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*機動戦士ガンダム 戦場の絆 【きどうせんしがんだむ せんじょうのきずな】 |ジャンル|ドームスクリーン式戦術チーム対戦ゲーム(FPS)| |対応機種|アーケード(P.O.D)| |販売元|バンプレスト(REV.1.xまで)→バンダイナムコゲームス| |開発元|バンダイナムコゲームス| |稼働開始日|2006年11月7日| |>|CENTER:''[[ガンダムゲームリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/940.html]]''| ※このページでは、2013年現在の最新バージョンである『Rev3.15』までを取り扱います。 #contents(fromhere) ---- **概要 アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズに出てくる人型の兵器、「モビルスーツ」(以下MS)のコクピットを模したパノラミック・オプティカル・ディスプレイ(p.o.d.)とよばれる半球スクリーンを持った操縦席((なお原作の設定では、全天周囲モニター(本作では半天だが)はアレックス以降の最新鋭機(本作で当てはまるのはアレックスとGPシリーズ)のみに搭載されたシステムであり、例えば(ファースト)ガンダムは原作では平面モニター3つの仕様である。))型の筐体にプレイヤーが乗り込み、実際にMSを操作しているような体験ができる体感ゲーム。1クレ500円で2戦プレイできる。~ プレイヤーは地球連邦軍とジオン公国軍に分かれて4人対4人から8人対8人で戦う。~ 略称は『戦絆』『絆』など。~ キャッチコピーは「''仲間を感じろ!コイツは戦争だ!''」 ---- **ゲーム内容 大まかなゲーム内容は連邦、ジオンの両陣営に分かれて敵のMSや拠点を撃破していくことで戦力ゲージを減らしていき、残りの戦力ゲージが多い方が勝利するというもの。ガンダムvs.シリーズと同じコスト制を採用している((但し、vs.シリーズでは時間切れの場合は双方とも敗北となるが、このゲームでは時間切れの場合でも勝敗の判定が行われる点が異なる。))。~ プレイにはバナパスポートが必要(一応無くても出来るが、出来ることはかなり少ない)。P.O.D.とは別のパイロットターミナルでパイロット登録を行うことで、その後のプレイを記録できる。 ''操作形態'' -機体の操作には左右二つのレバーとそれにつけられたボタンとトリガー、足元についている二つのペダルによって行う。 --レバーは主に移動に使われる。操作は二つとも前に倒せば前進、後ろに倒せば後退、横に倒せば平行移動で片方を前に、もう片方を後ろに倒せば旋回と文で読むには難しそうだが、実際に操作する分にはいたって単純。 --足元のペダルは踏むことでブーストゲージを使用する代わりに素早い移動が可能になる。右ペダルを踏めばダッシュ、左ペダルを踏めばジャンプし、どちらもレバーの倒す方向で移動する向きを決められる。使いすぎるとオーバーヒートとなり、しばらくの間ダッシュとジャンプが不可能になる。 --武装は右トリガーのメイン射撃と、左トリガーの格闘、両トリガーを同時に押すことで使えるサブ射撃、加えて右レバーを右に、左レバーを左に倒すことによって発動する「タックル」の4種類 ---射撃、格闘、タックルは丁度3すくみの関係になっている。おおざっぱに言えば格闘は射撃に強く、タックルは格闘に強く、射撃はタックルに強い。 --レバーに取り付けられたボタンは敵のロックオン(常に画面の中心に敵を捕らえ続けるようになる)と味方と連携を取るためのシンボルチャットのために使う。 ''ゲームルール'' -前述の通り敵のMSや拠点を撃破する事によって敵の戦力ゲージを減らして行き、その大小で勝敗が決まる。 --プレイヤーは撃破されても戦力ゲージが残っている限り何度でも復活する。 --拠点を撃破する事によって敵の戦力ゲージを大きく減らすことができる。が、拠点を破壊できる有効なダメージを与えられるのは「遠距離砲撃型」というカテゴリのみで(詳しくは後述)、この機体を援護していかに拠点撃破を円滑に進め、かつ敵MSを撃破出来るかが勝敗のカギとなる。 ''パイロットターミナル'' -プレイ後、パイロットターミナルという別の筐体にバナパスポートカードを通すことでプレイ中に敵を撃墜することによって獲得するスコア(バトルスコア、以下BS)や評価(パイロットランク)に応じて新たなMSの支給、MSの武装の支給、階級の変動が行われる --BSによってMSの武装支給が行われるのだが、武装支給にはタイプの違うマシンガンやビームライフルなどの支給の他、「セッティング」というものがある。 ---これは機体の性能を調節するためのものであり、「機動セッティング」ではMSのHPであるAP(アーマーポイント)を減らす分、機体の機動性を強化し、「装甲セッティング」ではその逆で、機体のAPを増やす代わりに機動性が低くなる。 --新たなMSはパイロットターミナルで自分の欲しい機体を選択して配備申請を行った後、それに応じたBSを所得することで支給される。