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*火の鳥 鳳凰編 我王の冒険
【ひのとり ほうおうへん がおうのぼうけん】
|ジャンル|アクション|&image(honoo.jpg,width=160,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0011Z9HQ6/ksgmatome-22/ref=nosim)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売元|コナミ|~|
|発売日|1987年1月4日|~|
|定価|5300円|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
//|分類|''クソゲー扱いされやすい名作''|~|
//|ポイント|鳳凰編から考えればカオス&br()火の鳥全体で見ればだいたいあってる&br()兇國日輪守我旺&br()出来は良い|~|
~
**概要
『火の鳥』は故・手塚治虫の手がけた大長編漫画である。~
本作はその中の一編であり1986年に劇場版アニメが公開された「鳳凰編」を題材としたアクションゲームである。~
86年に公開されたアニメ映画にあわせて作られた、という意味では『[[時空の旅人>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/28.html]]』に似ていなくもない。キャラだけ使った別物になっている点も似ている。
**特徴・評価点
-横スクロールのアクションゲームで、同社の『コナミワイワイワールド』同様、探索要素の強いアクションゲームとなっている。「大和」「来世」「太古」の三つの時代からなる全16ステージをワープゾーンを駆使して行き来し、各ステージに散らばる彫刻の欠片を全て集めればクリアとなる。ワープゾーンのヒントはあまりないので自分で探すしかない。
-我王を語る上で欠かせないのが鬼瓦。このゲームでは我王の目の前に鬼瓦を置くことができるのだが、このシステムがなかなか面白く、ボスの周りを鬼瓦で囲んで封殺したり、ジャンプで越えられない溝に鬼瓦で橋を架けて渡る、といった芸当が可能。
-敵キャラや背景などのグラフィックは、ファミコンとしては描き込まれている。特にエンディングの火口から火の鳥が飛び立つシーンは、映画版のテーマ曲を再現したBGMとあわせて見物。
-ステージ音楽なども良曲が揃っている。種類が少ないのが残念。
//もっと聞きたいという意味合いで。
**賛否両論点
-設定の大幅改変
--このゲームの元ネタとなった「火の鳥 鳳凰編」は、生まれの不幸と世の理不尽への怒りを仏像に彫り込む元大悪党の「我王(がおう)」と、仕事を認められて政府お抱えとなった「茜丸(あかねまる)」という2人の彫師の物語を軸に、命の尊さ、信仰のあり方を描くものであった。
--だがこのゲームでは「帝の命を受けて我王が火の鳥の彫刻を造ったが、それがバラバラになったため、時を越えて探しに出かける」というストーリーになっており、原作とは全く違った話になっている。原作に登場する茜丸やはぐれ者の少女「ブチ」、我王の妻であったが彼の誤解を受けて殺されてしまった「速魚(はやめ)」などの姿がカセットラベルにて確認できるが、ゲームには全く出てこない。
--それだけならまだしも、このゲームの我王は小動物や人間にノミ(工具)を投げつけて倒してしまう。さらには亡霊やらミサイルやら火星人やらエイリアンやら恐竜までノミで殺しているからもう訳が分からない。
---原作での我王は最初こそ悪党だが、途中から虫も殺さぬ男になっている。そもそも悪党時代でもただ一つの例外を除いて虫は殺さなかったのだが…。
**総評
操作性は良好で、鬼瓦を上手く使ったシステムもあるため、ゲームとしての出来は決して悪くない。ヒントが欠けているなど探索において少々不親切だが、時代を考えれば仕方がない。もっと不親切なゲームはいくらでもある。~
世界観は結構カオスで、大幅な設定改変は一見原作を無視しているように見えるが、めまぐるしく変化するステージはプレイヤーを飽きさせないし、「鳳凰編」以外の「火の鳥」の世界観を再現することで「火の鳥」をより多くの世代に知ってもらおうとした、「スタッフの粋な計らい」と言えるのではないだろうか?実際、このゲームで初めて「火の鳥」を知った人も多いはず。
~
このゲームは断じてクソゲーではない。そう言い切れる良作である。
**余談
-最終面は地震で揺れているため目が疲れやすい。
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