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**キャプテン翼III 皇帝の挑戦 【きゃぷてんつばさすりー こうていのちょうせん】 |ジャンル|スポーツ・シミュレーション|&amazon(B000068HCB)| |対応機種|スーパーファミコン|~| |発売元|テクモ|~| |発売日|1992年7月17日|~| |定価|8,900円(税抜)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[キャプテン翼ゲームリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1236.html]]''| *概要 名作と名高い『[[キャプテン翼II スーパーストライカー]]』の続編が、満を持してスーパーファミコンに登場。 *特徴 -FC時代に完成されたシステムは、より強化された上でほぼそのまま継承されている。 --前作では「敵の○番」という表現だった汎用選手が、今作では全員に名前が設定されている。((厳密にはIIIの直前に発売されたGB版「VS」で既に全ての敵に名前が設定されている。)) --全体コマンドが追加された。みんな上がれ、下がれの指示を出せるほか、「なだれ攻撃」などが再現された。 --相手のステータスを参照できるようになっている。 --敵がパスをする直前にタックルを仕掛ける描写が入るようになっている。 --ミーティングで敵選手にマークがつけられる様になり、選手の動きをある程度コントロールできるようになった。 --前作では若林のみだったクリティカルセービング時のカットイン((クリティカル自体はすべてのキーパーに存在したが森崎、若島津はコマンド時の画像に台詞のみでそのほかは何も無しだった。))が全てのGKで発生するようになった。 -試合演出、ビジュアルシーンの強化 --2でも相当なものだったが、SFCになったことで、''演出面がさらに強化されている''。 --キャラクターが大きくなり、ダイナミックなアニメーションや演出がこれでもかと使われている。 --前作でもあった「○○くん ふっとばされた!」も、見ごたえのあるものに仕上がっている。~ 特にフィールダーとGKで演出が違うのが見どころ(本作ではGKのみ「○○くん ふっとんだ!」に変わり、演出も異なる) -秀逸なオリジナルストーリー --テクモのオリジナルストーリーは引き続き良い出来栄え。最初から最後のラストバトルまで、物語は一貫している。 --前作ではオリキャラに見せ場を譲ることになったドイツユースにスポットが当てられ、~ 見事に面目躍如を果たすことに成功している。原作ファンにも嬉しい作りである。 --他にも原作で少しだけ名前の出たキャラクターもしっかり登場していたりと、~ 原作をしっかり研究して作られている。原作ファンもニヤリとさせられる。 --前作で味方になってからは、ほぼいるだけ状態となっていた日向に大きな見せ場が与えられている。 ---より強力な必殺シュートを引っさげて帰ってくるという、日向ファンには嬉しい展開であり。~ 「走れイナズマ! うおおおお~っ!!」というセリフとともに、強烈なインパクトを見せ付けた((原作WY編で登場する、雷獣シュートの元ネタではないかとも言われている。))。 --なんと石崎までもが(?)必殺シュートを習得する。 ---ただしこれはそれほどストーリーに大きく絡むイベントでもなく、必要性も薄い(ぶっちゃけ弱い)ため、~ どちらかと言うとファンサービスの要素が強いか。 --今作登場のオリジナルキャラ ---''手を使えないキーパー「ルー(中国)」''、''能力は最強だがスタミナが無く後半戦でバテる「ラムカーネ(ベルギー)」''、''言動がエセ外人風のナルシストで出る作品を間違ってるとしか思えない「ミハエル(アメリカ)」''等前作とは趣を変えたオリジナルキャラクターたちが登場する。 ---彼らはあくまで二流国(ただしキャプ翼内での)チームでの登場なので独自のインパクトを持ちながらも今作のストーリーに関与しない為、原作や前作までのオリジナルキャラ達の個性を奪うようなこともない。 -テンポの良く、練りこまれたゲーム進行 --ストーリー前半は翼率いるサンパウロFCを中心に海外で活躍する日本の各選手(岬、松山、日向と若島津、若林)の試合をプレイする。 ---今までは同じチームで一つの大会を最後までプレイしていたため、どうしても展開が単調になりがちだったがサンパウロの試合の合間に他の選手たちの試合が入ったため、中だるみせずプレイできる。 ---またこの時にドイツ陣が研修という名目で敵として登場し新必殺技等を披露することで今回のドイツの強さを引き立たせている。 --ストーリー後半の全日本編も前作までは最初からフルメンバーだったが%%このままでは誰も森崎を使ってくれないと判断したのか%%今回はストーリーに応じて各自合流していく展開になった。 ---今まではやりこみプレイでしかお呼びではなかったメンバーにも(あくまでつなぎ程度だが)スポットが当たるようになった。 ---メンバー合流後も日向の無断失踪、翼の負傷退場等のイベントが発生するため前作までのようにスタメンが固定しにくくなっている。 -獲得経験値の大幅な増加 --前作までは負け越しでのレベル上げ前提の難易度だったが今作では1試合ごとの獲得経験値の大幅な上昇によりあまり負け越しを気にせずプレイできる。 --''順当に勝ち進めば1試合で2レベルは確実に上がる。''と書けば凄さが判っていただけるだろうか。 ---負けた時の経験値も上昇しており、再試合も楽に勝ち進めるので苦にならない。 -秀逸なBGM --テンポよく聞き心地良いBGMは引き続き好評。SFCになったことでよりパワーアップしている。 ---全日本ユースのBGMが複数用意されている。場面展開とともに切り替わっていき、物語にメリハリを出している。 ---特にラストバトルのVSドイツ戦のBGMは評価が高い。敵チームの強さも相まって、プレイヤーに強烈な印象を与えることになった。携帯の着メロでもこの曲が真っ先に配信されていた。 -オールスターモードの追加 --各キャラ自由に組み合わせて、オリジナルチームを作って対戦できるオールスターモードが追加された。~ 敵キャラクターを実際に使ってみることができるようになり、楽しみの幅が広がった。 --ただしストーリーはなく、一度試合をしたら終わりである。また作成チームをセーブしておく機能もない。 --メインのストーリーを進めると、それぞれのキャラクターにメインで使っていた技が追加されていく。 --1P側「キャプテンズ」は全日本ユース最終曲、2P側「ウィングス」はドイツの曲が使用されており、ユニフォームもそれぞれのものとなっている。 --同点で終了した場合はPK戦になる。 -その他 --これまではゲームの再開はパスワードを使っていたが、今作からセーブ方式になった。 *難点 -前作(VS)に続き若林が弱い。 --1、2ではぶっちぎりの強さだった若林の能力が下がっており、若島津とドッコイ程度の性能に落ちてしまっている。 ---''あからさまに若島津が優遇されすぎな''VSほどではない(若林を超える能力、必殺セービング多数追加)がやはり性能面で弱く「ザル林」「俺が止める(笑)」などひどい言われようを受けている。 ---ただしあくまで他シリーズと比べての話であり、ゲーム上では依然として頼れるキーパーである。 --逆に捉えれば若島津が若林同様、最終面まで十分に使える性能になっている。 ---若島津がVS版の技を習得したのも大きい、対空迎撃技「あびせげり」で原作通り空中で競り合った選手を吹飛ばしてゴールを守ってくれる。また、パンチング失敗時にはパンチから手刀を繰り出してボールを弾く「手刀ディフェンス」など能力以外でも利点が多い。 ---前半は若島津を起用し、ガッツが切れたら若林にスイッチという戦術が実用的になった。 ---原作ファンが激怒したのか次回作からは''ペナルティエリア外からのシュート完全防御''のアビリティの追加や能力の大幅な上昇などで調整された。 --そのほか、森崎も若干だが強くなっている。%%まあどうせ取れないが。%% ---特にレナート・森崎の両名は3が一番強いと言われる。%%それ以上にシュートが強いが。%% -オリジナルキャラクター --ミハエルについては賛否両論だと思われる。本人は真面目(?)に''美しいサッカーをしている''だけで''意味もないシャワーシーンやグラウンドに白馬に乗って入場する原作のピエールのように''あからさまにナルシストなキャラクターではないのだが、やはりその行動はキャプテン翼の中では相当違和感がある。更に能力も最強クラスで必殺ドリブル「ローズダンサー」は全ドリブル必殺技でもトップクラスの性能。必殺シュート「ローズバスター」も強力。キャプテン翼の世界観に合わないキャラ設定と妙に高い能力、普通に考えれば反感を持たれるキャラクターであるが・・・ ---初登場当時は原作が終了しており、ワールドユース編も連載されておらずゲーム版しか知らないという人も少なくなかった事と''彼が執着する選手は石崎である事''、原作にあまり関連がない((一応、東映漫画祭りのJr.ワールドカップ編にて登場しているのだが))アメリカユースの選手で本シナリオにあまり絡まない形での登場である事、あまりにも方向性の違いすぎる行動、言動等が''他のキャラをかませ犬にしたり、持ち味を殺してしまう''様な事も無く(むしろ石崎は発奮して必殺技を習得している)コメディリリーフとして違和感無く受け入れられるように配慮されている。 ---その結果か4と5でも登場し石崎とのコミカルなイベントが発生する。特に5ではワールドユース編の連載の煽りで殆どのオリジナルキャラクターがリストラ、大幅な弱体化される中''原作でもやりそうにない間違った''パワーアップ方法で登場するなどテクモスタッフにも気に入られているようだ。 --コインブラが弱体化しているのは仕方がないとは言え、旧作ファンは残念かもしれない。 ---西ドイツはかなりの強さなので何度も負けてブラジル戦をプレイすることとなる。上記の通り今作はLVの上がり方が激しいのであっという間に雑魚チーム並みの弱さになっていくのも残念な所である。 ---ただし今回カルロスとの合体シュート「リーサルツイン」が追加されている。また、弱体化したとは言えドリブル倍速からのマッハシュートも脅威。単にラスボス補正がなくなっただけともとれる。~ CPUのAIの都合上なかなか使ってくれない((ブラジルユースのFW、MFは全員必殺持ちのため、センタリングをほとんどしない。))のが難点。だがゲーム中最強のシュートのため撃たれたらほぼ失点が確定するため、バランス調整のためとも取れるが。 -ドイツ陣で唯一冷遇されているマーガス。 --彼は原作登場キャラクターでJrユース時代の全日本戦でシュナイダーの得点獲得に貢献しており、今作では彼も必殺技を習得している。~ ・・・がシュナイダーは彼の事には一切触れずイベント等も一切ない。''彼が一体何をしたと言うんだテクモスタッフ・・・'' ---おそらくドイツチームの主要メンバーは合流時に各自必殺技の披露をしたのだと思われる。その時、シュナイダーのネオファイヤーショットの威力に皆が感心している時に空気の読めない彼は((実際、彼は原作では空気の読めないキャラとして書かれている。 悪気等はないが。))''シュナイダーの「ネオファイヤーショット」より強い必殺ヘディング((原作とは名前が違うが))''を披露したためにシュナイダーの逆鱗に触れ、説明してもらえなかったのだろう。 ---どれだけ強いかというと、オールスターで同レベルのミューラーをスルーによる弱体なしで貫けるのはリーサルツインと彼のブラストヘッドだけである。ネオファイヤーショットやネオサイクロンでも止めるのに。 -サッカー選手にあるまじき日向の行動 --原作再現の意味もあるのだろうが無断でチームを抜け出すのはサッカー選手としては失格だろう。