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*信長の野望 烈風伝 【のぶながのやぼう れっぷうでん】 |ジャンル|戦略シミュレーションゲーム|&amazon(B000EXXF28)※『withパワーアップキット』(Best)|&amazon(B000O3W3C6)※『ツインキャンペーン』(通常版・[[武将風雲録>信長の野望 武将風雲録]]とセット)| |対応機種|Windows、Mac、PS、DC、PSP、DS(『信長の野望DS』)|~|~| |発売・開発元|コーエー|~|~| |発売日|1999年3月8日|~|~| |価格|11,800円|~|~| |廉価版|KOEI The Best:2004年8月5日/3,990円|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[信長の野望シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1045.html]]''| //※筆者はこれ以前の信長の野望シリーズは未プレイのため、過去作品との違いについて詳しく記述できません。 //既プレイの方は過去作品との相違点などを追記してください。 **概要 信長の野望シリーズの第8作目。 全国にある64の本城を全て支配するか、32以上の本城を支配し征夷大将軍になった状態で他の大名家すべてと同盟を結ぶかでクリアとなる。 **特徴 -本作では内政も行軍もすべて一枚の大きな日本地図上で行われる。 --城や軍団には大名家のイメージカラーの幟がつき、各勢力の進軍具合や城下町の発展の様子が直感的にわかりやすい。 -また本作では一国にひとつある大きな本城とその他の小さな支城とがある。 --大名家は本城を必ずひとつ以上持っている。支城のみを支配する軍団は進軍の権限が無い「独立勢力」になる。 ***内政 -開発 --各国の中央となる本城は城を中心に5×5マス、周辺の支城は城を中心に3×3マスの支配領域を持つ。この支配領域に内政施設を建てることで生産を行っていく。 ---金銭を増やす町、兵士を増やす村など。一部施設については建設したあと更に増設も可能。これにより収入が増加する。 --前作の将星録では内政コマンドを武将個人に指示するようなシステムだったが、本作では最大10人のグループで内政を行う。武将間での相性などにより効率に影響が出る。また奉行を設定でき、奉行の政治能力や内政特技によって効果を上げることができる。 ---同時に3つまで施設の建設、増築を奉行に指示できるので効率が良くなった。 -建設 --開発と同じく最大10人のグループで行う。開発と異なる点は支配領域の外でも実行が可能なこと、影響する内政特技が「建設」のみであること。 ---城を補強し防御力を上げる、河川の治水工事で田の開発範囲を広げ台風に備える、道を引いて移動効率を上げるなど各種建設を行える。 ---城を補強するとマップ上の見た目が豪華になっていく他、攻城戦での城内マップも立派になる。小田原城や姫路城などの巨大なマップは圧巻。 ---支城を新たに建てることもできる。侵攻の足がかりにしたり新たな収入源にしたりできる。 ---またでは日本各地にはいくつかの隠し資源が存在し(パワーアップキット版以降)、開発ユニットを派遣することにより発見できる。 ***軍事 -軍事は専用の軍事ユニットを内政マップ上で移動させ、戦闘発生時専用マップに切り替わる仕組みになっている。 --準備画面で参戦武将や各部隊の兵種兵力などを設定する。戦の種類によって軍師や兵糧部隊が必要になる場合は戦闘発生時に選択する形になっている。 --戦闘マップは高低差も表現した立体的なマップ。高低差は飛び道具の射程などに影響する。 -野戦と攻城の2種類が存在する。野戦はマップ上の軍事ユニットに攻撃を仕掛けた場合、攻城は敵大名の城に攻撃を仕掛けた場合それぞれ発生する。 --野戦の場合、攻撃側の部隊数が5部隊以下の場合小規模、6部隊以上10部隊以下の場合中規模、11部隊以上の場合大規模のマップで合戦が行われる。