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SDガンダム Gジェネレーション OVERWORLD」(2014/01/16 (木) 18:33:39) の最新版変更点

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*SDガンダム Gジェネレーション OVERWORLD 【えすでぃーがんだむ じーじぇねれーしょん おーばーわーるど】 |ジャンル|ウォー・シミュレーション|&amazon(B008DBOD2E)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|トムクリエイト|~| |発売日|2012年9月27日|~| |定価|6,090円|~| |>|>|CENTER:''[[SDガンダム Gジェネレーションシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/728.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -『WORLD』の流れを汲む作品。前作がWiiとPSPで出ていたのに対し、こちらはPSP版のみ。 --『WORLD』や『PORTABLE』のセーブデータがある場合、引き継ぎで特典を入手することができる。 -『ワールドツアー』『ワールドコア』の2つで描かれる、シリーズ初となるデュアルストーリーが特徴。 **新要素 ''デュアルストーリー'' -前作と同様の形式で原作のシチュエーションが再現される『ワールドツアー』モードと、その裏側で展開される真相を描くオリジナルストーリー『ワールドコア』モードの2本のストーリーモードが収録されている。両方をクリアすることでファイナルステージが出現する。 ''オーバーインパクト'' -2度のジェネレーションブレイクを起こしたあとに発生させることができる新要素。発動させると、''それまで味方だったゲストユニットが全員敵になってプレイヤー部隊に襲いかかってくる''。 --敵が増えるためにクリア条件は厳しくなるが、戦艦に乗っているユニットがある場合は先に戦艦を撃破すれば捕獲することが可能。そのためうまくいけばいきなり主役機や高性能機をゲットできる。 --その代わり敵となったゲストユニットは攻撃・防御がある程度減少し倒しやすくなっている。ただしシナリオを進めると減少する値は小さくなり最終的にはオリジナルと同じ性能になる。 -『ワールドコア』におけるオーバーインパクトは『コアインパクト』と呼ばれ、発動させると''プレイヤー部隊のユニットのコピー''が登場する。 --前作ではあくまでユニットだけコピーする程度だったのに対し、本作では''強化した能力も完全コピー''((改造などで通常よりも大幅に強化している場合もしっかりコピーする。))する。万一エース機が大量にコピーされでもしたら最悪詰みかねないが、その分撃破した際に得られる経験値も通常より遥かに多い。 --またこれもシナリオを進めると改造値のみならず更に能力がどんどん強化されていく。最終ステージあたりになると生半可なユニットでは一撃粉砕されかねないほどに。 ''シークレット'' -前作では1回だけしか登場しなかったシークレットユニットだが、本作では条件を満たせば2回のジェネレーションブレイクの両方で登場する。さらに随伴機も連れて登場する。 --この随伴機もシークレットユニットを撃破すれば捕獲が可能となる。 --開発・設計困難なユニットも登場するので図鑑コンプを目指す人への救済手段になっている。また随伴機の数はシナリオを進めるごとに増えていく。 ''マスタースキル'' -マスターユニットのみが使用できる、特別なスキル。使用すると攻撃力がアップしたり、戦艦が隣接しなくても捕獲できたりなどの効果を発揮する。 -一度使用しても、戦艦に戻ればまた使えるようになる。さらにキャラ毎に使える能力も違う上に、撃墜数が増えれば新たなマスタースキルを使える。 --マスターセレクトで選んだマスターキャラクターは、成長度に関係なく全てのマスタースキルを使用可能。ゲーム開始時に一人選択するが、編成からいつでも誰にでも変更可能。 ''マイキャラクター'' -ビジュアル、ボイス共に前作から大幅に増加。 -本作ではマイキャラクターのプロフィールまで自由に決めることができる。