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*ブラボーミュージック 【ぶらぼーみゅーじっく】 |ジャンル|音楽|&amazon(B00005QBB7)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|ソニー・コンピュータエンタテインメント|~| |開発元|デザートプロダクション|~| |発売日|2001年10月11日|~| |定価|4,980円(税別)|~| |廉価版|PlayStation2 the Best:2003年4月3日/2,980円|~| **概要 SCEのPS2初期のタイトル。いままでにあまり類例のない「クラシック音楽をメインに据えた音楽ゲーム」である。~ 「楽器を演奏する」のではなく、「指揮者を操って指揮する」ことが目標。題材も独特だが、システムもかなり独自色が強い。~ キャッチコピーは''「茶の間にチャイコフスキー」''。 **ストーリー 音楽の街として栄えてきた「Bravoタウン」。この街の象徴とも言える存在が音楽堂であった。~ しかし、次第に音楽を聴く人も減ってきて音楽堂もその役割を終えたとして取り壊されそうになっていた。~ そこで音楽堂に住む妖精「シンフォニー」は少年オーケストラ「Bravoes」の指揮者、「タクト」の元に向かい音楽堂を救ってくれるように頼む。~ 二人は音楽の力で人々を幸せにし、再び人々の心に音楽を取り戻せるのだろうか…。 **システム -前述の通り、本作では直接楽器を演奏するのではなく、指揮者を操作して各楽器担当の奏者に指示を出し、曲を演奏することになる。 --画面中央には数個の「キューポイント」が表示されている。数はその曲のテンポにより変わる(4個のことが多いが、3個、5個にもなる)。 ---これらのポイントを反時計回りに巡る青色の「キューボール」が重なった瞬間にボタン(どのボタンでもよい)を押せば成功。一周すると一小節終了である。 ---ポイントの色は赤、緑、青とあり、それぞれ強、中、弱の強さに対応している。強さはボタンを押す強度で変わる。つまり赤色のポイントでは激しく、青色のポイントでは優しく、緑色ではその中間の強さが求められる。 --それ以外にも稀に矢印や星印つきのポイントが出現することがある。 ---矢印のポイントは各パートへの指示が必要な場所。表示された矢印と同方向の方向キーをボタンと同時に押すことで成功となる。 ---星は長い溜めが要求されるポイント。該当のポイントでボタンを押しっぱなしにしておき、適当なタイミングで放すことで成功。 --基本的に要求される操作はこれだけである。 -画面左には「テンションメーター」というものが表示されている。 --このメーターは一小節終えるごとにその小節の評価により増減する。 ---「強さもタイミングも完璧」なら「Bravo」となり高評価。どちらかがダメなら評価は下がり、両方ダメならさらに下がる。 ---テンションメーターが最低になるとその時点で強制的に演奏終了。また曲の最後まで行けてもその時点でメーターがマックスでないと、やはり演奏失敗となる。 --また曲の途中のあるポイントまで高評価を維持し続けると、「メドレーモード」として異なる曲に派生することがある。 ---当然すべての曲をコンプリートするならば、メドレーモードの曲も最後まで演奏する必要がある。 -本作のメインとなるのは「ストーリーモード」である。 --簡単に言えば「なんらかの事情で困っている人がおり、そういった人々をタクトたちが音楽を演奏することで幸せにし、トラブルを解決する」といったもの。細部は違うが、多くのステージはそんな感じ。 ---各ステージには背景となるキャラクターがおり、テンションを高く維持していくと彼らはハッピーになり背景もどんどん明るくなっていく。~ 反面、テンションが低くなると彼らは不幸せになり、トラブルは頻発し、空に暗雲はたれこめ、ついには演奏終了となる。この場合各ステージ固有のゲームオーバー画面(というかバッドエンド)が表示される。 --一度クリアした楽曲は音楽堂で再度演奏できる。なお、この際はテンションメーターが撤廃され、絶対にゲームオーバーにはならないようになっている。 **評価点 -シンプルでありながら、完成されたゲームシステム。 --とにかく複雑化しがちな傾向にある音ゲーで、注視すべきものがキューボールただ一つというシンプルさは異彩を放っている。 ---このため初心者でもかなりすんなり入り込める。後発の作品としては『[[太鼓の達人]]』などに近いファミリー向けの路線である。 -クラシックを題材にとった音楽ゲームは少なく、希少価値は高い。 --収録楽曲数はメドレーモード含めて34曲。「魔法使いの弟子」「天国と地獄」「組曲『惑星』」など誰もが知っているメジャーな曲が揃っている。 -ストーリーも概ね高評価。 --一見シリアス路線のようにも思えるが、ステージ1の目標が「''彼氏の遅刻で破局寸前のカップルを音楽の力で仲良くさせよう''」というかなりぶっとんだもの。 ---それ以降もおバカな要素をところどころ盛り込みつつ、音楽堂を救うために収束していくストーリーは好評。 -グラフィックもよい。キャラクターデザインも万人受けしやすいオーソドックスなものながら良質。 --各ステージの背景の高評価、低評価による変化もはっきりしたものがあり、現在の状況が一目でわかる。 ---ゲームオーバー寸前の本気でヤバイ状態では、背景の状況も悲惨なことに。逆に高評価を維持し続ける限り美しい情景が展開されていく。 -お子様も安心な「ファミリーモード」搭載。 --キューポイントが全て黄色になり「ボタンの強弱による判定」が撤廃される。このためタイミングを合わせるだけで簡単に高評価を取れる。オマケに最初から全てのステージを選べるため、好きな曲を演奏可能。 ---ただし、このモードでクリアしてもストーリーは先に進まない。あくまでお子様向けのオマケなので当然だが。 -各ステージには「ボーナスゲーム」というミニゲームも収録されている。 --ミニゲームとはいえ、プレイ方法はやはり曲の演奏なのでミニゲームと言うよりもボーナス楽曲と言った方がいいかもしれない。 **問題点 -判定はやや厳しめ。 --タイミングの方はあまり問題にならないのだが、ボタンの強弱が結構難しい。特に中間の強さが要求される緑色は慣れないうちは失敗しまくる。 ---なお、全く同じ強さで押しても青色と緑色の両方が成功になることがある。どうやら判定のセーフゾーンは多少被っているようである。 --また星マークも登場する機会が少ないこともあり、意外と難しい。 ---特にステージ2はクライマックスに星があるため、そこまでにテンションゲージをマックスにしておいたのに、最後で失敗してゲージ減少→ゲームオーバーという事態になることがある。 -背景はよく描きこまれているのだが、それが仇になりキューボールが見づらくなることがある。 --特にタクト(主人公の方)のタクト(指揮棒の方)は常にキューボールと同じ青い光を発しており、これが混ざって混乱してしまうことも。 -ロードはやや長め。 --ただし、ロードが入るのはステージ開始前だけで、ステージ中のロードは皆無で、処理落ちもない。 -ボーナスゲームの楽曲の一つ、「[[おもちゃの交響曲>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%A1%E3%82%83%E3%81%AE%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2]]」(エトムント・アンゲラー)の作曲者を「レオポルト・モーツァルト」と誤るという資料的な意味では結構致命的なミスをやらかしている。 --ただし、詳細はリンク先が詳しいが、この曲の作者は長年謎とされており、レオポルト・モーツァルト説も1950年代に入って唱えられた比較的新しい学説である。またレオポルトはかの楽聖「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」の父であるということもあり、広く世間に知られているが、それに対しエトムント・アンゲラーの知名度は極めて低く、学説自体も元になった証拠が1992年に発見されたという歴史の浅さもあり認知度がかなり低い。 ---これらの事情を考えれば古めの資料を参考にしていた場合間違えるのは仕方がないとも言える。 **総評 音楽ゲーム初心者でもすんなり受け入れられるゲームシステム、クラシックという万人受けしやすい題材、秀逸なストーリーなどの存在により、かなりの大ヒットを記録した。~ システムを受け継いだバージョンアップ版及び続編『Christmas Edition』『超名曲盤』『Let's ブラボーミュージック』が発売されていることからもその人気は窺えるだろう。~ **余談 -PS2初期のヒット作と言うこともあってか、中古市場ではかなりダブついている。普通に3ケタの値段で買える店も多いため、入手難易度はかなり低い。
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