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*キャプテン翼II スーパーストライカー 【きゃぷてんつばさつー すーぱーすとらいかー】 |ジャンル|スポーツ・シミュレーション|&amazon(B000068HC3)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|テクモ|~| |発売日|1990年7月20日|~| |定価|6,900円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[キャプテン翼ゲームリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1236.html]]''| **概要 斬新なシステムで高い評価を得た『[[キャプテン翼]]』の続編。~ テクモシアターシリーズ第1弾としても登場。演出面が格段に強化されている。 **特長 -前作『キャプテン翼』のシステムの正統進化 --チームデータ関連の操作(前作ではチームデータの閲覧はスタートボタンを押して確認)がコマンド形式に統一された。 --フォーメーション、ディフェンスタイプの変更が追加、またスタメン間での選手の変更も行えるようになりサンパウロ編や南葛高校編でもポジションチェンジを行えるようになった。 --前作の欠点はほぼ改善され、敵味方の位置と流れがリアルタイムに、かつ一目で分かるようになった。 --パスもキャラ指定式から位置指定式になり、自由な場所にパスを出せるようになった。 --敵がボールを持っているときも味方キャラを一人だけだが自由に動かす事が出来るようになり(他キャラはオート。又、ABボタンで操作キャラの切り替えも可能)、ボールを保持してる敵に突入したり固有強キャラを徹底マークしたりする事で相手の攻撃に備えることが出来るようになった。 ---これらのシステムは目立った欠点もなく、SFC時代に入ってからもほとんど変わることなく採用された。 ---ただ、センタリングの高低が選べない(後述)等問題点も多く、完成されたシステムとは言いがたい。 -試合演出、ビジュアルシーンの強化 --ビジュアルパートでは登場キャラクターたちがドラマチックに会話する。ファミコンとしては最高峰の演出力。 --時には試合中にもビジュアルシーンが挿入され、展開を盛り上げる。 --大きなキャラがダイナミックに動く演出は健在。前作よりスピーディに、よりダイナミックに、かつ違和感なく動くように。 ---特にスピード感の上昇は凄まじく、前作を上回るどころかシリーズ中でもトップクラスの迫力である。 --「反則」やそれに伴うフリーキック、コーナーキック、空中での競り合いなどの新要素も盛り込まれ、試合のテンションはさらに高まった。 --前作に比べ、敵をふっ飛ばす(ふっ飛ばされる)描写が多くなった。シュートにもよるが、ディフェンダー数人とキーパーをまとめてふっ飛ばし、ゴールネットを突き破ってゴールすることも。 ---特に味方キーパーが敵の必殺シュートにふっ飛ばされる光景は、もはや本作を語る上で外せないお約束となっている。「○○くん、ふっとばされた!」という有名なセリフは、本作で頻出する。((たいていの場合はもりさきが該当する。)) --条件を満たして隠し合体技「ドライブタイガー」((理由問わず必殺シュートが3回外れると8分の1の確率で使用可能になる、翼の隠し必殺シュート(日向からは発動できない)。))が使用可能になると翼のカットインとセリフ((俺は諦めないぞ!!ゴールを奪えないキーパーなんて、この世にいるはずが無いんだーーーー!!))が入り、ドライブタイガーの使用可能が即座に分かるようになった。 ---前作では翼にボールを渡してシュート一覧を開くまで確認不可能だった。 -秀逸なオリジナルストーリー --本作はゲームオリジナルストーリーとなっているのだが、この''ストーリーの評価が極めて高く、「これこそがキャプテン翼の正史だ」という声まである。'' --スーパーストライカー ---本作のテーマであり、該当キャラは後述のコインブラとイベントで語られるジャイロである。ロベルトによると、翼もスーパーストライカーに限りなく近い存在らしい。 ---このジャイロが自分の弱点を克服するべく編み出した必殺シュート「サイクロン」を完成させる展開も熱い。 ---ちなみにジャイロとはペレ以前に活躍した選手で未公認記録を含めて1000ゴールもの得点を挙げたストライカーである。ただしヘディングが苦手でその弱点を克服するためにサイクロンを編み出したという設定。ちなみにテクモ版最終作Vで彼の最期について語られる。彼の後継者はついに現れず、体がボロボロになるまでフィールドに留まり続けたらしい。 --当時の原作でも描かれていなかった「翼vs全日本」や、必殺シュート開眼といった熱い展開がてんこ盛り。 --翼のいない南葛高校がかつての仲間たち強豪相手にしのぎを削る国内全国大会編も完備。ちなみに所属高校は原作準拠((Jr.ユース編エピローグに進学先として描かれている。))であり、立浪高校には早田だけでなく''中西もいる''所までしっかり再現。 --オリジナルキャラも人気が高い。ドライブシュートが通用しないGK「メオン」、リオカップから登場してライバルとして立ちふさがり、ブラジルユースに所属し、エースクラスの「カルロス」((カルロスは劇場版で先に登場しており、後に原作にも登場するため厳密にはオリジナルキャラではないのだが、本シリーズでは性格などが大分異なっており呼ばれ方も「サンターナ」ではなく「カルロス」になっているなどほぼ別人として描かれている。))。最後の最後に登場し、圧倒的な能力で多くのプレイヤーを苦しめた「コインブラ」((フルネームはアルツール・アンチネス・コインブラ、元ネタはジーコ氏の本名である。))。キーパーマシンの異名を持ち、プレイヤーに強烈なインパクトを与えたブラジルのGK「ゲルティス」。固有グラフィックもセリフも必殺シュートも無いにも関わらず万能な能力を誇り、味方(サンパウロFC)の時はこの上なく頼もしく、敵に回った時は非常に手強い相手となるアルゼンチンの「バビントン」は今もなお愛されている。 ---ワールドユース決勝はまさにオールスターvsオールスター((リオカップで戦ってきたキャラクターが一部を除いて総登場するので敵がすべて名前ありの選手で埋まる。敵が全員名前で呼ばれるのはここを除けば翼vs全日本のみ。))。否が応でも盛り上がる。 ---選手ではないがサッカー協会の片桐の妹の陽子さんも今作が初登場。ストーリー各所で様々な行動でストーリーに彩りを与えてくれる。なお''彼女のビンタは壁を破壊する程でテクモ版Vのラスボス「アルシオン」に匹敵する戦闘能力の持ち主''でもある。 ---原作の続編はこのシリーズと似ている要素もあり、特に「ワールドユース編」で登場したナトゥレーザやサリナスは、立ち位置や登場演出など、ほとんど本作のコインブラやゲルティスと同一である。ただ、あまりにも似ている((特にサリナスなどは、ゲルティスと容姿までそっくりである。))ためか、「これならコインブラやゲルティスを出して欲しかった」という批判も多い。批判の是非はともかく、ファンからコインブラとゲルティスが愛されているのがわかる。 ---これは版権の問題が関わるので、そんなにホイホイ簡単に出せる物ではないのだろうが。 --一方でJr.ユース編で戦ったかつての強敵たちも再登場し、全日本の前に立ちふさがる。ディアスやシュナイダーはステータス上昇の能力を持ち、ピエールとナポレオンは新合体技『スライダーキャノン』を新たに習得するなどパワーアップしており、勝つのは容易ではない。 ---原作(無印版)の最後に翼はブラジルに渡るのだが、本作はその3年後を舞台としている。後に原作で続編が描かれたので、現在はパラレルワールド的な扱いになっている。