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*悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair 【あくまじょうどらきゅら はーもにーおぶでぃすぺあー】 |ジャンル|アクション|&image(img_ptmain.jpg)| |対応機種|Xbox360(Xbox LIVE ARCADE)&br()プレイステーション3(PlayStation Store)|~| |メディア|ダウンロード専売ソフト|~| |発売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~| |発売日|【360】2010年8月4日&br()【PS3】2012年3月29日|~| |定価|【360】1,200マイクロソフトポイント&br()【PS3】1,200円|~| |プレイ人数|1~6人|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[悪魔城ドラキュラシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/511.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 -XBLA配信タイトル。『[[蒼月の十字架>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/748.html]]』『[[ギャラリー オブ ラビリンス>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/749.html]]』『[[奪われた刻印>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/752.html]]』のニンテンドーDS3作品のマップをHDの画面に敷き詰めたらどうなるかというコンセプトを元に作られた作品。通称『悪魔城ドラキュラ HD』。 -探索型の要素を取り入れたステージクリア型アクションゲームである。 -難易度は高めなものの、練習すれば一人でも十分にクリア可能。 -XBLA配信から約一年半の月日を経て、まさかのPS3版でも配信された。内容自体はほぼ同じだが、XBOX版ではDLCステージの7章とDLCキャラクターのユリウス・ベルモンド&ヨーコ・ヴェルナンデスが標準で同梱されるようになった。 **システム -ステージ --全6章(DLCを含めると全11章)のオムニバス形式。数字の若い章から順に攻略していくことになる(DLCで購入したステージは別)。 --最初にメニュー画面で装備品の選択、アイテムの売買などを行い、選択した章に挑戦するという流れ。ボス撃破時に出現する金色の宝箱を開けるとクリアとなる。 --全章共通で30分の制限時間が設けられており、時間切れになったりHPが0になるとミス。 --6章をクリアすると、ハードモードが選択可能になる。ノーマルより敵が強い代わりに、強力な装備が手に入りやすい。 --スコアも導入されており、XBLAに接続しているとランキングに反映されたり、上位者のリプレイデータを閲覧したりできる。 -成長要素 --本作ではDS悪魔城3作とは異なりキャラクターのレベルアップが存在しない。そのため、各キャラの能力は主に装備品で強化していくことになる。 ---装備品は敵のドロップ、ショップでの購入、ステージに配置されている宝箱を開ける、といった方法で入手可能。 ---ただし成長要素が全くないわけではなく、キャラクターによってはサブウエポンの熟練度を上げたりソウル・魔法を集めることで強くなっていく。 -ステージのギミック --各章にはいくつか本が設置されており、ここで装備の変更が可能。ただしその間も時間は進む。 --道中に配置されている宝箱を開けることで装備品やアイテムを入手可能。中身は基本的にランダムである。 ---茶、緑、青、赤、紫、金の6種類が存在。金は前述の通りボスを倒すと出現し、そこからしか手に入らない装備・アイテムもある。