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*ヴァンパイアハンター 【う゛ぁんぱいあはんたー】 |ジャンル|対戦格闘アクション|&image(http://www.playimport.com/21521-62198-large/vampire-hunter-darkstalker-s-revenge.jpg,width=150)| |対応機種|アーケード(CPシステム2)&brセガサターン|~| |発売・開発元|カプコン|~| |稼働開始日【AC】|1995年|~| |発売日【SS】|1996年2月23日|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 1994年に発売された格闘ゲーム『ヴァンパイア』の続編。~ 世界の格闘家達の闘いを描いた『[[ストリートファイターII]]』に対し、『ヴァンパイア』では吸血鬼や狼男、フランケンシュタインといった世界のモンスター達をモチーフにしたキャラクター((本作ではダークストーカーズと呼ばれ、これは海外版のタイトルにもなっている。))達の闘いを描いている。~ 未完成気味だった一作目から、キャラを二人追加する一方、システムの改良を行ったことで完全版と言える内容となった。~ タイトルは新キャラのレイレイ(キョンシー)とドノヴァン(ダンピール)がいわゆる「悪魔狩人」であるという設定に由来している。 続編に『[[ヴァンパイアセイヴァー]]』がある。 **システム -チェーンコンボ。テンポ良く通常攻撃ボタンを威力の低い順に押していくと、それが全てコンボに繋がっていくと言う物。 --全ての通常技が全ての通常技でキャンセルが効く……と考えればいい。ダメージによって後ろへ滑ると、必ずしも繋がるとは限らない。 --チェーンコンボ中に出した通常技は必殺技でキャンセルできず、必殺技を連続技にしたい場合は単発通常技でキャンセルする必要がある。 --前作では「目押しコンボ」と呼ばれ、本当にタイミングよく目押ししないと繋がらなかったが、今回はタイミングがだいぶ緩くなった。 ---もともとは「通常技キャンセル必殺技」のできない初心者でも連続技が簡単に繰り出せるように作られたシステムだが、前作では初心者が使いこなすにはタイミングが難しすぎた。 --前作では「パンチ・キック問わず弱→中→強」の3ヒットが限界だったが、今作では「パンチ→キック」の縦押しが可能になったため「弱P→弱K→中P→中K→強P→強K」の6ボタンチェーンが可能になった。 ---ただし前述のとおり技を当てた際のノックバックがあるので、特殊な状況((モリガンのEX必殺技「アストラルビジョン」中など。本体と分身で相手を挟み込むのでノックバックが存在しなくなる。))でもなければ6ボタン全てが繋がることはまずない。 -ガードキャンセル。ガード中に必殺技コマンドを入力する事で、無防備な相手に必殺技を叩き込む事ができる。 --一見滅茶苦茶な話だが、これは一発目をガードしてしまえばコンボ中はガード入力しなくてもガード行動が継続されると言う仕様から来ており、チェーンコンボと対になるシステムとなっている。 --……つまり、1度ガードしてしまえば相手のコンボが終わるまで手を離しててもキャラクターはガードしたままで居てくれる。 -スペシャルストックゲージ。攻撃をするごとに溜まっていき、ゲージが最大まで溜まるとストックが1個追加。これを消費して以下の二つの超必殺技を繰り出せる。 --ES必殺技。必殺技を出すときにボタンを2個同時押しして出すと、ストックを一つ消費して必殺技の強化版を繰り出す。 --EX必殺技。専用のコマンドを入力して繰り出せる。個性的な性能の技が多く、中には直接攻撃せず自身を強化するものもある。 ---ヴァンパイア特有のコマンド入力として「「弱P、弱P、→、弱K、強P」といった、いわゆる順押しコマンドがある。現在では瞬獄殺コマンドとして知られるこの方式の初登場はこのシリーズ。 -その他、ヴァンパイアの個性的な要素。総じて攻めることを重視した仕掛けが多い。 --ダッシュ。前方に高速で移動するという格ゲーの定番システムの一つだが、ヴァンパイアではキャラごとにダッシュの性能が大きく異なるのが特徴。 ---例えば、主人公のデミトリのダッシュは、消えて無敵になりながら長めの距離を一気に移動するというもので、奇襲に使うことができる。 ---一方、ヒロイン格のモリガンのダッシュは、「ホバーダッシュ」と呼ばれる徐々に空中に浮きながら前に進むもの。