声優と合わせれば別作品からのゲストキャラまでも作れてしまう。 --ただし4行程度しか作成できないので、あまり凝ったプロフィールは作れないのが難点。また、外見によらずステータスや性格、習得可能スキルが同一。 -ちなみに本作ではよく見るとカットインで目を確認することができる。 -余談だが、ボイスを松本保典氏に設定した男性マイキャラクターを真騎士ガンダムに搭乗させると……((氏はガンダム無双の当機、ならびにナイトガンダム物語の騎士ガンダムの声を担当している))。 **評価点 ''参戦作品・ユニット'' -シリーズ最多の61作品が参戦。ユニット数は『ポータブル』『F』に続く、約950ユニットが登場する。 -懐かしの『G-UNIT』や武者&騎士ガンダム((ただしSD戦国伝やナイトガンダム物語ではなくガンダム無双からの参戦。人格や武装は同作準拠で目も緑色))までもが参戦している他、『3D』では途中までだった『AGE』は第1部終了時までを収録((開発期間の関係か、第2部以降の登場はアセムとAGE2ノーマルのみ。デスペラードをはじめとしたファーデーン編のMSなど、『3D』から削られた機体も一部存在する))。『クロスボーン』は『鋼鉄の7人』も収録している。 -同じく『3D』では完全再現されなかった『劇場版00』はガデラーザやブレイヴなど、ファン待望の機体も余すことなく参戦している。『UC』はエピソード5まで。 -アストレイ系ではパワードレッドやセカンド、ゴールドフレームやソードカラミティが収録されるなど、前作で不満のあったユニット面での不遇がある程度解消されている。 --代わりに『閃光のハサウェイ』や『F90』など、前作でシナリオ再現されていたものは本作ではシークレットで出る程度の扱いになっており、参戦キャラやユニットも少なめになっている。 ---作品枠がないユニットも多数あるが、950もの機体が出ていればやむを得ないと言える。 ''育成面の充実'' -WORLDではパイロットごとに覚えられるスキルは固定であったが、今回は少数の一部パイロット専用スキル以外の汎用スキルは全てのパイロットが習得可能になった。 --原作のイメージ通りにパイロットを育成したり、逆に原作のイメージを崩したりも出来る(例えば近距離戦を得意とする機体に乗ってガンガン格闘戦を挑むロックオン・ストラトスなど)。 ---これ自体は今までのGジェネでもステータスの育成次第ではできたものの、スキルによって''より具体的に''育成できるようになった。 --とは言えパイロットごとの個性が消えたかといえばそういうわけではない。前述の通り固有スキルも存在するしマスタースキルやステータスによってパイロットごとに出来る事、得意なことは変わる。あくまで育成の幅が広がったというだけである。 ''バランス調整'' -格闘武器、覚醒武器に調整が加えられ、これまでのシリーズのように無双プレイがしにくくなった。また、『WORLD』の時点で計算式の変更により弱体化したミサイルは多段攻撃を完全に撤廃した事で、従来の高火力高燃費武器から低火力低燃費武器へ変更。これによりミサイルを主兵装とする一部の機体が大幅に弱体化してしまった。 -ダメージのデフレがきっかけで、逆に今まで微妙と言われてきた電撃、火炎、連射((電撃は固定ダメージを与える武器で、ヒートロッドやビームストリングスなどが該当する。後者2つはダメージがビーム・実弾に比べてランダムでばらつく。火炎は本作で電撃と同じ扱いに変更された))などが強化され、ある程度性能の平均化が図られている。 -『WORLD』で猛威を振るったマルチロック武器も、マルチロックを行うと命中率低下、最初に狙った相手以外は威力半減と、調整が加わっている。 -ユニットもいくらレベルアップしようが、上昇する能力値は最後まで不変。極端な強化もされないようになっている。 --前作では「ナナイ法」と呼ばれた裏技により、極限の強さを持つ機体を作れたが、その準備が最早苦行レベルだった為、ナナイ法をしなくていいという意見もある。 ''その他'' -カスタムサウンドトラックに対応しており、各作品のOPやED、挿入歌も設定できる。無論マイユニットも好きなBGMで戦える。 --版権の関係か、近年のGジェネは主題歌BGMのアレンジなどが収録されてない((たとえば『F』のガロードは、ガンダムXの主題歌『DREAMS』のアレンジ版がキャラBGMだった))為、プレイヤーが曲を準備さえしておけば、主題歌をBGMに戦えるのはうれしい変更点といえる。 -『ワールドツアー』ではステージの区切り毎に「各作品の決戦兵器を、他作品のキャラクターが使用する」オリジナル展開となるステージがある。具体的にはOOのリボンズがア・バオア・クーを地球に落とす''ア・バオア・クー落とし''や、ジェネシス×2+ネオジェネシスが毎ターンMAP兵器を撃ってくるステージ、リーブラがELSに侵食されて''ELSリーブラ''になるなど、インパクト絶大。 //ネオジェネシスとレクイエムは別物 -カガリ、ディアッカのCVが復活。また、声付きで出られるか危ぶまれていたデカルト・シャーマン((声を当てたのは俳優の勝地涼氏))もCVがついたため、注目が集まった。 -今まではキャラによって異なったMP((基本的にニュータイプとしての素養が高いほど多いのだが、高いとなかなか強気になれないという弊害があった))は一律400(ザコパイロットは300)に。これも平均化に一躍買っている。 -モバイルリンクという関連商品や雑誌に付いてくるコードを入力することで、強力な機体を入手できるサポート要素がある。ただコード自体は発売日周辺に出た商品になどについていたので今入手するのは困難。またこれで入手した機体はライブラリ登録されないので新たに作り直す必要がある。 **問題点、賛否両論点 ''ストーリー'' -『ワールドツアー』の原作再現は原作のシチュエーションが冒頭のみ展開され、合間にイベントもなくただ敵を倒せばステージ終了という形式であり、味気ないという批判もある。((特にAGEは最初に選択できるステージが第1部(フリット編)の最終決戦である。同作は3DSで優遇されていたため、その反動とも取れる)) --ジェネレーションブレイクも、クロスオーバーといっても話の繋がりも展開もなく他作品のキャラと機体が乱入してくるだけである。 -これらは前々作『WARS』から続く、いわゆる『ブレイク系』共通の構造ではあるが、シリーズを重ねるごとにジェネレーションブレイクやオーバーインパクト、シークレットなど1ステージに発生しうるブレイクイベント数が増えてきたことにより、『ブツ切り感』が強調されてしまった。 //--また、『ガンダムSEED』のアークエンジェル対ドミニオンではムウの外見が『SEED DESTINY』仕様になっている上に乗機も同作のアカツキになっていたり((原作ならば、ドミニオンとの交戦によってムウの顔に傷が付くわけなのだが…。))、『ガンダム00』1stシーズンの最終決戦シナリオに、何故か2ndシーズンのキャラであるミスターブシドーが出てきたりするなど((台詞も1stシーズン準拠の刹那に対して、ブシドー側は1stシーズンの4年後である2ndシーズン準拠。確かに機体性能から言えばGNフラッグではGNアーマーType-Eに対して力不足だが…。))、原作再現を放り投げたとしか言いようがないものもある。 //ネタバレだろうから現時点ではとりあえずCO。ネタバレ回避出来るなら回避しつつ書きたいが。 --継続する物語の展開される『ワールドコア』の追加により緩和されたとする意見もあるが、主役となるコードフェニックスの行動原理が理解しにくいなどの問題があり、あちらもあちらで原作ファンから不評を買っている。 -Fのような原作ストーリー再現、ギャザービート系のようなオリジナルストーリーなど、Gジェネシリーズの物語のあり方は様々であり、同様にユーザーの需要も様々であるため、一概に難点とは言い難い面もある。 ''収録ユニットの多さによる弊害'' -上述のとおり950ものユニットが登場し、非常に自由度の高い編成のできることで好評の今作だが、それによる弊害が一部の機体に起こっている。 -例えばテンションの上昇による機体の性能変化や武装数の削減、換装や変形の削除等である。性能変化はGガンダム系列やF91、武装や換装変形の削減は多数の機体が被害を受けている。 --特に分かりやすい被害の例はデスティニーガンダム。戦闘アニメでは堂々とビームライフルを持っているのに、武装削減と強化形態削除両方の煽りを受け、演出ですら使用しないただの飾りになってしまっている((ちなみに、ジャスティスとインフィニットジャスティスも同様にビームライフルが使用不能。))。 --また、アロンダイトが何故か必殺武器に変更された。おそらくは武器属性が被らないようにするためだと思われるが、フラッシュエッジ2を削除するという選択肢はなかったのだろうか。 --相手を選ばずに戦えるデスティニーを使うか、パーツの恩恵を最大限に受けられるデスティニーインパルス((デスティニーのデータ収集のためインパルスにデスティニーシルエットをつけたもの))を使うかはプレイヤーの好み次第だろう。 --ただし武装の削減は大多数の機体に行われているので仕様と考えられるし、変形や性能変化は機体数の関係上仕方ないとも言える。なお性能変化や変形と換装は武装、アビリティで再現されていることもある(前述のGガンダム系のハイパーモードやガンダムF91のMEPE、クロスボーンのABCマントなどなど)。 -ちなみに前作で問題に出されたバウは何故か''量産型とグレミー用が選べる''ようになった。誰得。 ''戦艦の値上がり'' -Gジェネ界も不景気なのか戦艦の値段が''異様に高くなった''。 --前は20万が最高だったのに何故か''90万にまでインフレ''。 --最初の方はまだ普通だが後になればなるほど壊れていく。 --おそらくシークレット等、お金が多少稼ぎやすくなったからであろうが、''流石に高すぎる。'' ---ただし、同時に「比較的安価でコストの割に性能が良好な地上・宇宙専用艦に存在意義が生まれた」とする意見もある。旧来の作品では万能艦がすぐに買えていたため、専用艦を買う意義が薄かった。 ''BGM関係'' -ユニットなどに容量を使い果たしたのか、BGMは相変わらずおかしなループをするものがある。 -また『WORLD』の東方不敗に続き、グラハム他二人の戦闘BGMも違うものに変更されてしまった。 -本作は前述のようにカスタムサウンドトラックに対応しているが、容姿変更キャラはそれぞれ個別に設定する事が出来ない。 ''ロード関係'' -戦闘アニメをONにした時の戦闘前後、ステージ選択後、編成選択後のロード時間が少し長い。 ''その他'' -収録されているムービーの数が少ない。たったの3つだけ。出来は悪くないが過去作品からすると圧倒的に少ない。 -相変わらず不可解な容姿変更を持ったパイロットが存在し、ストーリーには登場するのにスカウトできないパイロットが存在する。 --基本的には「作品をまたいだらパイロットは別人として扱う」ようで、シーズンでの区切りが消滅した『00』のガンダムマイスター達が容姿変更で1st、2ndの外見を切り替えられる仕様になったのに対し、相変わらずアムロやシャアは作品ごとにバラバラに分かれて存在しており、ブライトに至っては''4人いる''((1st、Z、逆シャア、そして今作で追加された『UC』版ブライトで計四人。))。 ---前作では容姿変更式で一人だったトビアも、『鋼鉄の七人』の本格参戦に伴ってか二人に増えている。 --その割にマリーダとプルトゥエルブ、ミネバとオードリーが別人だったり((ただしオードリーとミネバに関しては作中のプロフィールにて「ZZのミネバは影武者だったのではないか」という仮説に触れており、それを踏まえてのキャラ分割ではないかという説もある))、『ZZ』版のハマーンが私服・軍服で分かれていたりと不可解なキャラ分割も見受けられる。 --バラック・ジニン((『00 2ndシーズン』より登場。アロウズのパイロットであり物語序盤〜中盤でのルイスやアンドレイの上官。ダブルオーライザーと交戦し戦死。))やオーバーフラッグスの二人、デギン公王などが使えるようになった一方でスターダストナイツがロッシェしか使えない、新生クロスボーン・バンガードのウモン爺さんやヨナ、ジェラドが前作に続いて不在、カラス先生もCPU専用と不可解な登場キャラのセレクトも目立つ。 -とあるステージの冒頭会話場面で某TV局のロゴが表示されている。キャプチャ画像を処理した際の消し忘れだろうか。 **総評 -懐かしの作品の参戦や難のあった部分の再調整により、多くのプレイヤーが楽しめるようになった良作。難度の低下や薄いストーリーなど難点もあるものの、懐かしの作品・ユニットの復活、そして最新作品からのユニットの参戦によって古参・新参のファン共に自分だけの夢の部隊を編成できる。&br()ガンダムファン・Gジェネファンなら買って損はしない一作と言えるだろう。 **余談 -ゲーム開始時に、ポータブルかワールドのセーブデーターがあると、ユニットとパイロットの経験値が20%加算される強力なパーツが手に入る。
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