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*Sa・Ga2 秘宝伝説 【さ・がつー ひほうでんせつ】 |ジャンル|RPG|&amazon(B000069SX3)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |発売・開発元|スクウェア|~| |発売日|1990年12月14日|~| |定価|4800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[サガシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/281.html]]''| **概要 -ゲームボーイ初のRPGソフト『[[魔界塔士Sa・Ga]]』に続く、サガシリーズの第2弾。 --前作と同じスタッフ(河津秋敏氏らのチーム)が開発を行っている。 --容量は前作の2倍である2メガビットと、当時のGBソフトとしては破格のものであった。 -続編ではあるが、他のサガシリーズ同様、基本的には前作とはストーリー上にも設定上にも繋がりはないため、単体でも全く問題なく楽しめる。 **特徴 -基本的なシステムは前作に準じているが、人間とエスパーの成長システムは変化している。 --『[[ファイナルファンタジーII]]』の熟練度システムに近いもので、戦闘中に使用したアイテムの系統によって能力がアップする。概ね力系武器を使えば力が、素早さ系武器を使えば素早さが上がるようになっている。 -新種族として、「メカ」が追加された。 --メカは魔力は0と固定されている一方で装備品で他の能力値が変動するシステムとなっており、また装備品の使用回数が半分になる代わりに宿屋で休むと回数が回復する、という新機軸が搭載されている。 -BGMは豊富で、評価も高い。前作同様サウンドテストもある。 --タイトル画面でのサウンドテストのほかに、本作には「ジュークボックス」が登場。街中で好きなBGMが聞けるようになった。加えて本作にはジュークボックスを用いた必須イベントも・・・。 --本作からイトケンこと伊藤賢治氏が初参加。前作から引き続き植松伸夫氏も参加しているため、後にスクウェアを代表する作曲家2人が共作した初のゲームとなった。 -パーティに一時的に加わるNPCも登場。また、移動中に話すと情報をくれる。 -このゲームのサブタイトルである「秘宝」は単なるキーアイテムではなく、身につけて能力をドーピングさせたり強力なアイテムを使用したりといったことができる。 --秘宝の内容も、力や素早さを上げる物や使用回数無限の強力な武器や盾など様々。同時に装備可能なのは1種類だけゆえ、何を誰に装備させるかという戦略も生まれた。 -前作は4種類(+α)の世界を旅する内容だったが、本作は9種類(+α)の世界となっている。 --世界のバリエーションも富んでおり、普通の世界のほか、ジャングル・江戸時代・人間の体内・天界などが登場。 -サガシリーズの例に漏れず本作もバグが多い。とはいえゴミ箱を使った能力ドーピングや、ドラゴン窃盗などのバグ技など、多種多様なバグ技のおかげで「プレイする度に新たな発見があるゲーム」という声もあった。 --前作の「有用、遊べるバグの多さ」は引き継いでいた(なおモンスターの「カウンター」を外して売って回復orセーブするとバグる、など一部笑えないバグもあり)。 -難易度はプレイスタイル次第で変わってくる。適当に進めるだけでは中盤以降のボス戦で詰まる可能性があるし、コツを掴めば楽に進行できたりする。 -ストーリーのテーマは「親子」。暖かな雰囲気で、ストーリーのノリもコロコロやボンボンなど幼年誌のバトル漫画にかなり近い直球の熱さがある。 --サガシリーズでここまで素直な作風は、極めて異色といえるだろう。 **印象あるキャラクターの名セリフ -世界観とマッチした印象的なセリフは今作も多数見られる。 --初心者には心強い一言「やはり わたしも いっしょにいこう!」 --外面的な美しさこそが全てと考える中盤のボスの非道に対して''「いまのあんたが いちばん みにくいぜ!」''は有名。 --BGMの切り替わりも相まって強烈な印象を残す「きたぞ きたぞ!」もファンは思わずニヤリ。 #region(以下本作の根幹に関するネタバレ) -(説明書より)世界は、古き神々によって創られ、神々の遺産は、''77個''の秘宝として残されている。そして、その全ての秘宝を1つに合わせると「女神の像」になり、計り知れない力が蘇えるという。その強大な力を利用して自らを新しい神と名乗るものが現れ始め、世界は大きく動き出す…。 --秘宝が77個というのは、実は主人公の父親が属する組織「ガーディアン」によって流された偽情報。集めた秘宝を全て神・アポロンに奪われたあと、父親によって秘宝は''78個''あるという真実が明らかになる。 --終盤、77個の秘宝を発動させて強大な力を身につけたアポロンとの戦闘になるが、凶悪な強さの一方で不完全な発動で危険な状態となり、最終的に崩壊・自爆する。 ---説明書の内容が真実とは限らない、まさに神をも騙すサプライズ。ついでに宣伝広告にも「77個の秘宝を探しに行こう!」((本作の宣伝広告は「1番人気はSa・Ga2!」「2メガになってすごくきれい!」など1から10の数字が書き出しになっている))とあり、プレイヤーも完全に製作スタッフの掌で転がされるまさかの展開は、当時のプレイヤーを驚かせた。 --アポロンの断末魔「く・・そ・・・・ はかったな ・・・・たいさー」も名言の一つ。プレイヤーも完全に謀られました。 --なお、最終ダンジョンでは、78個の秘宝が合わさった「めがみ」という全ステータスが99の最強キャラが仲間になる。…が、持っている装備品にステータス依存で判定を行うものが少ない上、新たにアイテムを装備することもできないため、実際はせっかくの高ステータスも宝の持ち腐れに。 ---展開の関係上、最終戦では離脱してしまうのが残念。 ---まあ、主人公たち4人が力を合わせて戦う強さのボスを単独で粉砕するので、設定どおりの強さを持っていることを示していると考えれば…。 #endregion **問題点・不具合 -電源入力直後、必ずザコとエンカウントする仕様になっている。 --エンカウントなどの乱数開始位置がハードに依存しているので初代GB以外ではこの現象は起こらない。 --電源投入→リセット を繰り返すと4回目のエンカウントで必ず出現率が低いグループの敵が選ばれる(4回目なのは初代GBのみ)など利用価値もある。 -「珊瑚の剣」という武器は、前作同様水棲生物の敵に効果がある…という触れ込みだが、プログラムミスにより虫型の敵に有効な武器となってしまっている。[[殺虫剣>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/216.html]]? -本作では素早さを育てないと後半の戦闘が厳しくなるのに、力系武器を振り回して力ばかり育ってしまったプレイヤーが続出。結果終盤に泣きを見た子供たちが続出。 --一部の武器を除くほとんどの武器の命中率および逃走率は素早さに依存(正確には敵の素早さと味方の素早さの差に依存)する。このためすばやさが初期値のままだと、中盤から目に見えて雑魚敵に攻撃が当たらなくなり、逃げることもままならなくなる。 --しかも一度に登場する敵数が多いため、素早さが低いままだと終盤の戦闘は「こちらが動く前に敵の総攻撃を受けて何も出来ず全滅&逃走もほぼ100%失敗」となり、出現直後にリセットするしかなくなる。 ---さらに後半になると、素早さで攻撃力も増える強力武器が登場するため、ますます依存度が上昇。素早さ上昇には一部の素早さ依存装備使用が必要だが、豊富すぎる本作の登場武具の中では盲点になりがちだった。 -セーブはどこでもできるのだが、それ故にセーブ場所によっては詰む危険性もある。特にラスボス撃破後もセーブできるため、うっかりセーブしてしまうとそのデータではエンディングを見る以外何もできなくなる。 -終盤、展開の都合からフィールド画面が常に揺らいでいる状態になってしまい、GB実機でプレイすると目が疲れる。 -移動時のキャラのグラフィックを自由に切り替えることはできない。 --パーティの先頭のキャラがそのままマップ移動時のキャラとして表示されるのだが、「先頭のキャラほど敵から狙われやすい」という仕様があるので、好きなキャラを気兼ねなく先頭に配置できるわけではない。 --攻略を重視するなら、打たれ強いキャラほど先頭に配置することになる。そのため、全員エスパープレイでもない限り、打たれ弱いエスパーを先頭にすることは少なく、歩行グラフィックのキャラはその他の種族で固定されがち。 --ただし、ちょっとした裏技として、盾を使うと防御が成長することがある、というものがある((HP、力、素早さ、魔力の成長は取扱説明書にも解説されているが、防御だけは自然成長が伏せられており、ちょっとした隠し要素になっていた。))。そして、エスパーはそこそこの確率で成長するが、人間はきわめて低い(逆に力は、エスパーの成長率がきわめて低い)。そのため、この特性に気づいたプレイヤーにとっては、エスパーに盾を使わせて先頭に立たせるプレイもあり得た。 -味方側が使用した際の石化攻撃が強力。 --命中率の計算式の関係で、メカの敵など魔力0に設定されている敵には100%効く上、一部のボスにも効いてしまう。前作の「ラスボスにチェーンソーが効く」のメタネタのような仕様になっている。 ---但し効かない敵も多く、成功率も多少魔力に依存しているため、これだけやってれば・・・という訳ではないことも付記しておく。 **その他 -ゲーム内で登場する『いじわるなダンジョン』には、その名前と発生するイベント、そしてダンジョンに登場する天使のセリフから、プレイヤーに強烈なインパクトを残した。 --後に台詞やダンジョンの仕様はユーザーの間でネタにされるようになった。何が「いじわる」なのかは実際に遊んで確かめてほしい。 -ラストダンジョンにおいて、超低確率で「はにわ」というモンスターが出てくることがある。このモンスター、名前や容姿はかわいいがとんでもなく強く、ラスボスよりも遥かに厄介である。 --頑張って倒すとレアなアイテムを落とすなど、やり込み向けの隠しボスのような存在となっている。 ---ちなみに本作は「ラスボスよりも強いオメガ・神竜」がいることで有名な『[[ファイナルファンタジーV]]』よりも、発売が2年早い。 -『SaGa2 秘宝伝説 基本データー編』には、BGM集のCD(ED未収録)が付いたバーションが存在する。 -同社作品『[[ライブ・ア・ライブ]]』SF編のおまけゲーム「キャプテン・スクウェア」にて、本作ラスボス最終形態唯一の攻撃と同名の超強力な攻撃を放つ敵が登場する。また、幕末編には本作からの装備「悪のそろばん」が同じく悪徳商人が落とすレアアイテムとして登場している。 -2009年、『[[サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY]]』として、ニンテンドーDSにて3Dリメイクされた。こちらはオリジナルのプレイ感覚を重視したリメイクであり、おおむね好評。
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