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*天外魔境 ZIRIA 【てんがいまきょう じらいあ】 |ジャンル|RPG|&amazon(B0000ZPTPG)| |対応機種|PCエンジン CD-ROM2|~| |発売元|ハドソン|~| |開発元|ハドソン、レッドカンパニー|~| |発売日|1989年6月30日|~| |価格|7,200円(税抜)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[天外魔境シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/917.html]]''| **概要 -日本をモデルにした架空の国「ジパング」を舞台にした和風RPG。見下ろし型で戦闘画面は敵グラフィック、上部にキャラクターステータスが表示される。 -ストーリーはマサカドと呼ばれる怪物を倒した火の一族の末裔の一人である自来也が、各地に散らばった同じ火の一族の仲間を探し、大門教により復活しつつあるマサカドを倒すという物。 **特徴・評価点 -登場人物3000人、『DQIII』の130倍の容量、坂本龍一氏作曲のCDの生音源による迫力のBGM、アニメ声優やタレントを起用したキャラクターボイス、アニメーションでこれでもかと動き回るキャラクター等、当時としては全てが規格外のモンスター的な超大作RPG。 --坂本龍一に支払われたギャラは一億円と言われている。本人も否定していないので事実だと思われる。 -巨匠、広井王子氏による「外国人から見た間違った日本」という突拍子も無い世界観もまた度胆を抜いた。 --架空の原作者「P.H.チャダ」と言う人物を仕立てるという凝った事まで。 ---その正体はあだちひろし氏。ADACHI→CHIADAというわけ。 --加えて、後に『[[リンダキューブアゲイン]]』を製作する桝田省治氏のおどろおどろしさがこのゲームのスパイスとなりシナリオを盛り上げた。言わば、陽の広井王子と陰の桝田省治による絶妙なバランスが、本作を大作とのし上げた最大の要因だろう。 -難易度はシリーズ最高難易度。だが舞台が関東のみであるにも関わらずひたすらに長いので、やり応えは抜群である。 --特にラストダンジョンの江戸城は、凶悪なマップの長さに定評のある『FFIII』のラストダンジョンに勝るとも劣らない凶悪さ。 -戦闘の特徴として、戦闘時に仲間一人でも戦闘不能になると全滅扱いになる。全滅すると手持ちの「両」(他ゲームでのGOLD、お金)が半減して宿屋に戻される。洋ゲーかと思うばかりの戦闘不能に対するペナルティへの厳しさは最高のスパイスになっている。 **システム -フィールドがものすごく広いので、Bダッシュができるようになっている。 -RPGとしてはオーソドックス。桃太郎伝説と同様に段(レベル)が上がった時の能力上昇はあらかじめ決まっていてランダム要素はなし。乱数に怯える心配がない。 -戦闘のシステムは素早さの高い順番に行動するターン制。 -各地に封印されている「白○○(動物名)様」を解放することで巻物が貰え、使える術が増えていく。 //-データの保存は『天の声バンク』というメモリーで保存するため、セーブデータを増やすことができた。 //↑天の声バンクはHuカードスロットに刺すものだから、別に天外専用じゃないよ。そもそもシステムカード挿してたらセーブ出来ないじゃん。 //あと何かあったけっけ? 思い出したら追加していく。 **キャラクター -火の一族の中で、蝦蟇(ガマ)・蛞蝓(ナメクジ)・蛇と言う部族(?)に分かれていて、蝦蟇は蛇に弱く、蛇は蛞蝓に弱く、蛞蝓は蝦蟇に弱いという三竦みの関係が持たされている。 --主人公の自来也(声:岩田光央)は『蝦蟇』。綱手(つなで・声:江森浩子)は『蛞蝓』、大蛇丸(声:塩沢兼人)は『蛇』となっている((江戸時代の有名な読本、児雷也豪傑譚(じらいやごうけつものがたり)に登場する蝦蟇術の使い手である忍者・地雷也、蛞蝓妖術を使う妻・綱手、ライバルの蛇の化身・大蛇丸がモデルで、主人公達の名前もそのまま取られている。))。 --街などでのイベントシーンでこの三人が絡むとき、会話などにこの三竦みの相がみられるなど、キャラクターのやり取りがコミカルで面白い。 ---特に色男である大蛇丸が綱手に言い寄られて腰が引けていたりするのは、見物。 **難点 -まだCD-ROM2のノウハウが不十分だったこともあり、ロード回数が多くしかも遅い。 --続編の『天外魔境II 卍MARU』では大幅に改善された。 -エンカウント率が高い。しかもアニメーションするため戦闘にやたらと時間がかかる。 -後にPCエンジンDuoの購入キャンペーンとしてSUPER CD-ROM2に移植され対象者先着30,000名に配布されたが、大量に作られたため非売品にもかかわらず、ゲームショップで投げ売りされるという、非売品ソフトの中でも特にプレミア感の無いソフトになってしまった。 --ゲームそのものはベタ移植で、ロードの時間が多少長くはなっているものの回数がかなり減っており、値段も通常版と変わらず売られているため、いまやるなら大差はないもののこちらの方がよいかもしれない。 -ジライア(主人公)があまり喋ってくれない。 --また、各地の剣豪達と戦う事で剣技を習得できるのだが''発動が完全にランダムのためにほぼ会心の一撃扱い''である。 -防具は装備しても装備しなくても敵からくらうダメージは大して変わらないのでよろいとかぶとの代わりに道具を持たせたほうがいい。 //--これも続編であるIIで、ある程度ではあるものの改善された。 **その後の展開 -この時のノウハウと反省点を生かし製作されたのが続編であり、PCエンジン最高傑作との呼び声高い『[[天外魔境II 卍MARU]]』である。 -さらに後年『[[サクラ大戦]]』において広井氏の培ったノウハウが最大限に昇華され、桝田氏も負けじと『リンダキューブ』『俺の屍を越えてゆけ』など不気味さ溢れつつも骨太なストーリーを手がけていくこととなった。 **その他 -マルチタップ(多人数プレイをするための拡張装置)の3でRun(ファミコンなどのスタートボタンに相当)を押すと「ふぁみこん昔話じらいあ」と言うミニコントが始まる。 --ふぁみこんむかし話シリーズはパックスソフトニカと任天堂の共同制作の為、関連性は何処にも無いはずだが……。 -1990年にOVA『天外魔境 ~自来也おぼろ変~』が作られている。 --天外魔境III -NAMIDA-宝箱(DXパック)の特典(DVD)の一つになった。 ---しかし、パッケージがカラーコピーっぽい感じがするので若干安っぽく見える。 -PCエンジンの専門誌にあった、天外魔境シリーズの過去作品に関する対談のページで「CD-ROMになって、容量が大きくなったからと、あれこれとイベントを追加していたら、容量が足りなくなって泣く泣く削った部分もあった」という、広井王子の言葉があった。 --入れたいイベントは、東北地方の物だったとか。 ---シナリオは一から十まで桝田氏が手がけたもの、というわけではない。広井氏の会社に所属している人物(上述のあだちひろし氏)が書いたものを桝田氏がゲームソフト向けに大幅に作り変えたのが本作のシナリオである。その際に東北あたりのイベントも削れらた模様。 -自来也は本来「ジライ''ヤ''(''JIRAIYA'')」と発音するのだが、本作ではローマ字表記時の字面の視覚性を良くするために「ジライ''ア''(''ZIRIA'')」に変更されと、という経緯がある。 **余談 元々本作は、戦闘画面が横視点のアクションゲームとなる予定であった。それをいわゆる「ドラクエタイプ」に1からつくり直すことが決定され、その責任者にされたのが桝田省治氏であった。 **総評 -評価としては、同時代のゲームと比較すればこのゲームがどれだけ規格外の超大作だったかが分かるというものである。 --潜在的な人気もかなり高く、没イベントを追加した完全版を望む声も強かった。が、肝心のデータが行方不明になってしまったため、作りたくても作れなかったとのこと。 -PSPで『II』『風雲カブキ伝』とセットになったソフト『PC Engine Best Collection 天外魔境コレクション』が発売されている。 --又PCEA(PS3/PSP)にて配信中。CD-ROM2では難点となっていたロードの遅さが解消されているので、一度体験してみてはいかがだろうか? -発売から17年後の2006年、Xbox360用ソフト『天外魔境 ZIRIA~遥かなるジパング~』としてフルリメイクされた。シナリオは桝田氏に書き直される前の原案をベースにしている。 --キャラクターのポリゴンモデリングとカメラワークに難があるものの、それ以外の点(ジライアのセリフ大増加など)は好評で、十分良移植・リメイクの部類に入る。火の勇者たちのキャラデザも向上しており、大蛇丸はより端整に、[[綱手は普通に可愛くなり>https://plus.google.com/114340918314018993547/posts/RaCCB6sPqMX]]、ジライアに至ってはアングル次第で二枚目に見えるほど顔つきが男前になった。
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