※1より続く

 

部品: 保安体制の確立
宇宙への道が広がり、人や物が行き来するようになると治安の問題が浮上する。そこで、こうした宇宙施設や輸送網を悪用したテロや汚職、人身売買などの犯罪が発生しないよう、機甲侍がにらみを利かし、お庭番がひそかに監視の目を光らせ、それはやがて宙奉行所や帝環新線組などの治安組織として結実した。

部品: 管制とシステム更新
星間リンクゲートの管制・制御は宇宙港内に設置された管制室にておこなわれるが、宇宙開発センターにもサブステーションが置かれている。しかし、宇宙開発センターのサブステーションの意義は、非常時用のバックアップ機能よりも、新システムの試験・運用実績にある。機能的にまったく同じシステムが独立して存在することにより、新システムの検証が容易におこなうことができ、バージョンアップ、グレードアップを迅速におこなうことを可能としていた。

部品: 技術の集積
FVBがこのテラ領域に拠点を定めて以来、積み上げてきた技術と経験の集約されたものが、今、宇宙都市となって花開いている。それは単なる巨大な宇宙基地ではなく、本当の意味で人の住まう地となったのだ。

部品: 都市シールド
宇宙都市をデブリ等から護るため、ニュートン式空間歪曲シールドが設置されている。これはFVBが燃料を精製・圧縮する時に発生する副産物の圧縮物質を利用したものであり、万有引力の法則を利用したニュートン式反重力装置の応用である。これはぽち皇帝の護衛艦隊として惑星上に強行降下をした際に展開されたことで知られるようになったが、もともとは民生技術である。

部品: 太陽光発電システム
重量も場所も気にしなくて良いため、太陽光エネルギーは宇宙都市の主要エネルギーとなっている。ただ、闇雲に設置すると艦船の航行の妨げとなるため、設置には宙奉行所の許可が必要であり、また監督を受ける。

部品: 空気循環システム
宇宙では空気も有限の資源である。化学反応によって酸素を生み出す方法も採用されているが、植物の光合成も重要な位置づけであり、宇宙農園には二酸化炭素を酸素へと還元する役割も与えられている。

部品: 水リサイクルシステム
水は彗星などの捕獲によって補うこともできるが、その機会は多くなく、また地上からの汲み上げにもコストがかかるため、主にリサイクルによって循環させられる資源である。その浄化技術は、生活排水や排泄物中の水を熱殺菌し、一部は農園の農業用水とし、残りの水は生物活性炭による浄化後に再利用することでリサイクルを繰り返す。

部品: 有機物循環システム
生ゴミや糞尿などの有機物の循環は、地上でも利用されているコンポストを応用するし、堆肥菌によって堆肥化する。それを植物に与え、その植物を人間が野菜や果実として摂取することによって循環することになる。

部品: 宇宙モール
各宇宙都市の基点であり、ドーム都市と長屋の連結によって拡張していった宇宙都市の中心街として建設されたのが、モールである。小さなユニットレベルでは設置できない大型の動力源や燃料精製施設などの都市機能の中枢が置かれ、また官庁街やオフィスビル、がある。奉行所と呼ばれる役所や公共施設、大型ショッピングセンターやリゾート空間である森林エリアなどが集まったエリア。ここから、宇宙ステーションを経由して個人の居住施設である長屋や農場、養魚場へと枝が伸びるように広がっている姿は、FVBならではの名勝と言われている。

部品: 宇宙長屋
人口が地上から星の世界へ急速に流れ込んだとき、居住用設備を緊急増産するためにFVBは規格化されたユニット形式の簡易居住システムを採用した。通称「宇宙長屋」である。もちろん宇宙空間の施設なので「すきま風が入り込む」ようなことはない。それぞれ一家族単位で独立したユニットを生産、それを連結させて長屋とし、それをさらに先行して完成していた旧式のドーム型宇宙ステーションや役目を終えた大型宇宙船などと連結させていくことで巨大な宇宙都市を形成していったのだ。外観は長屋と揶揄するほどボロくはなく、なまこ壁の土蔵風の外殻が好評である。

