「サイドバイサイド」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「サイドバイサイド」(2013/09/18 (水) 01:22:29) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
#contents()
----
*サイドバイサイド
【さいどばいさいど】
*サイドバイサイド2 エボルツィオーネ
【さいどばいさいど えぼるつぃおーね】
|ジャンル|レース|~|
|対応機種|アーケード(JCシステム)|~|
|発売・開発元|タイトー|~|
|稼動開始日|(1)1996年&br()(2)1997年|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
//|ポイント|実在車両を扱った当時としては異色のゲーム&brリアリティを追求したメーターグラ、挙動&br''バトルギアシリーズの前身''|~|
//|>|>|>|CENTER:''[[バトルギアシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1476.html]]''|
----
**概要
恐らくゲーム業界で初の、本格的に実在車両を題材としたレースゲーム。実在車両とリアルな挙動という、当時としては一線を画した要素を特徴とする。~
後にタイトーからリリースされる『バトルギア』シリーズの前身と言える作品。~
1996年に1作目が稼働開始。翌年に続編である『サイドバイサイド2 エボルツィオーネ』、そのバージョンアップ版である『サイドバイサイド2 エボルツィオーネRR』が登場した。
**特徴
一般的なアーケードレースゲームの作りに準じている。コースと車両、トランスミッション(オートマチック/マニュアル)を選んでレース開始。~
持ち時間が無くなるとゲームオーバーだが、時間内にチェックポイントを通過すると持ち時間が加算される。~
基本は8台によるレースだが、『2 RR』では「真剣勝負」というタイムアタックモード、逆走モードが追加されている。
***車種
登場車両は''全て実際に存在する車両''。『1』では参入メーカーはトヨタ・日産・ホンダ・マツダの4社の車両が登場、『2』ではスバルと三菱が新規参入した。
#region(収録車両)
1に収録された車両
|メーカー|車種|ボディカラー|
|トヨタ|スープラRZ JZA80|銀|
|~|スプリンタートレノGT-V AE86|白黒ツートン|
|日産|スカイラインGT-R BCNR33|&color(red){青}→''銀''((これはLM LIMITEDのみに存在する特別色であり、通常エディションでは選べない。))|
|~|シルビアK's S13|&color(red){ピンク}→''赤''|
|ホンダ|シビックSIR EG6|&color(red){緑}→''赤''|
|~|NSX NR1|黄|
|マツダ|サバンナRX-7 FC3S|赤→''白''|
|~|アンフィニRX-7 Type RS FD3S|黒→''黄色''|
2に収録された車両(太文字車種は今作で初めて登場した車種。)
|メーカー|車種|ボディカラー|備考|
|トヨタ|''スプリンタートレノGT-V 3ドア AE86''|白黒ツートン||
|~|''カローラレビン GT-APEX''|赤黒ツートン|隠し車種|
|~|''セリカ GT-FOUR ST205''|白||
|日産|''スカイラインGT-R BCNR32''|黒or''紺''||
|~|''180SX TYPE-X RPS13''|&color(red){青}||
|ホンダ|''シビックSIR II EG6''|黒→''赤''||
|~|''CR-X SIR EF8''|赤||
|マツダ|サバンナRX-7 FC3S|白||
|~|アンフィニRX-7 Type RS FD3S|黄色||
|スバル|''インプレッサ WRX STi Version III セダン GC8''|青||
|~|''インプレッサワゴン WRX STi GC8((CPU専用。初級と中級で登場。))''|青|AC専用|
|~|''レガシィツーリングワゴン GT-B GT5''|白|隠し車種|
|三菱|''ランサーエボリューションIV GSR CN9A''|''白''or銀||