この原作の続編は批判が多く、上のような意見が出る一因となっている。 -秀逸なBGM --メタルユーキ謹製の、勢いのあるBGM。前作ではパッとしなかった一部のBGMもアレンジされて良曲となっており、聞くだけでテンションが上がる。 -ちょっとしたバカゲーテイスト --原作もジャンプマンガならではの「そんなバカな」という世界観だったが、その後を描いたゲームオリジナルシナリオの本作は、さらにありえない技が多く登場する。 ---分身ドリブル、分身セーブ、消えるフェイント、消えるシュートのマッハシュート((ただし、これは実際に存在するシュートでもある。))と何でもありの世界になっている。 ---ローリングセーブという高速で体が回っていてかえって取りづらいのでは?というおバカな技がある。もっともキーパーの必殺セービングは全シリーズ突っ込みどころありすぎな技が多い。たとえばラストのブラジルのキーパー、ゲルティスの必殺セービング「ダークイリュージョン」は''宇宙空間を移動してボールをキャッチする''という、もう何がなんだか解らんがすごいセービングである。 ---かと思えば、バナナシュートみたいな普通のシュートが必殺シュートだったりもする。 ---本作から登場し、後のシリーズにもずっと継承される「岬のジャンピングボレー」はプレイヤーに「何が違うのか?」とツッコまれていた((必殺技でない普通のボレーシュートも、ジャンプしてボレーシュートという動作はキッチリと行っているため。))。同じ理由で三杉の「ハイパーオーバーヘッド」も何がハイパーなのかよく分からない。 ---ランピオンの「ロケットヘッド」、ディウセウの「キャノンヘッド」など、''何故か必殺ヘディングがやけに強力''。特に対アルゼンチン戦におけるサトルステギの「ダイナマイトヘッド」は異常な威力を誇り、競り合いやブロックにきたDF陣やGKを全て吹っ飛ばした上でゴールネットを突き破る程。 --ワンツーパスは''近くに味方がいないとできない''リアルな設定だったが、コンビプレイ系、ツインシュート系、スカイラブ系は''相方が近くにいなくても、どんなに遠く離れていてもできる''というトンデモ仕様だった。 ---秋田商高戦、全日本戦、フランス戦で多くのプレイヤーはこの理不尽な仕様に苦しんだ。コンビプレイ技で守りを突破された上にゴール前だとそのまま浮き球パスになって合体必殺技を放ってくるからである。 ---余談ではあるがボールを持った敵を立花兄弟二人で囲んだ際には''二人立て続けにスカイラブディフェンスを放つ''ことも可能である。 --コーナーキックの際に直接シュートをうつ事も可能だが、条件を満たした翼をキッカーに選ぶと''コーナーキックであるにもかかわらず日向と共にドライブタイガーを放つ''事ができる。当たり前だが実際のサッカーのルールでは反則である。 --''メキシコ''ユースチームに所属している「エスパーニャ」という、''スペイン''を意味する名前の選手。 --細かい話だが必殺シュートを放つ際にアナウンサー(チャーリー高橋)は基本的に設定された必殺技名をそのまま読み上げる為、次藤が「さの(佐野)とのコンビプレイ」を放つと「じとうくんの さのとのコンビプレイ!」と''佐野だけ呼び捨てにされる''。ついでに言えば次藤が蹴る段階ですでに「佐野とのコンビプレイ」だと言われてしまっている。 **難点 やはりシステム面では完成されたとはいえない。致命的というわけではないがやはりどうしても気になってしまう部分はある。 -負け越し前提のゲームバランスは相変わらず --ただし、今作は後述の反則の活用とスルー等のシステム追加によりレベルが低くてもある程度はカバーできる。 -味方陣営の自由度が低い --今作ではサンパウロFC、南葛高校、全日本がプレイ可能。 --サンパウロFC、南葛高校は''控えメンバーがいない''ためスタメンは完全固定、ポジションとフォーメーションをいじるくらいしかできない。 --全日本は最初からフルメンバーで固定されているためにポジションや戦い方を確立できると、あとはレベル上げのゴリ押しで勝ててしまう。(時代を考慮すると仕方がないとは言え)選手間の能力差を埋める手段もないため、やりこみでもない限り控え陣(三杉と必殺セーブ目当てで若島津以外)はほぼ出番なし。 ---敵チームの能力もレギュラーメンバーたちの能力に対して調整されているため、控え陣では全日本編最初の相手「シリア」にすら勝つのが難しい。原作での控えメンバーの描写を見る限り、間違った扱いとは言えないが。 ---ただし今作はレギュラーの制限がないため、やろうと思えば特定の選手をFWにして攻撃させたり、控えメンバーのみでWYを勝ち抜くことも(かなり困難だが)可能。 -若林の弱体化の始まり --前作で見せた圧倒的な強さは無く、敵チームの必殺シュートの前ではあっさりゴールを割られる事も多々ある。 ---更に追い討ちをかけるように、試合活躍経験値の低さもあってレギュラー中一番レベルが低いなんてこともザラである。 ---ただし、能力と成長は良く正ゴールキーパーの座は揺らぐことは無い。前作での強さはラストの西ドイツ戦のみの参戦だったためで、全日本編で始めから使用可能な今作では調整が加えられた可能性がある。実際、殆どのシュートを止められる様では緊張感に欠けるだろうし……。 --次回作以降は更に弱体化が進み、外伝扱いの『VS』(GB版)では''対抗戦で石崎の「顔面ボレー」で失点し、明和戦で日向の「ただのシュート」すら止められないこともあるほどの弱さ''と''若島津の異状ともいえる強化と必殺セービング多数追加''で、『III』でも''若島津の能力が若林と大差が無く必殺セービング所持''の為、面目はおろか正ゴールキーパーの座すら危うくなっていく……。 -試合経験値にバグがある --''フラメンゴ戦、東邦学園戦、日本戦では経験値が一切入らない。''負けた場合1試合前に戻るためにはまる事は無いが経験値稼ぎが若干面倒。 --''フランス戦以降の試合活躍経験値が異常に低くなる。''これは試合活躍経験値がオーバーフローを起こしてしまうためで、勝った時負け越した時の経験値はそのまま。 ---''試合活躍経験値''は翼、岬、日向(得点、ゲームメイクをするキャラ)と他のキャラとのレベル差が開く事から見てもかなり大きいが、バグのため決勝トーナメントはレベル上げがしづらくなっている。 ---効率よく稼ぐ場合イングランド戦⇔ソビエト戦(わざと負ける)を何周も行って経験値を稼ぐほうが良い(ブラジル戦(負け越し時)の3倍は軽く入る為)。 -センタリング時に高低が選択できない --『V』ではセンタリング時に''「たかいパス」「ひくいパス」''が選べるが、''本作ではまだできない。''そのため、サンパウロ編でドライブオーバーヘッドを打ちたいのに低いパス、南葛高校編で隼ボレーが打ちたいのに高いパスがくるといった事態がおこる。 ---その点、南葛高校編の岬は高いパスはオーバーヘッド、低いパスはジャンピングボレーと浮き玉に対して万能であり、こういったキャラが活躍しやすい。 -反則が多い --こちらが能力的に勝っていて、敵をドリブルで悠々と抜こうとしても、反則で止められることが多い。特に必殺シュートを反則で止められると、必殺シュートが打てないままガッツを消費してしまうのが痛い。逆に味方が反則をすることも多く、このゲームには退場が無いので、強力な敵は反則狙いでムリヤリ止めるのがセオリーになってしまっている。 ---これを悪用してペナルティエリア内でドリブルを繰り返し反則でペナルティキックの権利を獲得する、敵選手を反則で止めて時間を稼ぐ(反則時に3分経過する)ことも可能。 ---なお反則はブロックやタックルで発生しやすいようだ。''「サッカーは格闘技のはずだぜ!」'' -オフサイドが無い --この仕様は前作にも該当するが、今作はパスの自由度が大幅に増した為オフサイドルールが存在しない事がより目立つ事となった。 ---特に一旦ポジションを自由に変えられるフリーキック時には数人を相手ゴール手前に配置し、相手のコーナーキックをクリアー後に超ロングパスをして一気に有利になるという展開になる事もある。((もっとも相手チームはガッツが無限大で必殺技を使い放題という事を考えれば、コレぐらいは許されるという意見もある。)) -鳥カゴ((得点を上げたら延々パス回しをして攻めない行為。原作にも登場。))や時間稼ぎができてしまう。 --今作はパスの自由度が大幅に増した為、先述のオフサイドが無い事を利用すれば、自軍がリードしてボールをカットした時点で勝利が確定してしまう。他にもフリーキック時に数人を味方ゴール手前に配置し、コーナーキックから超バックパスをして一気に大量の時間を稼ぐといった行動もできる。 --実際の試合なら審判から警告を受けたり、観客からの大ブーイングは必至だが、このゲームにはそんなものはない。''「お前らトリカゴ好きか?」'' --もっともゲーム後半になると敵が非常に強くなるため、リードして相手からボールを奪う事や敵をかいくぐってパスを回すのも難しくなっていくのだが。 ---一例として挙げられるのは西ドイツ戦。こちらがリードすると同時にイベントが発動、シュナイダーが怒ってパワーアップしてくるため、ボールを渡してしまうと失点の可能性が非常に高くなる(リードした時のシュナイダーのシュートはペナルティエリア外はもちろんセンターサークル付近からでも決まる)。西ドイツのキーパーはミューラーということもあり、まともに点の取り合いをしたらガッツがもたない。こういった試合では、勝つためのテクニックとして使わざるを得ない面も…。 -キーパーとの接触プレイとスルーの強さ --接触プレイ時にキーパーは必殺セービングが使えない。そのためドリブルで意外と楽に突破でき、得点を上げられる((厳密にはキーパーを突破した後にシュート(ガッツ消費なし)を打ち込む))。 ---必殺ドリブルがあると更に成功率が上がり、下手な必殺シュートよりも得点率やコストパフォーマンスが良くなる。 --スルー((ボールを取りにいく振りをしてそのまま流すテクニック。原作でも使用している。))は一見地味な技だが今作は成功率が異常に高く、これの使いようで難易度が変わってくる。特にキーパーとの接触時に有効。 ---ドリブル突破、スルー共に旨くキーパーが飛び出してボールをこぼれ球にすれば''ゴールが空っぽになる''ので味方がボールを拾ってシュートを打ち込めば簡単に得点が奪える。スルーの場合は飛び出さなくてもバランスを崩すのでやはり得点のチャンスになる。 ---しかし、ゴールが空っぽになったとしても''ゴールポスト、敵のカバークリア''があり、必ずしもゴールが決まるとは限らない。ゴールポストはそのあまりの阻止率からSGGP(スーパーグレートゴールポスト)と呼ばれていた。 ---余談だが4でストラットがレナートに言った「ポストのほうがまだマシだぜ!」というセリフはテクモキャプ翼のシステムを如実に表しており、間違った事は言っていない。 -脇役である監督達の言動や采配が、突っ込みを入れたくなるほど理解不能。以下に軽くあげてみると… -ロベルトのブラジルチームでの采配 --台詞や行動内容が''ブラジルチームを翼の成長の為の踏み台''にしているとしか思えない。 ---大会中に翼にメッセージ(ただしかなり曖昧な物)を伝えたり、前述のスーパーストライカー・コインブラを試合後半に登場させる。これらのイベント自体は演出もあいまって名イベントといっても良いのだが、メッセージを送るのは明らかに利敵行為であるし、コインブラは存在を伏せられていたらしく、チーム内で彼を知っているのは''リオカップで面識があったカルロスただ一人のみ。((しかもリオカップ中に会話しただけでカルロスはサッカー選手だと解るような描写はない。))''どう考えてもチームメイトと連携が取れないだろ……((実際、殆どパスを出さずドリブルで切り込み、マッハシュートを打つだけ。))