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*おいでよ どうぶつの森 【おいでよ どうぶつのもり】 |ジャンル|コミュニケーションゲーム|&amazon(B0002FQD8G)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|2005年11月23日|~| |定価|4,800円(税別)|~| |>|>|CENTER:''[[どうぶつの森シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1075.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 『どうぶつの森』シリーズの第4作目。初めて携帯機で出た『どうぶつの森』シリーズでもある。データ容量、マシンスペックの都合によりそれまでの作品に比べてボリュームは縮小された。しかし、通信によるリアルタイムでの交流、wi-fiで遠くの友達とも遊べる、という要素が追加され、それまでになかった遊びがもたらされた。 ---- **特徴(ほぼ評価点) ''タッチのみで快適に操作ができる'' -ニンテンドーDSにはアナログスティックや3Dスティックなどの360°入力可能なキーがないため、タッチペンでの操作でなければ360°自由に動き回ることができない。しかしその操作はなかなか快適で、誤爆、誤認識がほとんど無い。マイデザインもタッチとボタンを両立して制作できるため、大胆なデザインも精密なデザインも楽に作れる。アイテムの売買も地面に置くのも対象をスライドさせるだけなので、前作までより楽に行えるようになった。 ''村がドラム式の地形になった。'' -それまでは空から見た俯瞰視点だったのだが、今作からは地形が筒状になり手前は今までの視点に近い角度から見え、遠くには水平線が見える、という魚眼レンズごしに見た景色のような地形になった。この視点により画面の狭さがあまり気にならなくなった。 ''上画面に空が映るようになった。'' -普段は雲がただ流れているくらいだが、まれに風船やUFOが流れてくる。パチンコで撃ち落とすことが可能で、落とせるとアイテムが手に入る。花火大会では画面いっぱいに花火が上がり、雨の後は虹がかかるといった変化も見所である。空が映るようになったことで、前作までの村の閉塞感((俯瞰視点であるため地面しか見れず、お月見や花火大会も池に映る空を見るしかなかった。))が弱まった。 ''村の外を区画ごとに画面を切り替えることなく探索できるようになった。'' -過去作では番地が切り替わる際に画面まで切り替わるため、煩わしさを感じることもあったが、今作ではそれがなくなった。 ''服と帽子が別アイテムに分離、顔に着けられるアクセサリーも登場'' -今まではどんな服も帽子とセットであるため、自由なマイデザイン制作ができなかった(制服、筋肉質なボディスーツなど、胴体のことだけ考えて作ると帽子が不自然なことになった。型紙の上半分が帽子の全面に使用されるので、上を帽子用、下を服用にして、前から見ることだけを想定したマイデザインを作る人もいた。)が、今作からはそのような制約も無しに作れるようになった。このためネット上の『どうぶつの森』コミュニティや個人サイトではアニメや漫画のコスプレデザインの型紙公開が流行していた。その勢いはなんとマイデザインの型紙のみを扱った書籍「おいでよ どうぶつの森 なりきりデザインブック」がエンターブレインから出版されるほどだった。ゲーム内で用意されてる衣装も甲冑や王冠、めがね類、かつら等、多種多様なものがあり、おしゃれの幅が広まった。 ''Wi-Fiによるオンラインでの同時プレイ'' -本作からゲーム機本体のWi-Fi機能を利用して離れた友達とも遊べるようになった。村を荒らされるなどのトラブルを防ぐため、本体ごとに違う「ともだちコード」をソフト内で登録し合うことで初めて通信できるようになる。 ''花の交配'' -同種の花を隣接させていると新しい色の花が咲くことがある。