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レミングス」(2013/10/10 (木) 01:42:26) の最新版変更点

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*レミングス 【れみんぐす】 |ジャンル|アクションパズル|&amazon(B000068H5Q)| |対応機種|スーパーファミコン|~| |発売元|Psygnosis&brサン電子|~| |開発元|DMA Design|~| |発売日|1991年12月18日|~| |定価|8,500円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| ---- #contents(fromhere) ---- *概要 -その昔グラフィックと言えばコレ、とまでに海外で名を馳せたパソコン「Amiga」の名作ゲームの移植。 -ただ歩くだけのネズミ「レミング(和名:タビネズミ)」達に指示を与え、規定数をゴールへ導く事が目的である。 --今では否定されているが、当時は北極圏に存在するレミング達が「数年に一度爆発的に増殖し、集団で海に向かって飛び込み自殺していく」という変わった習性を持つネズミとして知られていた。 -プレイヤーは8つの指示を駆使してレミングを救出する。 -Amigaの原作はDMA Design、日本での移植・発売はサン電子が担当した。 -後にメガドライブでステージが変更・追加されたバージョンが出ている。 *システム -ステージを始めると「Let's go!」の声と共に放出口からレミングがわらわらと出現する。 -レミングはとにかく貧弱であり、ちょっとしたことで死んでしまう。 --高い所から落ちると耐え切れずに死亡、様々なトラップに引っかかると死亡、水や溶岩に落ちて死亡、画面外に落っこちて死亡… ---その上危険な所へもどんどん歩いていくためプレイヤーが前もって対策しなければならない。 -指示には回数が面ごとに決まっている。一見全然指示の回数が足りないステージもある。 -使われる指示は以下の通り。 --クライマー…壁を登れるようになる。だが壁が数ドット反り返っていると文字通り「ネズミ返し」にあってしまう。 --フローター…傘を持ち、高い所から落ちても平気になる。 ---クライマーとフローターは一度指示すればずっとそのままである。なお両方の能力を会得すると「アスリート」となる。 --バッシャー…地形を横向きに掘る。指示すると目の前に腕を振り下ろし、壁に当たるとずっと掘り進む。 --マイナー…地形をつるはしで斜めに掘る。振り下ろすモーションがあるため速度は遅い。 --ディガー…地形を下向きに掘る。放っておくと場所によっては画面外まで掘り進んで死んでしまう。 --ビルダー…階段を架ける。穴などはこれが無いと越えられない。穴を掘っている最中に指示すれば、途中で掘る作業を中断させられる。 --ブロッカー…その場に立ち止まり歩いてきたレミングを折り返させる。ブロッカーだけは途中でキャンセルさせる事が出来ないのだが、マイナーに足元を掘らせれば(足元の地面をなくす)役目を終えて動き出す。この特性を知らないとクリアできない面もある。 --ボンバー…指示するとレミングの頭上にカウントが出現し、0になると「Oh,no!」と言って''爆発する''。当然死亡扱いである。 ---ブロッカーはボンバーの能力しか受け付けないため、基本は爆発させることになる。 -また上記8つの指示の他にコマンド欄には「ヌーク」と言うコマンドがある。その実態は… --レミングの出現を止め、''出現しているレミングが全員ボンバーになる''というシロモノである。((「ヌーク」とは「ヌークリア」の略であり日本語では''核爆発''である。)) --このゲームのスタートボタンは時間の経過を止めるだけであり、メニュー画面が存在しない。 --そのため能力を使い果たしても「ポーズ→リトライ」のような操作は存在せず、このコマンドで終了させるしかない。 ---無論救出率は0%であり、面終了時の画面にも英語で「爆発させたね」と言った文が出る。%%余計なお世話%% --ブロッカーをキャンセルできる数少ないコマンドの一つ。 ---動けるレミングをすべて救った後に複数のブロッカーを一回で排除する目的で使える。 ---もう一つのコマンド、ボンバーは回数制限があるのでその意味でも重宝する。 *2P対戦 -このゲームシステムで対戦とはこれ如何に、と思うかもしれないが、下手な格闘ゲームよりも白熱する出来上がりである。 -画面が縦に二分割され、レミングの色も青(1P)と緑(2P)に分かれ、同じフィールドで自チームのゴールにより多くのレミングを誘導した方の勝利である。 --自チームのレミングにしか指示は出せないが、地形を変えたりすれば相手チームにも影響する。 --妨害の手段はゲームの自由度と相まって沢山あり、相手が架けた階段を掘って壊したり、相手のレミングが歩いて行くルート上にブロッカーを置いたり、''相手のゴールの真下を掘ったり''… ---お気づきかもしれないが、所謂''友情破壊ゲーム''である。 *長所 -単純だが高いゲーム性。 --難易度を上げるにしても「全員助けなければいけない」「制限時間が足りない」「指示が少ない」などの様々な上げ方があるため単調にならない。 -よく描き込まれたドット絵。 --特に氷雪地帯の陰影は目を見張るものがある。 -クラシックを様々にアレンジした質の高いBGM。 --ゲームでクラシックと言うと使用料がかからないため安易にゲームのBGMにされるイメージがあるが、今作では手の込んだアレンジがなされている。 --ちなみに他のゲームのアレンジやオリジナル曲も勿論あり、どれも繰り返し聞いても飽きの来ない名曲ぞろいである。 *短所 -良く言えばシンプル、悪く言えば''地味''。 -セーブがパスワード式。 --だがアルファベット7文字((メガドラ版に至っては5文字である。))なのでパスワード式ゲームでは良心的とも言える。 -難易度が高い。 --原盤では4つの難易度×30ステージだったが、ただでさえ楽ではない原盤から家庭用に移植される際にサン電子が「SUNSOFT SPECIAL」と題した5つのステージを入れ、あまりの難しさにそこでコントローラーを投げたプレイヤーも少なくない。((メガドラ版ではSUNSOFTと言う難易度とされ、30ステージ分用意された。難易度にはバラつきがある。)) -向きを指定して指示が出来ない。 --例えばレミングが小さい穴に沢山溜まっている場合、どちらか一方に確実に指示を掛ける方法が無い。((厳密にはあるのだが、穴の端で行う必要があるためいつでも使える訳では無い。)) ---だがそのことを逆手に取った「All or Notthing」と言う%%一発ネタ%%ステージが存在する。 *総評 スーパーファミコンの時点ですでに完成されたゲーム性を持った長く愛される作品であり、一度はまったら抜け出せない名作である。~ 難易度こそ高いが、罠や地形をかいくぐりゴールに導き切った時の達成感はかなりの物がある。~ ファンシーな絵柄からは想像できない奥の深さを持つアクションパズルの傑作と言えるだろう。~ *その後 -グラフィックとステージを一新した「オー!ノーモア レミングス」がある。 --ルールは初代と一切変わらない。 -続編として[[レミングス2>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1196.html]]が発売された。 --MD版は原版のまま移植されたが、SFC版は難易度がやや調整されている。 --指示の圧倒的な増加、40匹のレミングを持ち越すシステム((たとえばステージ1で1匹死んでしまった場合、次のステージでは39匹しか出現しない))、風を使ったアクションなどアクションゲーム寄りになった。 -さらに続編の「レミングスクロニクル」が出ているが… --任意での足止め、拾った指示しか使えない、何より''日本で発売されていない''ので知名度はかなり低い。 --ちなみにこの作品ではレミングが波動拳を撃ったりする。 -変わったタイトルにPSXでリリースされた「3Dレミングス」がある。 --奥行きの概念があり、左右に曲がらせる「ターナー」が追加された。 -「レミングスレボリューション」ではステージが筒状になっている。横長のステージの左右がループする、と考えてほしい。 -PS3ではダウンロードのみのリリース。初代に少しシステムを追加した物である。((スキルを拾う、ワープゾーンなど過去作品からのシステムやクローンマシンなどオリジナルギミックもある。)) -そしてPSPで初代の移植がなされたが、権利上の都合でSUNSOFT SPECIALは収録されていない。
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