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*爆ボンバーマン2 【ばくぼんばーまんつー】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000069U2U)| |対応機種|ニンテンドウ64 |~| |発売・開発元|ハドソン|~| |発売日|1999年12月3日|~| |定価|7,140円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[ボンバーマンシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/927.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -ニンテンドウ64のボンバーマンシリーズでは『[[爆ボンバーマン]]』『[[ボンバーマンヒーロー ~ミリアン王女を救え!~>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/762.html]]』についで3作目。 -初代『爆』とともに過去のシリーズ作品の中でも異色の存在である(規則的にブロックが配置されていない、爆弾の爆発が十字型だけでなく球状もある、3Dマップとなり自由に行動できる、etc…) --前作(~ミリアン王女を救え! ~)では自発的なジャンプが可能だったが、今作は初代『爆』と同様に不可能。 -モードは「ストーリーモード」「バトルモード」の二つ。 --ストーリーモードは全8ワールド。 --バトルモードは通常の「サバイバル」含め5種類のルールあり、ステージ数は約20。 -また、ストーリーモードで手に入れたドレスアップアイテムでボンバーマンを着飾り、バトルモードで使用することのできる「カスタムボンバー」がある。 --ただし、''コントローラーパックが必須''。 **ストーリー >遥か昔、この世界は一人の天使によって創られた。しかし、天使は女神と魔神という2つの存在に分かれてしまう。~ 魔神は宇宙を暗黒で染め上げようとするが、女神は「セブンエレメンタルナイツ」を従え、8つの聖石「エレメンタル」を用いて魔神を封印。~ 宇宙に平和が訪れた。 >時は流れて、ルキフェルスと名乗る男が8つのエレメンタルの内の1つである「聖邪のエレメンタル」を入手する。~ それを機に彼は『秘密結社B.H.B団』(B.H.Bは[''B''lack ''H''ole ''B''ang]の略)を結成、~ さらにかつては女神の部下であった「セブンエレメンタルナイツ」を洗脳。自分の部下として「時空の七騎士」と名乗らせた。~ そしてルキフェルスは残り7つのエレメンタルを手に入れるべく巨大なブラックホールを作り、数多の星を飲み込んだ。 >その頃、ボンバーマンは故郷での戦い(初代爆ボンバーマン)の疲れを癒すために温泉惑星を訪れていた。~ しかし、その帰り道、ルキフェルスの作ったブラックホールに宇宙船もろとも飲み込まれてしまう。 >目覚めたボンバーマンは牢屋の中にいた。さらに爆弾を生み出す源である「炎のエレメンタル」が盗まれていたため、牢を破壊することもできない。~ しかし、温泉で見つけた卵から生まれた謎の生命体「ポミュ」に助けられ、炎のエレメンタルを奪還。~ ボンバーマンはブラックホールから脱出するべく、秘密結社B.H.B団と闘う。 **システム 今作では、従来までとは大きく異なるシステムが採用されている。特にダメージ周り。 -従来では雑魚の敵を倒す方法は''爆風を数回当てる''のに対し、今作では''爆風を当て続けた長さで体力ゲージを減らす''ようになっている。 --このため、爆弾の中には''ファイアーアップを取ると爆発時間が伸びる''ものもある。溜めボムも、爆風の大きさではなく爆発時間の長さが強化されるようになっている(それでも初期状態よりは大きいが)。 ---また、雑魚敵には弱点、耐性が設定されていることもあり、効果的な爆弾を使うことでより大きなダメージを与えることが出来る。逆もまた然りで、中には吸収して体力を回復させる者も。 --ただし、ボスに関しては従来通りとなっている。バトルゲームでも同じく。 属性ボム -物語が進む毎にボンバーマンの爆弾に属性ボムが追加されていく。ボムは物語の根幹である「エレメンタル」を入手することで増えていく。 --前述のダメージのみならず、ボム毎に特殊な効果がある。様々なボムの特性を理解しつつ仕掛けを突破していく応用力が求められ、これもまた、難易度の高さに拍車をかけている一因なのだが・・・理由は後述。 **評価点 -秀逸なBGM。