: 輸送量の限界
---部品: 長距離輸送システム
---部品: 天橋立の完成
---部品: 磁気干渉防御システム(MIDS)
---部品: 軌道駅
--部品: 冒険艦蒼天号のレストア
--大部品: 星間リンクゲート RD:4 評価値:3
---部品: 自由のバロメータ
---部品: 大宇宙とのマリッジリング
---部品: 保安体制の確立
---部品: 管制とシステム更新
-大部品: 虚空の拠点 RD:14 評価値:6
--大部品: 機能とシステム RD:6 評価値:4
---部品: 技術の集積
---部品: 都市シールド
---部品: 太陽光発電システム
---部品: 空気循環システム
---部品: 水リサイクルシステム
---部品: 有機物循環システム
--大部品: 施設 RD:8 評価値:5
---部品: 宇宙モール
---部品: 宇宙長屋
---部品: 宇宙ドック
---部品: 関所
---部品: 宙奉行
---部品: 護り人の里
---部品: 宇宙農園
---部品: 宇宙養魚場


部品: 目的
FVBはその大目的として、「我らは帝國の剣にして盾として、我らの帰るべき星の護り人となる」の言葉を国是として掲げてきた。それゆえ、星の世界へと歩み出したときに、そこからまた地上へと帰るのではなく、生活と産業の拠点を築こうとしたのは当然のながれであった。それは単なる領土拡張欲ではなく、そこに正義が必要とされ、慈愛の心が求められ、平和を願うからだという基本理念が存在した。

部品: 天翔る国
FVB藩王さくらつかさは、かつて「この国の往く道はやはり宙にしかない」と、居並ぶ家臣団に対して断じて見せた。それからのFVBはただ宇宙をその手につかむべく全身全霊を傾けて行動することになる。宇宙軍を再建し、マスドライバーや宇宙ステーションを建設し、さらには宇宙開発センターにまで手を伸ばしていく。

部品: モットー
宇宙開発の歴史は苦難の歴史であった。宇宙というのは、ただ「そこにいる」というだけで膨大な資源とエネルギーを必要とする世界なのだ。しかし、人々は、「いつだって前向きな心で」「みんなで笑って頑張ろう」「1人でも多くの人を助けられる国に」をモットーに頑張り続けてきた。それがFVBである。

部品: 復興を待つ宇宙軍
FVBは早くから宇宙軍を取得していたが、根源種族に建国の地を追われる際に、藩国国民の脱出のために大きな損害を受けたまま、組織としては消滅していた。以来、藩国国民の中には宇宙軍の再建を望む声があったものの、新たな地での祖国再建が優先であり、余裕も無いことから棚上げされていた。

部品: 宇宙ステーション
最初に完成した宇宙関連施設は宇宙港であった。軌道上に設置されたステーションが、地上基地から送られる燃料や補給物資によって宇宙艦隊を維持する施設であったが、この段階で稼働する宇宙艦はミアキス級プラットフォームだけであり、FVB独自の宇宙艦隊創設にはほど遠かった。

部品: マスドライバー
宇宙港の地上基地の中核で、通称「我らが故郷への入り口」。宇宙への補給物資をコンテナに詰め込み、加速して宙へ放り出すための施設。重力井戸の底であり、大気圏という壁もあるため、効率そのものは決して良くなかったが、初期のFVBみならず帝國の宇宙戦略を支えた施設である。

部品: 宇宙港の戦い
宇宙港の歴史は破壊と再生の歴史である。かつてはFVBがテラ領域の帝國軍唯一の、宇宙の守り手であった。その自負があればこそ、楽しいイベントも、個人アイドレスのパワーアップも二の次にして、ただひたすら質実剛健に宇宙施設の整備に奔走してきたのである。それゆえに、度重なる宇宙戦闘で真っ先に標的となり、わずか2ヶ月で2回、通算では3回も撃墜されるという惨禍を経験することになる。EV81「偵察機迎撃作戦」にてビアナオーマ偵察機の核攻撃により大破。EV108「空爆の開始」にて共和国天領軍によって東京に向けた落下軌道に入り、各国懸命の対空攻撃とハッキングが功を奏し自爆したものの2代目宇宙港は失われた。さらにEV114「第一波」にて第3新宇宙港も、共和国天領軍の大型I=Dのレーザー攻撃を受け大破してしまう。

