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//初投稿につき至らない部分があると思います。すみません。 *メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~ 【めるるのあとりえ あーらんどのれんきんじゅつし3】 |ジャンル|新約錬金術RPG|&amazon(B004RDISSW)|&amazon(B00AT837LC)| |対応機種|プレイステーション3&br()プレイステーション・ヴィータ|~|~| |発売・開発元|ガスト|~|~| |発売日|【PS3】2011年6月23日&br()【PSV】2013年3月20日|~|~| |定価|【PS3】7,140円&br()【PSV】6,090円|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[アトリエシリーズリンク >http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/729.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **あらすじ 世界を変えるちからに、出会った。 アーランド共和国のはるか北西に位置するアールズ王国。~ そこは、機械と錬金術で大きく発展したアーランドに比べ、~ 未だ発展の余地を多く残す、小さな辺境の国である。 アーランド国主ジオは旧友であるアールズ王デジエに~ 共和国への参加を提案したが、実現には課題も多く、~ 反対派の批判を解消するためにも、アールズの国力増加について、~ 国をあげての開拓事業を開始することになる。 まずは、アーランドから有能な人材の派遣が決定した。~ その派遣団の中に、錬金術士「トトリ」の姿があった。 アールズの姫、メルルはトトリと出会い、初めて見る錬金術に感動し、~ 錬金術士になるために、半ば押しかけ気味に、~ トトリに弟子入りするのであった。~  (公式サイトより抜粋) ---- **概要 「アーランド」シリーズ3作目にして完結編にあたる作品。前作『[[トトリのアトリエ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/655.html]]』のEDから1年後、大陸の辺境のアールズ王国が舞台となる。~ 前作のトゥルーエンドが正史となっており、劇中のイベントにそのネタバレがあるので注意。 ---- **評価点 -開拓システム --前作の冒険者免許に変わって登場したシステム。王国発展の課題をクリアして開拓ポイントを貯め、国民からの人気を高く保って人口を増やし、~ 3年以内に王国ランクと人口を一定以上にすることが目的である等、基本的な仕組みは前作と同様。 --開拓する順番はある程度選べるので、前作の自由度の高さも上手く受け継いでいる。 --開拓を進めることで採取地の素材の品質が上昇する等の恩恵を得られる。また採取地の見た目やBGMも豪華になっていくなど視覚的にも分かりやすい。 --貯まった開拓ポイントは王国に施設を建設することで還元される。施設を建てることで戦闘や調合で得られる経験値が増えたり、新商品が入荷されるようになる。~ どの施設から建てるかはプレイヤーの自由。 -戦闘システム --コストターン式バトルになったことで味方と敵の行動順の調整が重要になり、戦略性が大幅に増した。 ---システムとしては『[[マナケミア>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/1001.html]]』のアクティブタイムコストカードバトルに近い。~ 画面右上のACTBバーに各キャラクターを示すアイコンが表示され、そのアイコンが上端に達した者から順に行動していく。~ 行動後は行動ごとに定められたコストに応じてアイコンが下側に戻される。素早さが高いほど、またはコストの低い行動ほど戻り幅は小さい。~ 通常攻撃や防御はコストが小さく、強力な攻撃スキルはコストが大きい。 --本作の主人公のメルルが使えるパワーアイテム、ポテンシャライズは攻撃アイテムの威力や範囲を大幅にパワーアップさせるが、~ アイテムの使用回数とアシストゲージを大きく消費する。~ このため、迂闊に使用するとアシストガードが使えずメルルが集中攻撃にあうことがあるので使いどころは難しい。~ しかし、ピンチなると強化する敵などを真価を発揮する前に倒したりできるなど、使いどころを見極めれば強力な攻撃手段になる。