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//記事移転議論スレ@したらば経由で、バカゲー判定より移転。 *ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮 【うぉーしっぷがんなー つー くろがねのほうこう】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000K72LYG)|&amazon(B002MZYU5W)| |対応機種|プレイステーション2&br()プレイステーション・ポータブル|~|~| |発売元|コーエー|~|~| |開発元|マイクロキャビン|~|~| |発売日|【PS2】2006年2月23日&br()【PSP】2009年11月12日|~|~| |定価|【PS2】7,140円&br()【PSP】5,040円|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |~|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|~| **概要 マイクロキャビン開発・コーエー発売の『鋼鉄の咆哮』シリーズの第6作である。プレイヤーは戦略パートにて艦船をデザインし、戦闘パートにて自作した艦で敵艦隊を撃滅していくことでストーリーが進む。 -『鋼鉄の咆哮』シリーズは、初代『鋼鉄の咆哮』をベースに第三者視点を用いたラジコン操作感覚で手軽に海戦アクションを楽しめる”ウォーシップコマンダー”と、『鋼鉄の咆哮2ウォーシップコマンダー』から派生して砲撃手視点を用いたFPS感覚で海戦アクションを楽しめる”ウォーシップガンナー”に分かれている。本作は、”ウォーシップガンナー”の2作目に位置づけられる。 --“ウォーシップコマンダー”シリーズはPC版とPS2版で更に分かれているのだが、詳細については本記事では割愛。 主人公はカムチャッカ半島あたりにある架空の国の海軍士官。WW2(第二次世界大戦)直前の時代に祖国がクーデターにあい演習中に命を狙われる。辛うじて軍艦で脱出し同盟国の日本に逃げ込むが、祖国はクーデターと同時に世界各国への侵略を開始。侵略する艦隊から各国を護り、最終的に独裁者を倒すのが目的である。 **バカゲーとしての側面 -ストーリーだけ見れば平凡に見えるが、中身はまさにカオス。 --最初はWW2の兵器(大砲、魚雷、機銃など)しか使えないが、中盤になるとミサイル、CIWS((ミサイルを迎撃する機関砲。史実で登場するのは1970年代ごろ。))、速射砲などの現代兵器、ヘリコプターやジェット機などの現代航空機が使えるようになる。艦船も現代艦船であるフリゲートが登場する。 ---ヘリコプター、ジェット機は条件さえ揃えれば序盤でも使用可能。 --最終的にはレールガン、レーザーといった近未来に完成すると思われる兵器や、史実の倍以上の砲口径を誇る100cm砲((史実の艦砲は大和の46cmが最大。計画だけなら51cm砲もあった。))といった無茶苦茶な兵器、波動砲と言ったどっかのアニメやシューティングゲームで見た事がある兵器、さらにはねこビーム、カニ光線、あひる戦闘機、あひる戦艦、サメ潜水艦など…意味不明な兵器を開発することができる。 --軍艦旗も設定できるのだが、日の丸や旭日旗などの史実に沿ったものから、鯉のぼり、大漁旗、ペナントなど意味不明なものまで登場する。 ---しかも、意味不明な軍艦旗の方はいろいろな付加効果があるため、非常に有益。 --さまざまな補助効果をもたらす「補助兵装」もレーダー、ソナーといったごく普通のものからイージスシステムのような現代兵装、さらに実弾兵器のダメージを軽減する防御重力場、火災などの災害を完全防止する「お守り装置」、さらに軍艦の性能を変動させる「謎の装置」なるものまで登場する。 -敵のボス的な存在で「超兵器」なる兵器が登場し、これもすごい。最初は超高速巡洋戦艦、二隻の戦艦を横に二つ合体させた双胴(そうどう)戦艦、双胴強襲揚陸艦など架空戦記に出てきそうな軍艦だが、中盤になるにつれてドリル戦艦、160cm砲を搭載した列車砲、コロニーレーザーのような太い光線を放つ海上要塞、最終的には反物質兵器を放つ超兵器が登場する。 --超兵器自体はシリーズ恒例なのだが、今作では「超兵器とは何か?」という疑問に、今作独自とはいえ明確な答えを提示している。そのため超兵器の禍々しさはシリーズでも随一。 -一度クリアすると腹筋崩壊物のギャグシナリオ『特殊任務』をプレイ可能。 --古き良き時代の日本の親父を具現化したような主人公の仕官学校時代の教官はヘタレオヤヂと化し、超兵器への科学者としての興味と恐ろしさに悩む若き天才女性科学者はヤクザ映画の大ファンで妙な広島弁で話し始め、ある重大な秘密を持つ主人公の後輩(男)はオカルト趣味で電波を受信している上、主人公(男)に恋心を抱くキャラとなる。その他の人物たちも完全にぶっ壊れている。 --ここで登場する超兵器も変なヤツばかり。主人公に果たし状を出してくる「ドリル三兄弟」、win版恒例の「ゴキブリ」と呼ばれる目視できない戦艦。特にラスボスは爆笑モノ。 ---さらに超兵器とオペレーター嬢のやり取りもあり、これもバカバカしい。 **評価点 -自分が操る軍艦を設計することが可能。大和、長門、アイオワなどといった現実の船を造ることもできるし、90ktの超高速艦や、双胴戦艦、航空戦艦など現実では造れない・未完成に終わった船を造ることもできる。 --軍艦設計もとても面白い。どこに何を置くか、重量制限をどうしのぐか、有効な兵装は何か、速度と攻撃・防御とのバランスをどう保つかといったことを試行錯誤しながら設計する楽しみがある。