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メダロット2 カブト/クワガタ」(2013/12/31 (火) 00:19:03) の最新版変更点

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*メダロット2 カブト/クワガタ 【めだろっとつー かぶと/くわがた】 |ジャンル|ロールプレイング|&image(http://www.tsutaya.co.jp/images/jacket/00380/4965857070735_1L.jpg,width=120)|&image(http://www.tsutaya.co.jp/images/jacket/00380/4965857070742_1L.jpg,width=120)| |対応機種|ゲームボーイカラー(全GB共通)|~|~| |発売元|イマジニア|~|~| |開発元|ナツメ|~|~| |発売日|1999年7月23日|~|~| |定価|4,515円(税込)|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[メダロットシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/536.html]]''| #contents **概要 コミックボンボン発のRPGとして発売されメディア展開された『[[メダロット>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1216.html]]』の続編。&br() 舞台は前作から7年後になり、新たな舞台で新主人公「天領イッキ」が活躍する。&br() ほぼ同時期にアニメ放映が始まったこともあり、シリーズ一の売上を記録した。 **ストーリー 時は近未来、「メダロット」と呼ばれるペットロボットが普及し、メダロット同士を戦わせる競技「ロボトル」が流行している世界。 前作でメダロットを使い世界征服を企んだ集団「ロボロボ団」との戦いから7年後…。&br() おみくじ町に住む少年イッキはひょんなことから念願のメダロットを手にする。&br() 一方、解散したはずのロボロボ団も再び表舞台へあらわれ事件を引き起こす。&br() イッキは様々な騒動に巻き込まれながらも、メダロットと共に事件を解決していく。 **前作から継承している特徴(一部変更点) -戦闘「ロボトル」やメダロットの組み換えなど基本的な部分は変わっていない。 --メダルの「性格」の要素、熟練度上昇ルールなど一部変更されている。 --ロボトルのテンポは前作に比べやや改善した。また、ロボトルの指示をオートにする機能が追加。 -通信ケーブルを利用したメダル・パーツのやり取り、通信対戦の要素も継承。 --メダルのトレードが可能になったが、やはりロボトルで相手のメダルを奪い取る必要がある。 --なお、前作にあった「特定のパーツ・メダルを交換・奪取すると内容が変化する」要素は削除。 -カブト・クワガタの2バージョン制。前作に比べバージョン限定のメダル・パーツが増えている。 **評価点 ''メダフォースの登場'' -ロボトル中にメダロットが装備しているメダルの種類に応じた必殺技を使えるようになった。 --メダロットの頭脳となる部位『メダル』が経験を積み、レベルアップすることで習得できる。 ---内容は「相手1体の全パーツにダメージ」や「相手全体に特定の症状(状態異常)付加」、「味方全体のパーツを復活」など攻撃・補助・回復さまざま。 --ロボトル中にダメージを受ける・パーツ選択時下キーで指示・特定のパーツ使用、でメダフォースゲージがたまり、一定値蓄積すると発動できる。 --パーツ選択画面でセレクトボタンを押すとメダフォース選択画面に切り替えられる。 ---これにより、両腕部が破壊され、頭部の回数も使い切って何もできない…ということはなくなった。 -メダフォースを利用した戦術など戦い方のバリエーションが増えた。 --ただし、メダフォースの習得内容や効果のバランスが取れていない問題がある。 ''パーツ行動の追加'' -パーツ行動の種類が増え、戦略のバリエーションが増えた。 --後のシリーズでおなじみになる「防御不能」「転倒」「混乱」などの妨害系行動が初登場。 --対射撃・格闘しかなかったトラップにも、相手の攻撃を1回打ち消す「単発クリア」、専用連携攻撃を使用可能にする「クロス攻撃セットオン」といった種類が追加。 --新システム「メダフォース」に合わせ、メダフォース増加・制御といったコントロールを行う各種行動も登場。 --攻撃行動には、相手の援護行動やトラップを無視する「デストロイ」「サクリファイス」が追加。 --他にも時間経過で装甲を回復させる「継続リペア」、装備するだけで行動までの準備時間を縮める「常時充填」などなど…。 ---ただし新規に追加された行動には、まだ他シリーズに比べ効力が弱かったり、利用価値に乏しいものも多い。 -前作に存在していた行動も一部整理・仕様変更されている。 --全てのパーツからランダムに変化する「変化」は、従来の全パーツ変化に加え「変化(攻撃)」「変化(防御)」などカテゴリが追加された。 --前作に存在した「飛行・潜水メダロットに強くなる」攻撃は、明確に「アンチエア・アンチシー」となった。 --前作の裏ボス的存在が使っていた専用攻撃「ゴースト」は削除。 --「ミサイル・ナパーム」攻撃は『回避時に爆風による追加ダメージ』が削除され『ランダムヒット』に変更。 -パーツ行動の追加に伴い戦闘アニメーションのバリエーションも増えた。 ''シナリオ・ボリュームの強化'' -登場メダロット・メダルの増加 --前作の登場機体数が60体に対し、本作に登場する機体数は91体(隠し含む)。 --後述する通信機能で前作のメダロットやメダルも入手可能。つまり全151体のメダロットを使うことができる。 -個性豊かなキャラクターたちが掛け合うシナリオ。 --前作にもストーリーはあったものの、次行くべき場所があまりプレイヤーに示されず、テキスト・会話量が少なかった。 --GBのRPGとしてはストーリー性が強く比較的長め。 --先に展開していた漫画版・アニメ版に準拠したメインキャラクターたちが登場。 ---ただしメディアごとによってそれぞれのメインキャラクターの性格が異なることも。((特に顕著なのは、主人公である「天領イッキ」とライバルである「コウジ」の二名。)) ---イイとこのお坊ちゃまのライバル、ダブルヒロイン制、悪がき三人組等、前作を意識した部分も残っている。 ---本作にもイベントに応じて上下する恋愛値に応じた、ヒロイン別のエンディングが設定されている。 ''グラフィック・演出面の強化'' -ゲームボーイカラー対応ソフトとなりカラー表示になった。 --ハードの制約上メダロットは装備している頭部パーツグラフィックの色パレットに応じて、全体のカラーリングが決定される。((この仕様はプラットフォームをGBA作品に移すまで続く。)) ---この仕様を利用し、メダロットのカラーリングを固定するペイントショップが存在する。 -会話時のフェイスグラフィックのバリエーションが増えた。 --キャラクターの喜怒哀楽等が分かりやすくなり、シナリオを盛り上げてくれる。 -重要イベント時に一枚絵が入るようになった。 ''パスワード機能'' -コンビニでパスワードを入力することでパーツを入手することができるシステム。 --パーツを入手するにはミニゲームクリアで入手できる消費アイテムが必要となる。 --アニメ放映中のCMやコミックボンボンなどの媒体で隠し機体が手に入る特定のパスワードが公開されていた。 --また二台のゲームボーイとソフトを使ってパスワードを送り会うことで、通信ケーブルが無くても擬似的にパーツのプレゼントが可能。 ''前作との通信機能'' -ゲームをクリアすると前作GB版『メダロット(パーコレ・パーコレ2含む)』からパーツ・メダルのコピーを行うことができる。 --前作ソフトに加え通信ケーブルと本体2台が必要。なお一回の転送で3体分の『1』のパーツとメダルを『2』に送れる。((転送されたパーツ・メダルは『2』でも一部性能を除いて能力は『1』のまま。パーツやメダルのグラフィックも前作のものを意識して描き直されている。)) ---前作の通信には「2」の方で特定の消費アイテムが必要となる。 **問題点 ''偏ったゲームバランス'' -主役機と後述するラスボス機など、ごく一部の強力パーツの存在。 --これに伴い下位互換性能パーツも必然的に生じている。 --通信で入手可能な前作機体のパーツの殆どが、2で登場した機体に比べ能力値が追いついていない。 -一応「反射」「反撃」「完全防御」等一部パーツの持つ能力で対策を取ることは可能。 --ストーリー中はともかく、通信対戦で多くの補助・回復系パーツを対戦で生かすことは難しい。 ---これらパーツ間能力バランスの問題は[[R>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/584.html]]でさらに悪化することとなる。 -バージョンで入手メダルのバランスの悪さによるストーリー攻略への影響。 --「カブト」はとにかく射撃系の属性のメダル、「クワガタ」はとにかく格闘系の属性のメダルが集まる。 --一応、レベル・熟練度さえ上げれば問題はないのだが、入手時あらかじめ得意な行動が設定されているため、パーツの少ない序盤は苦心することも。 -メダフォースの習得内容のばらつき --一部メダルを除いて、メダルが習得できるメダフォースは属性に応じた効果の上位版しか習得しない。 ---例えば「トータス」メダルなら、使用者のパーツ威力を2倍・3倍・4倍にするメダフォースを習得していく。 --一部メダフォースのバランスがおかしい。 ---一例としてデビルメダル。最上位のものは「使用者と全ての相手メダロットの頭部以外のパーツを破壊する」。一応消費メダフォースゲージ量も莫大。 ---一方メダフォース消費量と効果が釣り合わないメダフォース(習得するメダル)も存在する。 ''改善されていない一部インターフェース・仕様'' -戦闘時のダメージ表記がGB版1と同じく全装甲値が一体化したバーで表示される。 --前作のリメイク『[[PE>メダロット パーフェクトエディション カブト/クワガタ]]』ではパーツ部位別に装甲値が表示できていたが、本作では採用されなかった。 -前作同様メダロット組み立て画面からメダル・パーツ性能の確認に一覧表示を挟むため面倒。 -シリーズおなじみだが、戦闘回避には専用アイテム「ロボロボメダル」を使わないといけない。 ''一部ミニゲームが抱える難点'' -ミニゲームの一つ「メダロードレース」((メダロット3体によるリレー。参加させるメダロットの脚部パーツと走る地形の相性が良いとスピードが上がる。Aボタン連打でスピードアップ。))が連打ゲー。 --勝利しなければストーリーが進まないため、連打が苦手な人は苦労する。 --一応レースに参加させるメダロットの脚部タイプを統一し、脚部と相性の良い地形が選ばれるまでリセットを繰り返す事で難度を下げることは可能。 ''メダル・パーツコンプリートの手間の増加'' -パスワードによる隠し機体、後述する「パーツコレクション」限定のメダルが登場。 --パスワード機体に関してはネットで調べれば問題ないが、一部のメダルだけは本編で使用するためにはパーコレと通信交換する必要がある。 -前作登場のパーツ・メダル収集の手間 --一回の通信転送で3体分(3枚のメダル・12パーツ)しか送れない。 --さらに通信転送に必要となる消費アイテムは本編1週で手に入れられる数に限りがある。 --結果、前作のパーツ・メダルもそろえる場合も前作・本作共に複数本用意し何週もすることに。 ---全パーツ・メダルを集めても何も起きないのが幸いか。 -前作はパーコレを使わなくても、バージョンと本数さえ用意出来ればコンプリートが可能だった。((ただし膨大な手間がかかるのでお勧めできない。)) ''ラスボスの強さ'' -その絶対的火力を持って、当時多くのプレイヤーにトラウマを与えたラスボス。 #region(以下ネタバレ) -本作のラスボスは前作のラスボスの改良版『ゴッドエンペラー』。 --どのパーツも並のメダロットの装甲なら一撃で蒸発・機能停止寸前にまで追い込む威力を持つ。 ---特に左腕「デスレーザー」は莫大な威力に見合わない攻撃準備速度となっており強力。 --また、当機とのロボトルは相手3体のメダフォースゲージが最大値の状態で始まる。 --もちろん開幕メダフォースもありうる。しかも「自分の装備している射撃パーツの威力を合わせて攻撃」する必殺技。 --1回勝っても、そのままセーブ不可の連戦に入る。二戦目もメダフォースゲージは最大値であり、援護機体まで入れてくる。 -ただし、「メダフォースを制御するパーツ・相手の攻撃を跳ね返すパーツ」の2つを使ってしまえば難度はぐっと下がる。 --一応この対策法を使わなくとも勝つことは可能。やりこみとしてこれらのパーツを使わないで挑むプレイヤーも。 -またパーツはクリア後のイベントで全部入手可能。前述したゲームバランスの崩壊の原因の一つである。 --余談だがインパクトを残したこの機体は以降のシリーズ作品でもほぼ皆勤。作品によって能力にばらつきはあるが、その強さを維持している。 #endregion **総評 前作で確立された要素を各方面からパワーアップさせ、ブームの立役者となった作品。&br() 一本のゲームボーイのRPGとして見てもシステム・ストーリー・ボリューム共に遊びごたえがある。&br() 一方、パーツ・行動数の増加もあってか、通信対戦における根本的な戦闘バランスは改善されておらず、&br() 収集要素のコンプリートまでハードルは上がってしまっている。この問題点はシリーズ通しても改善出来ている作品は少ない。&br() 本作から始まるイッキ編は『[[3>メダロット3 カブト/クワガタ]]』『4』と続き、以降の外伝作品や続編にキャラクター・ストーリー面で多くの影響を与えているため、&br() シリーズを通して遊んでみたい方は出来れば本作から始めることをお勧めする。&br() なお、『[[メダロット弐CORE>メダロット弐CORE カブト/クワガタ]]』としてGBAにリメイクされている。