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*ことばのパズル もじぴったん 【ことばのぱずる もじぴったん】 |ジャンル|パズル| |対応機種|アーケード| |販売・開発元|ナムコ| |稼働開始日|2001年12月| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''| **「パズルゲーム」というジャンル  アーケードのパズルゲームと言えば『テトリス』『[[ぷよぷよ]]』『対戦ぱずるだま』のような、いわゆる「落ちものパズルゲーム」が多かった。落ち物パズルはシステムがなまじ完成されてしまっていたため、それらを打破する革新的なものが出てこず、パズルゲームというジャンルはアーケードでは衰退していった。~  そんな折に新たなパズルゲームが参入してきた。それが本作である。 **基本ルール  「''パネルの上に文字を置いて言葉を作る''」というのがこのゲームの基本ルール。文字を置いた時点で何らかの言葉が完成していないと置くことができない。また、日本語のルールに則り「左から右」「上から下」の流れで読めるものでなくてはならない(逆は不可)。~ ~  例えば、フィールド上に「め」の文字が、次に置ける文字が「い」「さ」「く」「う」「い」「き」との順に並んでいたとする。~  次に置ける文字は「い」。これを言葉を作れるように置かなくてはならないので、「め」の右に置いて「めい(姪)」という言葉を作る。次は「さ」なので、「め」とつなげて「さめ(鮫)」としてもいいし、「い」とつなげて「さい(差異、犀など)」としてもよい。~ ~  言葉を作れるように文字を置きつつ、ステージ毎に課せられた条件を制限時間内に満たすとステージクリア。(AC版は)時間切れでゲームオーバーとなる。 **ルール補記 -言葉を作る事で得点が入る。 --連鎖をすると高得点。 --ステージをクリアすると残り時間に応じたクリアボーナスが入る。スコア記録はステージ毎の集計。 --後述のアンドゥを行った場合、取り消した手で得た得点は無効となる。 -「連鎖」の概念がある。 --文字を置くことで2つ以上の言葉を作れる場合が多々ある。その場合は「連鎖」が成立し、獲得できる得点にボーナスが加わる。 ---上の例で解説すると、「く」を「い」の右隣に置くと「いく(行く)」と「めいく(メイク)」の2つの言葉ができあがり、2連鎖が成立する。 -作りたい言葉がゲーム中に収録されていなければならない。 --本作には非常に多岐に渡る語句が収録されている。その中には「ちょべりば(チョベリバ)」「ねかま(ネかま)」「つんでれ(ツンデレ)」等、死語であったりマニアックな単語も多々ある。しかしそれでも抜けはある。 --単語は2文字以上9文字以下のものでなければならない。「て(手)」や「ご(5)」、「だいにじせかいたいせん(第二次世界大戦)」などは不可。 --卑猥な言葉や放送禁止用語、商標登録されている言葉なども使用不可。 ---商標登録されている言葉であっても、お約束と言うべきか「なむこ」は例外である。 -クリア条件はステージごとに違う。 --例を挙げると、「ことばをn個作れ(なんでもよい)」「全てのマスを埋めろ」「(指定された単語)をn個作れ」「〇連鎖を成立させろ」など。 -アンドゥが可能。 --そのため、手詰まりになった場合もアンドゥすることで修正可能。 -対人戦も可能。 --「より多くのマスを取った方が勝ち」というルール。どういうことかというと… ---1Pが「しょうぼうし(消防士)」という単語を作った。すると、この6マスすべては1Pが取った物となる。 ---しかし、2Pが後ろに「や」を付けて「しょうぼうしゃ(消防車)」という単語を作った。そうすると「しょうぼうし」の部分も上書きされ、7マス全てが2P側のものとなる。 **評価点 -非常にシンプルかつ分かりやすいルール。しかも独創的。 -難しい操作を要求される場面は無いため、誰でもすぐに楽しめる。 -「もじくん」を初めとする愛らしいキャラクター達も好評だった。また、作品によっては『[[太鼓の達人]]』の和田どん&和田かつがゲストで出演している。 -クオリティの高い楽曲群。中でも「ふたりのもじぴったん」「わーずわーずの魔法」「じゅもんをあげるよ」など歌詞入りの曲に特に印象的なものが多い。 -「言葉を考える」だけでは終わらない多彩なパズル要素。~ 文字をおくことでマスが移動したり回転したりといったギミックや、バリエーション豊かで特徴的な「お題」がステージ毎のコンセプトを生み出し、(言葉さえ知っていればどうにでもなる、という)思考のマンネリ化を見事に解消してくれる。~ 一見しただけでは「こんなんできるか!」と叫んでしまいそうないやらしいステージも沢山あるが、言葉を知り、ステージを知り、作者の意図を知り、試行錯誤を繰り返して、それら全てが「ぴったん」とハマッた時の快感は一度味わうとやめられない魅力を持っている。 --例:お題「たけやぶやけた」を6個作りなさい。~ ステージ上に7マス以上のスペースは6つしかなく、しかも一文字入れるごとにマスの一部が半回転してしまうという鬼仕様。しかしそのお題が回文である事と回転軸の位置に注目すると…。 **問題点 -同じ言葉を繰り返し作成する事に制限はないため、対戦では「相手の作った言葉と全く同じ言葉でマスを奪う」という荒業が成立してしまう。特にコンシューマ版では交互に文字を入れていく「かわりばんこ」と言うルールが追加されており、このルール上で対戦する際は努めて自重しないと不毛な争いになる可能性が高い。 --例えば左から''「し」''「き」「り」と言う文字が並んでいたとする(「し」はジャンボマス。一辺が複数のマスと接続できる)。片方が左に「か」を入れて「貸切」と作った後、もう片方がすかさずまた''「し」''の左に「か」を入れて「貸切」を完成。それを見てまた片方が…と、言った具合。勿論マスや手持ちの文字に制限がある以上エンドレスにはならないが、「言葉を考えるパズル」というコンセプトなのに先に考えた方が損をすると言うのは気分がいいものではないだろう。 **総評  シンプルイズベストを地で行く分かりやすいルールに加え、どこかNHK教育テレビを思い出させるような雰囲気などゲーム以外の部分も作りこまれていたため、老若男女問わず楽しめる良ゲーとして大ヒット。さまざまな機種に移植される息の長い作品となった。 **余談 -“文字を並べて言葉を作る”というコンセプトを持つパズルゲームに、1995年にユタカから発売されたSFC用ソフト『ロゴス・パニック ごあいさつ』がある。5×5マスのフィールド内に文字のパネルを投げ込み、ゲーム中に登場するキャラ(全て会社員という設定)がそれぞれ持つ固有のキーワードを完成させていくというもの。本作とはルールが異なるが、対人戦がかなり白熱するので興味があれば触れてみるのもよいだろう。 -2010年に同作の生みの親がバンダイナムコゲームスを退社。多方面への展開によりシリーズの売り上げが低下したことに原因の一端があるとのことだが…。
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