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*チョコボレーシング ~幻界へのロード~ 【ちょこぼれーしんぐ げんかいへのろーど】 |ジャンル|レーシング|&amazon(B00005U0MJ)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売・開発元|スクウェア|~| |発売日|1999年3月18日|~| |定価|6,090円|~| |廉価版|PS one Books:2001年12月20日/2,500円|~| |配信|ゲームアーカイブス:2009年2月20日/600円|~| |>|>|CENTER:''[[ファイナルファンタジーシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/267.html]]''| #contents(fromhere) **概要 -『ファイナルファンタジー』シリーズのマスコットキャラクター、チョコボを主人公としたレーシングゲーム。 --『[[チョコボの不思議なダンジョン2]]』発売直後の作品であり、デザインにはそちらの影響が色濃い。 --『[[スーパーマリオカート]]』『[[クラッシュ・バンディクー レーシング]]』等と同系統の、純粋にテクニックを競うよりはパーティーゲームに近い雰囲気の作品である。 **特徴 基本的にはマリオカートとほぼ同じ感覚の操作が可能だが、以下のような違いがある。 -ドリフトが非常に簡単。 --ボタン一つで簡単に発動でき、初心者でもドリフトを駆使した走りが可能である。 --というか、一部のコースはドリフト習得前提の難易度である。 -マリオカートのアイテムに相当する「魔石」。 --多くのものは同系統のものを連続獲得することで、最大3段階にパワーアップする。 ---例えば前方に炎を飛ばす「ファイア」系なら、「ファイア→ファイラ→ファイガ」というシリーズでお馴染みの名前である。 ---ただし、魔石を所持できるのは魔石ランクの合計が3になるまでである(つまり、最高ランク魔法を持っていると他に魔法を所持できない)。 ---これに伴い、魔石は基本的に拾う前になんの種類か確認できるようになっている(ランダムのものもあるが)。 --最高ランクまで上げるのは大変だが、その分威力は申し分なく命中もほぼ確実になる。 ---ただし、使うと一定時間攻撃を反射する「リフレク」の魔石もある。最高ランクの攻撃魔法にもいくつかを除いて通用するため、迂闊に使うと自分が喰らう羽目になる。 --また、魔石を持っている相手に後ろからぶつかると、その魔石を奪い取ることができる。地味に重要なテクニックである。 -キャラクターセレクト後、プレイヤーは「アビリティ」を選択することになる。 --アイテムに近い存在だが、時間経過で回復するゲージを消費して発動する。 --効果は「スピードアップ」「グリップ力アップ」などの基本的なものから「相手の魔石攻撃防御」「相手から喰らった魔石を自分のものに」などの受身なものなど。「持っている魔石を1ランクアップ」といった、自動で発動するタイプもある。 ---「一定時間ごとに他全員を強制クラッシュ(回避不可)」という、とんでもないものもある。 ---こういったアビリティの性能差は、アビリティが再使用出来るようになるまでのインターバル時間「AGS」によって差別化されている。 --基本的にCPUが使うアビリティはキャラクターごとに固定されている(例えばチョコボなら「ダッシュ」、モーグリなら「はばたき」である)。 -ストーリーモード --本作のメインのモード。『チョコボの不思議なダンジョン2』で登場した面々により繰り広げられるストーリー。 ---ただし、キャラクターの設定やストーリーが異なっているため、『2』とは世界観の繋がりは無い。 --ストーリーデモは飛び出す絵本のような形式となっており、1話毎に本が開かれ、場面が切り替わる際にページがめくれていく。 --ストーリーモードのレースでは、プレイヤーが選んだキャラとライバル・仲間キャラを交えて最大6人で同時に走る。ライバルキャラより上位なら勝利となり次の話に進む。 --ライバルキャラに勝つとそのキャラとアビリティが次の話から使用できるようになり、コース上に出現する魔石の種類も話が進む毎に増えていく。 --ストーリーモードをクリアすると好きなエディットキャラを1体作成出来る「エディットモード」に入る。 ---エディットするキャラを選んだ後、名前を入力してカラーを変更したり、ストーリーモードの成績に応じて得られたポイントを使ってパラメーターのカスタマイズが可能。 ---ポイントはコンテニューしなかったり、一位を多く獲得するなどで高くなる。ポイントの最高点は100。 ---ちなみに、最高速を上げすぎるとグリップが最高でもまともに曲がれなくなるので、バランスが重要。幸い、実際に走らせて性能を確認できるので、悪バランスのまま完了してしまうことがない。 -スピンターボ --上級者向けのテクニック。 --長時間ドリフトを続けるとマリオカートのようにスピンしてしまうが、このスピンで一回転した後にアクセルを入れると、その方向に急加速する。 --わざとスピンしてスピンターボを使った方が速く走れる場合が多いが、狙った方向に進むのは難しく、下手すれば逆に遅くなってしまうというハイリスクハイリターンなテクニック。 --更に、ドリフト状態で一直線に走行する「直線ドリフト」というテクニックもある。上手く直ドリからスピンターボに繋げられれば更に速く走れるが、狙った角度に直線ドリフトするのは難しく、操作を誤れば壁に激突してしまいやすい。 **評価点 -熱いデッドヒートが楽しめるレーシング。 --魔石、アビリティ共に性能はかなり強力。うまく使えば最下位から一気に最上位まで逆転できるほど。逆に、コースや状況によってはトップ集団から一気に最下位になりかねない場合もたまにある。 --ドリフトなしでは突破できないコースもあるが、操作は非常に簡単なので慣れれば初心者でも簡単にドリフトができるレーシングゲームとなる。 --キャラクターだけでなく、所持アビリティの組み合わせも考える必要がある。この時点ですでにレースは始まっているのである。 ---例えば、常に飛行している白魔道士・黒魔道士などは障害物を飛んで回避する「はばたき」は無意味。普段より少し高く浮けるがやっぱり無意味。 -レーシングゲームには珍しく、ストーリーモードがある。 --本家FFシリーズのような重厚さはないが、どこかほんわかしたファミリー向けのシナリオである。 -登場キャラクターがかなり多い。 --初期から使用できるのはチョコボシリーズ、特に『不思議なダンジョン』シリーズに登場したキャラクターやモンスター達だが、条件を満たせば隠しキャラクターも登場する。 --隠しキャラには『[[ファイナルファンタジーVIII>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/155.html]]』のスコールや『[[ファイナルファンタジーVII]]』のクラウドを始めとして、FFシリーズの常連「サボテンダー」、『[[ファイナルファンタジーIII]]』の「インビンシブル」、FFシリーズではないが、『[[パラサイト・イヴ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/738.html]]』の「アヤ」((ただし、常にパトカーに乗っており顔を見る機会はない。))など非常に多彩である。 --そんな中、スクウェアから1987年にファミコンで発売された『とびだせ大作戦』の主人公・ジャックという''どマイナーな参戦''が目を引く。 ---おまけに自分の足で走るため''異様なほど速度が遅く、''完全にネタキャラである。 -BGMは過去のFFシリーズの音楽をアレンジしたものが中心で、いずれも良曲。テーマソングの作曲も含め伊藤賢治が担当している。 --特に、最初のコース「シドのテストコース」のBGMはおなじみ「チョコボのテーマ」のアレンジで人気が高い。 --また、ストーリーモードクリア後のスタッフロールで流れるEDテーマ「心のたからばこ」も名曲としてファンに人気。歌い手は『木綿のハンカチーフ』で有名な歌手の太田裕美。 -ストーリークリア後に、自分オリジナルの性能のキャラクターを作れる「エディットモード」が追加される。 --『チョコボスタリオン』のような本格派ではないが、各レースクリアで獲得できるポイントを消費して最速のキャラを目指すという、既存のレースゲームにありそうでなかったモード。 **問題点 -キャラがやや小さく、スピード感に欠ける。 -「スコール」「バハムート」以外の隠しキャラはオマケ扱いのため顔グラフィックがなく、優勝画面でも「?」