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*マリオカート ダブルダッシュ!! 【まりおかーと だぶるだっしゅ】 |ジャンル|レースゲーム|&amazon(B00009RG3L)| |対応機種|ニンテンドーゲ-ムキューブ|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|2003年11月7日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 マリオカートシリーズ4作目。~ シリーズで初めてタイトルにハード名が含まれていない。~ 名前の通り、二人乗りシステムが最大の特徴。1台のカートに二人で乗り、前後の二人で力を合わせて一位を目指す。~ また、デイジーを筆頭とする複数のキャラクターにとっては、シリーズ初参戦となる作品でもある。~ ---- **特徴 -''二人乗り'' --今作最大の特徴。 --普通、レースゲームといえば一人で車に乗り、仁義なき戦いをライバルたちと繰り広げるものだったが、&br;本作ではそういった空気を和らげ、「協力」を前面に押し出している。 --ドライバーの切り替えはいつでも可能で、アイテムも1人につき1つ所持でき、アイテムの使い分けも可能。 --これに伴い、アイテムボックスも2人が同時にアイテムを入手できるものが用意されている。 --2人以上でプレイする際には、対戦だけでなく、一人が運転しもう一人がアイテム使用という協力プレイも可能。勿論ドライバーの切り替えもいつでもできる。((また、二人で協力プレイ中はドライバーがアイテムを持っている場合はドライバー交代以外にドライバーが後ろに乗っているキャラクターに持っているアイテムを渡すことも可能。)) ---その仕様のおかげで、全シリーズ中唯一3・4人同時プレイでグランプリモードができるようになった。 -''カート選択'' --プレイする前にカートを選択してそれに乗り込んでレースを行う。 --キャラクターとカートは3つの重量で区別され、カートにはそれぞれ性能に違いがあるが、キャラクターには重さ以外の性能の違いは無い。 --搭乗出来るカートはキャラクターの重量によって限定され、キャラクターより軽いカートには乗れない。 --レースでの重量はカートと搭乗しているキャラクターの重量によって決定される。 --出現条件が厳しいが、どのキャラクターでも重量が一定になるカートもある。 -''スペシャルアイテム'' --特定のキャラクターでしか出現しない「スペシャルアイテム」が正規のペア(例:マリオとルイージ)ごとに1つずつ用意されている。 --出現率は通常のアイテムと同様に順位によって変動する。 #region(詳細はこちら。) -&bold(){ファイアボール} --マリオとルイージのスペシャルアイテム。 --投げると5個(モードによっては3個)に分裂して飛び、命中したカートをクラッシュさせる。マリオは赤、ルイージは緑。 --1回だけ壁などで反射する他、クッパこうらを弾くという効果がある。 --余談だが、後に『マリオカート7』で『ファイアフラワー』が登場し、ファイアボールを投げることが出来る。 -&bold(){ハート} --ピーチとデイジーのスペシャルアイテム。 --カートの周りをハートが回転し、ぶつかったり投げられたアイテムを回収し自分のものに出来る。((5個に拡散して発射されるファイアボールも1つ当たっただけで入手可能。)) --ただし周囲を回転するという都合上、トゲゾーやサンダーを防ぐ事は出来ない。 -&bold(){ヨッシーorキャサリンのたまご} --ヨッシーとキャサリンのスペシャルアイテム。 --投げると赤こうらと同様に前方のカートを追尾し、当たるとクラッシュさせる。 --タマゴは何かに当たるか一定時間が経過すると割れ、中からアイテムが3つ出てくる。 ---中には、あの''スター''が出ることも…。 -&bold(){ワンワン} --ベビィマリオとベビィルイージのスペシャルアイテム。 --巨大なワンワンが一定時間カートを引っぱってくれ、自動的に走ってくれる他、ワンワンに当たった相手をクラッシュさせる。 --攻撃されたり一定時間経過すると鎖が切れて引っ張ってくれなくなるが、ワンワンはしばらくはコース上を走っていく。 ---ただしどこで切れるかわからないので、切れた後よく落ちることもあるので注意。 --ちなみに、次回作以降によく似た効果のアイテム『キラー』が登場している。 -&bold(){トリプルこうら} --ノコノコとパタパタのスペシャルアイテム。 --『マリオカート64』から存在する3個セットの甲羅。赤と緑があり、順位に応じて決まる。 --今作ではカートの周囲を周らず手で持っているため,後ろからの攻撃を防ぐには自分で使用する必要がある。 --2個か3個持っている状態でクラッシュすると1個だけになり、残りはコース上に落としてしまう。 -&bold(){ジャンボバナナ} --ドンキーとディディーのスペシャルアイテム。 --非常に巨大なバナナで、場所によってはぶつからずに通過することが不可能なほど。 --カートがぶつかると普通のバナナ3つに分裂する。 -&bold(){ボムへい} --ワリオとワルイージのスペシャルアイテム。 --投げたり置いた後にカートやアイテムがぶつかると爆発し、爆風に巻き込まれたカートは派手にクラッシュする。 --次回作『マリオカートDS』以降は通常のアイテムとしてレギュラー出演している。 -&bold(){クッパこうら} --クッパとクッパJr.のスペシャルアイテム。 --投げると巨大化して直進するが、カートや破壊可能な障害物に当たっても消滅せずに直進する。 ---投げるのに失敗し、壁にぶつかって自分にあたることもあるので注意。 -&bold(){パワフルキノコ} --キノピオとキノピコのスペシャルアイテム。 --64やDSなどで普通に登場しているアイテムで、最初に使ってから5秒間好きなだけキノコを使える。 #endregion -''隠し要素'' --シリーズ初となるやりこみ要素。 --条件を満たすことによってキャラやカート、バトルゲームのコースが解禁されていく。 --今までもグランプリのコースが増える要素はあったが、キャラやカートはシリーズ初。 -''バトルゲームの追加'' --前作までの「ふうせんバトル」に加え、「いただきシャイン」と「ドッカン!ボムへい」が追加。 --''いただきシャイン'' ---コースに一つだけ落ちている「シャイン」を拾い、時間終了時に所持していたプレイヤーの勝利。 ---所持している時に攻撃を受けるとシャインを手放すこととなり、シャインはどこかに飛んでいく。 ---次回作『マリオカートDS』では他人戦とはもちろん、CPUとも対戦出来る。 --''ドッカン!ボムへい'' ---''出現アイテムがボム兵だけになり、10個まで持てる''バトルゲーム。((ワリオとワルイージが使うスペシャルアイテムのボムへいとは微妙に挙動が異なり、前投げの場合は地面に当たった時点で大爆発する。)) ---他のプレーヤーにボムへいを当てると1ポイント獲得し、逆に当てられると1ポイント奪われる。 ---当てられたプレイヤーが0ポイントのときは当てたプレーヤーに1ポイント入るのみ。 ---2人~3人のときは3ポイント、4人のときは4ポイント先取で勝利。 ---このモードのみボムへいの色がプレイヤーによって異なり、自身のボムへいで自爆することが無い。 -''その他'' --初登場キャラがシリーズ中最多。 ---次点はマリオカートWii --ミニジャンプの廃止。 ---2人乗りのためか、シリーズで唯一ミニジャンプが存在しない。 ---そのため、これを利用したショートカットなどのテクニックは使えない。 --キノコを使用して加速中に他のカートに体当たりすると相手のカートの後ろに乗っているキャラクターが所持しているアイテムを奪える。 ---勿論固有のスペシャルアイテムだろうが奪って使用することが可能。ただし、パワフルキノコの使用時間中や何かアイテムを持っている状態で落ちていたキノコで加速した場合等こちらのカートの後ろに乗っているキャラクターが何かしらのアイテムを持っている場合は奪い取ることが出来ない。 --デフォルトの周回数が3周でないコースが登場。 ---具体的には非常に短く極めて単純な構造の『ベビィパーク』(7周)と非常に長い『ワリオコロシアム』(2周)の2つ。 ---まぁ後者に関しては同じぐらい長いのに3週する必要があるレインボーロードが存在するのだが・・・。 --また、シリーズ上で2人プレイでグランプリモードができるのは現時点でこれは最後になっている。 **評価点 -多数のバトルゲーム。 --「いただきシャイン」「ドッカン!ボムへい」の二つが追加され、バトルゲームにも幅の広さがある。 --特に、「ドッカン!ボムへい」は今なお語り継がれる名バトルゲームである。 -シリーズ屈指のスピード感。 --シリーズの中でもスピード感が強く、カメラがやや近めなのも相まって非常にスピーディで爽快感満点。 --特定キャラクターは体が大きいため、少しだけ視点が遠くなることもあるが、爽快感を損なうようなことはない。 -近今のゲームにもひけをとらない美しいグラフィック。 --大都会を走る『キノコシティ』や、巨大スタジアムを走る『ワルイージスタジアム』など、個性豊かなコースが美しく描かれる。 --クラッシュすると観客の嘆き声やクッパの笑い声が聞こえるなどの芸も細かい。 --その他、コース開始時のデモの際にコースごとにロゴ(?)が表示される演出もある。 -アイテムによるクラッシュ時間の軽減 --クラッシュ時間が少々短くなりゲーム展開がスピーディになった。 --そのうえ、加速が一定以上のカートならクラッシュ後すぐにドリフトを行うことにより加速がアップしすぐに復帰できるため、今作はCOMよりプレイヤーの方が復帰が早いためwiiのように連続でクラッシュしてもそこまで差が開かない。 --尤も、トゲゾー甲羅を食らった時のクラッシュ時間に限っては歴代随一の長さとなってしまったが…。 ---なおクラッシュやスピンしている最中、サンダーが喰らわない特性があったりする。 -バグではなく、コース設計上の意図されたショートカットの多さ。 --歴代のマリオカートの中でもそのショートカットの多さは随一で、色々と凝ったショートカットが多い。 ---崖から飛び出て洞窟に突撃、橋の欄干をダッシュボードで突っ切る、段差のあるヘアピンカーブをミニターボでスルー…&br;こうした特徴的なショートカットは後の作品でも完全なリメイクは希薄で、惜しむ声も多い。 ---なおバグショートカットの方は流石に無いわけではないが、歴代作と比べてもその数は非常に少ない。 **難点 -全体的にコースの難易度が高い。 --ヘアピンカーブや直角カーブが山ほど出てくる上、道幅が狭いコースが多い。 --一般車や火の玉等の障害物も多く、スターカップやスペシャルカップのコースでは柵もかなり少ない。 ---一応グランプリモードの二人プレイでは画面比の影響か、障害物が少なくなっている。 --シリーズ恒例の最終レースを飾るコース「レインボーロード」も今作のものはシリーズ最高難度と言われるほどの難易度。 -操作系統があまり良くない。 --ミニジャンプの廃止を筆頭にハンドル操作自体が他シリーズと比べて難しい。 -CPUの凶悪さ。 --アドバンス以前と比較すると格段に強く、ミニターボやロケットスタートなどの基本テクニックやこちらの攻撃をアイテムでガードする。 --特に150ccともなると2人乗りという本作のシステムも相まってアイテムを凄まじい頻度で使用したりもする。 --総合するとかなりの強さになっているため、ゲーム本体を蹴っ飛ばして窓ガラスが割れる等の被害もあったという。 -隠しキャラであるボスパックン&キングテレサが凶悪。 --彼らは固有のスペシャルアイテムが無い代わりに、順位に応じて''すべてのスペシャルアイテムが出現する''。 --彼らを出現させてしまうと上述のCPUの凶悪さに拍車がかかるため、最後に出現させたほうがよいとの声も。 --一応、スペシャルアイテムを引ける確率は他のキャラよりも低めであったりするが…。 -一部の正規ペアが固有のスペシャルアイテム面の出現率で不利。 --筆頭はドンキー&ディディーペア。全スペシャルアイテムの出現率の中で唯一順位が高い程出現率が上がるため、順位が落ちてしまうとスペシャルアイテム無しで戦うことになる。この為大体の場合において正規ペアより混合ペアの方が有利だったりする。 -全16コースをすべて走るカップ、オールカップツアーがかなり大変。 --途中セーブ機能が無いため、クリアするためにはかなりの時間(大体45分ぐらい)が必要となる。 --また、前作のように5位以下で仕切りなおしに出来ないシステムのため、前述のCPUの強さもあわせてクリアはかなり難しい。 --しかも、排気量ミラー(64の排気量のおまけにあたる。スピードは150cc)は150ccのこれ、とあるカートがミラーのこれで優勝することが条件になっているものがある。 ---さらに50cc、100ccに至っては優勝しても、解禁される要素は一切無い。 これらの要素により全体的に難易度が高めになっている。 -コース数が少ない。 --64と同じ16コースであり、やや物足りない。 --この作品以降のDS、Wii、7では新規16コース、リメイク16コースの32コースとなっている。 -カートごとのバランスが取れていない。 --重量タイプのカートではゲームの特性上ほぼ使い物にならない。 ---コースのギミック、アイテムの妨害による停車が前提のこのゲームでは、初速が遅い重量タイプはグランプリではとても使えない。 //-妨害アイテムの公平性の欠如。 //--プレイヤーがトップになるとほぼ必ずサンダー、トゲゾー+赤甲羅のコンボが襲いかかって来る。 //---これらの妨害アイテムはプレイヤーが下位にいるほど入手確率が高いとされるが、その順位からの巻き返しを狙える程の入手確率は無い。 //---よってその妨害アイテムが取れるとされる順位にいたとしてもグランプリ自体に優勝出来るかと言えば話は全く別である。 //さすがに言い過ぎだし、下の説明だけで内容は十分伝わるためCO -今作では一度に2つのアイテムが手に入る機会があるため、CPUの攻撃がやや激しめ。 --CPUは赤コウラは100cc以上、トゲゾーは150cc以上しか使ってこないが、サンダーに至っては50ccでも使ってくる可能性がある。 ---これに関しては、サンダーは他のCPUも同様の被害を受けるため、使う側にとっては非常に強力だが使われる側にとっては相対的な被害はそこまで大きくないためであると思われる。 ---使ってくるか来ないかは完全ランダムなため、グランプリでクリアタイムを競っている時に使われると厄介である。 -CPUのAIがおかしい。 --プレイヤーが3位にいた場合、2位のCPUは1位のCPUではなく3位のプレイヤーを妨害アイテムで狙う。 ---『ポイントを稼いで優勝』の目的とこの思考ロジックは矛盾する。 -上記の問題から、グランプリ中盤で特にトップ近辺の順位が動かなくなる。 --この為、プレイヤーは常に1レース目から1位をキープしておくプレイをしないと優勝は出来ない。 **総評 全体的にしっかりと作りこまれており、特にキャラクター・カート間などのゲームバランスの良さはシリーズ随一である。~ その完成度はまさしくシリーズ最高峰とも言えるが、当時ゲームキューブのシェアはプレイステーション2に完全に奪われており、~ その完成度の高さを評価されながらも残念ながらミリオンとはならず、順当な評価を受けているとは言い難い作品。~ その後もインターネット、現実世界ともにあまり話題にならない、不遇のタイトルである。~ しかしその経験は確かに制作陣の骨身に染み渡り、この後にリリースされたDSを除くマリオカートはほぼ全てがこの作品をベースに開発されることになった。 **余談 実は有線LANを使った16人対戦(カートは8台)が可能だったりする。~ しかし、やるためには非常に設定が面倒でコストもかかるため、殆ど使用されなかった。~ 現在このシステムを利用しPSPのネット対戦用で知られている[[X-Link Kai>http://xlink.planex.co.jp/]]にてネット対戦が可能([[カービィのエアライド]]なども対応)。~ ただネット専用販売だったGC用ブロードバンドアダプタが希少気味であるため、利用者はかなり少ない。~ ゲームキューブ用ステアリング型コントローラであるSPEED FORCEに対応しているが、一応操作可能という程度のものであり、~ フォースフィードバックに対応していない上、操作性も良くはない。~ さらに余談だがCMにはSMAPの稲垣吾郎氏がマリオのコスプレをして出演していた。(同時期に発売されたマリオパーティ5やマリオ&ルイージRPGも担当。)
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