-ボディカラーの変更はできない。太文字は家庭用で変更された色。赤文字は実車では選べない色。
-全車種ホイールは''社外製''のものを装着している。
#endregion
***コース
コースも峠道系で、走り屋風味。
#region(登場コース)
-1に登場するコース
--初級「春」
---春の山道をイメージしたコース。~
初級でありながら、最初に思い切ったブレーキングが必要なコーナーがある。~
その後は桜に囲まれながら進むかの如く、直線が続いている。
--中級「夏」
---海岸沿いの道路をイメージしたコース。~
コース中盤に灯台が見える。尚、この灯台はPS版では削除されている。~
終盤はグラベルが続き、難しくなっている。
--上級「秋」
---秋の渓谷沿いの道路をイメージしたコース。~
スタート地点の金剛力士像と大仏が特徴。あと土産センターの看板も。これらもPS版で削除されている。~
前半は緩やかなコーナーが続くが道幅が1車線分しか無い。1車線分の広さしか無いトンネルは見物。~
そして後半は逆転して道幅が広くなるが、ヘアピンが連続する箇所が相次ぐ難所と化す。~
又、コース脇の落ち葉を踏むと、多少グリップが落ちる。
--超上級「冬」
---冬の集落をイメージしたコース。~
道幅が広いものの、''ホームストレート以外は全て雪道で''、ヘアピンだらけ。~
後の雪道コースと比べると、断然こちらの方が難しい。
--弩級「極」
---隠しコース(家庭用は最初から選択可能)。~
自然の脅威を感じる渓谷に無理矢理道路を敷いた様なコースで当然カーブも多い上、道幅も狭い。''シリーズ唯一の周回弩級コース。''~
天然のトンネルを抜ける度にグラベル混じりの道路、雪道(''!'')、舗装路とコロコロ変わり、そう言う意味でもある意味最強の峠道だろう。~
このコースで1位になればエンディング。
-2に登場するコース
--初級「卯月」4月
---榛名湖をイメージしたコース。~
前作と違い、イージーコーナーばかりでブレーキングが必要無い(慣れない内は、最終コーナーでブレーキする必要があるかもしれない)。~
湖を周回するコース。しかし季節が春なのは相変わらず。~
元ネタ同様にスタート地点に「とうふ」と書かれた幟が複数ある。~
トップを走る車は、隠し車種のレガシィツーリングワゴン。BGMは「Theme of Spring」。
--中級「弥生」3月
---夕方の碓氷峠をイメージしたコース。~
スタート地点には釜飯で有名な「おぎのや」と信越本線の駅があったり、コース途中ではめがね橋が見えたりと、雰囲気抜群。~
トップを走行している車はやはりシルエイティ((180SX(RPS13)にシルビアS13のフロントを合体した車。後に日産公認となった。))仕様の180SX。BGMは「Thawing」。
--上級「文月((PS版は神無月 10月。))」7月
---夜の妙義山をイメージしたコース。~
スタート地点に屋台が立ち並び、高速コーナーとヘアピンコーナーが入り乱れている。~
所々に看板があり、AC版のみだが、花火の演出がある。~
トップを走る車はスカイラインGT-R R32。BGMは「Midnight」。
--超上級「神無月((PS版は文月 7月。))」10月
---紅葉舞い散る観光地をイメージしたコース。~
スタート地点はパーキングエリア前から始まり、しばらくして神社のそばを通る。~
途中から路肩に紅葉が積もっている所を走る。両脇には鹿も(動物注意の看板がある)。~
更に進むと、1車線分の広さの橋を渡り(200m先、工事中の看板がある)、終盤は工事中区間の未舗装路を走る。~
最後に「急カーブ注意」と書かれた看板を過ぎて、ヘアピンを抜ければホームストレート。~
トップを走る車はインプレッサ GC8。BGMは「Red leaves」。
--超弩級「亥の刻」22:00
---隠しコース(家庭用は最初から選択可能)。~
群馬県の榛名山(某走り屋漫画の秋名山)を舞台にした''シリーズ初の一本道''。ちなみにコース選択ではスタート地点しか描かれておらず、コースマップも表示されない。~
以後のシリーズでも''このコースだけは必ず収録されている''。~
ライバルカーも露骨に某走り屋漫画に出て来る車種で構成されている。~
なので、トップを走る車はスプリンタートレノ AE86。BGMは「Midnight」。
#endregion
