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*ロックマンX4 【ろっくまんえっくすふぉー】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000069TD5)|&amazon(B000069TD4)| |対応機種|プレイステーション&brセガサターン|~|~| |発売元|カプコン|~|~| |発売日|1997年8月1日|~|~| |定価|5,800円(限定版:6,800円)|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[ロックマンシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/383.html]]''| |>|>|>|CENTER:''Xシリーズ'':[[X>ロックマンX]] - [[2>ロックマンX2]] - [[3>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/897.html]] - ''4'' - [[5>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/755.html]] - [[6>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/160.html]] - [[7>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/158.html]] - [[8>ロックマンX8]]| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 93年以降毎年発売されていたロックマンXシリーズであったが、本作は前作から1年半以上空け、プラットフォームをセガサターンとプレイステーションに移しての発売となった。~ 主人公はエックスまたはゼロの選択制で、それぞれ異なるストーリー展開となっている。ストーリー中で両者が絡むことは殆ど無い。~ シリーズ初のキャラクターボイス搭載ソフトであり、アニメパートも挿入される。旧作に比べ、ストーリー性が重視されていることも大きな特徴。~ ちなみに本作のOP曲「負けない愛がきっとある」及びED曲「One More Chance」は当時ブレイク前であった仲間由紀恵が歌っており、説明書には顔写真も掲載されている。 ---- **誕生の背景 当時講談社の児童誌「コミックボンボン」には、岩本佳浩氏による本シリーズのコミカライズが連載されていた。 これは児童誌の作品としては非常にハードな内容で、好評を博していた。 本作の発売に合わせて同誌に掲載されたプロデューサー、稲船敬二氏のインタビューには 「ボンボンさんで岩本先生がXの漫画をとても熱く描いて下さっている。ならば予め熱いストーリーを用意しておいたら、漫画はどれだけ熱くなるだろうか」という発言があった。 本作がストーリー性を重視した内容になっているのは、こういった背景があったことも影響していると考えられる。 ---- **特徴・評価点 ***ダブルヒーロー制の導入 -前作では限られた場面でしか扱うことができなかったゼロだが、本作から完全なプレイアブルキャラクターとなった。~ キャラクターによって性能が異なり、それぞれの特性を生かした攻略方法が必要となる。 --エックスはバスターによる攻撃を主体とする。攻撃範囲は狭いが遠距離から攻撃できる。 ---ボスを倒すと多彩な特殊武器が得られ、全てのボスに対し何らかの特殊武器で弱点を突くことができる。 ---パーツによって基本性能を強化できる。 --ゼロはビームサーベルによる攻撃を主体とする。攻撃力・攻撃範囲に優れるがリーチが短い。 ---ボスを倒すと特殊攻撃と特殊能力を得られる。特殊能力は一部エックスのパーツ効果に相当する。 ---特殊攻撃の数が必然的に少ないため弱点を突くことができないボスが存在するが、1つの特殊攻撃が2体のボスに有効な場合がある((例えばクジャッカーとキバトドスは共に「龍炎刃」が弱点))。 --ゼロの方がやや難しいと評されるものの、ボスやステージの構造はほぼ共通であり、難易度に極端な差はない。このシステムは翌年の『ロックマン&フォルテ』にも採用された。 ***演出の強化 -前作に比べキャラクターが大きくなり、画面表示範囲が相対的に狭くなった。これによりキャラクターの動きがより鮮明になった。 -キャラクターボイスを搭載しており、主人公以外にもボスやサブキャラクターが攻撃時などに発声する。 -ボスとの戦闘前に会話が追加され、各ボスの個性や主人公との関係が際立つようになった。 -ボスとの戦闘直前に「WARNING」の警告メッセージが表示される演出が追加された。以降この演出はシリーズの枠を越え、ロックマン関連作には必ずと言っていいほど使用されるようになった。 -BGMは全体的にアニメミュージックの色合いを強くした曲調となっているが、従来のメロディアスなデジロックも継承している。 --OPステージとステージクリア時のBGMはエックスとゼロで異なる。また、それぞれのシナリオのキーキャラクターであるダブルとアイリスや、シグマにも専用のBGMが与えられている。 -強制スクロールステージが初登場。 -ステージ中に破壊可能な障害物(コンテナや氷ブロック)が設置されているステージがあり、スピード感と爽快感を強めている。 -シリーズ初の女性キャラクターであるアイリスが登場。彼女の最期はシリーズ屈指の名シーンとされている。ちなみに女性キャラを登場させた理由は「男性キャラばかりで暑苦しいから」とのこと。 ***その他の変更点 -旧作と比べ全体的に難易度がやや下がっている。 -ハードの変更に伴い、途中再開する方法が、従来のパスワード方式からセーブ&ロード方式となった。 -エックスは特殊武器を選択した状態でも通常のバスターが使用できるようになった。 -サブタンクの数が従来の4つから2つに減少し、ライフが満タンでなくとも蓄積されるようになった。 --更に武器エネルギーのサブタンクが追加された。 ---- **賛否両論点 ***アクション面での変更点など -ダッシュ関連のアクションが劣化した。 --ダッシュ速度が遅くなり、エアダッシュの飛距離が縮み、エアダッシュ後の加速が残らなくなった。 --モーション描写が細かくなったため、ダッシュ後にブレーキが加わった。このためダッシュ開始時とブレーキ時に立ち判定が残るようになり、姿勢の低さを利用した回避が難しくなった。 -ボスの無敵中や雑魚のガード中の跳ね返し音がキンキンした金属音に変更。敵に攻撃を与えた時の爽快感を薄くしており、連続で鳴り響いたりすると非常に耳に障る。 --特にエックスのプラズマチャージやゼロの雷神撃を当てた際は顕著。 -ゼロにはキャンセル技が存在し、あることをするとボスがあっさり沈んでしまう。 ***ストーリー・演出 -レプリフォースは「人類から独立した」と作中で述べているが、実質的にはイレギュラーハンターVSレプリフォースという対立構図であり、微妙に噛み合っていない。 -本作の紹介文でやたらとゼロとアイリスの悲恋が強調されている。 -前作まで進行役だったDr.ケイン((設定上ではレプリロイド工学の権威であるキャラクター。シグマの生みの親でもある。))が未登場。 --一応、攻略本付属の設定資料では新型ライドチェイサー「アディオン」の開発者として名前が挙げられていたり、本編でもアニメムービー中でシグマの台詞として名前が出ていたりするので、出番こそないものの存在が全く忘れ去られている訳ではない。 --後に発売された番外編『[[サイバーミッション>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/936.html]]』では普通に登場したものの、それを最後に何の言及もないまま存在が消えてしまった。 -前作のX3でドップラー博士の作ったワクチンプログラムで消滅したはずのシグマが何の説明もなく復活している。 ***エックスの扱い -シナリオや演出面でゼロにはかなり力が入っている一方で、エックスはムービーに登場するのがエンディングのみだったりとぞんざいな印象を受ける((一応エンディング以外にも出ているムービーが一つあるが、声のみである。))。SS版の威厳あるゼロジャケットを観れば察することができるだろう。 -ムービー自体もエックス編はゼロ編に比べるとかなり少ない。ゼロ編では八大ボスの半数を倒した時点(所謂中間ステージ)が完全にアニメであり、ラストダンジョンでも二つ存在する。エックス編では中間ステージは普通のボスであり、ラストダンジョンでもムービーは一つしかない。 --そもそも発売時期のゲーム雑誌でも「''影が薄くなった''」と欠点として指摘されている。 -ゼロはエックス編のエンディングに登場するが、ゼロ編でのエックスはと言うと影も形も出てこない。 -プロデューサー自身が「X4の主人公は完全にゼロ」と述べている。 -誤解しないでほしいが、見せ場が無いわけでもない。EDで彼の言った一言は少々考えさせられるものだろう。 -後のシリーズやお祭りソフトにおける扱いはともかく、X4ではあくまで『完全にプレイアブルキャラクターに昇格したゼロを宣伝、祝福する』という目的からくるゼロメインの作りである。 --宣伝効果などを見てもゼロを最初から最後まで使えると言う部分が本作最大の売りであるのは間違いないのでエックスの扱いが小さくされるのもある程度は致し方が無いのだが((もっとも、今まで単独主人公としてシリーズを引っ張ってきたキャラにナンバリングタイトルでこういう扱いをするのはどうかと思うが…))、結果的にエックスは『[[ロックマンX コマンドミッション]]』『[[ロックマンX8]]』『[[イレギュラーハンターX]]』が出るまで2番手・裏方に回ってしまう事になった。 ---- **総評 旧作と同様、複雑な操作はなくシンプルな仕上がりとなっている。致命的なバグもないため、気軽にプレイすることができるだろう。~ 本作の最大のポイントは、なんといってもダブルヒーロー制の導入だろう。近接攻撃を扱うキャラクターが使えるようになったことは、シリーズに新たな境地を見出したと言える。~ 以降のXシリーズでプレイアブルキャラクターが複数存在することが当たり前になったのも、本作の遺した大きな成果である。~ 演出面では、開発スタッフが目指したかった世界観を提示できた一方で、本来の主人公の扱いがぞんざいだったり、旧作の硬派なイメージにそぐわなかったりしたため、旧作ファンには眉をひそめる者もいる。~ とはいえゲームとしては総合的によくまとまっており、後の作品に与えた影響も含め、良作と呼べる作品だろう。 ---- **余談 -エックスは後続作でもしばらくの間微妙な扱いをされている。上記のとおり主人公として復権したのはRPG作『ロックマンX コマンドミッション』。 --さらには他ソフトへのゲスト出演もゼロだけと言うことが多いのも問題視されている。 --本作の発売後はしばらくの間シリーズ新作が制作されなかった。3年後にようやく『[[ロックマンX5>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/755.html]]』が世に出たのだが…。 --ファンの間では「制作側の力の入れ様とは裏腹に売り上げ実績を残せず、シリーズが一時凍結されたのではないか」とする見方が多いが、ハッキリとした理由は不明。 --ちなみに本作の売り上げはPS版のみで約20万本。数字だけ見れば初作の半分以下であるが、元々続編が発売される度に売上は落ちており、本作で急激に悪化した訳では無い。 -CV担当の変遷 --本作でエックスを担当したのは伊藤健太郎氏だが、X5~X7では森久保祥太郎氏が担当し、2004年に発売された『ロックマンX コマンドミッション』以降は櫻井孝宏氏が担当している。2度の声優変更があったのはエックスだけ((ゼロとシグマはシリーズ通して一切変更なし、VAVAは1度。))。なお櫻井氏の演技は好評。 ---不思議なことに海外版ではエックスの吹き替えをなんと''&color(red){女性}''が担当(!)しており、''&color(red){声色も完全に少女のそれ}''である。……向こうではエックスの内面を「女性的」と捉えているのだろうか? -ボンボンとの決別 --本頁冒頭で述べたプロデューサーの発言に応えるかのように、コミカライズ版『X4』はそれまで以上にハードな展開を続けていた((プロローグだけに2話費やした程。))。~ しかし1998年7月15日、突然''誰が見ても打ち切りにしか見えない形''で終了した(8大ボスのうち3体が、''戦闘シーンも無くいきなり死体になっている''など)。 --続いて本家『ロックマン』の連載も打ち切られ、以降同誌からロックマン関係の記事が一切姿を消した(正確にはGBA版『ロックマン&フォルテ』までは、新作ソフトとして紹介されたが…)。~ これは当時の誌面刷新の一環であり、岩本氏も後に自身のサイト上で「大人の事情があった」と答えている。 --後に復刊.comにて要望が募り、旧作及び本作の新しい単行本化が実現した。旧単行本未収録話も収録、ボスとの戦闘シーンなどが加筆されている。 -主題歌とED曲は売れない頃の仲間由紀恵 --ファミ通の記事では声優時代(黒歴史)の仲間由紀恵の記事でも有名。 ----
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