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*セパスチャンネル 【せぱすちゃんねる】 |ジャンル|チャンネルきりかえRPG|~| |対応機種|ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア)|~| |メディア|ダウンロード専売ソフト|~| |発売元|ジー・モード|~| |開発元|シークス|~| |発売日|2010年9月29日|~| |定価|500DSiポイント|~| |備考|本作のオリジナルに当たる携帯電話アプリ版の紹介はサイトの方針上割愛します|~| ---- #contents ---- &br&br #center(){{{ &font(160%){''僕らがひとつずつなにかを失えば、世界はバラバラになってしまうんだ。''} }}} &br&br ---- **ストーリー  主人公「ボーイ」はある日、全ての記憶を失った状態で目を覚ました。自分が何者か、今いる「サンライトシティ」はどういう場所なのかも知らぬまま「株式会社ポリス」という警備会社の社員(警察)に追われた彼は、逃走のさなか「ザ・ワン」「ガール」「ホフ博士」といった人物と出会う。3人のうちの一人ガールはなんと自分の影を失っていたのだ。自分や彼女の他にも自分の記憶や影を失った人が大勢いることを知ったボーイが自分の正体を知るため、この世界で起きている異変を解決するために街を巡る中、シティの企業とポリスが怪しい動きを見せ始める…。 **概要 オーソドックスでレトロな雰囲気のコマンドRPG。平面的なドット絵や詩的な言い回しの文章、戦闘画面のレイアウト、かわいらしい外見とは裏腹に黒く陰鬱なシーンもあるなど、『MOTHER』シリーズ(主に『3』)をリスペクトしたような作りが特徴。元々は2008年に携帯電話で発売されたゲームだが、現在ではDSiおよび3DSでダウンロードできるため、こちらの方がよく知られているだろう。この記事では主にDSiウェア版を参考にして説明する(違いはほとんど無い)。 ***既存のRPGとの主な違い -''ステータスを自由に振り分けることができる'' --キャラクターのステータスを体力(HP)知力(MP)以外は自由に振り分けることができる。ステータスは16段階に分割されたゲージになっており、十字キーの左右で増減を決めることができる。レベルアップごとに振り分けるポイントが一つもらえる。一度振り分けた後でも、戦闘中でなければ自由に振り分け直すことができる。このシステムは強敵と対峙したときに真価を発揮する。一度戦って敗れてしまった直後に相手に合わせて能力の変更をすることで、経験値を稼ぎ直してレベルアップする手間が軽減するからだ。ちなみに一部の特技は特定のステータスが一定以上無いと使用できない。 -''チャンネル変更'' --チームがいくつかに分かれているとき、このコマンドを選ぶことで別のチームを操作できるようになる。一方が捕われていて脱出できないときにもう一方のチームが手助けをする…という使い方が主である。所持アイテムはチーム間で共有しているため、サブチームを自動販売機前に待機させ、メインチームが危機に陥ったらチャンネル変更でサブチームに切り替えてアイテムを買う、といったこともできる。 -装備品の類は一切存在しない。アイテムも回復アイテムとドーピングアイテム、換金アイテム(多く集めると前述のドーピングアイテムと交換できる)、物語の進行に必要なキーアイテムくらいしかない。 -ガードをすると知力が回復する --このゲームでは「モノリス(無料で使える宿屋的存在)に触れて全快すること」「フィールドを歩くこと」「戦闘中にガード」以外では知力を回復できないため、戦闘中に知力が切れそうなときはガードをする必要がある。ガードはアイテムとは違って他人に使うことはできないので、協力な特技を使いすぎると肝心なときにガードしなければならなくなる。 ***評価点 ''ストーリーの奥深さ'' -冒険する世界は「サンライトシティ」と精神世界「アストランド」のみ。この狭さはストーリーにも密接に関係している。また、ゲーム中で言われる「この世界を見ているのは主観でしかなくて」「人間の数だけ主観があって」「実は人間の数だけ見えている世界が違うんだよ」という台詞を表すようにキャラクターごとに住人の態度や話す内容、行けるエリアまでもが変化する。元々携帯電話やDSiのダウンロード専売ソフトは容量の制限が厳しいため、ボリュームをごまかすための手段だとも考えられるがストーリー、舞台設定と上手くかみ合っているため全く気にならない。 -主人公はそれぞれ「何か」を失っており、それを探す過程で多くの困難に見舞われる。街の人々から罵声を浴びせられたり、信頼、尊敬していた人物から裏切られたり、自分の心の醜さを見せつけられたり…現実的でもの悲しい展開を、簡素なグラフィックと詩的な文章表現でプレイヤーに訴えかける。 ***難点 ''RPGとしてはあまり面白くない'' -序盤は一人で戦うことが多く、使える技の少なさから戦略性はほとんど無い。大体の戦闘ではレベルを上げて物理で殴るだけで終わってしまう。中盤は中盤で仲間が一気に増え、「連携攻撃」が可能になるのだが、これが高威力であるため、また物理で殴るだけのゲームになってしまう。ボス戦では個別にコマンド入力をして戦わなければ負けてしまうが、それ以外は連打でどうにかなってしまう。 ''おつかい要素が多い'' -「Aに行ってみたら?」と言われてAに赴くと「Bに行けば分かる」と言われ、またBに行くと「分かったから博士に報告しよう」とメッセージが出て''自力で帰ることとなる。''大抵のゲームでは自動で場面が変わるのだが……エンカウント率も低くなく、何の変化もない同じマップを何度もたらい回しにされるので疲れてしまう。 ''隠しボスが強すぎる'' -携帯版にあった要素「ラジーポイント」((パーティが全滅すると溜まるポイント。溜まりすぎると真のエンディングが見られなくなる。))が無くなり、その代わりとしてDSiウェア版に隠しボスが追加されたのだが、彼を倒さないと''真のエンディングにたどり着けない''。なのに強さが半端ではなく、ラスボスを倒せる適正レベルから10ほど上げないと歯が立たない。雑魚を倒しても経験値はほとんど入らないため、『ドラゴンクエスト』におけるメタルスライムポジションの敵をひたすら倒し続けなければならないのだ。隠しボスの攻撃パターンはラスボスと全く同じでステータスが大幅に上がっただけであるため、彼を倒せたなら下位互換のラスボスはただの消化試合になってしまう。物語を進めるための最大の障害「作業プレイとそれに伴う飽き」が最後の最後に待ち受けているのだ。 **総評  ただ物語を見せたいだけならゲームにする必要は無い、と言う人もいるだろうが、このゲームの魅力はページをめくるだけでは完全には楽しめない。ゲームの仕様が物語に深く関わっており、仕様を生かして自分で考え、選択し、進めていくことで『セパスチャンネル』を全て味わいつくすことができるのだ。これをゲームとして面白いと思う人は少ないだろうが、遊んだ後に心に大きな何かが生まれ、「ああ、遊んで良かった」と思える不思議な作品である。 ***余談 -精神世界アストランドに行くために飲む薬の名前は「L・Sドロップ」。この薬を作っている「ホフ」博士の家では様々な植物が育てられている…。他にも「ウッディロス」「ペヨータ」といった際どい名前が多く登場する。 -''DSi版の配信が2012年11月30日で終了''。一度購入した人は何度でも再ダウンロードができるが、購入していなければもうDSi版を遊ぶことはできない。
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