部品: 宇宙開発センター(初代)
宇宙港に続いて完成した宇宙関連施設は、宇宙開発センターである。管制官100人が詰める大管制室には巨大なセンタースクリーンが設置され、ここから発射される宇宙船のみならず、周辺宙域の天体や飛翔物を追跡し監視することもできた。

部品: センターの造船機能
宇宙開発センターには往還機発着場のみならず、巨大ドックや噴射試験場が置かれ、宇宙船開発の拠点としても活躍した。しかし、それの施設の大部分は地下施設として作られ、景観保護と防衛能力の強化を両立させていた。だが、理由はそれだけではなかった。

部品: 地中生活者
花や風を愛しながらも、生活の中心が地下の洞窟になってしまうのも、もともと閉鎖空間である都市船、宇宙艦を居住空間としていたからであり、施設の大半を地下に移して不平不満の1つも国民から出ることはなかった。そういう意味ではFVBの国民の資質は美少女による銀河帝国の民(ネーバルウイッチ)に近いといえる。花鳥風月をこよなく愛するのも、虚空に生きる者ならではの飢餓感の反動なのかもしれない。また、この地下生活で培った水耕栽培技術が宇宙農園に活かされている。

部品: エステルの招聘
宇宙への飽くなき探究心を持ちながら、その技術も人員も多くが失われたままであったことから、FVBは外部から専門家を招聘した。美少女による銀河帝国を出自とする航海士、エステル・エイン艦氏族・アストラーダである。彼女の助言に助けられたと、後に多くの者たちが語ることになる。

部品: 宇宙国家のプライド
FVBの宇宙開発センターに壊滅的な被害が及んだのは、T11の天領共和国との戦いであった。それは単なる悲劇ではなく、唯一無二の宇宙大国であったFVBのプライドを打ち砕くものであった。しかし、FVBの国民のプライドは傷ついたが、帝國の防衛はなされた。宰相府藩国に建設された防空司令部が健在であり、越前藩国の防空システムとリンクすることで互いの死角や不在をカバーする体制が完成していたからだ。

部品: センター再建
二度とこのような暴挙を許してはならない。その憤りが新宇宙開発センターの原動力となった。その工事においては、施設の隠蔽が最優先されることになった。崩れ落ちた地上施設のレーダーサイトや関連システムは表面的には、破壊されたまま放置された。その一方で、その内部に待避壕レベルのコンクリート材に包まれた設備が設置され、また、より小型高性能の探査システムや誘導装置のアンテナが周辺の樹木や遊園地のジェットコーストの構造体などに偽装され、分散配置された。もはや地上に見えるものは、破壊されたレーダーサイト、森林、火山、そして建設途中のテーマパークだけとなった。
ちなみに宇宙港はこの時点で4代目である。

部品: 輸送量の限界
FVBは、その目的である宇宙への帰還を目指し、ただひたすらに宇宙関連施設の整備に奔走してきた。しかし、実際に宇宙が活躍の場になると宇宙開発センターの打ち上げ力だけでは輸送力が足りず、また度重なる攻撃を受けたことから新たな施設を建造する必要性があることは明白であった。そこで着目されたのが、長距離輸送システムであった。

部品: 長距離輸送システム
既に先行して他国では長距離輸送システムが建造され、その一部は路線を宇宙まで延ばしていたことからFVB一強の構図は崩れたが、それは問題ではなかった。鉄道輸送システムで宙まで上がれるという事実が明らかになったことが重要だったのだ。

部品: 天橋立の完成
稼働した長距離輸送システム「天橋立」は、磁気干渉防御システムによって守られた軌道上昇塔「蜃気楼の塔」の中を、ディーゼル・エレクトリック方式と電車方式のハイブリットタイプで動く列車が年輪状に3層に分けられた上下計6線を疾走するものとなった。

部品: 磁気干渉防御システム(MIDS)
宇宙開発センターとも繋がった監視システムが付近の宙域を監視。警告を無視して接近する飛翔体にはMIDSが対処する。これは、垂直軌道と螺旋軌道に大電力を流すことで強力な磁場を作成しそれによって粒子ビームやレーザーをそらし軌道上昇塔を守るシステムであり、列車が降る時に回生ブレーキによって発生した電力が、その使用電力の補助として塔各部のバッテリーに蓄えられている。

