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*実況おしゃべりパロディウス
【じっきょうおしゃべりぱろでぃうす】
|ジャンル|シューティング|&amazon(B000068HX3)|
|対応機種|スーパーファミコン&br()プレイステーション&br()セガサターン|~|
|発売・開発元|コナミ|~|
|発売日|【SFC】1995年12月15日&br()【PS】1996年12月20日&br()【SS】1996年12月13日|~|
|定価|【SFC】9,980円&br()【PS/SS】4,800円|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|~|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|
|>|>|CENTER:''[[グラディウスシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/420.html]]''|
**概要
『[[実況パワフルプロ野球シリーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1461.html]]』で実況ゲームの開発においては他社の一歩先を行っていたコナミが、''何をトチ狂ったのかその技術をシューティングゲームにつぎ込んだ''怪作。~
実況解説つきのシューティングゲームなんてものは後にも先にも本作だけであろう。たぶん。~
しかしシューティングとしては間違いなくグラディウスの血筋を受け継ぐ快作でもある。
**ストーリー
あえてコメントは載せない。心の中のツッコミはご随意に。
宇宙暦0094、「過去の栄光」を求めて11人の仲間達が冒険の旅に出た。
またしても全宇宙を巻き込む大戦が始まったのである。
この戦いで全宇宙は総人口の半分を"痔"に至らしめた。彼等は自らの行為に恐怖した。
''「…イテッ!」''
戦争は最終局面に入り、ついに彼等は、宇宙に散った…
あれから時は流れ、再び大いなる冒険の旅が始まろうとしている。
「幻のタコ焼き」を求めて、パロディウス軍団がいま旅立つのだ。
人(タコ)はまた過ちを繰り返そうとしているのか…
な~んちゃって。
**システム
-正統派グラディウスの流れを汲む「カプセルを回収してパワーアップ」というスタイルである。
--本作では回収したカプセルを任意で消費してパワーアップできる「やるぜマニュアル」と、自動で消費して勝手にパワーアップしてくれる「らくちんオート」の2種類の操作系統が用意されている。
-敵撃破時には時折カプセルの代わりにベルが出現する。
--基本的には得点アイテムの黄色だが、ショットを撃ち込むことで色が変わり「画面全体攻撃をストックできる青」「ショットが撃てない代わりに完全無敵の巨大化状態になる緑」「メガホンから出るセリフで敵や地形を貫通して攻撃する白」などがある。
--前作同様、倒すと大量のベルを放出する敵も登場するが、前作のSFC版から引き続きステージ毎にデザインが異なる。
-カプセルの中にはパワーアップゲージが回転し、止めたところでパワーアップが確定する「ルーレットカプセル」が存在する。
--また今作では、前作のボス「カプチーノ」そっくりの謎の浮遊する物体が随所に配置されている。触れるとルーレットカプセルと同じ効果。何度触れても消えないため、好みの武装もできる。
-パワーアップの一部も前作までのすべての装備がはがされる「オーマイゴッド」から、絵がそろうと様々な効果が発動する「スロット」に変更。
--つまり、前作までの装備が揃っている状態で間違えてオーマイゴッドを使ってしまった場合や、前述のルーレットカプセルの際にハズレを引き当てる事は無いも同然。
--設定でオーマイゴッドに変更することも出来、従来通りのプレイスタイルで遊ぶ事も可能。
**評価点
-どこまでも突き抜けたバカっぷりを発揮する外見ながら、シューティングとしての作りは至極丁寧。これは他のパロディウスシリーズにも言えることである。
--8段階の難易度調整が可能で、幅広いプレイヤー層がプレイ可能。最低難易度なら初心者でも何度かプレイすればノーミスでクリアできるレベル。
-パロディウスシリーズのおバカな「外見」にさらにおバカな「実況」まで加わり、全力でプレイヤーの腹筋を殺しに来る。
