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*鬼畜王ランス 【きちくおうらんす】 |ジャンル|シミュレーション|~| |対応機種|Windows95|~| |発売元|アリスソフト|~| |発売日|1996年12月19日|~| |定価|8500円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[Ranceシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1536.html]]''| ---- CENTER:&size(35){''WARNING!!!!!!!''} CENTER:&size(20){本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。} ---- **概要 アダルト分野の作品としては最長の歴史を誇るランスシリーズの外伝。本来は正規シリーズの5作目として予定されていた。~ 当時所属していたほとんどのスタッフが開発に参加していたのもあり、非常に豪華な作品となった。~ またこの作品からメインキャラクターデザインがYUKIMI氏からむつみまさと氏に変更された。 時間枠としては4.2以降、正史上は起こらなかったもしもの話。~ そのため、プレイヤー(ランス)の行動次第でキャラクターの運命が大きく変わっていく。~ これまで未発表、または設定のみに留まっていた世界観やキャラクター設定を一気に表に出す形をとっている。~ ただし、その多くは後の作品で変更されているところも多い。~ 鬼畜王発売以前から登場しているキャラクターに関しては大きな設定変更が行われているケースは多くはないが、鬼畜王以降に登場しているキャラクターは~ 基本的にどのキャラも大幅なリファインを経て正史に登場している。~ また、Windowsではアリスソフトとしてはじめての新規タイトル。アダルト分野のWindows移行は一般向けに比べて遅れていた。~ アリスソフトも例外ではなく、Leafの痕が問題ない移植精度を見せたのを見てやっと移行を決定したという話がある。 初回版が先行販売された。この時期、まだ限定版形式自体が始まったばかりの時期で初回版先行というのは家庭用含めて初めてのケース。~ 初回限定版には豪華ブックレット、グッズなどが入っていた。また、アリスソフトの特徴の一つである豪華ブックレットはこの後に発売されていくソフトにも付属している事が多い。~ アリスソフト「配布フリー宣言」対象作品。現在は無料で手に入り、18歳以上であればプレイできる。 **あらすじ 主人公ランスと奴隷のシィルはギルドからの依頼で大陸の北部に位置する『ヘルマン帝国』の盗賊団を討伐する事になるのだが、盗賊団の首領を倒してしまった後、なんと首領の後釜につき好き勝手をしていた。~ だがある日、それを見かねたヘルマン軍が現れ盗賊団を蹂躙。ランスの奴隷であったシィル、そして妹分であるソウルがヘルマン軍に拘束され、盗賊団は壊滅してしまう(プレイ次第ではここでヘルマン軍を撃退しエンディングを迎えることもできる)。 ランスはたった一人逃げ切るのだが疲れ果てて倒れてしまう。そこを腐れ縁であったヘルマンの隣国、『リーザス王国』に所属する忍者かなみによってなんとか保護される。~ ランスは自分の盗賊団を壊滅させたヘルマン軍に復讐するため、ランスの女の一人であるリーザスを統治する女王『リア』と結婚する事になり、戦力を手に入れる。そしてそのまま、他国に侵略を始める事となった。 **特徴 -国取り型戦略SLG(アリスソフトでは地域制圧SLGと呼ばれている)で、他国を侵略し世界統一を目指す。 -ゲームシステムはシンプルなもので、敵味方それぞれ最高4ユニットまで1回の戦闘に出撃可能で、兵数の少ないキャラクターから攻撃可能といったものである。 -そのため内政パートは基本的にない。ランスの性格を考えれば妥当なものである。ちなみに内政は宰相ポジションにいる侍女がやってくれる。 -しかし、そのぶん通常の国取りSLGにはないストーリー部分の濃さ、遺跡散策などの派生要素などがそういった部分のカバーし作品を盛り上げている。 -部下雇用などもイベントが絡むものが多く、その数、シチュエーションは非常に豊富。個々の部下に対する思い入れが出来やすい。 -エンディングはマルチエンドとなっており、エンディング次第ではランスの運命さえも変わってしまう。~ また、エンディングに関わる要素の一つに、女性キャラクターの『幸・不幸チェックリスト』がある。 -shade氏が担当したBGMの評価も非常に高く、特にOPの『RoughEdge』、敵フェイズ『Ontology』は特に評価が高い。 -『RoughEdge』に関してはshade氏の手により何回もアレンジされてる。 -また、shade氏は一般流通でなおかつフルプライスの作品を初めて担当した作品である。また、ランスVIIに値する『戦国ランス』でもこの2曲はアレンジされている。 -一方のキャラ(陣営)を選ぶと、もう一方が仲間にできない場合が非常に多く、毎回のプレイに新鮮味を与えている。 -また、『鬼畜王ランス』というタイトルの時点でランスがとんでもない悪漢なのかと思われがちだが、上を行くキャラが多くいるためさして気にはならないうえに、~ ランスと女キャラのHシーンも壮大で勇ましいBGMが流れる((このBGMはドイツ民主共和国・旧東独の国歌をアレンジしたもので、ランスシリーズではお約束である。))ためあまり悲壮感が感じられない。 --むしろ、ファンからはギャグ的な見方をされることすらある。 **問題点 -グランドエンディングに到達するのが難しく、攻略サイトや攻略本を片手にプレイしなければまず到達できない。 --様々なフラグがあり、イベント優先でプレイしていかないと条件を全て満たすことはできないため、嫌でも攻略サイトのお世話にならないといけない。 -よくも悪くも『IF』の話であるためか、容赦ない展開が多い。プレイ次第ではメインキャラクターもあっけなく死んでしまうケースが多く、『ランス』シリーズ通してメインヒロインのシィルでさえも、ランスの元から消えてしまう。 --レギュラーキャラに関しては、ほとんどのキャラが基本的に正史では待遇が良い為、鬼畜王での扱いが異様に映ってしまう人は多い(過去作のシリーズファンならなおさら、である)。またイベントによって表舞台から去ってしまうキャラクターの末路は悲惨なことが多い上、それを回避するためのフラグも初回プレイでは分かりにくいものが多い。 ---よく言われるのは「本当に酷い男ザラック」の対処法、こいつに被害受けてる人と会話しても「次の戦いに出撃させて。」とお願いされるだけでだまされていることに気付いてくれない・・・が・・・?前情報なしでこいつの対処法気付いた奴いないだろう。 ---ランス「あの男(ザラック)はクズだ」プレイヤー「お前がいうな。」で・・・スル―すると大変なことになることで有名なイベント、きちんと対処しよう。実はヒントはすでに知っているはず・・・なのだが。後は攻略サイトを見てくれと言わんばかりの扱いを受ける。 --先述の女性キャラクターの『幸・不幸チェックリスト』についても、あるキャラの幸せは他のキャラの不幸となっている、という二律背反の条件を持つキャラがいる(それも一人二人ではなく、数人はいる)ため、出会ったキャラすべてを幸せにする、というプレイは不可能。大多数のキャラを幸せにすることなら、可能なのだが…。 -装備させる事で率いている部隊の能力をアップさせるアイテムの効果がない。その為、強力なアイテムを手にいれて装備させても効果は全く現れない。 --アイテムに関してはバグが多く、説明欄に書かれてある効果と実際の効果量が違うこと、特定キャラクターにとあるアイテムを持たせると確実に攻撃を与えることができるなど、知っているのと知らないのでは大違い。プレイの快適さを妨げる一因になっている。 --なおアイテムを含む様々なバグに関しては、公式では修正パッチが出ていないため、現状では修正しようと思うと非公式パッチをあてる他ない。 -とある無茶苦茶な強さを持ったキャラクターを相手にしてしまった場合、詰みの要素が入る。 --事前に準備をしておけば撃破できるのだが、初回プレイや予備知識がない場合だとほぼ確実に詰んでしまう。また、撃破できるといっても超長期戦になり、ゲーム内の時間で考えると50年程はかかる。 --だが、ランスや他キャラクターのビジュアルが変更されるわけではなく、撃破後のイベントも変わらない。苦労して倒しても何の得もなく、徒労感が強い。 --もっとも、このキャラを相手にするということは、プレイヤーへのペナルティという意味合いが考えられる状況であり、「こういう選択をしたアンタが悪い」という開発の声ととれなくもない。 -また、配布フリー宣言版の導入に関してはパソコンの知識がある程度必要である。そのため、現段階では少々ハードルの高いゲームとなっている。 -「もし正史で完結できなかった場合用に開発した」(つまり、最悪の事態=倒産に備えて開発していたということ)だけありこれ1作で物語が完結してしまっている。 --その為良くも悪くも作品の出来の高さからファンから神格視されてしまい、正史である5の製作も難航する事になってしまった。4回目の開発でようやく廉価版ながら『ランス5D』として発売された。 **総評 配布フリー宣言版をプレイするには導入までにハードルの高さはあるものの、それでもやっておいて損はない内容となっている。~ また、ランスシリーズの設定を把握するのにも本作をプレイしていればある程度把握できる程、綿密に描写されている(もちろん5D以降は設定変更が多数あったため、異なる設定が多くある)。~ 一度のプレイでは見られないほど用意された多くのイベントシーン、シミュレーションとしての絶妙なバランス、シナリオ全体を見れば王道ながらも~ ランスらしさを失わないシナリオなど旧ランスシリーズの集大成といわれるだけありシンプルながらも奥深いゲームとなっている。~ また、一人一人詳細なプロフィールが豪華ブックレットには明記されており、それを元にした公式の小説なども用意されている。~ 現在ではパッケージとしては中古品でしか見る事はできないが、データ配布を自由に行って良いため、ネット上でデータ入手可能がある。主な入手先に「アリスソフト アーカイブズ」などもあるので比較的手に入りやすい。同シリーズのファンであるならば一読を推奨する。
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