作曲は『[[クロノ・トリガー]]』『[[ゼノギアス]]』の光田康典。 -ワールド自体は8つと少ないが、それぞれボリュームたっぷり。謎解き要素も存在する。 --水の星、溶岩の星、遊園地にカジノ。挙句の果てにはスラム街。それでいて、「緑豊かな惑星」といった一般的なステージは存在しない。 -属性ボムの多彩さ。 --本作はボスから入手するエレメントによってボムがパワーアップする。エレメントには7つの属性があり、それぞれ大きな特徴を持っている。 -やり込み要素(といってもカスタムパーツを集めるくらい)の存在。どれもこれも入手するのは非常に困難で、様々なテクニックを必要とする。 -秀逸なストーリー。グッドエンドに到達した時の感動は一入。 -前作で人気だったあるキャラクターが再登場。 -ストーリーモードが協力プレイできる。ポミュをCPUか2Pに操作してもらうことができて、アイテムをボンバーマンの代わりに回収したり、敵に攻撃したりすることができる。 --ボス戦時など、重要な局面では部屋の隅っこでブルブル震えているだけ。協力プレイは出来ない。 **問題点 -ストーリーモードの難易度が''異常。'' --まず「廃棄惑星アルカトラーズ」からスタートするが、道中はともかく、最初のボスである「ベルフェル」がかなり強い。 ---ステージが狭いうえにボンバーマンはステージから落ちると即死。更に、飛んでくるスピードは遅いが結構な広さの炎を放ってくる上、時々即死攻撃も用いる。1体目とは思えないほどの強さである。 ---これ程強いと言われる原因にボス戦及び、下記の「重力制御装置部屋」全てでバランスブレイカーアイテムのリモコンが使用不可になるのも原因。攻撃中は無敵になる為に移動中などの隙を狙う必要があるのだが、部屋が狭いので容易ではない。相打ちで気付けばライフ1なんてことにも。 ---地の利を完全に押さえられてしまっているのがキツイ。当時のとあるゲーム雑誌のレビューでも最初のボスが強すぎるという苦情が相次いで点数が全体的に低くなっていた。 --と思ったら、アルカトラーズクリア後に選択できる「風の惑星ホライゾン」のボス「アスタロト」には''ステージ上部から氷ボムを蹴りまくるだけで勝てる。'' --しかし全体を通して見ると、過去シリーズの中でも攻撃が熾烈な奴ばかりである。 ---「土の惑星ネバーランド」のボス「モロク」は地面を叩く→気絶状態にされて移動不可→タックル(''ダメージ2'')という鉄板パターンが存在。回避はほぼ不可能に近い。 ---このゲームは基本的にダメージを受けた直後は無敵時間が存在するのだが、モロクのタックルは''投げ技''。無敵時間だろうと''問答無用で担がれ''、壁に投げられてしまう。壁に叩きつけられる頃には無敵時間など終わっているので···。 ---「流刑惑星デススター」のボス「ベルゼバル」とは高層ビルの頂上で対峙するが、時々生み出すブラックホールは飲み込まれたらもちろん''即死''。逃げられればいいのだが、端に追い詰められると落ちて''死亡''orブラックホールに飲まれて''死亡''。あろうことか2種類の即死攻撃を織り交ぜてくることすらある。 ---使用できるボムには爆風に当たったら吹っ飛ぶかわりに自爆ダメージ0というありがたい風ボムが存在し、ボス戦で重宝する。しかし前述のベルゼバル戦の舞台は高層ビルの頂上なので周りに壁なんてもちろん存在せず、風ボムを使用して爆風に巻き込まれたら場外に転落して''即死''。初見殺しも甚だしい。 --一応、対策としては、ワールド選択時にショップに立ち寄る事ができる。そこではワールド内で稼いだお金を用いてボスの行動パターンとダメージ量を知ることが出来たり、体力の最大値を上げたりすることができる。ただし、「廃棄惑星アルカトラーズ」クリア前はベルフェルの行動パターンを知ることしか出来ない。体力の最大値を上げることはできず、初期体力であるライフ5での戦いを強制される。 ---理由はこのゲームのシステムにある。このゲームは''ワールドをクリアした時と買い物をした時しかセーブできず、中間セーブも無い。''ワールド攻略中にもし途中で辞めた場合、セーブした場所(1ステージもクリアしていない場合、「廃棄惑星アルカトラーズ」とショップだけ選べる状態)からやり直しである。よってアルカトラーズクリア前は必ず無一文であるため、何も買えないのである(なぜベルフェルの行動パターンが分かるのかというと、そのアイテムだけタダだから)。 ---つまり全ワールドにおいてノンストップで攻略する必要がある。その上、どのワールドもボリューム満点である為、1ワールド攻略するのに1時間かけるなんてザラ。 ---また、クリアしたワールドでカスタムパーツを回収する際もパーツを取ったらクリアする必要がある。ただ、大抵の仕掛けは攻略されているので、各ワールドのゴール地点である「重力制御装置」の部屋(後述)に行くだけで良い。 --また、ボス同様に手強いのが各ワールド(最終ワールドは除く)の最後に待ち受ける「重力制御装置」である。装置を破壊するとワールドクリアとなるのだが、ここが一番の難所だったりする。かなりの頭脳プレーを要求されるのである。 ---後半になると、使えるボムの種類も増える為、それに応じて謎解きも複雑化していく。その上、前述の通り中間セーブなどないので、電源を切ったら最後、''そのワールドの1からやり直し''である。もちろんボスも再度倒す必要がある。 --一応救済措置として、''最初から特殊能力+気絶耐性アップの装備''がある。なんとリモコンまで使えるようになるというシロモノ。しかし、この装備をもってしてもボスや重力制御装置ではリモコンが使えないため、ぶっちゃけ気休め程度。ただ、いちいち特殊アイテムを取り直さなくていいという利点はできる。 -そしてこのゲームを語る上で欠かせないのが、ラスボス「聖邪の天使」の存在である。 --多彩かつ回避が困難な攻撃・ダメージを与えられるチャンスは攻撃後の僅かな時間のみ・変幻自在な動き・リモコン使用不可···等、その強さは生半可なものではなく、プレイヤーからは''「64最強のボス」「ハドソンのプレイヤーキラー」''とまで呼ばれる。人によっては「アクションゲーム最強」とまで感じる人も。 --唯一発売されている公式攻略本を見ても「宇宙の平和のため、命をかけて戦え!!」と&color(red){''攻略を投げ出している''}始末。 --ある程度ダメージを与えると複数の攻撃パターンを間断無く繰り出してくるようになり、急激に強さが増す。雷攻撃を絡めたコンボは鬼畜の一言(ただし100%回避不能というわけではない)。 --かなり熾烈な攻撃を繰り出す聖邪の天使だが、驚くなかれその被ダメージは''すべて1''。2つ前のボスは2,3ダメージ出してたのに・・・ 「なんだ、ダメージ1だから余裕だな」と甘く見た数多のプレイヤーを絶望のどん底にたたき落とした。 --そしてこの戦闘で敗北すると''直前のボスからやり直し''。たいして強い相手でもないが、プレイヤーの集中力やら気力やらを削ぐには十分役立っている。 -この「聖邪の天使」を倒さないで見ることのできるエンディング(ノーマルED)も存在する。 --分岐条件は「全エレメンタルを集めずに巨大戦艦ノアに突入する」こと(全エレメンタルを集めても、ラストダンジョンの中ボスの必殺技を受けるとノーマルED)。 --勘違いしてはいけないことは、''こちらのラスボスもかなり強い''という事である。天使ほど攻撃は熾烈ではないが、特殊な方法を使わないとダメージを与えられないのも一端。こちらもすべて''被ダメージ1''。 #region(厄介な攻撃について) ---多くの攻撃は天使と似た攻撃方法で、多少厄介な雷攻撃は2又→4又→···という感じで分裂していくので、その間をすり抜ければよい。 ---最も厄介な水攻撃は、後半戦においては''フィールド全体へ乱射する''というあり得ない攻撃範囲で、''命中率は100%。''しかしたった1つ、有効な回避方法がある。それは''その場を動かず何もしない''こと。どうせ避けられないのだから諦めようとしたプレイヤーに閃きを与えてくれるとも言うが。ただし「何もしてはならない」条件は厳密に守らなければならず、動かなかったとしても乱射中にボムを置いた時点でアウト。 ---次に厄介な風攻撃は、6つの竜巻を飛ばしてくるものだが、これが全て壁バウンドで追尾してくる。対処法を知らないとジリ貧に追い込まれるのだが、こちらもその方法は極めて気づきにくい。ズバリ''風ボムを竜巻に直接当てる''と相殺されるのである。 ---最後に、こちらからの攻撃は炎・土のどちらかで行いたい。炎は投げ当てないと効果が薄いため、火力の大きい土がオススメ。前半戦は土の爆発を勝手に踏んで勝手にダメージを与えられるケースも多いので、火力を高めて狙ってみよう。 #endregion -全エレメンタルを集め、ラストダンジョンの中ボスの必殺技を受けないでクリアするとグッドエンドに到達する。 **総評 -ゲームとしての完成度は素晴らしく、ストーリーも凝っていて好評だった。しかし、それらを全てひっくり返してしまう程の理不尽な難易度に絶望したプレイヤーが多かったのも事実。 --今でも人気のある作品であり、続編やVCでの配信を望む声が大きい。
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