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*ブレイザードライブ 【ぶれいざーどらいぶ】 |ジャンル|MYSTICKERバトルRPG|&amazon(B001FB6P70)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|セガ|~| |発売日|2008年12月4日|~| |定価|5229円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 -月刊少年ライバル(講談社)連載漫画「ブレイザードライブ」のゲーム。セガと少年ライバル、原作者・岸本聖史のコラボプロジェクトにより誕生。漫画連載開始から8ヵ月後の2008年12月4日に発売された。 -ジャンル名はMYSTICKER(ミスティッカー)バトルRPG。 -ストーリーは漫画版とは異なり、主人公も漫画版の主人公のライバルであるシロウが務める。その為、漫画版読者も新鮮な気持ちで楽しめるようになっている。 --なお、漫画版の主人公であるダイチやヒロインのミソラ、クロキも登場する。ちなみに、当時戦闘能力が不明だったせいか、ミソラは他にはないある特性を持ったキャラとして使用可能。 ---このゲームの発売日と単行本2巻の発売日は重なっており、ちょうど単行本のラストが本作とクロスする辺りと言う、粋な演出をしている。 -CM宣伝や雑誌での宣伝も行われたが、発売日の12月4日には『[[428 ~封鎖された渋谷で~]]』『[[ガンダム無双2>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1362.html]]』など、多数の話題作が集中していた影響により、思ったほど良いセールスは記録できなかった。 -しかし発売後は2chを中心にプレイしたユーザーからは好評の声が相次ぎ、現在ではDSの隠れた名作として高い評価を得ている。また、大手レビューサイトmk2でも[[80点のA評価>http://ndsmk2.net/title.php?title=1324]]を獲得している。 **特徴 -与えられたミッションをこなす事で進行する、ミッションクリア型のロールプレイング。 -ガーディアンフェンリル支部なる拠点を中心とし、各ミッションをプレイしていく。シナリオは章分けされており、特定のミッションをクリアする事で次のシナリオへと移行する。 -戦闘はエンカウント式でなく、指定位置で行われる仕組み。大体、一回のミッションに3~5回の戦闘がある。 -戦闘システムはカードゲームスタイル。ミスティッカーなるシールを腕に貼り、攻撃を展開していく。交互にターンを進めるのではなく、いわゆるATB方式。そのため、速度を徹底強化すると相手が1回動く間に2回攻撃することも可能。 --1ターンは「ドライブモード」、「アタックモード」、「ディフェンスモード」の三つのモードを繰り返しながら進行。 ---&bold(){ドライブモード}:腕にミスティッカーを貼るモード。デッキから1枚ミスティッカーを引き、それを加えた手持ちの中から左右の腕に1枚ずつミスティッカーを貼る。また、「テクニック」という消耗系ミスティッカーを使用する。 ---&bold(){アタックモード}:攻撃モード。左右の腕のどちらかを使って攻撃するかを決め、次に攻撃対象を選んで攻撃を行う。攻撃した腕は行動済みとなり、次のターンまで行動不可になる。 ---&bold(){ディフェンスモード}:防御モード。敵の攻撃を腕で防御する。行動済みの腕は選択できない。二つの腕が行動不可だと、防御効果が得られず、大ダメージを受ける。これは敵も共通。 ---攻撃時はスロットを止めて最終補正を加えて攻撃する(防御側も同様)。スロットの出目は「テンション」と言うパラメーターで変化する。ステータスが互角でも、テンションが2レベルも差がつくとまず勝てなくなってしまうので、気をつける必要がある。 -デッキに組み入れられるミスティッカーは24枚で枚数固定。 --ミスティッカーはブーストやエクストラと言う種類のものは一つの腕に最大4枚まで貼れる。基本的に攻撃力や防御力、行動速度を上げるものがメインだが、逆に下がってしまうものや特殊効果を持つものもある。 --腕に張るミスティッカーには属性があり、それぞれ傾向が異なっている。 ---火は攻撃・バーン系、氷は防御・回復系、風はバランス系、電気は速度・阻害系、光・闇はコストありの特殊系と言ったところ(あくまで大まかな目安)。 --但し、ミスティッカーには「I~IV」と何枚目の時に貼れると言った制約がある。その為、好きなミスティッカーを自由に貼ることはできない。 --前述したテクニックミスティッカーはRPGで言うところの魔法やアイテムに相当する。回復や一過性の効果がメイン。一度使うとその戦闘ではもう消えてしまうが、終了すればまた使える。 ---使用するには、そのミスティッカー毎に設定された数の属性ミスティッカーを張っていなければならない。属性自体は何でもいいので枚数を満たしていればOKと言う場合もある。 --どんな風にミスティッカーを回していくか、後述のアームズミスティッカーとの兼ね合いも含めてデッキを上手く調整できるかが勝利のカギ。 -貼るタイプのミスティッカー以外に「アームズミスティッカー」というのがある。いわゆる武器。左右の腕に装備すると、攻撃力と防御力が上乗せされる。極めてレアなので、作中ではオリジナル1枚とレプリカ1枚ずつしか存在しない。オリジナルは各キャラが、レプリカはシロウが有することになる(シロウ専用の2つはオリジナルのみ)。 --同属性(炎、水など)のミスティッカーを貼ると、効果ボーナスがある。アームズの種類によっては、上昇量が少なかったりと差異がある。 --各キャラが最初に使っているアームズミスティッカーには、それぞれ対応するレジェンドミスティッカーというものが存在する。これはいわゆる必殺技の様なもので、扱いづらいものの強力。さらにレジェンドを装着した腕で攻撃するとアニメーションが流れる。本来の所持キャラのものに加え、シロウに置き換わったものが別途存在する(似合っているかどうかは別だが)。もちろん、スキップ可能。 -ゲームを進めると、カウンター攻撃の「オーバーディフェンス」、パートナー(仲間)の連携攻撃「パワー・バースト」、妨害・補助用ミスティッカー(テクニックミスティッカー)の効果を高める「テクニック・バースト」ができるようになり、戦略が広がっていく。 ---それぞれデメリットがあるので、使いどころには注意が必要。 --効率よく強化するためにはデッキの属性は統一した方がいいが、極端になる上に「○○属性のミスティッカーを全て破壊」なんて言う効果の餌食になると笑うしかなくなるので、どういうプレイスタイルにするか悩ましいところである。 --片方または両方の腕に4枚ミスティッカーを張れると、ドライブスキルと言う特殊スキルが発動できる。破壊無効・防御無視・能力強化など強力なものばかりなので、あえて貼りやすいミスティッカーに特化してドライブスキルを目指すという戦略もあり。敵ももちろん使用して来るので、気をつけないとえらい目に遭う。 ---デッキとの相性次第ではかえって使いづらいものもあるので、ここもまた戦略が物を言う。 -中盤以降のボス戦で猛威をふるう「フラッシュ・ディメンジョン」。 --極限られたミスティッカーにしかないのだが、それ故に極めて強力。 ---その効果とは「''防御側はフラッシュ・ディメンジョン効果がある腕しか選択できない''」。ない場合はもちろん防御自体ができない。敵も有効性は把握しているらしく、隙あらば使ってくる。ボスクラスの攻撃をノーガードで喰らえば、ピンチは免れないだろう。 ---これらのミスティッカーはもれなくレアなので、いきなり出されても対応しづらい。 -レベルアップの概念は無いが、戦闘で獲得したブレイザーポイント(BP)を消費し前述のドライブスキルを取得できる。 --ドライブスキルの中には体力を高めるステータスアップ系もある。 --スキルはスキルツリー方式で表示。各スキルを取得するか、或いはミッションで指定のボスを倒す事で、ツリーの項目がオープンしていく仕組みとなっている。 **評価点 -戦略性に富んだ戦闘システム。シールを貼りながら戦う至ってシンプルな作りだが、「オーバーディフェンス」を始め、多彩な戦略が組み立てられる要素が充実しており、非常に奥が深い。 --戦闘を有利に展開させる為にデッキの中身を組み直すなど、カードゲーム的な楽しみもしっかりしていて熱中度は高い。 -絶妙な戦闘バランス。不利な状況でも十分挽回できる可能性があるので、一方的な展開に陥り難い。