幻の「青いバラ」を咲かせるために四苦八苦した思い出のある人もいるだろう。 ''喫茶店'' -今作から「とたけけ」は路上ライブではなく喫茶店にステージを構えて歌う。ミュージックがもらえるのは今まで通りだが、今作からは通信している友達といっしょに聞けるようになった。意味はあまり無いが、コーヒーを注文して飲むことも可能。マスターと仲良くなると「ピジョンミルク」を入れるかどうか聞かれる((ピジョンミルクは親鳥が子どもに吐き戻して与える栄養たっぷりの液体…ピジョンミルクについて調べて後悔した人も多いだろう))。 ''天文台'' -夜間に空に浮かぶ星に線を入れて星座を作れる。作った星座はすれ違い通信などで他人の村に配布できる。12星座の再現なども可能なようで、マイデザインほど自由ではないものの星座作りに励む人もいる。 //''募金'' //-サイハテ村という貧乏な村に郵便局から仕送りをすることができる。募金した総額に応じて村が発展していき、アイテムとお礼の手紙がもらえる。他人の努力のみで発展していく村の様子と受付の「ぺりこ」「ぺりみ」の反応には任天堂お約束のブラックな要素が溢れている。 ---- **評価点 ''4人までできる同時プレイ'' -「おでかけ」は今までは他人からメモリーカードを借りて一人で遊ぶ、という内容だったが、今作から4人までひとつの村に集まって自由に遊べるようになった。「タイマー」という新アイテムは時間内に何匹の虫、魚を採ったか計測してくれる機能があり、友達と釣り大会や虫取り大会をすることが可能。ゲーム中で「ししょー」から表情やポーズを変える「リアクション」を教わることができたり、チャットが打てるようになったので、直接顔を合わせないWi-Fi通信においても楽しくコミュニケーションができる。 -通信でできることはそれほど多くないが、プレイヤーの中には家を迷路のようにして追いかけっこをしたり、「おとしあなのタネ」といういたずら用のアイテムを使って遊んだり、コスプレをして寸劇をしたり…とさまざまな遊びを考える人もいる。ブロガーの間でともだちコードを交換して一緒に遊び、日記のネタにするという光景もよく見られた。 ''肘掛けのない椅子に横から座れるようになった'' -非常に小さいことだと思うかもしれないが、このシステムの導入によりレイアウトの可能性が更に広がることとなった。今までは正面からしか座れなかったため、椅子の前に操作キャラが歩いて通れる分の隙間が必要だった。そのためテーブルと椅子の間に大きな隙間が生まれてしまい、レイアウトが不自然なものになってしまっていたのだ。 ''タンスやクロゼットに大量のアイテムを保管できるようになった。'' -今までは便せんや福引き券、服などをひとつにつき3つまで収納できる、というものだったが今作からはその家のタンス、クロゼットの中身は共有のものとなり、家具や服、化石などを90個まで保管できるようになった。これにより、もったいなくて捨てられない非売品アイテムも楽に保管できるようになった。魚と虫は残念ながら入れられない。 ''触ると反応する家具が増えた'' -今までは「見るだけ」しかできない家具も多くあった。今作からはAボタンを押すと反応する家具が増え、生活にちょっとしたアクセントがつけられるようになった((特に分かりやすいのがキッチン関係の家具。コンロの火を点けたり消したり、水を出したりすることができる。電子レンジは中のものを暖めだしたり、ミキサーは回転したり…ちゃんと火や水の音も出る。))。テレビに至っては曜日や時間によって流れる映像が変わるという凝りようである。家具の数自体は前作から減ったが、こういった家具が増えたおかげでひとつひとつの家具の存在感が増した。 ''マイデザインを地面に貼れるようになった'' -前作では「デザイン看板」を購入し村に設置することでマイデザインを展示できたが、今作から何も買わずに地面に貼れるようになった。看板とは違って隙間なく敷き詰められる、上を歩けるという仕様を生かして、 道路を描いてみたり、別のゲームの画面を再現してみたり、化石のヒビ割れを模写して友達を騙したり…と前よりも遊びの幅が広がった。