部品: 軌道駅
終着駅が宇宙であるため、駅舎の構造は宇宙港のターミナルとして建設された。その特徴は、身元の確認と手荷物チェックをおこなうエリアが独立していること、旅客の乗り降りにボーディング・ブリッジを使用することである。ボーディング・ブリッジの反対側は貨物埠頭になっており、乗客の乗り降りと貨物の荷扱いを同時に行えるようになっている。

部品: 冒険艦蒼天号のレストア
FVBの本格的な宇宙艦は、地下から発掘された冒険艦をレストアしたことに始まる。そのため、メインの船殻と機関部についてはほぼブラックボックス状態であったが、艤装の傍ら研究調査が進められ、その後の宇宙艦建造の礎となった。

部品: 自由のバロメータ
施設や宇宙艦艇も充実してきたFVBであったが、新たに航路数の増強問題が持ち上がってきた。宇宙防衛戦での手数が不足しがちであり、より高速の宇宙船を数多く建造するか、それともそれ以外に手数を増やす算段をするかの二択を迫られたのだ。そこで選択されたのが星間リンクゲートによる航路短縮であったが、折しもFVBへと亡命してきた美少女による銀河帝国系国民(銀河美少女)の技術があり、宇宙船建造業の隆盛により作業艇の確保が容易となっており、そして長距離輸送システムによって地上からの物資の輸送も安価におこなうことができるようになっていたからこそ実現した工事であった。

部品: 大宇宙とのマリッジリング
星間リンクゲートは宇宙空間に浮かぶ巨大な円状の施設であり、その中心部に生成される巨大な穴を艦船が通過することにより、広大な距離を瞬時に移動することができる。それは高度な技術による超巨大工事となったが、宇宙空間においての大きさは投入される血と汗の量の問題でしかない。銀河美少女のみならず、人も犬士もカカシロイドも、水夫も船乗りも剣士も理力使いも幻影使いも、つまり誰も彼もがこの建設に参加し、挙国一致の努力によって完成した星間リンクゲートは、まさにFVB国民すべてと大宇宙とのマリッジリングであった。

部品: 保安体制の確立
宇宙への道が広がり、人や物が行き来するようになると治安の問題が浮上する。そこで、こうした宇宙施設や輸送網を悪用したテロや汚職、人身売買などの犯罪が発生しないよう、機甲侍がにらみを利かし、お庭番がひそかに監視の目を光らせ、それはやがて宙奉行所や帝環新線組などの治安組織として結実した。

部品: 管制とシステム更新
星間リンクゲートの管制・制御は宇宙港内に設置された管制室にておこなわれるが、宇宙開発センターにもサブステーションが置かれている。しかし、宇宙開発センターのサブステーションの意義は、非常時用のバックアップ機能よりも、新システムの試験・運用実績にある。機能的にまったく同じシステムが独立して存在することにより、新システムの検証が容易におこなうことができ、バージョンアップ、グレードアップを迅速におこなうことを可能としていた。

部品: 技術の集積
FVBがこのテラ領域に拠点を定めて以来、積み上げてきた技術と経験の集約されたものが、今、宇宙都市となって花開いている。それは単なる巨大な宇宙基地ではなく、本当の意味で人の住まう地となったのだ。

部品: 都市シールド
宇宙都市をデブリ等から護るため、ニュートン式空間歪曲シールドが設置されている。これはFVBが燃料を精製・圧縮する時に発生する副産物の圧縮物質を利用したものであり、万有引力の法則を利用したニュートン式反重力装置の応用である。これはぽち皇帝の護衛艦隊として惑星上に強行降下をした際に展開されたことで知られるようになったが、もともとは民生技術である。

部品: 太陽光発電システム
重量も場所も気にしなくて良いため、太陽光エネルギーは宇宙都市の主要エネルギーとなっている。ただ、闇雲に設置すると艦船の航行の妨げとなるため、設置には宙奉行所の許可が必要であり、また監督を受ける。

部品: 空気循環システム
宇宙では空気も有限の資源である。化学反応によって酸素を生み出す方法も採用されているが、植物の光合成も重要な位置づけであり、宇宙農園には二酸化炭素を酸素へと還元する役割も与えられている。