((BSを所得するかわりに勝利した数が支給の条件になっているMSもある。))((始めて間もない頃は配備申請ができず、プレイ数に応じて機体が支給される。))階級が配備申請する条件になっているMSもあるため、高性能の機体を手に入れるにはある程度の実力も必要になってくる。 --BSとは別に表示されるパイロットランクは階級の変動に影響する。良い評価をたくさん得ていれば階級は上がり、マッチングする人も次第に手強くなっていく。 ---パイロットランクはBSだけでなく被撃墜回数によっても決まり、BSをたくさん所得しても高コストのMSで何回も死んでいたら評価は低くなる。 -パイロットターミナルの上にでかでかとついているモニターには自分が実際に行った戦闘のリプレイが表示される。 --自分が敵を撃破している様子を眺めるのもよし、自分の行動を反省するのもよし、楽しみ方は様々。 ---なお、このリプレイはYoutubeの「戦場の絆チャンネル」に1日2回まで動画としてアップすることが可能。((ただし、店舗によってはできない所もある。))カメラなどは一切必要ない。 ''ボイスチャット'' -同じ店から出撃している味方には声による意思の疎通が可能な他、声を認識することによって定型文を送信することによって声の通じない味方とも連携が取れる「ボイスシンボルチャット」が大きな特徴。 --味方に対して番機指定で指示や提案などの意思疎通が可能であり、定型文でありながらゲームの戦略の上での大抵の事は伝えることが可能である。 ''カテゴリー説明'' -このゲームのMSは「格闘型」「近距離戦型」「射撃型」「遠距離砲撃型」「狙撃型」の5種類のカテゴリーに分かれており、それぞれ得意とする間合いや役割が異なる。~ ざっくりと分けると、格闘型、近距離型、射撃型の3つは「前衛」と呼ばれ、ライン(戦線)の形成が主な役割となる。~ 拠点を破壊できる遠距離砲撃型は「タンク」、後方からの強力な支援が可能な狙撃型は「スナイパー」と俗に呼ばれる。~ これらのカテゴリ毎の特性をちゃんと掴み、考えて動くことが勝利への近道となる。 #region(各カテゴリーの特徴。長いので格納) -''格闘型'' --100m前後の格闘戦に特化したタイプ。 --全カテゴリーの中でも高い格闘威力を持ち、更に格闘を振った時にタイミングよくメイントリガーを引くことで射撃による追撃がする「クイックドロー」(通称QD)が可能であることが大きな特徴。 --ダッシュにはリミッターが掛けられており、他のカテゴリーに比べると一度に移動できる距離は短く、慣れない内は距離を詰めにくい。 ---しかし、その分ダッシュ距離辺りのブースト消費量は少ない。 --格闘距離では爆発的な火力を持つ反面、射撃武器のロック距離が短く更に威力も基本的に低いので、距離を取られてじっくり射撃戦をされると何も出来なくなってしまう。 -''近距離型'' --200m前後までの距離での戦闘に向いた汎用タイプ。 --メイン射撃は硬直の無い連射の利くものがほとんどであるため、足回りがよく、初心者にも扱いやすい。 --格闘機のようにQDはできないが3連撃が可能で、格闘の威力もやや高め。 --しかし、格闘も射撃もある程度可能な分器用貧乏であり、格闘一辺倒や射撃一辺倒になるくらいなら格闘型や射撃型に乗ればいいなんてことになってしまう。 -''射撃型'' --200m以内の射撃戦に特化したカテゴリ。 --近距離戦型と比較すると、連射力や、前衛での進攻抑止力は劣るものの一撃で与えられるダメージが大きい武器を多く持つ。 --3連撃の格闘が一応可能だが、威力は近距離のものより劣る。 --射撃戦でのダメージレースにおいては他のカテゴリに負ける事はそうそうない。 --射撃で与えられるダメージが大きい分射撃武器の硬直も大きいものが多いため、使用するタイミングを誤ると逆にこちらが硬直を晒して大ダメージを受けるなんてこともありうる。 --一部の機体は格闘トリガーにも射撃兵装を積める「ダブル・アームド・システム」(通称DAS)を持つ。射撃のバリエーションが増えるものの、当然格闘が使えなくなる -''遠距離砲撃型'' --400m〜700mでの長距離射撃に特化したタイプ。通称タンク。 --撃破することで敵の戦力ゲージを多く減らすことができる「拠点」を唯一破壊できるカテゴリであり、「戦術上最も重要なカテゴリ。」(公式談) --近距離での戦闘能力は皆無に近く、他のカテゴリと戦うことはまず不可能。よって、拠点を叩くにはこのタンクをちゃんと護衛する必要がある。 --逆にこちらが拠点を落として、かつ敵の拠点破壊を阻止することが出来れば大きなアドバンテージを得られるため敵のタンクを破壊しに行くのも重要になってくる。 --このゲームの流れの中心はタンクであると言っても過言ではない。 -''狙撃型'' --狙撃銃により最大1000m前後までの敵に大ダメージを与えられるタイプ。通称スナイパー。 --ロックオンのシステムが他の機体とは大きく異なるのが特徴。長距離からほぼ一方的に攻撃できる反面、機体は脆弱で格闘能力も乏しい。 --非常に扱いが難しい反面、使いこなせば前衛へ強力な支援が可能である。 --野放しにしておくと大変なことになることがあるので敵に狙撃型がいた場合は牽制しにいくのがセオリー。 #endregion ---- **評価点 ''種類豊富なMS'' -MSは原作の時系列での一年戦争(U.C.0079)~0083STAR DUST MEMORY(U.C.0083)の間の機体が登場し、映像化された作品に限らず、小説やゲームが原作の作品の機体も登場する。また、本作がオリジナルの機体も存在する。 --その数連邦、ジオンの両軍を合わせると100を超える。1つの機体につき数種類の武装を持つため、それらのバリエーションも含めると実際に選択可能な機体は非常に多い。 ''高い戦略性'' -MSは基本的に遅く、ダッシュ、ジャンプ後の着地、射撃、格闘と、あらゆる行動で硬直が発生する。 --そのため、1対2で戦うことは不可能。精々威力の低いマシンガンやバルカンで逃げながらの応戦が出来る程度で、一人の力では敵の撃破どころかまともに戦うことすらままならない。いかに味方と連携を取るかが重要になってくる。 -ゲームは基本的に敵拠点を破壊できる「遠距離砲撃型」ことタンクを中心に展開される。 --前衛は主にタンクの拠点破壊を援護する「護衛」と敵の拠点破壊を妨害するための「アンチ」に分かれる。 --日によってマッチングするステージや任数が変わるため、立ち回りや使用する機体選択が大きくモノをいう。 ''真っ当な判定'' -当たり前過ぎてしばらく評価されていなかったが、後年の同種ゲームの酷さから評価される。 --当てれば当たり避ければ外れる。当たり前だが、新しいはずのボーダブレイクやスティールクロニクルは超常現象が多発してゲーム性を損ねている酷さであり、本ゲームの凄さを逆説的に表している。 -それは傍観視点のリプレイが視聴に出来ることにも現れている。ボーダーブレイクなどでしようものならば、とても視聴に耐えられるものではないだろう。 -もっともこれには良好な通信環境整備が必須であり、POD一式価格の高さに加えて店舗側への導入に際する重い負担となったのだが。 ---- **問題点 ''料金形態'' -プレイ料金は1クレ2プレイ500円と非常に高い。今でこそ1プレイが300円や200円の店もあるが、地方では未だ高い店も多いため、その分地域格差が生まれてしまっている。 --とはいえ普通に遊べば2プレイで最低でも15分程度は遊べる為、ぼったくりという程の酷さでは無いのだが。それでも金銭的に余裕の無い学生にはハードルが高過ぎると言えるだろう。 --なお普通のゲームならオプションで値段変更などが可能なのだがこのゲームに値段変更する項目はない。そのため店舗側が特殊な機械をコインセレクターに付けて値段を下げている。 --更にあまりにも特異すぎる筐体のため、他ゲームに変更することもできない(まあこの筐体でできるゲームも開発されてないが)。昔は人気や話題性からもこれでも利益は出ていたが、メーカー側の通信料金関係やプレイヤー離れも進んでおり重荷になっている店舗も多い。 ''アップデートの度に異様に変化する環境'' -徐々に進行するインフレによって初期から登場している機体は活躍が難しくなってきている現状があるのだが、そういった機体を強化する際、ぶっ壊れになる可能性が高い。 --逆にぶっ壊れだった機体を弱体化させる際、今度は見る影も無いくらい弱体化される事も多い。 -また、武装の大幅な仕様変更によって以前の武装の特徴は見る影も無くなり、事実上削除されるようなことも多々ある。 ''MSのバランス'' -種類が豊富な以上、やはり弱機体、強機体なるものは存在する。 -―とはいえ互換性を持つような機体はそこまで多くなく、状況を選べば活躍も出来る機体も多いため、一概には言えない。 ''近距離型カテゴリーの不遇'' -一概には言えないのだがRev2.51で射撃型カテゴリーが大幅な上方修正を受けたことにより、ゲームでの活躍が難しい状況になっている。 --これにより、「初心者には扱いやすいカテゴリだが、上級者には難しい」というなんだかよくわからない状態になっている。 ''3D酔い'' -本作は他の3Dゲームと比較して、とにかく3D酔いに冒されるリスクが非常に高い作品だと言える。 --これは目の前の大画面がめまぐるしく動き回るのに対して、身体や筐体が微動だにしないので平衡感覚が狂う事が原因。 --何度もプレイする内に慣れて耐性が付いたという人も多いようだが、駄目な人は本当に駄目なようである。中には''筐体の中で嘔吐した人がいた''という、とんでもない実例まである程。 --現在のVerでは3D酔いに関する注意書きが、プレイ前に表示されるようになった。 ---- **総評 稼動から6年が経つ今でもアーケードでは人気の高い作品であり、シンプルさと高い戦略性を併せ持つゲームである。 ---- **余談 -稼動5周年を記念して、テレビ番組「第07板倉小隊」が放送された。 -何とPSPに移植されている。それだけでも驚きなのだが意外にも本作の雰囲気を損なっておらず、かなり遊べる出来になっている。
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