今までの看板タイプは家の中に家具として飾るようになった。部屋の入り口に「この先〇〇の部屋」などと描いたデザインを貼ると楽しい。 ''会話のバリエーション'' -同じ会話が繰り返し流れることが少なく、量は多くはないものの「コーヒー」「アイスクリーム」などの単語がランダムで挿入される会話や、どうぶつの種族で変化する会話があるため話しかけることに飽きがこない。掲示板の標語や手紙などの文章も種類が豊富。 ''お金を99000ベルまで束ねられるようになった'' -前作まではお金を30000ベルまでしか束ねることができず、お金の持ち運びが少々不便だったが、今作以降は前述したように99000ベルまで束ねられるようになり、カブの購入など、一度に大金を使う際の手間が大きく減った。 **問題点 ''村の行事が少ない'' -今までの作品は、プレイヤーが介入できないものの「運動会」「花見」など、季節を感じられたり、村の住人たちが集まって楽しんだりする行事が多くあった。しかし今作では容量と通信によるリアルタイムでの交流の影響からか、ほぼ全てが消滅してしまった。 新しいイベントの「どんぐり祭り」は1週間続けて行われる行事だが、村が祭りらしく飾り付けられているわけでもなく、村のどんぐりを集めて「ドンどんぐり」に渡し家具を貰うというだけの内容で、現実世界の祭りとは何の関係もない。 ''自宅は4人兼用の一軒のみ'' -容量、マップの広さの都合からか、プレイヤーたちの家は合わせてひとつだけになってしまった。しかし、その分部屋が増え、一階に大部屋ひとつ、中部屋が北、東、西にひとつずつ、2階に中部屋ひとつという構造になった。家の中はその家の住人なら自由にレイアウトできるため、魚や虫などの明け渡しにも使える。4人で4つの中部屋を分けるのも、ひとりですべての部屋を使うこともできる。最大まで増築した後は1階中央の部屋に日光が当たらなくなるため、ランプが必要になる。 ''住人の大量削除'' -今までは1つの村に15人の住人が住むことができたが、今作では最大8人と半減。さらに、''住人の総数もほぼ半分になっている。''自分のお気に入りのキャラが登場しないと知ってガッカリしたファンも多い。 --上記の削除されたイベントに登場するキャラクター(パンプキングやジングル)も今作では一切登場しない。 --削除されたキャラクターは『街へ行こうよ』『とびだせ』で何人か復活されたものの、完全回復には至っていない。 ''ファミコン家具の消滅'' -今までこのシリーズの伝統だった「ファミコン」が無くなってしまった。GBAの『ファミコンミニ』シリーズを持っているならDS本体に挿して遊ぶこともできるが、『どうぶつの森』内でファミコンを遊ぶことに意味があるという意見が多かった。ゲーム関係は「テーブルきょうたい」「アップライトゲームき」という家具が追加され、ゲームセンターを再現することができるようになったが、実際に遊ぶことはできない。 ''偽物の名画'' -今作からは名画に本物と偽物が存在するという仕様になった。しかも、''買ってみるまで本物か偽物か分からない。''博物館に寄贈する際の妨げになっており、名画のコンプリートは運の要素が絡むことも相まって困難になった。明らかな改悪である。 ''存在意義が不明なキャラクター'' -''悪徳保険勧誘業者''という、明らかに世界観に合わないキャラクターが登場する。傷害保険((入会金3000ベル。ハチに刺された日や転んだ日の翌日に100ベル付の手紙が輸送されてくる。))と損害保険((入会金6000ベル。偽物の名画を買ってしまった際、返品することで、100ベル付の手紙が輸送されてくる。))の2種類があり、''1度話しかけたら入会を余儀なくされる。''傷害保険はともかく、損害保険は元が取れないため入会する意味が全くない。キャラの言っている事もいちいち胡散臭く、気に障るものとなっている。 --あまりに不評だったためか、次回作『街へ行こうよ』では転職し、ハッピールームアカデミーの社員となった。微笑みも見せるようになるなど、性格も改善され、今作とはまるで印象が異なっている。 ''花に水をあげたか分からない'' -今までは花を植えると踏み荒らして枯らしてしまうまでそのままだったが、今作からは新アイテム「じょうろ」で茶色くなった花に水をあげないと枯れるようになってしまった。水をやっても全く反応がないため、どれに水をあげたか、水をあげたことになっているかが分からない。しっかり水やりをしたつもりでも次の日になったら消滅していた…ということもよく起きる。じょうろの射程が無駄に長く、懐の花に届かないのも苦労する原因のひとつである。 ''保存できる物の数が少ない'' -前作までは、メモリーカードがあればマイデザインを無制限に保存できたが、今作ではキャラ一人で8つ、店に展示品として8つ、門の旗としてひとつしか保存できない。最初から持っているもの、店に飾っているものや旗などの既存のデザインもなかなか凝った出来なので保存したくなるが、そうすると17個の枠が無くなることになる。この頃はQRコードに出力することもできないので、カメラで画面を撮影して型紙を残すかPCのツールで型紙を作るかという方法でしかデザインを保存できない(もちろん消した後にまた使いたくなったら0から描き直すことになる)。 -手紙も前作に比べ保存できる量が減り、長く遊んでいると住人とのお別れの手紙だけでもかなり圧迫されてしまう。手紙にアイテムをつけて倉庫代わりにするというテクニックも使いづらくなった。 ''改造家具が伝染してしまう'' -次回作『街へいこうよ どうぶつの森』にも受け継がれてしまった問題点である。改造(チート)行為をした村で遊んだり、アイテムを貰ったりすると自分のROMにも悪影響を及ぼす恐れがある。ともだちコードをネットで交換する際は、相手が信頼できる人物か見極めなければならない((もっとも任天堂は当初より「ネット掲示板等で知らない人とともだちコードを交換してはいけない」としているため、ユーザーの自己責任である。))。 ''デパートにしにくい'' -今までの作品と同じく「ほかの村のキャラにスーパーで何か買ってもらう」という条件だが、メモリーカードが複数あれば本体とソフトがひとつしかなくてもおでかけが可能だった前作や前々作までと違い、本体とソフトを2つずつ揃えなければおでかけができないため、本作をいっしょに遊ぶ友人がいない場合はこの2つを購入しなければならない。美容室はデパートにならないと使用できないため実害はそれなりに大きい。 ''始めるとき、終わるときのロードが長い'' -ゲーム中はそれなりに快適なものの、始める前にかなり長い待ち時間が必要になる。セーブ、ロードするときの音楽が耳に残っている人も多いだろう。郵便局で手紙を保存するときやおでかけするときもセーブが必要なため、わりと気になる。 ''電池の消費が激しい'' -スリープしている最中も画面の表示が消えるだけで処理が続いているため、電池が早く消費されてしまう。携帯機なのにスリープがあまり意味の無いものになっているのは残念。 ---- **余談 -前作では「''島の別荘に置いてあるカブは腐らない''」、というバグが存在したが、今作では「''机の上に置いているカブは腐らない''」というバグが発見された。あまりにも簡単に見つけられるバグなので、一種の裏技として制作者に黙認されていたのかもしれない。 ---- **総評 前作までとは大部分が異なる内容で、往年のファンからは不評を買う部分もあるものの、今でも継続して遊ぶ人がいるほどの名作。 DS初期の作品ながら、''累計売り上げが500万を超える''メガヒット作となった。現在でも水面下で売り上げを伸ばしているようで、稀に1週間の売り上げトップ20に入っていることもある。更には''中古価格と定価が、発売から7年経った現在でもほとんど変わらない''という恐ろしい事態を引き起こしている。 この作品で追加、変更された要素は後の同シリーズに良くも悪くも多大な影響を与え、『街へいこうよ どうぶつの森』『とびだせ どうぶつの森』でも今作を地盤としたシステムを踏襲している。
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