攻守のバランスがしっかりしている。 --その為、終始緊張感のある戦闘を楽しむ事ができる。 --デッキの中身が露骨に反映されるバトルの展開も良いアクセントを与えている。 --また戦闘で負けた場合、すぐに再戦可能とリトライのハードルも低い。 -充実した全体のボリューム。本編クリアに20~30時間ほど。クリア後のシナリオもあるほか、ミスティッカー集め(全300種類以上)などの収集要素もあり、じっくりやり込める。 --なお、セーブファイルは3つまで作成可能。 -丁寧なチュートリアル。いずれの要素も順番に小出しされていく仕組みになっているので、ルールはプレイしながら自然と理解できるようになっている。 -全体的にレベルの高いグラフィック。 --マップの背景グラフィックは細部まで描きこまれており、大変美しい。 --アニメーションも総計10分以上を収録。 -音楽も世界観に適した良曲が揃っている。 --戦闘のBGMの完成度が高い。効果音も質感がよく表現されている。 --一部にはフルボイスのイベントもある。また、戦闘中でもキャラクターの掛け声が響く。 --しかし、何故かアニメムービーのボイスは音割れしている部分がある。 -王道的な少年漫画を思わせる熱血ストーリー。所々、ツボを押さえている。 --キャラクターも濃い面々が多い。 **問題点 -戦闘のテンポが悪い。基本的に一回の戦闘に5~6分はかかる。 --ミスティッカーを貼る度に挿入されるドライブのデモは省略できない為、ウザい。 -ミッションが単調。お使いと戦闘が主流であるので、後半になるとややかったるくなる。 -操作の統一が図れてない。 --マップ移動はボタン操作に対応しているのに、アイテム入手時の連絡ウィンドウがタッチペン操作にしか反応しないなど、全体的にメチャクチャ。 --また戦闘もタッチ操作必須(一部機能はボタンも併用可)。 -マップが見にくい。 --上画面で移動できるポイント確認、下画面で移動という切り分けで苦しい。 //-アニメ絵嫌いには受け付けない世界観と演出。 //--戦闘中ではデカデカとアニメ絵が披露されるので、そういうのが好きでない人には向かない。 //宣伝に特に問題があったわけではありませんし、元々好きでない人に向かないのはしょうがないことでしょう。 -Wi-Fi対戦のバランスがやや悪い --自分のキャラクターの育成具合によってHPや素早さが左右される為、キャラクターを限界まで育てておかないと対戦では不利になる。 **余談 -開発はプレイステーション3の名作『[[戦場のヴァルキュリア]]』のスタッフ。 --ディレクターは『戦場のヴァルキュリア』と同じ寺田貴治氏、プロデューサーも同じく西野陽氏であり、ヴァルキュリアのチーフディレクター、田中俊太郎氏もアドバイザーで参加している。 --そのためか、XI区のシネマ通りに「&bold(){銭湯のヴァルキュリア}」なる看板がある。 --ヴァルキュリアのキャラクターはさすがに登場しないが、アリシア・メルキオット役の声優、井上麻里奈がミソラ役で出演している。 --更に『戦場のヴァルキュリア』のオフィシャルブログ「陣中日誌」の[[1周年の記事>http://blog.valkyria.jp/archives/920606.html]]にて本作のキャラクター、シロウとタマキが乱入している。 -少年漫画を題材にしたゲームでありながら、年齢制限(12歳以上対象)がかかっている。 --原因は登場キャラの一人、ジョナサンが読んでる「ピンクパラダイス通信」、世間一般の呼び名で&bold(){エロ本}のせいと思われる。 --挙句、本編にはこれを買う為、青少年が入れない&bold(){ピンクな街}を巡るミッションがある。 --他に四天王の一人、カレンの衣装が原因…との説もある。 ---なお、ジョナサンが読んでいるエロ本のタイトルは「SERVICE GAME」。SEGAの由来となった言葉である。 --一応、漫画版を連載している少年ライバルの対象層が中学生以上のため問題はないともいえるが。 -キャラクター原案者であり漫画版の作者でもある岸本聖史は、週刊少年ジャンプで連載している忍者漫画「NARUTO」の作者・岸本斉史の双子の弟である。作品の雰囲気などが結構似ているので、見かければ多分気付く。
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