&br() ストーリーは基本「2」そのまま、ゲームシステムに様々な変更点を加え、ハードに合わせグラフィック・BGMを強化した良作である。&br() 大幅な調整により、ゲームバランスもかなり改善されており、対戦ツールとしての評価も割と高い。&br() ただし、シリーズ通しても「初代」と並んで今でも手に入りやすい本作に対し、リメイク版の入手は非常に困難となってしまっている。 ---- *メダロット2 パーツコレクション 【めだろっとつー ぱーつこれくしょん】 |ジャンル|ロールプレイング|&image(http://www.tsutaya.co.jp/images/jacket/00380/4965857070773_1L.jpg,width=120)| |対応機種|ゲームボーイカラー(全GB共通)|~| |発売元|イマジニア|~| |開発元|ナツメ|~| |発売日|1999年10月29日|~| |定価|4,515円(税込)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[メダロットシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/536.html]]''| ---- **概要 メダロットおなじみ「パーツコレクション」。今回もロボトルを勝ち抜くことでパーツ・メダルを集めていくことができる。 -基本的なカスタマイズやシステムは本編と同じ。 --初期入手メダロットは「トラ」または「ライオン」((本編でライバルが使っていた機体のモチーフ。))のどちらかから選ぶ。 ---ゲームを進めれば、ちゃんと選ばなかった方も入手可能。 -今回の塔は1つのみ(20フロア)だが、1フロアに5つの部屋が存在する。 --パーツ、メダル、アイテムは前作のパーツコレクション同様、登場人物とのロボトルに勝利して入手する。いくつかはサブイベントで入手。 -本作のみの特別ルールロボトル「スペシャルロボトル」 --このルールが採用される部屋は事前にお題が示される。 --自分の所有するメダロットを使用することはできず、お題ごとに用意された組み合わせでロボトルを行う。 --示されたお題自体がどのパーツを使えばよいのかのヒントとなっている。詰め将棋みたいなもの。 -前作パーコレのようにパーツ性別を無視したセッティングはできない。 **ストーリー 新生ロボロボ団との戦いも終わり、学校で授業を受けていたイッキ。&br() 突然、学校が大きく揺れ、外に出てみると学校が巨大な塔に変貌していた。&br() そこに宇宙人たちが現れる。&br() どうやら彼らの母船が学校に不時着し、動力源であるフユーンストーンが破損・各地に散らばり、そのせいで時空が歪んでしまったのだという。 学校の外に出る前に手にしたフユーンストーンのかけらによって、歪んだ時空を動けるイッキ。&br() 歪んだ時空を元に戻すためにはフユーンストーンのかけらを集め、母船に戻さなければならないという。&br() 学校を元に戻し仲間を助けるために、イッキは宇宙人から受け取ったメダロットと共に塔の探索を始める。 **評価点 -本編では入手できないメダルやバージョン別・パスワード入力パーツの入手が可能。 --もちろん通信で本編に転送可能。 --ただし、本ソフトでコンプリート出来るのは『2』に登場するメダルとパーツのみである。 -縛りロボトルである「スペシャルロボトル」の存在。 --延々と普通のロボトルを繰り返す前作パーコレに比べ、アクセントがついた。 **問題点 -多くのスペシャルロボトルの内容がいい加減。全体的に運ゲーと化している。 --特に「症状効果で戦いを有利にしよう」系のミッションが該当。2は攻撃の追加効果が確率発動なので、お題通りにはうまくいかない。 ---「『ていし』で動きを封じろ」「『ぼうぎょふか』で頭パーツを撃ち抜け」などは殆ど運。 --何に変化するかはランダムの「変化パーツ」を使うミッションもある。この場合完全に運任せ。 --しかも時間切れの場合、本来は判定で勝ち負けを決めるのだが、スペシャルロボトルでは時間切れの場合は問答無用で負けとなる。このため運が悪ければ何時まで経っても先に進めない。 -中盤に入るとラスボスのパーツが入手できる。 --もちろん適度なメダルと組み合わせて使えば、ノーマルロボトルの難度がぐっと下がってしまう。 -『2』のパーコレなので『2』のパーツ・メダルは揃うが、『1』のパーツ・メダルは入手できない。 --やはり2で使用可能な全てのパーツとメダルをそろえるには、前作との通信が必要となる。 -前作パーコレと比較して、一応ストーリー性はついたものの、やはりシナリオは薄い。
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