~ また、潜在能力を引き出したアイテムの演出はとても派手で爽快感がある。戦略性と演出面の両方を強化した本システムは高い評価を受けている。 --前作と比べて攻撃スキルの量が倍に増えた(2つ→4つ)。それでいてキャラクターは各々の強みを持っており、個性は保たれている。   ---やり込むと流石に弱キャラと強キャラが分かれるが、弱キャラに分類されるキャラクターは大抵は武器やアイテムが貧弱な一周目で頼りになる。~ また、弱キャラのPTで後述の隠しボスも十分倒せるバランスになっている。 --各キャラクターの必殺技にトドメ演出が追加された。トドメ演出では各キャラクター毎に専用のBGMまでかかり、演出の強化に貢献している。 -調合システム --特定の特性同士を組み合わせることでより上位の特性を作れるようになった。~ 前作よりアイテムに強力な特性をつけれるようになった分、特性をつける際に要求されるコストも多く、アイテムを作り込むのは容易ではない。~ しかし、アイテムを作り込む際の材料の選別作業は中毒性が高く、アトリエシリーズの魅力になっている。そのため作り込みの難易度の高さはそのまま本作の長所になっている。 --今作は無料DLCの追加マップで強力なボスと戦えるため、せっかく作り込んだ武器やアイテムを試す相手がいない、という事態は起こらない。 -戦闘や調合でできることは多くなったもののチュートリアルはしっかりしており、量販店やホムンクルスなどの応用的なシステムもちょうどプレイヤーが本作に慣れてくる絶妙な時期に解禁されるので敷居がそこまで高い訳ではない。 -魅力的なキャラクター --岸田メル氏の描くキャラクターは相変わらず人気が高い。また、それらの性格を掘り下げるサブイベントは本作でも多く用意されている。 ---ただし、このイベントの多さは後述の問題点にもなっている。 --前作から成長したキャラクターも多数続投するほか、前々作から久しぶりに登場したキャラクターもいる。 -グラフィック --ロロナ→トトリのような劇的な進化は無いが、フライトユニット社の手によるモデリングでメインキャラはより美麗になっている。 ---ただし、メインキャラクターとそれ以外とのモデリングの出来の差は相変わらず大きい。 --OPもアニメーションから3Dになった。 //ましになったとはいえモーションは褒めていいようなものじゃないので削除。アーシャで立ち絵廃止が批判されたのもここが酷かったのが要因の一つ。 -BGM --ガスト製のゲームだけあって質の高いBGMが多い。今作はロック調のBGMも増えた。 --クリア特典の音楽室で作曲者のコメントが読めるようになった。曲の真面目な解説はもちろん、アトリエには関係ない作曲者の好きなアニメの話まで聞ける。 ---- **問題点・賛否両論点 -シナリオライター変更の弊害からか、続投キャラクターの扱いが全体的に悪い。 --最も批判されているのはロロナ。今作のロロナは若返りの薬を飲まされて幼女化して登場する上、今までの記憶も失ってしまっている。~ それでいて劇中はおろか、どのEDでも元に戻ることはない。~ しかも幼女化させた理由が''スタッフの「三十路のロロナを見たくない」という我儘''である。いくら開発者とはいえ、「シリーズファンがついている作品に私情を持ち込みすぎ」と言われてもしょうがない。~ これはある意味、前々作・前作の頑張りや人生を否定・批判しており、シリーズを通して彼女に愛着を深めてきたファンからは納得のいかないものとなってしまっている。~ 「何歳でもいいから、ありのままを描いて欲しかった」という意見も多く、ファンの求めていたロロナ像との乖離が激しい。 ---上記のロロナを幼女化させた理由を劇中でアストリッドに語らせているため、アストリッドもとばっちりを食らう形で批判されている。 --ただ、ガストもユーザーの声を聞いて反省したようで、ガストカレンダー2012に33歳のロロナが描き下ろされた。また修正パッチ(事実上の無料DLC)や移植版にてロロナ33歳EDが追加された。 //--同じく前作の主人公であるトトリも批判されている。毒舌家という面はそのままに前作と性格が大きく変わっており、言動が落ち着いていてしっかり者の先生となっている。しかし前作のトトリはしっかり者とは程遠い、毒舌家以前に天然なキャラとして書かれている。しかし今作ではそういった面がかなり薄れてしまっており、アーランドシリーズのみならずアtトリエシリーズ全体においてもトップクラスの人気を誇るキャラだった為に批判はかなり多い。 //---戦闘中のモーションも前作のトトリではとても考えられないような言動をする。 //↑成長したとも受け取れるし、トトリ先生としての愛称が定着するくらい受け入れられているのでCO。 --もっとも、全ての続投キャラが改悪されているという訳ではなく、エスティなどはほど良くいじられていると概ね好評。 --反面、新規キャラクターはDLCキャラ含めて全員戦闘面・シナリオ面でも優遇されており、その中でも特にケイナは持ち上げすぎとの意見が多い。 --その一方で、前作に引き続いてまたも未登場なキャラもいる。具体名を挙げると『ロロナ』に登場したリオネラとタントリス。なぜこの2人はこうも冷遇されるのだろうか((『ロロナ』においてロロナ・クーデリア・リオネラでPTを組んでた人は多く、少なくとも不人気というわけではない筈なのだが…))。 -主人公であるメルルについて --アーランドシリーズの歴代主人公達の中では良くも悪くも地味であり、アホの子のロロナ、毒舌家のトトリとアクの強すぎる二人と比べるとかなり薄味なキャラ付けをされている。 --イベントには必ずと言って絡む為、決して空気では無いが行動にボケが少なく、かと言ってツッコミに徹する事も少なく、良くも悪くも普通すぎるので前作までのような濃いキャラを期待した人には物足りないかもしれない。 ---メルルに限らず、新規キャラクターは掘り下げが薄いと批判されがち。 -OPは前述のとおり3Dだが、非常に賑やかで華やかなムービーとなっておりアニメーションムービーである前々作、前作の牧歌的な雰囲気から変わりすぎた雰囲気に違和感を覚える人も多い。 --そもそもアーランドシリーズだけではなくアトリエシリーズでは恒例と化していたアニメーションムービーを廃止した事に批判は多い。 -強制イベントの多さ --課題の報告や施設の建設は執務室で行うため、執務室には度々通うことになるが、アトリエから執務室への移動の途中で頻繁にサブイベントが起こって移動が中断されるのでストーリーを早く進めたい時は非常に煩わしく感じる。 ---一応、本作から既読の台詞はスキップできるものの、イべントそのもののスキップはできないのでテンポの遅さの根本的な解決にはなっていない。 ---しかも未読の台詞をスキップするバグも搭載している。 --本作のメインループである開拓システム自体のテンポはいいため、非常に残念である。 -ED --トゥルーエンドの到達条件が前々作、前作と比べて非常に簡単になっており、到達の達成感が薄い。 --一部のキャラクターの描写が本編と乖離している。EDフラグに関連するイベントの言動とEDのそれが真逆のキャラクターまでいる。 --詳しくは伏せるが前々作・前作・今作でのプレイヤーの努力を全て無駄にする形で終わってしまうEDもある。 --EDのフラグ管理が相変わらず複雑である。またEDに優先順位があるので狙ったEDを観るのは困難である。 ---次回作のアーシャでは優先順位は廃止され、EDを選択できるようになった。 //-アールズ王国という舞台変更の弊害 //--前作までで書き切ったとは言え、舞台を完全に変えてしまっているので続編モノをする上での魅力である「懐かしさ」を感じる場面が少ない。 //--それでいてハゲルやパメラといったアーランドの人間の大半がこちらに来てしまっているのには違和感を感じてしまう。 //--クーデリア、イクセル、ティファナはリストラされてしまい、3作皆勤キャラはサブを含めてロロナ、ステルク、パメラ、ハゲルの4人のみとなった。 //--前作のストーリーにおいて重要な立ち位置のキャラとして書かれ、人気が高かったサブキャラであるツェツィ、グイード、ピアニャと言ったキャラは登場しない。何故かペーターは続投している。 //容量やシナリオの問題もあるだろうし、あまりキャラのリストラについて批判するのはナンセンスでは? -特性検索の廃止 --今作は特性数が増えたにも関わらず、調合時に特性検索ができず非常に面倒。~ 前作でできたことを何故廃止したのだろうか。 -一部バグの存在 --一部の特性が反映されないバグや、フリーズがいくつか存在している。 ---- **総評 シナリオとシステムのどちらを重視するかで大きく評価の分かれる本作だが、今までのシリーズで洗練されてきた戦闘と調合は一つの到達点に至っている。~ アトリエシリーズのみならずRPGとして見ても本作のシステムは完成度が高いので、RPG好きなら是非手に取ってほしい一本である。 ---- **余談 -本作は当初CEROのレーティングはAであったが、資料の提出漏れで再審査されることになった。~ 現在はBに変更して問題なく流通している。
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