--実況は『ヤッターマン』のボヤッキーでおなじみの八奈見乗児氏。ボヤッキーを意識しているようなしていないような軽快な実況でゲームを盛り上げてくれる。ゲームオーバー時には「全国の女子高生のみなさーん、お便り待ってまーす」と締める声優ネタも。
---コナミが『実況パワフルプロ野球』向けに開発していた特殊チップを採用しており、音質はSFCとは思えないほどクリアで聞き取りやすい。
---基本的にはただのネタだが、ボス戦で「顔が弱点だよ」と弱点を教えてくれたり、ステージ半ばまで進むと「中間地点です」と知らせてくれたりゲームシステムの一つとしてきちんと組み込まれている。
---鬱陶しく感じたらオプションでオフにもできる。高難易度でもゲームに集中できる配慮は嬉しい。
--もちろんステージ、敵やオブジェクトの見た目も相変わらずぶっ飛んでいる。
--『がんばれゴエモン』『ツインビー』『グラディウス』といった有名どころから、当時はまだ移植されていなかった『ツインビーヤッホー』『XEXEX』『リーサルエンフォーサーズ』までステージ毎にコナミ作品をモチーフにしたギミックが登場する。『がんばれゴエモン』からは『奇天烈将軍マッギネス』のカブキ城の仕掛けが登場したり(ちなみにボスは「ゴエモンインパクト」ならぬ「ゴエモンコンパクト」)、『XEXEX』からはシリーズ恒例となったお菓子ステージの敵が分子ステージの分子として登場したりしている。
--特に印象深いのはステージ2だろう。学校を舞台にしたステージで、同社の『[[ときめきメモリアル]]』を完璧にオマージュしている。ステージボスの「巨大ひかる&あかね」はそのとんでもないインパクトと、見た目に反した初見殺しな攻撃方法で多くのプレイヤーの印象に残ったであろう。
--他、本作からグラディウスシリーズ恒例のボスラッシュがパロディウス初登場。お約束のザブラッシュから始まった後は、ビックコアなど本作の出展作のボスが順番に登場。
-横シューティングで、使用可能機体数16種類というのはかなりの大盤振る舞い。グラディウスシリーズ全般で見ても、これだけのバリエーションはなかなかお目にかかれない。
--前作では2Pキャラは単なる色違いであったが、今作ではいずれも異なる武装が用意されている。また一部の機体の武装は、過去のコナミのシューティングや他社のシューティングからのオマージュだったりする。
--他社のシューティングからの武装は、元ネタが移植されてなかったり、移植版がマイナーだったりと出展がレアなマニアックな物も。
-ステージ各所には高得点アイテム「妖精」が隠されており、ショットを撃ち込むことで出現する。
--ステージ内を隅々まで探す楽しみが増え、再プレイの意気込みも増すというもの。
---さらに本作にはセーブ機能が搭載されており、集めることで様々な特典が追加される。
-BGMも総じて良質。パロディウスシリーズのBGMはクラシックのアレンジが中心であったが、本作ではそのステージの元ネタになったゲームのBGMや洋楽や邦楽も用いられている。
--ステージ1の『ザッツ・ザウェイ』(KC&ザ・サンシャイン・バンド。残念ながらPS版では差し替えられている)からボス戦での『魅せられて』(ジュディ・オング)へのつなぎや、ステージ4の『ダイヤモンド・ヘッド』(ベンチャーズ)と『がんばれゴエモン! からくり道中』のステージBGMを融合した「がんばれゴエモン テケテケ道中」のような意外な組み合わせも多い。
**問題点
-妖精の配置は実況が教えてくれることもあるが、基本ノーヒント。
--地形と地形の間の危険な場所にいることが多く、下手に取りに行くと思わぬミスに遭遇する可能性がある。
-前作同様、ランクに左右される部分も。
--やはりというかランクが高くなると敵の攻撃が激しくなったり、ギミックの難度も上昇する。
--だが、AC向けだった前作と比較して残機が増えやすい上、復活の難易度も低めな為、死んでもゴリ押しが利き易いのが救い。
-前作と比較して一ステージが長い。
--じっくりと腰を据えて遊べる家庭用ゲーム機に配慮した仕様ともいえる。
-前作から引き続き存在するルーレットカプセルはやや賛否両論。
--初期設定では通常のカプセルと見分けがつかないので、順調にパワーアップを重ねているところで想定外のパワーダウンに見舞われかねない。
---オプションでオフに出来る他、今作では見た目を普通のカプセルと違う色(紫)にしたりできるようになった。この辺りは親切。