部品: 宇宙ドック
宇宙艦船の修理や新造のための施設。無重量空間なので宇宙船の重量を支える必要はなく、宇宙線やデブリから船や作業員を守り、宙域に固定するだけの機能があれば足りるため、造りは意外に簡単で安価である。

部品: 関所
宇宙都市が銀河鉄道や軌道エレベータを通じて外の世界や地上世界と通じる部分には関所と呼ばれる施設が設けられ、テロや犯罪者、密貿易や疫病の摘発や防止の拠点として機能している。

部品: 宙奉行
国民の大半は既に宇宙生活者であり、地上にいるのはまだ幼い子供かその保護者や教育者、神様を奉る宮司や巫女、森林や残された都市機能の営繕担当者というFVBでは、居住施設の維持管理や保安の担当が「宙奉行」と呼ばれる、本来は航路管理や艦船の建造を管轄する役所に置かれている。その初代奉行はエステル・フィーリ・シグレ艦氏族が務め、宇宙居住区の発展と安全性の礎を築いた。

部品: 護り人の里
FVBの民の中でも、特に宇宙適応が進んだ人々を「星の護り人」と呼ぶが、彼らはその名の通り、テラの防人を務めるべく、主に辺境宙域へその居住区を展開させているが、彼らの居住ユニットは他の民よりも大きくなる傾向がある。それは彼らが本来、艦上生活者であり、居住ユニットは家族と過ごす「家」ではなく、仲間と集い語り歌い踊るための「集会所」的なものだからだ。それらは「護り人の里」と呼ばれ、生活の大半を宇宙船上で過ごす民の自宅のような存在となっている。

部品: 宇宙農園
農園は単なる生鮮食料の供給源としてだけではなく、光合成による空気のリサイクル、水蒸気となった水を植物を経由して循環させるなど、宇宙都市のエネルギー循環の要である。

部品: 宇宙養魚場
大型家畜の飼育は未だ困難であることから、養魚場は宇宙都市に独立してタンパク質を供給することのできる唯一の施設である。その飼育する魚介の種類はまだ大海に比べると少ないが、宇宙養魚師らのたゆまぬ努力により、日々その種類と数は増えている。

部品: 太陽エネルギー
都市活動の主動力は太陽エネルギーとし、地上建造物の上部やドーム周辺には、無数の太陽光発電パネルが設置されている。それですべてのエネルギーをまかなうまでには至っていないが、それでも消費エネルギーの大幅削減に貢献している。

部品: 水再生システム
放置すれば蒸発して大気中に散ってしまう水蒸気をドーム内にとどめ、生活排水等で本来ならば外部に排水されるべき汚水を宇宙船での技術を応用することで循環させ、地下深くより汲み上げている地下水や海洋水をろ過したものと合わせ、再び飲用を含めた生活用水や緑化のための水資源としてリサイクルされていく。

部品: 淡水化処理システム
水の絶対量が不足しがちなため、海水の淡水化も重要なシステムである。海岸近くのドーム都市が海水を汲み上げ、太陽熱によって蒸発させ、それを冷却することで真水にするフラッシュ方式が採用されていて、この脱塩処理した水が農業用水として各都市へ送られ、緑化の大きな力となっている。

部品: 緑化事業
荒れ果てた砂漠を緑化するため、海岸沿いのドーム都市でろ過された水が蒸発しないよう地下パイプで拠点となる都市へと送られ、そこから緑化のために育てられている樹木などの植物に与えられ、一歩ずつその緑の領域を拡張している。また、単純に水を散布するだけではすぐに蒸発したり地下に吸い込まれ消えていくため、併せて保水性向上のための高吸水性高分子による土壌の改良もおこなわれ、その技術は他国へ提供され、互いに技術交流を進めている。

部品: 緑化の基地
FVBの地上再生事業は、鎮守の森とドーム都市を中核として進められているが、たとえ壊れても再建可能なドームに対し、失われたら再現不可能な鎮守の森はなんとしても守らなければならない聖域であった。ドーム都市は、鎮守の森を守り、育てるために作られたと言っても過言ではない。

部品: 災禍を逃れた森
かつてFVBの地上の大半を覆っていた緑の森が焼き払われ、大半が砂漠と化した後も、小さな鎮守の森だけはかろうじて残されていた。船乗りの聖地であるため、直接戦火が及ぶことがなかったのも大きな要因かもしれない。