茶はミミック(ザコ敵)が擬態していることも。 --ここで挙げた以外にも様々なギミックが登場する。 -その他 --簡単な定型文を使ったラジオチャットが可能。マルチプレイ時コミュニケーションを取るのに使える。 --本作では1ステージが非常に広いため、カメラの倍率を3段階に切り替えることができる。マップや、マルチプレイ時には仲間の場所を確認するのに便利。 -キャラクター --初期キャラクターはアルカード、来須蒼真、ジョナサン・モリス、シャーロット・オーリン、シャノアの5名。基本的な性能は原作準拠だが、変更・調整されている部分もある。 --DLC追加キャラクターとしてユリウス・ベルモンド、ヨーコ・ヴェルナンデス、リヒター・ベルモンド、マリア・ラーネッド、シモン・ベルモンド、月風魔が使用可能。 --キャラクターによっては固有のパーソナルスキルが存在する(蒼真のガーディアンソウル、シャノアのキルクルス等)。 --ちなみにシャーロットとヨーコは急降下キックが出来ず、マリアはスライディングの攻撃判定がない。 **マルチプレイ -特徴 --本作では最大6人でマルチプレイを楽しむことが可能(ゴールドメンバーシップへの加入が必須)。 --互いに協力することによってショートカットが出来たりと、シングルプレイとはまた違った楽しみ方ができる。ただし、人数に応じて敵のHPが増加する。 --宝箱からの取得アイテムが全員に行き渡り、落ちているアイテムも全員が拾うまでは消滅しない(壁から出現する肉などは別)という特徴がある。また、仲間の近くで消費アイテムを使用すると、効果が仲間にも及ぶ。 --仲間が近くにいる時、両者のMPを消費して強力な「デュアルクラッシュ」が発動可能。何が発動するかはキャラクターの組み合わせで変化する。 --DLCステージは参加者の中で誰か一人でも購入していない人がいると遊ぶことができない。また、DLC追加キャラクターは、購入していない人には黒いアックスアーマーの姿で表示される。 -スケルトン化 --マルチプレイ時にHPが0になったキャラクターはスケルトンとして復活する。全員がスケルトン化するとゲームオーバー。 --スケルトンはHPが100しかないうえ行動が大きく制限される。スケルトン状態でやられても何度でも復活できるが、その度に制限時間が3分減少する。 --スケルトン状態から蘇生するには、他のプレイヤーに「生命の霊薬」というアイテムを使用してもらう必要がある。 ---生命の霊薬は青い宝箱から入手可能。ただし一人一個しか持てず、数も限られているため、ご利用は計画的に。 -その他 --上記の「協力モード」に加え、全員が敵同士になる「サバイバルモード」も存在する。 --PS3版のみ、シングルモードがローカルモードに変更され、2P~4Pのコントローラーを接続してロビーでスタートボタンを押す事によりオフラインでのCOOPが可能となった。 **評価点 -プレイヤーの数だけ遊ぶ幅がある --レアアイテムを得るために同じステージを繰り返すも良し。装備を制限し緊張感を持ってプレイするのも良し。全てはプレイヤーに委ねられる。 ---もちろん、そうしなければ楽しめないということは決してない。基礎がしっかりしており、個性的なキャラ・多種多様な装備があるからこそできることである。 --2Dの悪魔城シリーズはステージクリア型と探索型に大別されるが、本作は双方の良さを併せ持っている。 -マルチプレイの導入 --本作最大の魅力。前述の通りシングルプレイとはまた違った楽しみ方がある。加えて仲間同士で協力し合うことで道中の攻略がスムーズになる。 --ステージや慣れ具合にもよるが1ステージクリアまでの時間が比較的短く、ソロマルチ共に自分のペースでプレイすることができる。 --敵のHPが上昇するというデメリットがあるものの、こちらの手数も増えるのでそこまで問題ではなかったりする。 --ラジオチャットでのコミュニケーションも楽しみの一つと言える。キャラによっては非常に賑やかになることうけあい。 -多彩なキャラクターやアイテム --キャラクターによって武器や技がだいぶ異なるため、遊びのバリエーションは豊富。