規模が大きくなればなるほど陣形が使えたり必要となる特殊部隊が増えたりする。攻城の場合は攻撃側の部隊数が11部隊以上の場合と一部の巨大な城の場合のみ城周囲のマップが広くなる。 -野戦での勝敗は威信に影響を与えるが、攻城での勝敗は威信に影響を与えない。 -勝敗条件は総大将の撤退、軍団の士気が0になることなどがある。攻城戦防御側に限り本丸が取られると負けになる。 -軍事ユニットの中には各城へ物資を送るだけの輸送ユニットも編成可能。 ***威信システム 本作では大名家のパラメータとして「威信」が実装された。 これは自勢力が支配している本城の数、大名が持つ官位、他家と婚姻関係を結んでいるかなどで算出され、 この数値が大きければ大きいほど各種コマンドが成功しやすくなり、有利になる。また月が変わった時にフェイズの回ってくる順番が早くなる。 **評価点 -ゲームの完成度は高い。 -内政を売りにした作品だけあって内政システムは評価が高い。 --シンプルで分かりやすく、城の開発範囲が一律で政治能力が低い武将でも数を集めることである程度欠点を補えるなど柔軟性が高い。 ---前作の『将星録(PC版)』では城レベルで開発範囲と物資貯蔵量が決められていた、その為国力の弱い大名のハンデが半端なかった((内政がおぼつかず物資も貯まらない、城レベル上昇が困難で貯蔵が頭打ち、強国に攻め込まれ更に城レベル減少、等悪循環が起きやすい。))が今作はある程度格差問題が改善されている。 -前作『将星録』に引き続き、山下康介氏が手掛けるBGMは秀逸。なお、一部の曲は『将星録』BGMのアレンジである。 --内政画面でのBGMは大名居城の地域によって異なる。織田家や武田家が居を構えていた東海は勇ましい曲調だったり、将軍家など名門が支配していた畿内はどこか威光を失いつつあるわびしい曲調となっているなど各曲それぞれ高評価。 **問題点、賛否両論点 -ゲームの難易度は低め。 --AIが賢くない事や後述の情報参照などが絡んでくる。 -合戦、兵站に関してはややお粗末。 --上記の通りマップ上を移動して戦闘や輸送を行う為に目的の城にたどり着くまでにかなり時間がかかってしまう。 ---''国内間''の城すらたどり着くのに数ヶ月かかる事もある。前作(将星録)を除くこれまでの作品では国単位かつ1ヶ月で輸送が完了したり物資が一括性のために(兵以外の)輸送が不要と言ったシステムの作品があったために数ヶ月もタイムラグがある今作のユニット移動にウンザリしたプレイヤーもいたはず。 ---一応武将個人の移動ならば「派遣」or「召集」で自大名の領地内ならどんなに遠くても1ヶ月で移動できる。安全が確約された領内かつ個人での移動なので早いのは当然なのだが、上記のちゃんとユニットを編成した場合と差が大きいため、こちらを知らないと損という感がある。~ 尤も物資や兵士の輸送、行軍ではやはり抜け道はないのでタイムラグや襲撃の危険があるのは変わりない。この仕様は革新や天道などにも引き継がれている。 ---また、合戦に関しても一回の合戦で1軍団、1城しか落とせず、前述の移動の手間もあってどんな小城でも一つ落とすのに(移動だけで)数ヶ月かかってしまいテンポが悪い。 -中盤の中弛みはやはり起こってしまう。 --序盤でも建設、内政ユニットに開発をさせると完成するまでの時間はほぼ何もする事がない、建てた施設にしても物資は月ごとに少しづつ増えていくだけなので開発が完了したら攻め込めるだけの物資が蓄積するまで月を進めるしかほぼやる事が無くなる。 --順調に領土を広げればほぼ内政が不要と化す((内政を行い物資を蓄えた本国と奪い取った城の物資でたいていは賄える為。))が、前線への物資輸送、進撃に関しても移動の時間が掛かってしまうので後半は物資満載の軍隊ユニット(城攻め要員と輸送要因)を編成させて前線へ移動→戦争→前線へ移動→といったサイクルを各地で繰り返すだけになりがち。 -いずれのシリーズにも言えることなのかもしれないが、大大名とそうでない大名との格差が著しい。 --単純な物量はもとより人材に関しても顕著である。内政は頭数と能力や特技で優劣が決まるので小大名では軍備を整えることすらおぼつかない。 --更に1武将が率いることができる兵力は勲功にもよるが最大で1000。どれだけ内政を施しても武将1人では1000しか出陣できない((篭城戦に関しては足軽頭(モブ)が兵を率いてくれるが能力は当然低く、500人しか動員できない。))。よって初期の武将数が多い有名大名は有利。 ---一応本作は武将の俸禄があまりシビアではないため、後年のシリーズと異なり登用できる武将は片っ端から登用してもそれほどデメリットはないのが救い。(ただし「剣術指南」イベントによる出奔がありうるのでまったくないとはいえない。) ---尤も登用の成功率は登用を実行する武将の政治の値や武将特技「登用」の有無、大名との相性の他、威信が関係してくる場合がある。この点においても小大名は大大名と比べハンデを背負っている。 --小大名に残された武将確保の手段としては、年明けにランダムで発生するイベントで加入する姫を武将として育てることであるが、この姫武将のステータスは基本的に父と母方の祖父の武将のパラメータを参照して決定される。そのため凡庸大名のパラメータでは凡能武将しか入手できず、反面、武田信玄のように全ての能力値が高い大名からは強力な姫武将が生まれ、格差がさらに深まる。ただしCPUは姫武将を追加してこない。 --コンシューマー移植版ではほとんどの小大名は独立勢力に格下げされプレイヤーが選択すらできなくなった。 //うまく表現できないけど、歴史SLGで格差があるのは当然じゃないかな --相変わらず上杉謙信(長尾景虎)は圧倒的強さを持つ。高い武力と統率を持つ上に騎馬突撃に補正(突撃回数が多く、ダメージが大きい)が入っている為に数倍の兵力を持って立て篭もる城も容易に落とせてしまう。 ---謙信の異常な強さは信長の野望シリーズの特徴の一つとも取れるが、今作は特に顕著な方((謙信が単騎特攻できそうな作品は比較的高い評価を得ている物が多い。))である。 -地域によるハンデも後年のシリーズと比較するとやや大きい。馬はマップにある馬産地を城の支配領域に収めることでしか入手できず、イベントなどによる後発的な発生もない。馬産地は近畿、東海、四国、九州には一切存在しない。 --鉄砲はイベントで鉄砲鍛冶村を建設すれば増やすことが可能だが発生確率は低め。ゲームスタート時からあらかじめ建設されている内城を有する大名家や石山御坊を有する本願寺は軍事面では有利。 -発売当時は2012年現在における「武将再評価」の流れがなかったため、低く評価されてしまっている武将も多い。 --分かりやすいところでいけば浅井長政、武田勝頼、北条氏政、今川氏真、石田三成といった「家を潰してしまった大名」だろうか。彼らの知謀(武将によっては他の能力も)はかなり低めに設定されている。 --前作『将星録』で武将の能力が全体的に高過ぎとの意見が多数あった事から、能力値を全体的に厳しくしてある((攻略本『信長の野望 烈風伝 マニアックス』p338))のも一因。 -『天翔記』からいえることだが、諜報の概念が存在しない。本作では敵の情報も最初から自由に閲覧が可能である。居城している武将も人数も兵力も当然分かってしまうため、攻め時が判断しやすく難易度を下げている。 **総評 戦争部分がやや低評価ながら全国一枚マップでの内政や威信システムなど、のちのシリーズに引き継がれた要素を多数備えた「信長の野望」シリーズ中興の祖と言うべき作品。難易度が低いという点はある意味初心者におすすめととらえることもできる。 **コンシューマー移植版 -PS・DC・PSP・DS(『信長の野望DS』)でも発売されたがやはりスペックの問題か国と大名が削減されている。前出の通り小大名のほとんどはその削減を直接に受ける形となった。--他にも一部のコマンドなどがカットされていたり特産品や支城の数及び最大武将数の上限が減っている。 --ただし、PS・PSPで出たwithPK及びDS版ではオリジナルシナリオ「諸王の戦い」(チンギス=ハンや源頼朝など世界の英雄が戦国時代に蘇り争う。)とチュートリアルが追加されている。
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