と表示されてしまう。 -隠しコース「幻界」の難易度が非常に高い。 --ヘアピンカーブが連続するにも関わらず、柵が一切なく転落率が高い。初心者を交えてプレイすると地獄を見る。 ---もっとも、このコースはストーリーモードのラストであるため、初心者を交えてプレイするようなものではないと言える。 -キャラクター数に比べてコースは「8コース+隠し2つ」とやや物足りない。 -一回のレースの参加者は最大6名。こちらも少なく感じてしまう。 --とはいえ、メガフレアやリフレクなどの容赦ないアビリティ・魔石があるため、人数が多いと相当混沌としたことになると思われるが。 -「ドリフト」のパラメータの意味があまり無い。 --ドリフトの値が高いほど、ドリフトを開始してからスピンしてしまうまでの時間が長くなり、長時間ドリフトできるようになる。 --しかし×ボタンを小刻みにチョン押しすることでもドリフトと同様のカーブ走行が可能になるので、そもそも長時間のドリフトをする必要が無く、ドリフトの値は少しでもあれば十分。 --ドリフトの値が小さい方がすぐにスピンしてスピンターボを連発しやすくなるという利点もあるので、ドリフトの値が高ければ良いというものでもない。 --このため、エディットモードでのポイントは85~90点あれば十分であり、100点満点を取る意味があまり無い。 ---このおかげで、運要素の強いストーリーモードで好成績を達成する負担が軽減されている面はある。 -魔石「ブリザガ」の攻撃魔石としての異様な強さ --ブリザド、ブリザラはそこまで強くは無いものの、ブリザガになると性質が全く違う攻撃特化の魔石となる。 --その効果は&bold(){壁に当たるか一定時間スリップさせ、終了後に大クラッシュさせる。さらに判定発生時間は1Fで必中。} --さらにブリザドの魔石はかなり集めやすい。 ---もちろんこれには跳ね返されてしまうリスクが存在するが、予めリフレクを持っておくかバリアを使うかしか無く、判定発生時間の速さ故にバリアではかなり守りにくい。 --ちなみに最強の魔石と言われているアルテマ、アルテラの強さはブリザラ、ブリザガを大きく上回るがガ魔法になるとその差は歴然で、完全劣化としか言えないような性能になる。 ---しかも無駄に集めにくい上、性能は集めやすいサンダー系統と酷似している。一応アルテマは全て必中だが… -アビリティ「ガンブレード」が冷遇されている。 --ゲージが満タンになると、自分が1位になるまで高速化し、キャラを追い抜く際にも攻撃判定が発生するという、逆転要素の強い一見強力なアビリティ。 --しかし、強い攻撃を受けて大クラッシュしてしまうと効果が消失する、ゲージの増加速度が非常に遅い(大体1レースに1回しか発動できない)という難点がある。 --高レベルの魔石による攻撃は回避が非常に困難であり、大クラッシュされやすい。 --リフレクの魔石を持っていれば魔石の攻撃は防げるが、アビリティ「メガフレア」は防げない。 **総評 『マリオカート』の亜流、と言われれば確かにその通りであるのだが、独自の要素もきちんと組み込んでおりレースゲームとしての完成度は決して劣るものではない。~ アビリティ、魔石は一発逆転的な趣が強い一方でドライビングテクニックも要求されるスリリングなレーシングを楽しめる。~ スクウェア製のレーシングゲームとしては最も成功した作品と言えるだろう(まぁ他のスクウェア製のレースゲームは[[こんなの>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/284.html]]ぐらいしかないわけだが。)。 **その後 -『チョコボスタリオン』『ダイスDEチョコボ』と共に3本セットになった『チョコボコレクション』として再発売された。 -ゲームアーカイブスで配信が行われている。PS3でプレイするならば問題ないが、PSPでは2人プレイができないことに注意が必要(他のアーカイブスゲームも同じだが)。 -2010年6月に、ニンテンドー3DSの発表に合わせて新作『チョコボレーシング3D(仮)』が発表された。 --同年10月にはスクリーンショットが公開されたのだが、その後現在まで続報はなく開発中止になったものと思われる。
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