**良点
-実在する日本製の車両を操り、そして日本風の峠道を走るという今までのアーケードレースゲームになかったゲームデザイン。
--メーターも実際の車両に基づいたグラフィックであり、挙動もリアル風の味付けで再現が試みられている。他のレースゲームと比べて車が曲がりにくく減速も激しいものの、それらの挙動を理解してドリフトで曲げていく楽しさがある。
--グラフィックの出来も良く、各コースの背景は雰囲気よく作られている。『2』では漫画『頭文字D』で有名な実在する峠を元にしたコースも登場。
---本作はこの『頭文字D』の影響を強く受けており、アトラクトデモや『2』のマシンに装着されたエアロパーツ、車両のラインナップなどがいかにも『頭文字D』である。
-ZUNTATAを擁するタイトーだけあって、レースゲームらしい疾走感を感じさせるBGMは良曲揃い。
--『1』から『2』でBGMが一新されているが、『2』のものは特に人気が高く、後のバトルギアシリーズにも収録されている。
**難点
-昔のレースゲームの例に漏れず工場設定では制限時間が短い。生半可な実力では1位どころか完走する事も難しいだろう。
--その上、CPUの車もかなりすばしっこく、1位狙いなら更に難易度が上昇する。
-概要の通り、リアル重視。ある程度はゲームらしさがあるのだが、これも難易度の上昇を助長してしまう結果に。峠道のようなコースがあるのだから尚更。
**総評
''実在車両''を採用する事で、本作がレースゲームの新たな可能性を切り開いたのは間違い無い。~
そして、当時はまだ珍しかった峠道をコースとして採用したのも革新といっても良いだろう。~
これが無ければ、リアル系レースゲームの進歩は遅れてしまったかもしれない。
**余談
-ゲーム中英語によるナレーションが入るものの、「''さーいばいさい''」「''えきせんたーい''」といった棒読みな日本語英語であり、妙に味がある。
----
*サイドバイサイドスペシャル(家庭用)
【さいどばいさいどすぺしゃる】
|ジャンル|レース|&amazon(B00005OUSE)廉価版|
//通常版が何故か表示されなかったので…。
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売・開発元|タイトー|~|
|発売日|1997年12月4日|~|
|廉価版((但し、所謂Best版の形での販売ではない。))|サイドバイサイドスペシャル''2000'':1999年11月11日/不明|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
**概要(SP)
-『サイドバイサイド』『サイドバイサイド2 エボルツィオーネ』のカップリング移植。
-1・2のコース、車種、リプレイ機能、家庭用オリジナルの隠しコース3つ、隠し車種(タイトー営業車風架空車種)3台を追加。
-廉価版の追加要素として、デュアルショックの振動機能が追加された。
**変更or追加された所
--BGMは『2』のもののみ。
--RX-7がType RSからType ''RZ''になっている。
--RX-7 FC3Sのフロントバンパーが少し違う。
--CR-Xのフロントにナンバープレートが付いている。
--シビック EG6のフロントに付いているナンバープレートの位置が違う。
--CPU専用だったインプレッサワゴン WRX STiが、スバル・インプレッサ WRX STi Version III セダンに差し替えられる形で削除。
--セレクトボイス削除、カウントボイスを変更。
--(架空の)隠しコース3つ、タイトー営業車風架空車種3台追加。
---隠しコースのうち1つは、ゴール時にスピンして路肩の駐車場に駐車するギミックが…。
**体験版
-[[電車でGO!(PS版)>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/813.html]]に体験版が収録されている((2枚組では無い。その弊害で電GO!側の隠し路線が無くなってしまっている。))。
-体験版で遊べる内容
--初級、中級、それに対応したBGMが選べる。
--車種は、RX-7 FD3S、スカイライン R32 、ランエボIVが選べる。
''Wiki統合に伴い、ページが[[カタログ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/3315.html]]に移転しました。''