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*バイオ戦士DAN インクリーザーとの戦い
【ばいおせんしだん いんくりーざーとのたたかい】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000068H14)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売元|ジャレコ|~|
|開発元|アトラス|~|
|発売日|1987年9月22日|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|~|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|
//|ポイント|世界観ぶち壊しの各種演出&br()アクションゲームとしての出来は良い|~|
**概要
-まず最初に断っておくが、本作はバカゲー要素はあるものの''断じてクソゲーではない''。
-アクションゲームとしての出来は良くBGMの評価も高いのだが、後述するバカゲー要素の部分だけがクローズアップされ続けた結果、クソゲー扱いされることがある不遇の名作である。~
ゲーム内容の一部分だけを過剰に取り上げてクソゲー扱いされたゲームとしては、他に『[[スペランカー>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1864.html]]』等がある。
-ストーリーは、主人公ダンが、増殖生命体インクリーザーに侵略・占領されつつある西暦2081年の地球から侵略初期の1999年にタイムスリップし、荒廃した未来を変える為に発生源のマザーインクリーザーを倒す、というもの。
-ゲーム内容はAボタンでジャンプ、Bボタンで攻撃というオーソドックスなアクションゲーム。尚、攻撃は通常攻撃のヒートナイフだけでなく、様々な特徴を持った特殊武器を武器屋等で入手・パワーアップして使用できるようになる。
--ちなみに特殊武器の使用にはEN(通貨も兼ねる)が必要。
**評価点
-練り込まれたアクション性&ゲーム性
--難易度は高すぎず易しすぎずの絶妙なバランスになっており、アクション初心者でも何度か練習すればクリアできる難易度になっている。
---全6種類ある特殊武器を使用すれば攻略難度もある程度低く抑えることができる。
--住民等のNPCの台詞から隠し通路やボスの場所の推測、エリア探索に大切なことを知るなどのステージ探索要素も含んでいる。
--ボス(マザーインクリーザー)の体力は時間経過と共に増えていき、ボス戦でのボスのライフになるだけでなくMAXになってしまうと1ミスになる為、ステージ探索を極力無視してボスが弱いうちに速攻撃破するか、ボスが強くなってもいいから探索を優先してキャラ強化に努めるか、状況を見た判断が必要。
---ボスは体力の増加に伴ってノプリス期→ゾエア期→マーズ期→メガロ期→マザーインクリーザー(完全体)の順に外見も含めて成長していく。
-良質なBGM
--本作のBGMを手がけているのはFC・SFC時代の女神転生シリーズの作曲で知られる増子司氏であり、随所にその流れるようなメロディラインの特徴が見られる。本作のファンからは特に1面・3面・4面の人気が高い。
-毒々しいグラフィック
--インクリーザーに侵され変貌してしまった、内臓を思わせる毒々しいステージや敵のグラフィックはファミコンながら良く描かれており雰囲気も十分出ている。
**批判点(というよりバカな点)
-シリアスなストーリー&グロテスクな世界観にそぐわない人物に演出
--家に入るなり、家主(というよりミュータント)にいきなり''押し相撲''を挑まれる。背景には「''♂押忍♂''」の看板。勝てばエネルギー(特殊武器等に使用)を貰えるのでプレイヤー的にはありがたいのだが…。
--底抜けに明るいBGMの流れる武器屋の存在。店の外は毒々しい内臓色溢れるステージが広がっているにも関わらず、とにかく明るい。ちなみに店主は関西弁。外で起こっている事などそっちのけで武器を売り込んでくる。
--そして武器を強化する店ではゼンジー北京のような似非中国喋りをする男が店主を務め、中国4000年の秘術で武器を強化する。
--上記と同じく、インクリーザーに侵略され絶望的な状況下にあるにも関わらず全く危機感の無い住民達。仙人風の人物に話しかけると「わしはひとりでもせんにんじゃ」とか言ったりする。''お前は何を言っているんだ''。
--体力回復方法がホテルでの宿泊なのだが、そこの受付が''キャバレー風のお姉ちゃん''。更に、泊まった時のグラフィックは''和室で浴衣に着替えて団扇を持って涼むダンの一枚絵(風鈴のSE付き)''。
---海外版では普通のホテルの部屋に変更されているが。
---4面では先に進むために変身しなければならない(またその後先に進むために変身を解かなくてはならない)シーンがあるが、変身する(変身を解除する)ための店の受付もキャバレー風のお姉ちゃんだったり。
--主人公の生まれていない時代にも関わらず、主人公の秘密が隠されているPCがある。
--ステージクリア後のデモで様々な生物(例:''芋虫'')に変化するダン。~
本来はステージ間の箸休め的なギャグ演出にすぎないのだが、上記のバカ要素が現実に存在している為、まさか本当に次ステージではその姿で始まるのでは、と少し不安になったりする(実際は、元の姿(ダン)になって始まる)。
**総評
メイン・特殊武器を使用したアクションは歯ごたえがあって面白く、ステージ攻略&演出を盛り上げるBGMも良い、とゲームとしての完成度は高いにも関わらず、世界観ぶち壊しのバカ要素が目立ちすぎた為にそこばかりが取り上げられ、結果として本作をプレイしたことのないゲーマーからはクソゲー扱いされることがある不遇の名作である。
**余談
-『美食倶楽部バカゲー専科』では、名前が似ていてバカゲー同士だからといって「[[冒険男爵ドン>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/249.html]]の知り合いか?」とからかったり、パッケージイラストを描いた「爬沼庵」((本職は漫画家で、ゲーム関係ではジャレコ『妖怪倶楽部』のパッケージも担当した。2011年3月下旬に死去。))を「あんなデタラメなゲームにカッコイイ絵を描いてくれた」と嫌味な形で労ったりしていた。&br()ちなみに本文では肝心のDANのゲーム性についての説明が皆無で、用語集という形でちょこっと取り上げられただけだった。
-後にスピードワゴンと杏野はるなが出演している「超クソゲー」というDVDにおいてもクソゲーとして取り上げられているが、批判点は的を射ておらず、やはりクソゲーと呼ぶには無理がある作品である。そもそもこのDVD自体あまり評判が良くないのだが…。
-CSで放送された「新・伝説のクソゲー大決戦」でも取り上げられた。主にバカゲー要素にツッコミを入れており、上記バカな点に書かれていることはだいたい取り上げられていた。グラフィックはいいとほめられていた。なお、この番組も評価はイマイチである。
-テレビ番組『ゲームセンターCX』内のコーナー「有野の挑戦」でも、何度となく候補に挙げられては消えていくを繰り返した末テーマに抜擢された。その際のキャッチコピーは''【二軍の四番】''。
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