また、有効性を確かめるための「試験航海」もできるため、数値だけでは分かりにくい面も事前にチェックできる。 --シリーズ上の前作にあたる『鋼鉄の咆哮3』で登場した潜水艦も設計できる。 -軍艦の種類ごとのバランスが修正された。従来のシリーズでは「補助兵装」は全艦一律で7つ装備できたため、単純に性能の高い戦艦が有利だったが… --駆逐艦は補助兵装を9つ搭載できるようになり、終盤では砲弾・防御力不足を大幅に補うことができるようになった。従来は部品がろくに揃わない序盤で使うか一部の超兵器出現ステージで使われる程度だったが、駆逐艦で全てのステージをクリアすることも可能になった。 --逆に戦艦は耐久力にすぐれ、大口径砲による高い攻撃力を誇るが、補助兵装が6つしか装備できないため、場合によっては思わぬ被害を受けるリスクが増大している。 ---こうした要素のため、戦艦でごり押しするという作戦は従来の作品に比べても取りにくく、ミッションごとに有効な艦を選ぶ必要がある。 -アクション面も改良されている。 --弾切れした兵装があるときに敵艦を撃沈すると高確率で弾薬が出てくる。このため、弾切れに悩まされにくい。弾幕シューティングよろしく砲撃を行うこともできるため、爽快感も大きい。 --耐久度を任意で完全回復できる。これまでのシリーズでは耐久度の回復手段が限られていたため、かなりプレイしやすくなっている。 ---しかし、耐久度を完全回復させる「完全修理」中は機関・兵装停止する上、「完全修理」中の被ダメージは2倍になるというリスクもある。そのため、大ダメージを回復させるタイミングをしっかり見極める必要がある。 -FPS視点のため、飛び交う砲弾・レーザー、迫りくる敵艦、超巨大な超兵器などの迫力は物凄い。 -3つのシナリオルート分岐があり、周回要素もある。2周目からは敵が強くなるため、簡単には三国無双シリーズのようにいかない。 **問題点 -これまで見てきたように、架空戦記のノリなので、史実重視派にはまったく向かない。 --現実の船も造れることは先に述べたが、実際に造ってもあまり実戦では使いものにならない。 ---中盤以降になると40kt以上の超高速艦でないと敵の攻撃を回避できないため。現実の戦艦や駆逐艦では、常時これだけの速力を出せる艦はあまり存在しない。 --空母の飛行甲板に砲塔なども設置できる。普通は航空機の離着陸の邪魔にならないよう、甲板上は広く空けておくものなのだが… ---本作では航空機が弱いため、こうでもしないと空母でのミッションクリアは非常に難しい。 --潜水艦は、原子力潜水艦でなくともいつまでも潜行していられる。 ---艦船そのものの操作・動きも(お手軽な反面)決して本格的とは言えないので、本格的な操艦シミュレーション路線を期待しているとがっかりするだろう。 -潜水艦は使用できるマップが制限されている。 -兵器開発のコンプリートが廃人仕様。 --特定の艦船を一定数撃沈するたびに特典がもらえるのだが、その中で「航空戦艦999隻撃沈」というのが非常に厳しい。航空戦艦はたった1面でしか登場せず、そこで撃沈できるのは最大4隻。つまりそのステージを250回以上プレイしなければならない。 ---4隻しか登場しないのはPS2版の話で、PSP版では1周目で16隻、2周目で24隻出現する。 --しかもこの特典がないと開発できないものがある。このため、全ての兵器を開発しようとしたらとんでもない時間がかかる。 ---一応、クリア済みのミッションを任意でプレイできる「演習」でいつでも挑戦できるもののきついことには変わりない。 -超兵器戦で敵艦名を言わなくなった。 --これまでの超兵器戦では、超兵器に接近すると警報が鳴り、副官が「超高速巡洋戦艦ヴィルベルヴィント接近!」などと言って臨場感を盛り上げていたが、今作ではイベントが発生するにとどまっている。初見である敵艦の名前は分からないのだから当然と言えば当然だが、少し寂しい。 ---『鋼鉄の咆哮3』の場合は「ステージ開始前に諜報員が情報をキャッチしているため名前が判明済」という設定がある。 ---ちなみに、以前の作品には「超巨大未確認飛行物体ヴリルオーディン」という超兵器が存在するが、未確認なのに名前まで確認済みである。 -若干、操作性に癖がある。 --R1ボタンで面舵(右旋回)、L1ボタンで取舵(左旋回)。普通のアクションゲームのつもりでプレイすると少し混乱する。 --しかし、チュートリアルなどもあるので慣れるのにそんなに時間はかからない。 -ちょっと困ったバグがある。 --AGS((誘導性を持つ速射砲。))の着弾点がややずれる。相手が大型艦ならあまり問題はないのだが、終盤登場する小型レーザー艦艇の掃討に一苦労する。特にAGSは駆逐艦・フリゲートにとって強力な砲であるため、両者を生かす上でこのバグは少しつらい。 -旧作超兵器の降格 --歴代でラスボスを勤めたヴォルケンクラッツァーがついにその場を受け渡した。 --他にも過去作で後半の強敵であった超兵器が中盤のボスに降格。 **総評 シナリオ本編は一応シリアスなのに、戦闘時は敵味方共に無茶苦茶かつバカバカしい兵器で暴れまわるバカゲーであるのだが、アクション面は非常に良好である。~ 史実艦への強いこだわりがないのならば、プレイして損はない。 **移植版 PSP版は、武器が追加され、バグの修正や一部アイテムの取得条件の緩和、PS2版では使い物にならなかった航空機の強化など、おおむね改善されている。~ また、超兵器が大幅に強化されているため、アクションゲームが苦手な人にはやや敷居が高くなっている。~
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