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//「クソゲー扱いされやすい名作・良作カテゴリ廃止」に伴う仕分け議論にて、良作Wiki移転が決定しました。
*ザ・ニンジャウォーリアーズアゲイン
【ざ・にんじゃうぉーりあーずあげいん】
|ジャンル|横スクロールアクション|~|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売元|タイトー|~|
|開発元|ナツメ|~|
|発売日|1994年1月28日|~|
|価格|9,300円|~|
//|分類|''クソゲー扱いされやすい良作''|~|
//|ポイント|原作から豹変した外見とゲームシステムに賛否&br()原作のエンディングは引き継いでいる&br()※[[ザ・ニンジャウォーリアーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/918.html]]の項も参照されたし|~|
//該当しない判定や消える判定については削除しました
**概要
-アーケード作『ザ・ニンジャウォーリアーズ』のSFCオリジナルリメイクにあたる一作。発売元は本家同様タイトーだが、製作は職人的な良作を大量生産する事で知られるナツメが担当、制作スタッフは原作とはほぼ別のキャストになっている。
-リメイクというよりは、もはやほとんどオリジナルと言える程にゲームが変化し((ゲーム内容は『ファイナルファイト』の影響が強い。))、原作のファンにとっては大きく戸惑う事になる。
-原作同様に残機無しのライフ制、全8ステージ。
**原作との相違点
-まず、真っ先に目に付くのが外見の相違であろう。
--やや暗い色使いだった原作に比べ、本作は明るい色使いのグラフィックになり、雰囲気が大幅豹変している。
--BGMも完全別物化しており、原作のシャープで渋いテイストだった曲調に比べ、本作はひたすらに重厚でかっこいい曲が多い。
--その他、オープニングや演出、登場する敵など、そのほとんどがリファインされており、ひたすらに原作とは似つかわしくない外見になっている。
-ゲームとしても全くの差別化が図られている。操作性やプレイスタイルも原作の面影はほとんど残っていない。
-原作では1P側が「KUNOICHI」2P側が「NINJA」であり、性能に全く差は無かったが、本作では両者は完全に別キャラ化、別性能化し、さらに新キャラが1体追加された。
--「KUNOICHI」は比較的原作の面影を残した風貌であるが、「NINJA」は大柄な体格でヌンチャクが武器という、原作とは似ても似つかぬ風貌になっている。ちなみに「KUNOICHI」も「NINJA」も原作にあった手裏剣攻撃は出来なくなった。
--新キャラ「KAMAITACHI」が登場した。機械剥き出しの体で、体内に仕込まれた刃物による切り裂き攻撃を得意とする、見た目も中身もトリッキーなキャラである。
--ステージが始まる前に「KUNOICHI(スピード型)」「NINJA(パワー型)」「KAMAITACHI(トリッキー型)」の3体から誰かを選ぶ、キャラクターセレクト式になっている。
--原作にあった2人同時プレイは削除された。おそらくはハードの性能上の問題と、ゲームバランスの関係でそうなったと思われる。
-ラスボスである魔王バングラーは、原作終盤では大した抵抗もせずに倒されてしまうが、本作ではシェルターのような装置に篭り、部下を総動員させてプレイヤーに襲い掛かってくる。バングラーそのものの戦闘能力が皆無なのは両者同じである。
**原作との共通点
-リメイク作なので、当然ながらストーリー設定は同じである。革命軍のリーダーであるマルクがアンドロイドを開発し、それらを敵であるバングラー邸に侵入させ、バングラーを亡き者にするという流れは共通である。
--もちろん、例の救えないエンディングも同じ。ラストの「歴史は繰り返す」発言もやはり同様。しかも微妙にぼかした原作と違い、露骨にマルクが第二のバングラーとなったことを表現している。
**賛否両論点
-本作の存在はファンにとって大きく批評が分かれる事が多い。やはり、焦点となるのは、原作と変わりすぎた外見とゲームシステムを、好意的に受け止めるか、否定的に突き放すか、二分割しやすいところにある。
--評価されやすい点
---純粋にゲームとしての完成度が極めて高く、原作の難点だった敷地の高さ、大味なバランスが大幅に薄らいでいる。
---外見が変わったとはいえ、当時のSFC作の中でもグラフィックの描写は綺麗で、BGMもテンションが上がる名曲ぞろいである。
---ストーリー設定は原作に忠実で、そういう意味での蛇足さはほとんど無い。
--批判されやすい点
---原作にあったダークな雰囲気がかなりスポイルされ、殺伐さや陰険さといったものが減った。あまりにも外見が綺麗になりすぎた。
---「DADDY MULK」などの原作の名曲に携わったZUNTATAが本作には一切関わっていない。その為、方向性の変わったBGMに違和感を覚えるファンも少なくない。
---二人同時プレイ、原作に登場した戦車などの巨大な敵の存在、ダメージを受けると機械の肌が剥き出しになる演出、その他原作の魅力的な部分の削除、消滅。
**総評
-単独のゲームとしては素晴らしい出来で、本作のファンは多く、ユーザー満足度も高い良作なのは紛れもない事実である。
-その一方で、リメイクとして見ると、もはやほとんど原型を留めていない内容であり、馴染めない原作ファンにとっては、黒歴史扱いされることもある。
-本作はゲームとしての完成度を極限に上げた結果、原作再現度を大幅に斬り捨ててしまった、稀な例のリメイクにあたる作品。なまじ原作を再現した挙句、ゲームとしての劣化、最悪の場合目を覆いたくなるような劣化となるパターンのリメイクは幾らか見られるが、それとは逆のケースは極めて珍しいのではないだろうか。
-また出荷数は定かではないが、ワゴンで捨て値で売られていたという報告の多いソフトである。これも原作ファンによるネガキャンの賜物であろうか。
--ただし、再評価された影響か、今は捨て値で売っている店はまず無い。むしろ、中古SFCソフトの中でも入手が困難な部類に入る。
//ちなみに、筆者の格安中古ショップで見かけた価格は箱説無しで2000円。同じナツメ製の「奇々怪界 謎の黒マント」は箱説無し1200円だった。…捨て値時代に欲しかったな、このゲーム。少なくとも筆者の周り(大阪)はマジで高くて発見するのも難しいのよ。
-ちなみに「本作に否定的な原作ファン」なる存在は解説サイトなどでよく引き合いに出されるが、実の所は本作の二面性を説明するために都合よく作られた架空の人格であり、実際に本作に否定的な意見を探すのは非常に難しい。
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