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*デイトナUSA 【でいとなゆーえすえー】 |ジャンル|レース|~| |対応機種|アーケード(MODEL2)|~| |発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~| |稼動開始日|1994年|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| セガは独自のレースゲームのブランドとして疑似3D時代から『ハングオン』や『アウトラン』をリリースし、90年代に入りポリゴン基板を導入すると『バーチャレーシング』をリリースし、3Dレースゲームに参入する。~ そして1994年、ポリゴンにテクスチャマッピング機能が搭載された秒間60フレームを表示するMODEL2基板がリリースされた。こうして当時最高峰だった3Dグラフィックを駆使したレースゲームの傑作『デイトナUSA』が誕生したのだ。~ **概要 -自車はアメリカのメジャーなレース「NASCAR」をモデルとした架空の車となっており、操作はハンドルとアクセル&ブレーキ、H型変速ギアで行う。 -スタート時にギア操作をマニュアルかオートで行うかが選択、またコースもトライオーバル(3つのコーナーの楕円上のコース)の初級、若干複雑となった中級、ストップアンドゴーが多くなった上級と3つから選択できる。 --また筐体には『バーチャレーシング』同様視点変更ボタンががあり、1~4まである。これを押すことにより視点を切り替えることができる。ドライバーズビューに近いものから、これまでのレースゲームのような三人称視点、またカーレース中継にあるような上空からの自車からかなり離れた視点にもできる。 -一周、およびチェックポイントを通過することによってプレイ時間が延長され、規定周回数走り終えるか時間が無くなるとゲーム終了となる。 --複数同時プレイも可能で、コースは多数決で決まる。 **評価点 -非常に分かりやすい操作感。ハンドルを切れば曲がり、曲がりきれないと思ったらギアを落とすなりしてドリフトさせて曲がらせる。 --ギアも非常に入りやすく、4速→一瞬2速→4速と入れると簡単にドリフトができる。初級はこれさえできればどうにかなる。 --場合によっては敵車を壁に使って高速にターンを抜けることも可能。 -MODEL2基板となりテクスチャマッピングが使えるようになったため、バーチャレーシングの欠点であった生ポリゴンで味気ない車だったのが、デイトナでは鮮やかにペイントされデカデカとゼッケンナンバーも表示される。 --もちろん、コースもきれいになり、ネオンやら銅像やらがコースを彩る。 --またぶつけたときには車体がへこむなどの破損表現もされており(これによって走りにくくなることはない)、ゲームの世界ならではのリアリティを表現した。 -セガのサウンドクリエイター光吉猛修が熱唱するOP曲やBGMは、ゲームの爽快感と見事にマッチングしており非常に人気が高い。 --中級の曲「Let's Go Away」ではサンプリングを駆使し歌ってるように表現されている。 ---心斎橋GiCOで行われた光吉氏のライブイベントで自身が語ったところによると、レースゲームでは珍しかった「声入り」のBGMは「ナムコの[[リッジレーサー>RIDGE RACER]]を超えろ」という社命を受けた末の苦肉の策だったらしい。光吉氏は稼働開始年のクリスマスの日に筐体の前で耳を傾けるギターを担いだファンを目撃し、そのファンが「これ世紀末じゃね?」と呟いたところで成功を確信したようだ。それほどまでに衝撃的だったのである。 -これまで3Dドライブゲームでは逆走をしても特にメリットはなかったが、このゲームでは画面真ん中にデカデカと「逆走」と表示された上に「逆走だぁー!」「逆走してるって言ってるだろ!」と警告されるにも関わらず逆走してもチェックポイントに行けばちゃんとタイム加算される。そして逆走してゴールしてもしっかり記録が残る。 --また中級では逆走して本来行く必要が全然ないある行き止まりに行くと「あなたはレースを放棄しましたね」というようなメッセージが書かれているというスタッフの遊び心もしっかりとある。 --このほかにもネームレジスト画面でセガの名作のイニシャルを入れるとそのゲームに関わる曲が1フレーズ流れるというセガマニアにはたまらない演出もあった。 ---アウトラン、アフターバーナーはもちろん、AM2研が手掛けたMDゲーム『ヴァーミリオン』や懐かしの『カルテット』『SDI』なども収録されている。 **難点・賛否両論点 -初級コースにピットインチェックポイントの隙間を突いたショートカットポイントがあるのだが、これを確実に使える人とそうでない人では例えブースト(2位以下の車が1位に近付けるため車の性能が一時的に上がる仕様)がかかっても勝てないという状況になる。結局このショートカットは事実上セガ公認とされてしまい、2011年に発売されたダウンロード専用のPS3版ではこのショートカットを練習するモードまである。 -『バーチャレーシング』にもあった「耐久モード」も健在であり、初級はなんと80周(通常が8周だからつまり10倍)となっている。イベント用にたまに使われる、という想定だったらしかったのだが、プレイヤーが告知も無い状態で耐久モードだった場合10倍分楽しめてよかったと思う反面割と単調にコースを消化しなければならないという状態になってしまった。 **移植 -まずSSに移植された。当然基板性能は劣るがゲーム性はできるだけ損なわないようにし、またさまざまなモードが追加された。 -2011年にはPS3とXbox360で配信、高画質対応、グランツーリスモでも使えるハンコンにも対応し比較的ACと近い感覚で遊ぶことができる。 --そしてなにより購入者を驚愕と爆笑の渦に巻き込んだのが「カラオケモード」の存在。なんと「Let's Go Away」のオリジナル版が歌詞つきでカラオケできてしまうのだ。 --サントラCDに収録されたアレンジ版ではなく、「To、Day、To、Day…」というのがしっかり表示される。そして最後まで聴くとなんと銀のトロフィーが貰えてしまうのだ。 **総評 間違いなく業務用のレースゲーの歴史に残る作品であり、事実国内外問わず大型筐体であったにも関わらず売れ、特にNASCARの本場・アメリカでは大人気であった。~ セガはこの後も本作の続編、またNASCARからライセンス許諾を受けたレースゲーをリリースしていくことになり、それらを生み出す上で本作は絶対に欠かすことの出来ないものである。~ そして一人でタイムアタックに興じるも、多人数でワイワイ遊ぶも、ストイックなプレイヤーでもカジュアルな人たちにも受けいられた稀有の名作であるのだ。
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