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ToHeart2 ダンジョントラベラーズ」(2014/03/01 (土) 20:43:40) の最新版変更点

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//改善されたと思うので削除依頼については削除。 *ToHeart2 ダンジョントラベラーズ 【とぅはーとつー だんじょんとらべらーず】 |ジャンル|3DダンジョンRPG|&amazon(B004KSREXY)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|アクアプラス|~| |開発元|スティング|~| |発売日|2011年6月30日|~| |定価|5,040円(税込)|~| |レーティング|CERO:D(17才以上対象)|~| |廉価版|AQUAPRICE 2800&br()2013年4月25日/2,940円(DL版:2,000円、共に税込)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -LeafアミューズメントディスクVol.5『愛佳でいくの!!』所収の3DダンジョンRPG『FINAL DRAGON CHRONICLE~ Guilty Requiem ~』(以下、『FDCGR』あるいはPC版)をアレンジした作品。 -先輩の怪しげなゲーム機のおかげでRPGの世界に放り込まれた『ToHeart2』のキャラクターたちが、元の世界に戻るためダンジョンを攻略していくことになる、というのが大まかな目的。 -『FDCGR』はファンディスク内の一コンテンツでありながら、遊びごたえのある良作RPGとして高く評価されていた。それに更なる改善を加え、性的描写にコンシューマ機向けの修正を施したものが本作である。 **特徴 -使用可能キャラクターは『ToHeart2』本編及び『ToHeart2 Another Days』(以下『AD』)のヒロインと一部サブキャラ、計19人。当然全員が美少女である(厳密には1人は美魔女)。それ以外の登場人物(店員や後述の行商人など)もほとんどが『ToHeart2』登場キャラクターである。 --ちなみに主人公「河野貴明」と各ヒロインたちとの関係は「本編および『AD』でヒロイン全員とフラグを立てながら誰ともエンディングを迎えていない」という状況。また、後方で戦闘指揮を取っているという設定のため、貴明は「パーティには常にいるが、登場はイベント時のみ」という扱いである。これはイベントのトリガーとして主人公の貴明は必須だが、「ToHeart2ヒロインでパーティが組める」というコンセプトの関係上、「本編主人公であろうと男は不要」とパーティから外されかねないからだと思われる。また、本編でのヘタレぶりも反映されているためだとも予想される。 -使用可能なキャラクターにはファイター・マジックユーザー・スカウト・メイドの4つの職業系統の内、1つが割り振られている。レベルが一定以上になると、その系統ごとに二次職(中級職)・三次職(上級職)にクラスチェンジできるようになる。なお、各キャラの職業系統そのものの変更はできない。 --ファイター系は近接武器での攻撃と敵の物理攻撃を受け止めるのが主な役割。マジックユーザー系は攻撃・回復・補助魔法の使い手だが、クラスチェンジによっては近接武器での戦闘も可能。スカウト系はトリッキーな戦法を得意とし、後半は弓や投擲武器でのアタッカーもこなせるようになる。メイド系はパーティ全員のHPとTP(MP)を回復させたり、敵を弱体化するor味方を強化するサポート要員である。 --各キャラはレベルアップすると、レベルに応じてSPというポイントが加算される。これを技・魔法・パッシブにカテゴライズされているスキルに割り振りを行うことでキャラの行動の幅を広げたり、能力の底上げを行ったりすることができる。 --クラスチェンジはツリー式。一次職(基本職)から二次職・三次職にクラスチェンジする際には職が分岐していく。例えば、ファイター系ならファイター→パラディン(防御型)orダークナイト(攻撃型)の選択となり、さらにパラディン→ヴァルキリー(防御特化型)or侍(攻防一体型)ないしダークナイト→ダークロード(バランス型)or侍(直接攻撃特化型)へとクラスチェンジできる。