部品: 森の入り口
鎮守の森の入り口には古ぼけた大鳥居が立っている。かつてはこの鳥居が神域とそれ以外の境界となっていたが、今は緑の残る旧世界と荒れ果てた新界の境界となっている。

部品: 森の社
鎮守の森の、小さな泉の傍らの社に祭られているのは、大航海の時代から宇宙船の時代まで、信心深い船乗りが信仰してきたカエルの神さまである。

部品: カエルの神さま
東国人の国であり、また船乗りの多い国であるFVBでは、古くからカエルの神さまが「スグカエル」「ブジカエル」として信仰されており、またその霊験ともいわれる事象も語り継がれていた。

部品: カエル人気
FVBでのカエル人気は常に高く、艦の船体にカエルのノーズアートを描く艦が後を絶たなかったり、酒保(艦及び基地内の売店)でカエルのパジャマをがいくら入荷しても売り切れてしまったりするし、各艦の艦橋にはまずカエルの神さまを祀った神棚が設置されている。

部品: 祈願祭
新たな艦船が竣工する都度、その航海の安全を祈願して船の写真や模型がカエルの神さまの社に奉納され、安全祈願の祈祷が執り行われるのはあたりまえのことである。各宇宙船・宇宙艦の船橋や艦橋にはきちんと神棚が祀られており、艦船が完成した際には、盛大な祈願祭が執り行われるのが習わしとなっている。

部品: 巡礼の地
鎮守の森はカエルの神さま信仰の聖地として、海の船乗りから宇宙船乗り、そしてその家族のものたちが足繁く通ってお参りする地となっており、船乗りは長い航海から帰港するとまずこの社に参拝して御礼申し上げる。

部品: カエルの合唱
澄んだ空気の中に心地よい帝都での湿度を含んだ森の奥では、静かな夜には星が良く見え、その各所より人間よりはるかに多い数となったカエルの合唱が聞こえる。

部品: カエルの詩
 だいじょうぶ
 悪いことなどひっくりカエル

 あせることはない
 世界はぜったいによみガエル

 希望を捨てるな
 森も湖もいきカエル

 聞こえるぞ、人々の歓声でわれカエル
 勝利の知らせでわきカエル

 しんぱいない
 待ち人はかならずぶじカエル

部品: ラーカウ要塞攻略戦での逸話
「小さなカエルがこっちへついて来いと言っているように思え、付き従っていたら結果的に助かった」
ラーカウ要塞攻略戦にて冒険艦が真っ二つに大破し、漂流していたのを救われた乗員の中には、そんなことを言う者もいた。艦首か艦尾か、1/2の確率が生死を分けた。それが極限状況下における幻覚や模造記憶なのか、聞く者を喜ばようとする船乗り特有のホラ話なのか、はたまた真実の出来事であったのか、今となっては検証することはできないし、するべきことでもない。

部品: 信仰の意味
信仰は、一人ひとりの心の中にあるものであり、実際がどうであろうと人が信じる限りは真実となる。逆に言えば、人が信仰心を失い、信じることを忘れれば、現実に存在する神の加護さえ失ってしまうことは肝に銘じなければならない。「神は自らを助くるものを助く」の言葉のように、FVBの民もまた神の助力を得られる資格のあ る存在となるべく努力を積み重ねていた。「何かが起きてから結果を覆す努力ではなく、事故や事件を未然に防ぐ努力と、目に見えない、触れる事も叶わない相手を信じ、大事に思う事」、それ が大事なのだ。

部品: 示準の森
鎮守の森は信仰の地であることから、聖域として人の手が加わる範囲は最小限とされている。つまり、古くからの森がそのままの形で、かつてのFVBそのままの森林植生が残されているのだ。そのため、国土再生のための示準ともいうべき存在となっている。

部品: FVB本来の植生
カエルの神さまの社を囲むようにして存在する森であり、森そのものが崇敬の対象となっているため、最低限の手入れ以外に人の手が入ることもないことから、その森林植生はFVBの原植生を残している。