。 ---本気で勝つつもりなら少なくとも事前に試合で出すか練習に参加させる等してチームとの連携をはかろうとするはず。次回作以降((今作でも決勝戦で延長でも決着がつかなかった際の再試合にはフル出場してくる。))でも問題なくフルタイム出場していることから決して不可能ではないと思うが……。 ---ユース編ではサングラスをかけ「ブラジルチーム監督」としての態度・雰囲気も一応は漂わせていたのだが、全日本が勝利すると試合終了''直後''であるにもかかわらず翼の元にやってきて祝いの言葉をかけたり教えを説いたりする。サングラスも外してすっかり「師」としてのロベルトに戻っており、変わり身が速すぎると言わざるを得ない。自分のチームの選手を放ったらかしで敵チームの教え子の元へ向かう監督を見てブラジルチームの選手達はどう思うのだろうか…。 -全日本ユースの監督である見上 --ポーランドには倍速ドリブルのFW「マッハー」や前述のローリングセーブを使うGK「ジャイッチ」が、ソビエトには分身セービングを使うGK「ラシン」がいて当然要注意選手なのだが、肝心のミーティングにおいて全く触れられていない。原作の設定で''見上は元GK''のはずなのに相手チームのGKに関心が薄いのは如何なものか。 --イタリア戦では「GK・ヘルナンデスは全日本打倒に闘志を燃やしている。ゴールを奪うのは難しいが頑張ってくれ。」と''全くアドバイスになってない''事を宣う。欲しい情報は、''「どうしたらゴールを奪えるのか」''なのだが。~ しかもイタリアユースチームには前述のランピオンが加わって攻撃力を得たのだが''これも全く触れられていない''。 --準決勝の西ドイツ戦、決勝のブラジル戦に至ってはそれぞれ若林、翼が代わりに話すという体たらく。これは原作(JY編)の西ドイツ戦とほぼ同じ展開である…''監督仕事しろ。''((最もこの作品は選手主体で進んでいく為に、まともな采配をしている監督は少ない。ヘタレた若林を叱咤して立ち直らせた見上さんはまだマシなほうである。)) -扱いの悪いウルグアイチームとビクトリーノ --一応オリジナルキャラが追加されて戦力は増しているのだが対戦するチームがジャパンカップのサンパウロFCのみである。イベント等も皆無、しかもストーリー展開上サンパウロに敗北するために''クラブチームにも勝てないナショナルチーム''と言うレッテルが貼られる。 --そして今作のメインシナリオとなるワールドユースでは予選で西ドイツに敗北する。''そのイベントはシュナイダーがファイヤーショットを放って得点するシーンのみの描写''でビクトリーノ自身は一切関与しない。原作でフランスと戦って敗北したイングランドは予選で日本と戦うので明らかに扱いが悪すぎる。 **総評 前作から大幅に強化された演出と秀逸なストーリー展開から、''シリーズ最高傑作''と讃えられることも多い作品。~ **その他 -スコアメモ(パスワード)も健在。前作の半分の18文字になり、入力しやすくなった。 --「べじいた」や「もてるつばさ」などの定型パスワードも存在。 -サントス戦のミーティング時にザガロの必殺技『ダブルイール』に関して、ロベルトの「ちなみに イールとは ウナギのことだ カバヤキにすると うまいぞ」という論点がずれた台詞はユーザーを爆笑させ本作屈指の迷セリフとなっている。 -時代が大らかだったのか、戦うチームの中に妙に香ばしい国が出てくる。''きたちょうせん''とか''ソビエトれんぽう''など。 -このゲームシステムを元にした「シネマティックサッカー」が同じくテクモから携帯アプリとしてリリースされている。(テクモによる紹介文「某家庭用サッカーゲームで人気を博したシステムを採用」の”某家庭用サッカーゲーム”とはまさしく本作のことである。)
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