実際、原作でもレギュラーを外されて復帰するまでにひと悶着あったのに彼は何も学ばなかったのだろうか… ---ただし、チームを抜け出さずスランプを抱えたままの5では''いないほうがマシと断言出来るほどに''能力が落ち込んでおり、''足手まといにならない為にあえてチームから外れていた''のだと言えなくもないが。 --そして編み出した新必殺技でミューラーにリベンジを果たすもアッサリと止められてしまう。 ---しかし台詞を考察すると…~ ''日向「ミューラー! てめえの どてっぱらを えぐってやるぜ! くらえええええっ!!」''~ と''明らかに殺しにかかっており((実際、このイベント後のミューラーの能力は減少する。))''、ミューラーを狙って打ち込んだのは確実、得点を取れないのは当然である。 なお、これらの行動は次回作以降も行われていく事となる。''テクモスタッフは日向を情緒不安定で浮き沈みの激しい殺人ストライカーと見なしていたのだろう''。哀れ日向((まあ、原作でもこんな扱いだが))・・・ -オールスターモードの人数がやや偏っている、公平な対戦は難しい。 --使えるのは基本的に日本・ブラジル・ドイツのキャラで、あとは原作出身のキャラや新キャラが少数いる程度である。例え独自の必殺技を持っていても、使用することが出来ないキャラの方が多い。特に高い人気を誇るバビントンが使えないのはファンには少々残念。 --選手選択時に能力を確認できないので選手の知識を知っているほうが圧倒的に有利。また必殺シュートは燃費が悪いので主人公や敵エースよりも必殺ディフェンスの使えるキャラクターを確保するのが重要である。 ---該当するのはディウセウ、松山、日向、岬、立花兄弟辺り。彼らは攻撃技も強力でいざという時は攻撃に参加できるのも大きい。 ---キーパーの能力差も激しく''ミューラーを取ったほうが勝ち''といわれるほど。そして選手は''必ず1Pが先に選べる。'' ---まあ、あまり勝ち負けにこだわらないチーム編成でのプレイが一番楽しいかと。 --また言わずと知られた日本の%%ザル%%GK森崎が''何故かいない''。%%よってキーパーを森崎にして必殺シュートでフルボッコという楽しみ方はできない。%% ---若林はちゃんと居るのでフルボッコにするならこちら。 ---チーム編成画面には不思議なスペースが残っているのだが…。 -反則・鳥カゴ・オフサイドなどの問題は相変わらず。 -演出は派手になったがテンポが悪くなった。必殺技はともかく通常のパスでも相手に渡るまでに何度も画面が切り替わるなど、前作のスピード感が失われている。 *総評 前作がとてつもない名作だっただけに影に隠れがちだが、ゲーム単品としてみれば良作に値する出来である。~ 「キャプテン翼シリーズで面白いのは?」と聞かれたら、間違いなくIIかIIIという答えが返ってくるだろう。~ カルロス、コインブラも良いけど、やっぱり最強はシュナイダーであってほしいという無印原作ファンにお勧めの一本。~ ゲームバランスも良く、ストーリー的にも前作を知っていなくてもある程度遊べる作品なのでテクモ版キャプテン翼の入門編としても最適。 *余談 -本作では松山の強化具合が群を抜いており、強力な「イーグルタックル」をはじめ、「なだれ攻撃」で味方全員をゴール前に送り、~ 自陣から「イーグルショット」((距離による補正がないのでどこで放っても威力は100%になる。))でボールを運ぶという、通称「なだれイーグル」という戦法が猛威を奮った。 --役どころが全日本のキーマンになりやすいことから、「影の司令塔」「キャプテン松山」と呼ばれ親しまれることになった。 -携帯サイトのテクモのメロディにて1・2と同様に3のBGMが着信メロで配信されていた。しかしテクモがコーエーと合併したことによりサイトがコーエーテクモセレクションに移行。その際に3の着メロのみが何故か削除されてしまっているため現在はDLできなくなっている。
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