アイテムの数も豊富で、集めていく楽しみもある。 --味方キャラだけでなくボスやザコ敵もお馴染みドラキュラ伯爵をはじめ、DS三部作を中心に様々な種類が登場。 --DLCだが、FC風のステージやキャラなど、往年のファンを喜ばせる要素も存在する。 ---ちなみに月風魔は悪魔城ではなくFCソフト「月風魔伝」からのゲスト出演であり、11章の内容も月風魔伝のものとなっている。 -BGM --過去作の名曲がアレンジされたものが道中で流れる。設定で流れる曲を変更することも可能。 --また初代悪魔城ドラキュラのステージBGMが、すべて当時そのままで収録されている(ただし、DLCで10章を買わないと聞けない)。 **問題点 -熟練度が上がりにくい --レベル5を超えたあたりからこれが顕著になる。ひたすら敵に技を当てることになるため、作業になりやすい。 --特に、熟練度タイプと呼ばれるキャラにとっては大きな問題。サブウエポンの熟練度がメイン武器の威力に直結するため、熟練度を上げないと苦労することになる。 ---特にジョナサンはサブウェポンの数が多く、ある程度の強さになるには長時間熟練度上げをしなければならない ---もっとも、どのキャラも一通りのスキルをレベル5に上げるだけでハードでも十分通用する性能にはなる。 -一部のアイテムの入手率が極めて低い --主に金箱限定アイテムが該当。狙いのアイテムを入手するために、運が悪いと何百回とボスに挑む羽目になることも。 --繰り返し遊ぶことが前提な作りである事と、中にはバランスブレイカーな物も存在するため、仕方ないのかもしれないが。 -装備の格差 --防具は各キャラクター万遍なくそろっているのだが、武器・サブウェポンは数に大きな差が出てしまっている ---蒼真は武器、スキル共に数が非常に豊富なのに対しシャノアはDLCが来るまで武器は3つ、スキルは4つしかなかった。 --ほぼ足装備は移動速度があがる装備一択である(特にマルチプレイ時)。 ---そしてこれらの装備はすべて金箱限定。手に入れやすい物もあるが、運が悪いと手に入るまで通常速度での移動を余儀なくされる。 -マルチプレイ時の問題 --部屋を作る際コメントを書くことができないのでどのような目的((レアアイテムを取るために同じ章をプレイし続ける、各章を順番にクリアする、DLCで追加された章のみのプレイなど))なのか他者に知らせる事ができず、参加する側も実際にプレイするまで分からない。 ---そのため目的の共有ができず、同じステージを連続でプレイしたいのに人が残ってくれない。効率を求めていないのに効率を求めるプレイヤーが足並みを揃えずボスを倒してしまうなどマルチプレイの長所が活かされない場合がある。アップデートにより現在選択されているステージが部屋を選択する時に表示されるようになったが、目安程度にしかならないため問題の解決にはなっていない。 -壁抜けの存在 --特定の手順を踏むことで、壁をすり抜けて移動できてしまう。簡単にできることではないのだが、挙動が非常に変態的。 --これを利用すると大幅なショートカットが出来る場面も存在する。酷い場合、ステージ開始直後から一気にボス部屋に移動なんて物も。悪魔城TASのような動きが人力でできてしまうのだから恐ろしい。 ---「ホァイ」と呼ばれ親しまれている一方、通常の攻略方法からは大きく逸脱したもの(バグに近い)であることも事実であり、マルチで使うと嫌われる可能性もあるので、注意が必要である。 -国内PS3版での仕様変更・劣化点 --XBLA版と比較して幾つか劣化した点がある。一つはスキルの掛け声やラジオチャットなどのキャラクターボイスを新たなボイスでキャンセル出来なくなった事。(例:オッケー・サンキュー・よろしくな!⇒早く入力する事でオッサンよろしくな!等)XBOX版ではこの仕様による言葉遊びもお遊び要素の一つとして楽しまれていたが、PS3版では前の声が後発の声に重なり、かき消されなくなったため、ボイス遊びが出来なくなった。 --起動直後からタイトル画面までの間に、多数の注意書き表示が増えた。お陰で起動してからタイトル画面までの待ち時間がかなり長い。 --マルチプレイ時、メンバーの国籍表示機能が何故か削除された。