部品: 森の植物
鎮守の森の植生は広葉樹主体であるが、場所によっては赤松などの針葉樹の姿も見られる。高木、亜高木層には赤い実が目立つアズキナシが生えているが、全体的に多いのはやはりブナ、ナラ、カエデのあたりである。

部品: ブナ
ブナは攻撃的な広葉樹と評され、どのような土壌でも旺盛に繁茂することで知られている。しかも根から毒素を出していくため、放置すれば森の大部分がブナ林になると言われている。ただし、その実はほ乳類のエサとして重宝され、家畜飼育にも用いられるが、虫食いさえなければナッツとして食べても美味い。

部品: ナラ
ブナと勢力を二分する落葉性の広葉樹だが、虫が樹液を吸いに来る樹木の定番であり、その木材は家具や炭などにも利用される利用価値が比較的高い樹木である。

部品: トチノキ
落葉広葉樹で、マロニエの呼び名でも知られる。森の植生としては第2グループ。水気を好み、適度に湿気のあるところに生えるため、泉の周辺で多く見かける。成長すると巨木になる。トチの実は加工は面倒くさいものの食用であり、飢饉の際の非常食として重宝された。

部品: アズキナシ
落葉樹で、樹高は大きいものだと15mに達する。白い花と赤い実が目立つが、ブナやナラに押されて勢力的には少数派に位置する。

部品: ワサビ
泉からきれいな水が流れる一角には、どこからやって来たのか、小さなワサビが棲み着いている。ワサビは刺激性のある香味を持ち、香辛料として重宝されているが、根から刺激物を発するため、流れのある水中以外では周囲の植物に悪影響を与える。

部品: タデ
穂状の白い花が咲く一年草。特有の香りと辛味を持つため、東国人の国では薬味や刺身のつまなどに用いられる。

部品: シダ
花を咲かせないシダ系植物。乾燥に耐える種もいるが、基本的にはその生育には十分な水を必要とする。ワラビ、ゼンマイなど、山菜として知られる仲間も多い。

部品: キャラボク
キャラボクは伽羅木と書き、イチイの変種の常緑低木である。これを庭に植えると疫病を防ぐとも言い伝えられており、社務所周辺にその姿が見られる。成長は遅いが、日向でも日陰でも育ち、生け垣として利用されている。

部品: サラシナショウマ
アジサイやオシダなどと共にキャラボクの林床に広がることの多い多年草植物で、若菜は山菜として食べられる。また、根茎は解熱・解毒効果のある生薬として漢方薬に利用される。

部品: アジサイ
落葉低木の一種で、その土壌の酸性度によって酸性ならば青、アルカリ性ならば赤と花の色を変える。しかし、その種子や葉には毒性があり、人や家畜が食さないよう注意する必要がある。

部品: 管理なき森
神域として人の手を加えないのが鎮守の森であるから、原則として人の手は加わらないため、伐採や植樹等は原則としておこなわれない。あるがままというのが原則である。

部品: 管理なき管理
管理されない森ではあるが、倒木によって参道が閉鎖されたり、参拝者が怪我をしないよう、あるいは危険な動植物が入り込んでいたり、地面に大穴が空いていたりしないかなど、神職らが定期的に巡回して見守り、必要ならば回復作業を時には信者の手を借りて行っている。

部品: 社務所周りの管理
森そのものは管理しないとしても、社や社務所周りは草むしりや清掃をしなければ、アッという間に森に呑み込まれて消えてしまう。そのため、その周辺については神職や巫女、信者らによって維持管理が行われている。

部品: みこさんぽ
その職務や職場環境から、巫女には自然とふれあうのを好む者が多く、余暇には神社周辺を散策し、季節毎の木々の姿を楽しんだり、食べられる野草等を発見して採取する姿が見られ、これは「みこさんぽ」としてある種の名物となっている。

部品: 森の維持
FVBの地上再生事業は、鎮守の森とドーム都市を中核として進められているが、たとえ壊れても再建可能なドームに対し、失われたら再現不可能な鎮守の森はなんとしても守らなければならない聖域であった。ドーム都市は、鎮守の森を守り、育て、拡張するために作られたと言っても過言ではない。

部品: 砂漠化の阻止
一度砂漠化した大地では、地面の保水力が低下しており、気温も上昇しやすいことから砂漠化がさらに進行する。これを阻止し、緑地の拡大を積極的に推し進めなければ、国土の回復はおろか残された鎮守の森まで消えてしまうことになる。

