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*セプテントリオン(スーパーファミコン版) 【せぷてんとりおん】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B000068HAB)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=119&file=septentorion1.jpg]] [[裏を見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=119&file=septentorion2.jpg]]| |対応機種|スーパーファミコン|~| |販売元|ヒューマン|~| |発売・開発元|フィールド|~| |発売日|1993年5月28日|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 映画の迫力と臨場感をゲームに持たせることを目的とした、シネマティックライブシリーズの第一弾。他にはクロックタワーが有名。&br() プレイヤーは4人の乗客のうち1人を操作するキャラクターとして選び、海上で転覆し沈みつつある豪華客船から、他の生存者を助けつつ脱出する。 **特徴 以下の理由から難度が高く、ややハードルの高いゲームである。&br() -状況の説明もそこそこに、開始から少し経ったらすぐに船が転覆し、脱出を迫られる。タイムリミットは“実際の時間で”60分。 --落下や火に触れるなどして操作キャラが死亡してもゲームオーバーにはならないが、タイムリミットから5分が引かれてしまう。 -客船の中はかなり広く、一度の探索で全てを把握するのはまず不可能。地図をくれる人はいるが、パイプラインなどの構造まではさすがに載っていない。初見ではまず、どこに行けば良いのか分からず迷い死ぬだろう。 -操作キャラや生存者たちは一般人にすぎないため、あまり長いこと歩き回れば疲れるし、高いところから落ちたり疲労が限界に達したりすれば死ぬ。&br()前述のように操作キャラは時間と引き換えに復活できるが、他の生存者は死んでしまったら復活することは無い。 --各乗客には個別のポイントが設定されており、病気持ちであったり高齢であるほど、エンディング時の評価が高い。 -生存者の行動パターンがあまり賢くないので、慣れなきゃ思うように誘導できない。ちょっと複雑な地形にすぐに引っかかったり、溝を飛び越えさせようとしたらしくじって転落死したり……なんてザラ。 -定期的に船が傾いて地形が変化する。しかも傾きの方向がランダムのため脱出ルートが特定しづらかったり、傾きに生存者が引っかかって誘導に悪影響が出たりする。&br()またゲーム開始から30分が経過すると傾きの度合いが増し、更に地形が変化しやすくなる。例えば地面が突然壁もしくは天井になり、通路を歩いていたはずが垂直落下、なんて事態が起こる。 --この点は、タイミング次第でまさに映画でよく見る「運命の悪戯」になり得る。何のことは無い隙間を跳び越えようとしたらちょうど船が傾いて……と言う、ただのアクションゲームの経過でしか無いのに、どんなイベントよりもドラマティックな展開が生まれる。 --またマップの傾きによって通常のジャンプでは届かない箇所に行けるなど、進行を手助けする場合も多々ある。 -救助やその他多くのイベントは全て会話による説得で行われる。そのためせっかく生存者を見つけてもすぐに連れて行けるわけではなく、更にゴール近くのイベントで起こる別の生存者グループとの対話では、言い負かされると仲間が全員いなくなってしまう。 これらの不利な条件に耐えた上でベストエンドに辿り着くためには、プレイヤーごとに決められた重要人物を生きたまま助け、且つ体力のない女性や子供を優先的に救助した上で脱出する事が求められる。&br()無論、それに加えマップの理解も不可欠であり、そして何より船内の傾きを有利に運ぶ運が重要になる。 **総評 このように多大な困難を持つ一方で、スーパーファミコンのオブジェ回転機能をゲーム性に取り入れたアイディア、要所に盛り込まれた人間ドラマ、曲数こそアレンジ含めて12,3曲ほどだが映画さながらの緊迫したBGM、沈没船という極限状況に説得力を持たせたゲームシステムなどの点が評価され、ベストエンドに至った時の達成感は例え難いものがある。プレイヤーの中にはスーファミの最高傑作として本作の名を挙げる者も少なくはない。 **余談 -本作は1972年の海洋パニック映画「ポセイドンアドベンチャー」のオマージュであるとされる。 --海上で転覆した豪華客船、民間人が生存者を率いて脱出を図る、などのシチュエーションもさることながら、プレイヤーの一人であるレドウィン牧師が、映画の主人公であるスコット牧師と類似した特徴を持っていることからもそれが分かるようになっている。 -時代設定は、1912年の「タイタニック沈没事件」を意識してか1921年となっている。またエンディングでは実際の映画のスタッフロールを思わせる「架空の出演俳優の紹介」が挿入される。 -本作にはストーリー・設定を一新した同名、サブタイトルつきのPSリメイク版が存在する。 --しかし、ゲーム性を無視したポリゴン化がなされ、肝心のストーリーも、衝突が起こっても「乗客に不安がらせないため」と何もしない船長、なのにいつの間にか始まっている浸水、その中で緊張感も無くちんたらと人探しをしている乗務員、など突っ込みどころが多く、駄作としてスーファミ版の支持者からは無かったものと見做されている。 ---しかも元を差し置いてこちらのリメイクの方が先にゲームアーカイブスで配信される事態も起こった。場所によっては捨て値で売られてるのに誰得? -本作の版権は、ヒューマン倒産ののち株式会社ハムスターに引き継がれたが、本作のゲームデザインを手がけた木邨圭太氏が著作権を主張しており、キナ臭い事態になっている。 --実例として、「ゲームセンターCX」にて本作が特集された際、CS放送分ではハムスターと木邨の名が並んで載っていたが、DVD収録分では木邨の名前のみが載っていた、ということが挙げられる。 --こういった事情があるため、原作のバーチャルコンソール配信は絶望的かもしれない。
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