なお、PS3版にも北米PSNのみで先行配信された通称北米版というものもあるのだが、こちらは国籍表示はちゃんと機能しているらしい。ちなみにこの両者は互換性があり、マルチプレイ自体は支障なく可能。 --一部キャラの性能低下。具体的にはシャーロット・オーリンで全魔法を習得した時のATK(通常攻撃力)がXBOX版で64に対しPS3版だと59に低下。最も顕著なのはマリア・ラーネッドの性能低下で、XBOX版ではアップデートで全攻撃スキルの消費MPが一律15から10になり、威力も調節されたがPS3版ではアップデート前の消費MP一律15に逆戻り、しかも攻撃スキル「聖歌」から光属性が削除され何故か打属性オンリーの打撃技に。お陰で性能的にはマリアがダントツの弱キャラとされるようになってしまった。 ---マリアの性能の件をコナミにメールした人が「アップデート前と後の性能を比較してご意見ご要望を参考に調整しなおしました(意訳)」という返事が来たという話もある。実際、マーシャルアーツ「ガーディアンナックル」の攻撃属性のみアップデート後の物(打・光属性有)になっている。 ---但しゲームに慣れたプレイヤーからは「他のキャラだと強くなり過ぎて楽々クリアしてしまうので、むしろこの弱さが共闘感を出すのに丁度良い」という意見も。 --XBOX版では無かったバグがある。一つは立てた部屋の難易度が全てNORMALで表示されてしまうバグ。そのためノーマルだと思って入ってみたらハードだった、という事が頻発。これはPS3国内版のみのバグで、PS3北米版では起こらない。 --もう一つは通称モザイクバグ、モザイク城と言われ、マルチプレイで特定の章を開始するとマップ地形の一部あるいは全部が砂嵐のようにバグ表示されて正常に表示されないというもの。再現性は一定しないがキャラを頻繁に変更したり、複数の章を順番にプレイしたりして長時間遊んでいると起こり易い。対処法はゲームを再起動すれば治る。特に発生しやすいのは9章で、1章、2章の背景、10章もバグ発生を確認。これが起こると地形が殆ど、あるいは全く見えず、複雑な地形になるとまともに進めないという事になり結構深刻。10章などで起こるとMAP右半分が真っ黒に塗りつぶされ、そこに行くと自キャラも見えなくなるのでお手上げ、なんていう事すら。 ---但し人気のある9章などは「バグっても薄っすら見えるし地形覚えたから問題なく進める」「むしろバグったお陰で他の親切な人に誘導して貰えて逆に楽しかった」等の意見も。…さすがだ。 --INT上昇値が最高だが永続毒の効果がある「愚者の石版」というアクセサリが、PS3版だと一瞬にしてHP1になるワンミス即死仕様となっている。ちなみに、ベニテングタケなどで普通の毒状態になっている間に装備変更で付ければ箱版と同じように永続毒だけで済むとか。 --PS3北米版特有のバグもある。DLCキャラ「シモン・ベルモンド」にMP5消費して聖属性の玉を飛ばすコマンド技があるのだが、北米版のみ発動してもMP消費のみで技が出ない。XBLA版、PS3国内版では問題なく使用できる。 --以上の点から、基本的に国内PS3版は箱版の劣化移植とされている。が、全体を通して見ればゲームの楽しさは全く損なわれていないので、PS3版でもそれほど大きな問題は無い。むしろハードの普及状況と配信日時の違いから、PS3版の方が箱版よりもオンラインに参加している日本人プレイヤーが多い位である。北米PS3版はボイスが英語のみなどという事は無く内容は一緒だが仕様が若干箱版に近いので、こちらもお奨め。 //↓問題点の項目として列挙すべき事項ではないため、↑のまとめに加筆しました。 //--なお、他のゲーム同様オンラインに参加する日本人のプレイヤーはPS3の方が圧倒的に多いためそういった楽しみ方をしたい人にはPS3版の方がお勧めになる。 **総評 マルチプレイを導入し、新たな楽しみ方を生み出した悪魔城。 悪魔城好きには勿論のこと、アクションゲーム好きや、協力プレイが好きな人にもお勧めできる良作である。
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