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*スターフリート/B 【すたーふりーと びー】 |ジャンル|リアルタイムSLG|&image(http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1324&file=p-starfreatfm02.jpg)| |対応機種|PC-8001mkII、PC-8801、PC-6001mkIISR、FM-7/8、X1、MZ-2000|~| |発売・開発元|テクノソフト|~| |発売日|【FM-7/8】1982年|~| |定価|4,500円|~| |プレイ人数|1人|~| **概要 -一人称視点の3DリアルタイムSLG。 -「宇宙シミュレーションは、スタートレックに始まりスターフリートで感激する!!」これは本作のパッケージに掲載されたフレーズである。これが語る様に、本作は当時数多く作られたシミュレーションゲーム『スタートレック』((アメリカのTVドラマ「スタートレック」を題材としたSLG。1971年に発表され、その後様々な機種に移植された。ライセンスが曖昧だった時代なため、類似ゲームが多数出たゲームでもある。))を踏襲し、アレンジした作品である。 -プレイヤーはエンタープライズ号の艦長となって宇宙をさ迷い、210日以内に星域内に存在する30隻のエイリゴン((スタートレックの版権により、「クリンゴン」が使えなかったため、クリンゴンとエイリアンを組み合わせた名称を作った。))艦を全滅させ、ベースに帰還するのが目的。 -武器はプロトンミサイル、レーザーの二種類があるがどちらも追尾機能などは無く、プレイヤー自身がスクリーン内で動き回るエイリゴン艦に照準を合わせ撃たねばならない。これによりシューティングゲームとしての要素も生まれている。 **特徴 -最大の特徴は、当時としては非常に珍しかった一人称視点の3DリアルタイムSLGであること。全てのグラフィックはワイヤーフレームで表示される。 -自艦はアクションゲームの様に上下左右に移動し、前進・加速ができる。自艦も含めてゲーム内の全ての登場物体の位置は全てX軸、Y軸、Z軸の三次元座標を与えられて表示されるので、三次元座標軸を意識した機体操作をしなければならない。 -ワープはなく、通常航行のみ。 -星域にはエイリゴン艦だけでなく、巨大惑星や恒星、生物や人が存在する可住惑星、スペースコロニーなどが点在している。これら様ざまな惑星に立ち寄る事が出来、エネルギーの補充を受けたり、故障箇所の応急修理をしたりできる。また惑星に上陸したり、軌道上から惑星の状況を観察することが可能となっている。これにより単にエイリゴン艦を破壊するだけではない、冒険シミュレーション的要素が強いものとなっている。星域に点在するこれら星々を尋ねて廻るだけでも、宇宙の広大さや多様性を十二分に満喫できる。 -当時のSLGとしては珍しくゲーム途中でのセーブ機能がついている。 **操作 -テンキー「+」で前進・加速。テンキー「8246」で上下左右に移動。プロトンミサイルおよびレーザーをスタンバイしている状態だと、画面中央に照準が表示される。またシフトキーを押しながらテンキーを押すと早く移動できる。ファンクションキーにはそれぞれ「レーザー」「プロトンミサイル」「ショートレンジセンサー」「オートパイロット」「ロングレンジセンサー」が配置されている。武器の発射はスペースキーを使う。 **装備 -プロトンミサイル --『スタートレック』における光子魚雷。一撃でエイリゴン艦を破壊できるが、弾数制限があり連射が出来ない、装填に時間がかかるのが欠点。最大搭載数は15発。 -レーザー --『スタートレック』におけるフェイザー砲。ただし全方位に攻撃はできず、一方向一箇所のみ攻撃できる((元となった『スタートレック』では、フェイザー砲は視認範囲の全ての敵を攻撃できた。))。装填が早い上に弾数制限が無く、連射も出来るが、エイリゴン艦を一撃で破壊する事が出来ない(三発で破壊できるが、距離が極めて近いと一撃で破壊できる場合もある)。またエイリゴン艦はこれによって被害を受けると、最大船速でその場から逃走する。 -バリヤー --『スタートレック』におけるシールド。攻撃を受けると減衰する。バリヤーが0の状態で攻撃を受けると、自艦に被害が発生し、様ざまな機能が故障したりする。