**総評
その奇抜にも程があるゲームデザインから身構えがちではあるが、横シューティングとしての完成度は間違いなく高い。~
多彩な登場キャラクターややりこみ要素もあり、長く楽しめる一作になっている。~
またその派手な見た目と完成度の高さからから、パロディウスシリーズの中でも代表作として扱われやすく、知名度もかなり高い。
**移植
本作はセガサターン、プレイステーション、プレイステーション・ポータブルに移植されている。PSP版については[[こちら>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/957.html]]。
-タイトルに"~forever with me~"と追加されている。これは『ときめきメモリアル』のPS版のサブタイトル"~forever with you~"のパロディである。
-両作とも背景やグラフィックなどに細かい違いがある。
--大きく変更された面は、6面の『リーサルエンフォーサーズ』をモチーフにしたステージで、道中はSFC版では単純な構造の高速ステージだったが、こちらでは大きく手を加えられている。
---前半の道中こそSFCと同様だが、原作のプレイヤーに打たれないように逃げなければならないスリリングなステージに変わり、後半はグラディウスの高速面恒例のシャッター地帯、ボスは『対戦ぱずるだま』のバカ殿からSFC版で未登場だったおなじみのネコ戦艦が復活登場と((ただし「対戦ぱずるだま」ネタは7面のボスラッシュに変更されており、そちらではバカ殿に加え、ジョン・ワン次郎、ペンクローと別の形で登場している。攻撃パターンはSFC版のビッグコア=ジョン・ワン次郎、女幽霊=ペンクロー、ビッグバロンビー/バロンビー=バカ殿と概ね同じになっている))、SFC版を経験したプレイヤーはほとんど別のステージを遊んでいる様に感じると思われる。
--また、2面のボスである巨大ひかる&あかねはSFC版ではハードの都合上ややもっさりしたドット絵だったのが、移植版では全く別のアニメ調に描かれている他、ポージングや攻撃方法、ボイスまで一新されている凝りようである。しかもSFC版ではただ居るだけだったあかねは''撃つと殴り返して来る''。
-CD媒体なのでほぼ全曲がアレンジ音源に変更されている。
--アレンジされた楽曲のうちボスラッシュの冒頭のザブラッシュでかかるグラディウスのボス戦のアレンジは、近年のオールスター感謝祭で毎回使われており、数あるBGMの中でこの曲だけは知っているという人も多い。
--ステージ2「ときめき人の踊り」は、なんと原作で詩織役だった金月真美によるボーカルバージョンが隠し要素として入っている。
-妖精を集めて出現する隠しキャラとして「ドラキュラくん」「キッドドラキュラ」(『[[悪魔城すぺしゃるぼくドラキュラくん]]』)が追加されている。SFC版『極上パロディウス』からの復活キャラでもある。
-2人交互プレイが可能になっている。
--SFC版の八奈見乗児氏(1P側実況)に加えて、2P側では小原乃梨子氏が実況を担当。こちらはどう聞いてもドロンジョ様で、ルーレットで失敗したときには「このスカポンタ~ン!」と喋ってくれる。
--2人プレイが可能になったためか、それに伴いパワーアップ表示も『極パロ』と同様に小さめの表示に変更されている。
-追加ステージが2つ存在する。
--『だ!』の移植版で追加されたステージのクリアまでのスコアを競う物と、ステージのゴールまでのタイムを競う「おまけステージ」。両方ともスタート後のメニューから選ぶことができる。
-(PS版のみ)各ステージクリア時にアクシデントステージがランダムに発生するようになった。グラフィックはSFC版と異なり、ポリゴンで描かれている。
--オプションでオフにできる他、裏技でこのアクシデントステージのみを連続で遊ぶこともできる。
--ちなみにアクシデントステージはランクで出現するらしく、低いランクを維持していると全く出現しないまま進行することができる。
-(SS版のみ)ステージ構成は同じだが、敵の配置やボスの攻撃パターンが大きく異なるEXTRAモードが追加されている。
''Wiki統合に伴い、ページが[[カタログ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/3626.html]]に移転しました。''