空中に浮いてからジャンプ攻撃を繰り出すことができ、これが高速中段として機能する。つまり、接近してからの攻めが強力。 --空中で相手の攻撃をガードしたり、空中で攻撃を出した後、その技の硬直が解けたらもう一度攻撃を出すことができるなど、ジャンプが強化されている。全体的に空中で軌道を変えられる技が多い。 --全てのキャラが「コマンド投げ」を持っている((但しアナカリスのみ通常投げを持っておらず、コマンド投げの「ミイラドロップ」も一般的な投げとはかなり性質が異なる。))。 --ダウンした後に起き上がる際、移動しながら起き上がり、相手の起き攻めを回避することができる。攻めの強力なゲームながら、安易なセットプレイにはなり難くなっている。 ---一方、共通システムとしてダウン中の相手に追い打ちを加えることができ、移動起き上がりを行った場合は起き上がりまでの時間が長くなるため、ダウン追い打ちを食らいやすい。 **評価点 -「人型ながら人間ではない」という独自性を持ったキャラクター達。各技の動きは人間には出来ない物が多く、性能面でも全体的に尖っている。 -チェーンコンボがやりやすくなった。前作では入力タイミングがシビアだったものを、タイミングを広く取ることで扱いやすさと爽快感が飛躍的に高まった。 -攻撃的ながら攻撃と守備のバランスの取れている、優れたゲームバランス。 --『セイヴァー』のアドバンシングガードのように、各キャラとも個性的でありながらバランス面で共通システムに頼った部分が後の格ゲーと比べて少ないのも本作の個性。 -2Dならではの滑らかでデフォルメの効いたアニメーションは非常に評価が高い。 --背景やBGMなども本作の特異な世界観をよく表現している。 **問題点 -「クソ技」と呼ばれる必殺技が多い。 --ビシャモンの鬼首捻り。発生が早く威力も高いガード不能技で、ジャンプして回避しても隙が無いという出し得技。 --サスカッチのビッグブランチ。投げが強い((投げの発生が早く、ジャンプを入力してから投げ無敵になるまでに時間がかかるため。))と言われているこのゲームにおいて、その後の追い打ち次第で即死を狙えるという驚異的な威力を誇るコマンド投げ。 --フォボスのコンフュージョナー。発生が早い・弾速も速いと性能が高い上に、当たれば即死に近い威力を誇る((コンフュージョナーがヒットすると相手が長時間「ガードできない」特殊な状態になり、これを使って次々に攻撃をヒットさせられる。))飛び道具。 -新キャラ二人がそこまで強くない一方で、同じく追加キャラのボスキャラ二人はかなりハイスペックな性能など、キャラ差は大きめ。 --なお、ぶっちぎりの最弱キャラはビクトル。このキャラならではの強さがなく、ただ鈍いだけと散々な言われよう。 **総評 ゲームバランス・爽快感ともに極めて良好であり、独自の世界観から現在でも唯一無二の個性を発し続けている名作格闘ゲームと言える一作。~ 次回作『セイヴァー』が若干異なる方向へと舵を切ったこともあり、本作を支持する声はなお根強い。 **移植版 セガサターン版の移植度が非常に高く出来が良い。他機種移植に定評のあるるつぼチームが手掛けており、まだRAMカートリッジが発売される前の作品ながら、かなりの高移植度。読み込みの関係でアニメーションが若干削られていたりするが、隠しオプションの設定で「同キャラ対戦の場合のみ」という条件つきながらフルモーションを再現も可能。当たり判定表示等のオプションも豊富で、デモを初代ヴァンパイア版にすることもできたりファンサービスもあった。PSではこれより後に初代ヴァンパイアがようやく出た。 PS2で『ヴァンパイア』シリーズ全作品を収録した''『ヴァンパイア ダークストーカーズコレクション』''も発売されており、移植度は当然ながらこちらの方が高い。 -またこちらでは各作品の起動時にゲームのデータをPS2本体のRAM内に一括して読み込んでおくため、一旦起動すればゲーム中はロード時間に遮られることなく遊び続けることができる。 PS3・Xbox360版''『ヴァンパイア リザレクション』''では、AC版『ハンター』と『セイヴァー』をセットにしてグラフィックを高画質化し、こちらもゲーム内容はアーケード版を完全再現している。ネットワーク対戦にも対応。 **余談 -現在プロゲーマーとして活躍するウメハラが最強の格闘ゲームプレイヤーとしての頭角を現したのがこの作品(当時中学生)。「閉店までに286連勝」「ボタンの利かない筐体で何十連勝」といった伝説が語られている。
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