部品: 緑の壁
下草から高木まで、さまざまな植物による多層構造の森を、鎮守の森を中心に広げていくことで、砂漠化を防ぐ緑の壁とする。10数種類の常緑広葉樹を中心とした森は、建材確保のために針葉樹を単独で植樹した単植林に比べ、根が深く張って幹も太くなると共に、多い繁った木々の葉によって緑の表面積が多くなり、保湿効果が高まるようになる。これによって、国土の緑化を進めると共に、鎮守の森が砂漠に侵蝕されることを防ぐ。

部品: 森のネットワーク
鎮守の森と、その周辺に点在する緑地をつなげることで、砂漠化を防ぎ、緑化を促進していく中で、周辺に生息する生物たちを守って生物多様性の保全に貢献することも目的の1つである。森は植物だけでなく、そこで生きる動物や昆虫などまで含めた生態系なのだ。

部品: 水源
神社は湧水が湧く場所に立地している。そのため、かろうじて鎮守の森を維持するだけの水源は確保できているが、それだけでは森を周辺に拡張するのに足りるはずもなく、それにはドーム都市などからの資源投入が必要となる。

部品: 緑地回復期間
プロジェクト当初は土壌改良、水分供給など積極的に人の手と予算を投入する必要があるが、軌道に乗ってしまえば自然の力で循環し、およそ20年で森になることが期待されている。つまり、最初の3年から5年をいかに乗り切るかがプロジェクトの成否を分けるターニングポイントとなる。

部品: 祭礼
まだ地上に人が多く住んでいた時代には、年末年始やさまざまな祭事などの際には大勢の人々が集まり、屋台などが軒を連ね、老若男女が笑い、さざめき、鎮守の森を賑わせていた。今、地上再生のために人々がこの地に降り立ち、再び祭礼が復活しようとしている。

部品: 祭礼の復活
保護プロジェクトの一環として、鎮守の森での祭事については積極的に予算が投入され人が集められる。それは復興に携わる人への慰撫であり、外から見守る人々に鎮守の森を体験してもらい、その意義を確認してもらうことにある。

部品: 初詣
新しい年の平安と無事を祈るため、信者が年明けに初めて神社に参拝することを初詣という。これに合わせて、神職らも五穀豊穰と国家安泰、天下太平を祈願した祈祷をおこない、巫女が舞を奉納する。

部品: どんど焼き
正月15日に、正月の松飾りやしめなわなどを家々から持ち寄って燃やすという火祭り行事がおこなわれる。神社のお守りも年を越えたらここにくべられることで、神さまにお返しする形になる。また、この火にあたり、焼いた餅を食べれば、その1年間健康でいられるとされている。

部品: 祈年祭
2月には、年の初めに米を始めとする五穀の豊穰を祈る神事が行われる。一般の信者が訪れることはほぼないが、神職と巫女そして信者の代表によっておこなわれる。

部品: 春祭り
さまざまな生命の芽吹く春を祝い、神さまに豊作を祈るのが春の神事です。神事が行われるのに合わせ、一般の参拝客も神社に訪れ、参道には多くの屋台が並んで賑わいます。

部品: 大祓
6月と12月には、、日々生活するうちに知らず知らず積み重ねてしまった罪を祓うための神事が行われます。神社の境内には大きな茅の輪が設けられ、信者はその茅の輪をくぐって祈ることで禊ぎすることになります。


部品: 夏祭り
蛙の鳴き声も五月蠅い8月になると、害虫や風水害による被害が起きず、無事に農作物が収穫できるよう夏祭りが行われますが、これに合わせて先祖の霊を迎え、また送り返すための盆踊りも行われるようになりました。長期航海が多い船乗りたちも、この夏祭りには欠かさず集まってきます。

部品: 秋祭り
実りの秋には、台風や日照り、虫害などを何とか乗り越え、無事の豊作を迎えることが出来たことを感謝する秋祭りが執り行われます。集まる人の数では夏祭りには負けますが、それでも神社の中心的な祭礼として賑わいます。

最終更新:2017年08月01日 16:12