またあまりに速い速度でエイリゴン艦に衝突すると、そのままエイリゴン艦を破壊できる代わりに、バリヤーが大幅に減衰する。 -ショートレンジセンサー --艦内の状況報告及び、自艦周辺に存在するエイリゴン艦や惑星の座標を調べる機能。 -オートパイロット --X軸、Y軸、Z軸の座標を入力すると、自動的にその座標まで航行する機能。これを使っての航行中に機能オフにすると、自艦がその位置で止まる。後退・減速の出来ない本作では、これがブレーキ代わりとなる。 -ロングレンジセンサー --広域に存在するエイリゴン艦や惑星の座標を調べる機能。エイリゴン艦のみを調べる機能もある。 **星域 -ベース --エネルギーやプロトンミサイルの補充、自艦の修理まで行う補給基地。星域内には全部で4箇所ある。 -エイリゴン艦 --敵艦。全部で30隻存在し、No1~30までの番号を振られている。星域内の各地に点在している。常に同じ座標にいるのではなく、移動している。これを全滅させるのがゲームの目的。自艦を発見し、射程内に入るとレーザーで攻撃してくる。だがこの攻撃は必ずしも自艦からエイリゴン艦が視認できる状況で行われるわけではない。時に自艦の視界の外から、攻撃を受けるという状況も発生する。また自艦と接触すると、艦内に進入してくる。 -星々 --星域に登場する星は次のものである。「恒星」「木星型巨大惑星」「土星型巨大惑星(輪が複数ある星も存在する)」「小惑星」「惑星」「原始可住惑星」「人類可住惑星」「スペースコロニー」「ブラックホール」。特に人類可住惑星やスペースコロニーには街があり、高度な文明を持っていたり、あるいは廃墟になっている等と状況は様ざまで、また住人の反応も友好的なものから、非友好的なものまで様ざまである。星々に着陸するには低速で接近することが必要で、艦が高速のままだとそのまま衝突してしまい、バリヤーの消失や艦の破損が発生してしまうので注意が必要である。またブラックホールに接近すると、超重力によってハイパードライブに巻き込まれ、デタラメな座標に放り出されてしまう。 **難点 -後退・減速ができないので、オートパイロット機能が故障すると自艦のコントロールが非常に困難になり、ゲームとしては事実上完全に詰んでしまう場合がある。 -センサーで表示されたエイリゴン艦や星々の座標を記録することができないので、別途メモ用紙などに記録する必要がある。 **余談。 -FM-7/8版、PC-8801版は後退・減速ができないが、PC-6001mkIISR版はそれが可能となっている。 -PC-6001mkIISR版ではスペースコロニーを攻撃する事が出来る。レーザーで攻撃すると、それまで存在していたコロニー内の街が廃墟に変わってしまう。またプロトンミサイルで攻撃すると、コロニーを完全に破壊できる。 -元祖『スターフリート』はMZ-80B用に発売された。その後バージョンの違う『/B』が開発され、PC-8801・X1・FM-7/8・PC6001mkIISR等に移植された。画面表示にはMZ版は疑似スプライト、他機種版はワイヤーフレームを使用している。なお『/B』は、パッケージがそれ以前のカセットケースからブックタイプになったための『B』と呼称したとのこと。((処理の遅いベーシックによるプログラムではなく高速処理をウリにした完全マシン語(Binary)版という説もある。)) -本作の製作者である吉村功成は、のちに『[[STAR CRUISER]]』を制作している。 --同じく吉村氏の手がけた作品『プラズマライン』『サンダーフォース(1作目)』と同一世界観。『プラズマライン』は「日本で初のポリゴンを使用したゲーム」で、本作のノウハウが反映されている。 **総評 『[[STAR CRUISER]]』のご先祖様と言うべき作品。宇宙を又にかけ、様ざまな星々をリアルタイムで駆け巡る楽しみが満喫できる逸品。宇宙の広大さや深遠さが見事に演出されており、暗い宇宙の中、小さな光点が徐々に大きくなって近づいて来る惑星の姿などは、まさに感動の一言。一方で、自艦の操作は三次元座標軸をコントロールしなければならない為、目標を目視できない状況での手動操作が極めて困難なものになっており、事実上オートパイロットが命綱となっている。それらもまた宇宙という過酷な状況を非常に上手く演出している。
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