部品: 水リサイクルシステム
水は彗星などの捕獲によって補うこともできるが、その機会は多くなく、また地上からの汲み上げにもコストがかかるため、主にリサイクルによって循環させられる資源である。その浄化技術は、生活排水や排泄物中の水を熱殺菌し、一部は農園の農業用水とし、残りの水は生物活性炭による浄化後に再利用することでリサイクルを繰り返す。

部品: 有機物循環システム
生ゴミや糞尿などの有機物の循環は、地上でも利用されているコンポストを応用するし、堆肥菌によって堆肥化する。それを植物に与え、その植物を人間が野菜や果実として摂取することによって循環することになる。

部品: 宇宙モール
各宇宙都市の基点であり、ドーム都市と長屋の連結によって拡張していった宇宙都市の中心街として建設されたのが、モールである。小さなユニットレベルでは設置できない大型の動力源や燃料精製施設などの都市機能の中枢が置かれ、また官庁街やオフィスビル、がある。奉行所と呼ばれる役所や公共施設、大型ショッピングセンターやリゾート空間である森林エリアなどが集まったエリア。ここから、宇宙ステーションを経由して個人の居住施設である長屋や農場、養魚場へと枝が伸びるように広がっている姿は、FVBならではの名勝と言われている。

部品: 宇宙長屋
人口が地上から星の世界へ急速に流れ込んだとき、居住用設備を緊急増産するためにFVBは規格化されたユニット形式の簡易居住システムを採用した。通称「宇宙長屋」である。もちろん宇宙空間の施設なので「すきま風が入り込む」ようなことはない。それぞれ一家族単位で独立したユニットを生産、それを連結させて長屋とし、それをさらに先行して完成していた旧式のドーム型宇宙ステーションや役目を終えた大型宇宙船などと連結させていくことで巨大な宇宙都市を形成していったのだ。外観は長屋と揶揄するほどボロくはなく、なまこ壁の土蔵風の外殻が好評である。

部品: 宇宙ドック
宇宙艦船の修理や新造のための施設。無重量空間なので宇宙船の重量を支える必要はなく、宇宙線やデブリから船や作業員を守り、宙域に固定するだけの機能があれば足りるため、造りは意外に簡単で安価である。

部品: 関所
宇宙都市が銀河鉄道や軌道エレベータを通じて外の世界や地上世界と通じる部分には関所と呼ばれる施設が設けられ、テロや犯罪者、密貿易や疫病の摘発や防止の拠点として機能している。

部品: 宙奉行
国民の大半は既に宇宙生活者であり、地上にいるのはまだ幼い子供かその保護者や教育者、神様を奉る宮司や巫女、森林や残された都市機能の営繕担当者というFVBでは、居住施設の維持管理や保安の担当が「宙奉行」と呼ばれる、本来は航路管理や艦船の建造を管轄する役所に置かれている。その初代奉行はエステル・フィーリ・シグレ艦氏族が務め、宇宙居住区の発展と安全性の礎を築いた。

部品: 護り人の里
FVBの民の中でも、特に宇宙適応が進んだ人々を「星の護り人」と呼ぶが、彼らはその名の通り、テラの防人を務めるべく、主に辺境宙域へその居住区を展開させているが、彼らの居住ユニットは他の民よりも大きくなる傾向がある。それは彼らが本来、艦上生活者であり、居住ユニットは家族と過ごす「家」ではなく、仲間と集い語り歌い踊るための「集会所」的なものだからだ。それらは「護り人の里」と呼ばれ、生活の大半を宇宙船上で過ごす民の自宅のような存在となっている。

部品: 宇宙農園
農園は単なる生鮮食料の供給源としてだけではなく、光合成による空気のリサイクル、水蒸気となった水を植物を経由して循環させるなど、宇宙都市のエネルギー循環の要である。

部品: 宇宙養魚場
大型家畜の飼育は未だ困難であることから、養魚場は宇宙都市に独立してタンパク質を供給することのできる唯一の施設である。その飼育する魚介の種類はまだ大海に比べると少ないが、宇宙養魚師らのたゆまぬ努力により、日々その種類と数は増えている。

 

最終更新:2017年08月01日 16:04