このため、パラディン→ダークロードのようなクラスチェンジは不可。 -魔法には詠唱時間の概念がある。 --魔法を選択すると次のターンまで詠唱しているという扱いになり、ターンが回ってくると魔法が発動する。 --その間に沈黙させられたり、大ダメージを受けたりすると魔法詠唱は中断されてしまう(ただし後者は確率)。この場合、次のターンは通常のコマンド選択となる。 --もちろん敵の魔法も同様なので、敵の魔法詠唱を阻止するのが基本戦術の一つである。 ---なお、技は再行動までの時間が遅めなのだが即自発動する。このため、魔法と技に使い勝手の上で格差が生じている(後述)。 -戦闘はウェイトターン式。 --ターンの頻度はステータスのAGI(素早さ)、武器の攻撃速度(A~Fにランク化されている。Aが最も速い)、行動内容(一般にアイテム使用は速く、スキルは遅い)で決定される。 ---特にAGI、武器の攻撃速度の影響は大きい。一般に攻撃力の高い武器(両手武器やロングボウ)は攻撃速度が遅い。 --基本的にターンの多い方が有利だが、アタッカーならば一撃必殺を狙うのも戦術の一つである。 -状態異常が非常に強力。 --睡眠やスロウなど、多くのRPGでは戦闘中のみの状態異常のほとんどが戦闘終了後まで継続する。そのため、こちらが状態異常になったまま連続戦闘することになると極めて不利になることも。 --他方、敵への状態異常≒行動阻止となることが多い。例えば、状態異常「凍結」は技を使用不能にするものだが、敵の場合は技を使おうとすると「○○は凍結している」と表示されてターンそのものがキャンセルされてしまう(味方は技が使えなくなるだけ)。 -モンスターも一部を除き、全員美少女。ロリ系・お姉様系・猫耳・厨二病・和服などよりどりみどりである。 --各層にいるボスを倒すと、色っぽいグラフィックが表示される。 --HPを大きく減らした敵は「モンスター図鑑」というアイテムに封印できる。封印した「モンスター図鑑」は「封印書」というアイテムになる。これは装備品の扱いとなり、装備することでステータスの補正や敵の状態異常を完全に防ぐなどの効果をもたらす。また、封印されたモンスターは以降の戦闘で、常時ステータスの一部を確認できるようになる。 --封印書はこのように有効な効果をもたらすのだが、売ってもなかなかのお金になる。この手のゲームでは一般的だが、モンスターはあまりお金を落とさない。ウィザードリィやエルミナージュのように固定エンカウントのモンスターが必ずアイテムを落とすというわけでもないので、序盤から中盤では封印書の売却は重要な資金源となる。 ---しかし、モンスターを封印すると経験値もドロップアイテムも得られないので、そのあたりが実に悩ましい。 ---余談ながら、PSP移植にあたって削除されたのはモンスターを封印したときのグラフィックである。 **PC版からの変更点 -原作に比べて、様々な面がパワーアップしている。 --パーティー編成関係では、パーティーの最大人数が5人(PC版では4人)に増加し、パーティー編成に幅を持たせやすくなった。 --各キャラごとに「ユニークスキル」が設定され、それを活かしたクラスチェンジも可能になった。例えばシールド装備時にDEF(防御値)をさらに高める「生徒会長の力」を習得する「久寿川ささら」((原作の舞台である学園の生徒会長。本作ではファイター系。))なら、それを活かして屈指の壁役・ヴァルキリーか攻防のバランスが取れたダークロードにチェンジすると有効。 --また、特定のメンバーを入れてパーティー編成すると「パーティースキル」が発動し、該当者の能力にボーナスが付く。例えば柚原このみ・春夏((柚原このみは主人公の幼馴染で、妹的な立ち位置のキャラ。春夏はこのみの母で、主人公にとっても第二の母親のような人物。ギャルゲーのお約束で非常に若々しい。))の親子を含むパーティを組むと、「パワフル親子」が発動し、二人の最大TPと火属性への抵抗が増加といった具合。それを活かしたパーティー編成も可能になった。 ---どちらも原作を知っていると納得できるもの、ニヤリとさせられるものが多い。 -『FDC』ではフロア中ほどで仲間になり、戦う事が無かったキャラにも戦闘イベントが追加された。 -行商人・依頼屋の追加。かれらもシリーズに登場するキャラクターで、冒険を手助けしてくれる。 --行商人はダンジョン探索時にランダムで遭遇し、高性能な消費アイテムや装備品を販売してくれる。当然深い層になるほど良質な装備を購入可能。 --依頼屋は特定のアイテムを入手・敵を一定数撃破などの条件を満たすと別のアイテムと交換してくれる。依頼屋のポイント(マスクデータ)を貯めると追加ダンジョンの解禁・アイテムの入手・アイテム所持数の増加などのご褒美が与えられる。 -ダンジョンで特定のパーティー編成・脱出せずに一定数以上の戦闘回数経過などの条件を満たすと「雑談イベント」が発生するようになった。 --原作『ToHaert2』ではシナリオの都合上交流のなかったキャラ同士の掛け合いや、キャラの素のパラメータが強化されるイベント(後述のレベルリセットボーナスとは別の扱いで、レベルリセットしても消えない)など様々な物がある。 -レベルを1に戻す「レベルリセット」も、PC版ではほとんど意味がなかったが、PSP版ではLV50以上のキャラが行うとキャラクターの全パラメータにボーナス値が加算され、お気に入りのキャラをより強化できるようになった。ただし、レベルリセットによるボーナス値は+50が限界である。 -PSP版のみの追加ダンジョンが追加された。 --特定のクラスが必要な扉や人数制限のある扉、落とし穴を使い移動していくダンジョンなど一筋縄ではいかないダンジョンもある。 -ダンジョンのマップも『FDC』とは全く異なっており、PC版経験者でもまた違った感覚で楽しめる。 **評価点 -キャラクターごとの職業系統や途中で加わる仲間のレベルと職が固定されていることから、キャラメイクは無い。しかし、ツリー制のクラスチェンジとスキルカスタムが導入されているので、キャラ育成の自由度は非常に高い。 --例えば、ファイター系の三次職の侍は二次職が防御中心のパラディンか攻撃重視のダークナイトかで全く性能が異なる。前者なら敵の物理攻撃を無効化しながら攻撃する攻防一体型に、後者なら防御を捨てて絶大な攻撃力で敵を切り裂く直接攻撃特化型になる。 --全く同じ職業でもスキルカスタムによっては完全に異なる性能に仕上げることも可能。例えば、前述のダークロードはスキルの割り振り次第でアタッカーにも壁役にもなれる。 ---その極北がジョシコーセー(メイド系三次職)。習得可能なスキルの数はダントツに多く、ほとんどのアイテムを装備できる。そのため、アタッカーにも壁役にも支援型にも万能型にもできる。 --もっとも、SPは有限である上、一度割り振ったSPは元に戻せない。どの職も育成方針や他のキャラクターとのバランスを考えないとただの器用貧乏になったり、アンバランスになったりする。そのあたりを考えながら成長させるのが楽しいところである。 -システムを理解すればするほどプレイに幅ができてくる。 --AGIの重要性、武器の攻撃速度、スキル、各職業の役割を理解すればするほど、効率的な作戦が取れるようになる。正面から戦っても勝てないような相手も工夫すれば搦め手で簡単に撃破できるようになるのも面白い。 ---基本的には状態異常のばら撒きとなるが、強力な攻撃スキルで粉砕、「衰弱のサルサ」(後述)でジワジワと削る、超高速パーティで敵にターンを回さないなど工夫の仕方はいろいろ。 ---もちろん「俺の嫁」パーティでも(メンバーと工夫次第ではあるが)問題ない。 -この手のゲームによくあるやりこみ要素は単なるお飾り的なものではなく、プレイにも大きな影響を与えるものも多い。 --やりこみ内容の一部は「トロフィー」として表示される。そして、トロフィーが多くなればなるほど前述のパーティスキルが強化される。 --封印したモンスターは「モンスター辞典」にステータスの一部が記載されるようになるため、弱点を突くのに有利となる。 ---ゲームの最初でもほのめかされるが「モンスター辞典」のコンプリートは真のエンディングのためにも必須だったりする。 -キャラクターの衣装は&del(){エロ}可愛い。キャラグラフィックも本編や『AD』から改善されたものもある。 --特に職業系統にジョシコーセーがある某美魔女の制服姿は必見……かもしれない。 -やや簡潔すぎるものの「キャラクター辞典」もある。これである程度はキャラクターの個性や人間関係について知ることができるため、原作を知らなくても置いてけぼりにされにくい。 -11層以降はLeafの古今東西の名曲((古い物では『Filsnorn~光と刻』『雫』といった折戸伸治がLeafに在籍していた時のものも。))が移動画面・戦闘画面で流れるため、往年のファンには嬉しい演出と言える。 **賛否両論点 -難易度が高い。『ToHeart2』のファンディスク程度に思っていると痛い目にあう。 --10層までは案外あっさりと進めるものの、11層以降になると敵の攻撃力が増してくるため、詰まりがちになる。 --後半には高確率でのカウンター攻撃や能力低下を仕掛ける敵も多くなる。 ---装備の見直し(耐性は特に重要)・レベル上げ&スキル分配・パーティー編成の見直しなどを行えば勝てる可能性が上がるシステムなのが救いだが。 ---ウィザードリィやエルミナージュ、世界樹の迷宮などを既にプレイしていれば、極端に難しいとは思わないだろうが、これがハクスラ系初プレイだといささかキツい。 ---一部のプレイヤーの中には開発元の名前を見て「これはヤバい」と思った人もいるのではないだろうか。 **問題点 全体的にバランスは大味。 -職業バランスの問題。 --くノ一(スカウト系三次職) ---終盤はくノ一ゲーと言われる程強力。命中すれば確定で速度ダウンを付加できる技「鳳凰」、安定した削りと弱体を付与する「火遁」などの遁術、ボスにさえ通用する敵のスキル封じ技「影縫い」、発動している間は実質無敵になれる魔法「影分身」など、強力なスキルが目白押し。 ---ただし、TPが少ないのでTP補給手段を確保しないとすぐにガス欠を起こす。 --エンチャントレス経由セージ(マジックユーザー系二次+三次職) ---補助魔法のスペシャリスト。本作は状態異常系補助魔法の効果が絶大なので、状態異常魔法をばら撒くだけで敵の行動を完封できる。反面、攻撃手段はほとんどないので、支援が終わると暇になることも多い。 --マスターアイドル(メイド系三次職) ---敵のAGIを大幅に下げるスキル「愚鈍のマズルカ」やターンが回ってくるたびに敵の最大HPに対する割合ダメージを与えるスキル「衰弱のサルサ」があり、中盤以降の難易度を激変させる。特に中盤のボスは「衰弱のサルサ」でなければまともにダメージを与えられないということも。くわえてこれらのスキルはTPを一切消費しない。 --ウイッチ(マジックユーザー系三次職) ---こちらはやや扱いにくい。攻撃魔法のスペシャリストだが、詠唱している間に高AGIキャラが敵を殲滅しているor詠唱中に殴られて行動をキャンセルされるなんてことはザラ。結局、時間のかかる大魔法で一掃するよりも詠唱時間の短い基本魔法をチマチマと使うのがもっとも効率的という悲しい事態に陥ることも。もっとも、パーティメンバーを厳選し、役割分担を明確にすればある程度の欠点は克服可能。 -ユニークスキル・パーティスキルの格差。 --ユニークスキルの中でも、確率ですぐに再行動できる「まーの奇跡」、状態異常の敵へのダメージを増やす「ダメ押し」は非常に強力。 --一方、HPが減ると確実に退却できるもの、相手のレベルが高いと通常攻撃の威力が上がるものなどは死にスキルになりがち。 --前述のパーティスキルの中でも、[[体のある部分の大きさが80以下のキャラ>http://dic.nicovideo.jp/a/%E8%B2%A7%E4%B9%B3]]3人以上で発動する「80以下」は最重要ステータスのAGIを上げるため、非常に強力。さらに「80以下」該当キャラはユニークスキルも強力といたれりつくせり。 ---そのため、効率重視だと使用キャラは固定されがち。 -技はスキルレベルが上がれば上がるほど次のターンが回ってくるのが早くなるものがほとんどなのに対して、攻撃魔法はスキルレベルを上げれば上げるほど詠唱に時間がかかるようになるものが多く、扱いにくい。逆に補助魔法はスキルレベルの上昇と共に詠唱時間が短くなるので、ゲームが進めば進むほど技=補助魔法>攻撃魔法の傾向が強まる。 --ただし、攻撃魔法には確実にダメージを与えられる(もちろん耐性を考えないとダメージは雀の涙)・カウンターを受けないというメリットもある。要は工夫次第である。 -3DダンジョンRPGにあるようなものがない。 --周囲のマップはいつでも確認できるが、現在地全体や異なる層のマップが確認できない。 --○ボタンでの移動がないなど、一般的なダンジョンゲームのボタン配置と異なることが多く、それに慣れている人ほど操作に戸惑いがち。 -戦闘に関してはやや理不尽な部分もある。 --本作では戦闘からの退却時に一マス下がる仕様になっている。このため、一方通行の道では退却できなくなっているのだが、「一方通行→固定エンカウント」のコンボができている箇所もかなり多い。その上、追加ダンジョンや一部のフロアでは桁違いの強敵が出てくることもあり、「一方通行→固定エンカウント」と複合するとなす術もなく全滅ということもよくおきる。 -アイテムの所持数がデフォルトだと20のため、アイテムがすぐにいっぱいになる。 -依頼屋の報酬が苦労の割にしょぼい。 --これは依頼屋のポイント増加で行ける追加ダンジョンによるアイテム入手・戦力強化との兼ね合いとも見て取れるが。 -一枚絵のないイベントに関する問題。 --前述の雑談イベントなどは『AD』をプレイしていないとわからないネタも多い。また、雑談イベントをあとで見直すことはできない。 --イベントの量は多いのだが、一つ一つは薄め。登場人物についてより掘り下げたものや連続もののイベントはほとんどない。 ---『AD』をコンシューマでプレイできるのはPS3版だけのため尚更18歳未満にはわかり辛いネタも多い。 --チュートリアルを兼ねたオリジナルキャラのイベントは声優の好演もあり好評だったのだが、それを見直せないのを惜しむ声もある。 -追加ダンジョンにおける「制限扉」の存在。 --通常ストーリークリア後に登場する追加ダンジョンでは「特定の職業がいないと通れない」「人数が一定以下でしか通れない」と言った制限のある扉が登場する。多彩なキャラクターを幅広く使って欲しい、と言うスタッフの意図だったのかもしれないが、これが非常に不評。 --せっかく好きなキャラ・クラスで自由なパーティ編成が行えるゲームなのに、特定クラスの育成・ボス挑戦を強要されてしまう。 --扉の前にたどり着くまでどんな制限扉かは分からない。「せっかくダンジョンの奥までいったのに制限扉のせいで街に戻るハメに」「パーティを入れ替えて制限扉を通ったら、その奥でもう1つの制限扉に引っかかりまた街へ」などと言う事が容易に起こり得る。 #region(ネタバレ注意) -なんと、本作の隠しストーリー最後を飾る最強ボスは「4人以下」「ジョシコーセー(メイド系クラスの1つ)必須」の制限扉を通過しなければ挑戦出来ない。その上、1つ前のボスとは比べ物にならない強さを誇る事もあり、実質的にはマスターアイドルも必須(よほどの育成を施せば別だが)。最強のラスボスに挑むためのパーティメンバーが、大いに自由度が低いと言うのは凄まじく不評を買った。 #endregion -重大なバグがいくつかある。 --中には進行不能となるものがあり、公式HPでも注意されている。 ---廉価版とDL版では一部修正されている模様。 **総評 ファンディスク所収のRPGが大幅なパワーアップを遂げたため、ガチのハクスラ系に仕上がっている。難易度が高いこととイベントの薄さから『ToHeart2』のファンディスク的なものを期待すると途中で投げ出す可能性が高い。&br() しかし、キャラ育成は衣装やキャラクターの可愛さもあって非常に楽しい。全体的に大味な部分があるとはいえ、システムを理解すればするほど戦法を工夫できるようになることもあり、ハクスラ系としてはよくできている。その系統のゲームが好きならばプレイして決して損はしない。 **その他 家庭用機版で『AD』の移植版(PS3版『DX PLUS』に収録)が初めて出たのは、今作より後になる為、一部キャラクター(シルファ、はるみ等)は今作が家庭用機版では初めての登場となる。既にOVA版(全年齢版)など発売されていたので、エロゲーが出来ない未成年が目にする機会がなかったわけでもないが、発売順序的にはやや不親切。またPS3版『ToHeart2』に登場した新ヒロインの羽根崎美緒は当然ながら今作では出て来ないが、OVA版でおまけ扱い(第2巻のEDの後)ながら登場している。 **続編 やはり原作未プレイ者にも好評だったためか、『ダンジョントラベラーズ』シリーズとなり、2013年3月に発売された続編『ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印』はキャラクターも世界観も完全オリジナルとなった。
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