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*ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ 【にんてんどうおーるすたー だいらんとうすまっしゅぶらざーず】 |ジャンル|対戦アクションゲーム|&amazon(B00005QHNZ)| |対応機種|ニンテンドウ64|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|ハル研究所|~| |発売日|1999年1月21日|~| |定価|5,800円(税抜)|~| |配信|バーチャルコンソール&br()2009年1月20日/1,200Wiiポイント|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[大乱闘スマッシュブラザーズシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/958.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ニンテンドウ64で発売された世紀の奇作。歴代任天堂キャラクターが一堂に会し((ただし世界観的に無理がある為、ゲームに登場した本人達ではなくキャラクターの人形が夢の中で戦うという設定である。この設定は続編「DX」「X」では「フィギュア」という形で継承されている))、それぞれの作品を模した様々なステージで大乱闘する対戦アクションゲーム。~ 当初はマリオやカービィが殴り合うという異様な内容から任天堂社内でも不評で、あまり売れないだろうと思われていた。~ しかし、口コミによって徐々に人気を博していき大ヒット、今では任天堂の看板シリーズの一つにまで上り詰めた。 ---- **プレイヤーキャラ -使用可能なキャラクターは隠しキャラクターも含め12名。最初から使用可能なキャラクターは以下の8名。 --マリオ([[スーパーマリオブラザーズ]]) ---スタンダードなキャラ。長所らしい長所もないが、短所らしい短所もない。強いて言うなら技の出が早いがリーチがやや短く、終了後の隙が大きいところ。 --ドンキーコング([[スーパードンキーコング]]) ---見ての通りのパワーキャラ。全キャラ中最大で乱戦で的になりやすいが重いので飛びにくく、相手を背負う「リフティング」、横への復帰が最高だが縦への復帰が最低、最強のタメ技「ジャイアントパンチ」とあり、一長一短の究極系。 --リンク([[ゼルダの伝説 時のオカリナ]]) ---重量級キャラ。「[[下突き>リンクの冒険]]」「回転斬り」をはじめとした剣による強力な攻撃、「フックショット」による長いリーチの投げ、「ブーメラン」「爆弾」の飛び道具と強い技が揃っているが、重装備のためか復帰力や機動性は悪く、全体的に隙が大きい。 --サムス([[スーパーメトロイド]]) ---長距離戦向けのキャラ。横はタメ技の「チャージショット」と投げの「グラップリングビーム」、対空は「スクリューアタック」、下にも「ボム」と揃っている。見た目の割に機動性も悪くないが、ふわふわとした挙動や緊急回避の遅さなどで、近距離戦は微妙なところ。 --ヨッシー([[ヨッシーストーリー>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/149.html]]) ---他のキャラとは色々違うキャラ。復帰技の代わりに非常に飛び、ある程度の攻撃を無視する空中ジャンプや、相手を少し拘束し、あわよくばそのままリングアウトの「たまご産み」などを持つ。地上での動きは鈍く、空中ジャンプが妨害されるとリングアウト確定。 --カービィ([[星のカービィ]]) ---初心者向けのキャラ。技の出が早い上に潰されにくく、複数回ジャンプが可能な「ホバリング」と「ファイナルカッター」による復帰力は最高クラス。投げ以外にはほぼ無敵な「ストーン」や、飲み込んだ相手の技を得る「すいこみ」もある。弱点は体重が軽く、リーチが短いこと。 --フォックス([[スターフォックス64]]) ---スピードキャラ。射程無限の「ブラスター」、飛び道具反射の「リフレクター」そして機敏な動きと多人数戦では有利で、タイマンでもコンボの繋げやすさと上空の吹っ飛ばし力がある。しかし攻撃力は最低クラス。 --ピカチュウ([[ポケットモンスター>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/205.html]]) ---スピードと操作性を兼ね備えたキャラ。「でんげき」「かみなり」による遠距離戦と、「でんこうせっか」による復帰の強さも魅力。しかし技のクセが強く、また吹っ飛ばされやすい。 #region(隠しキャラ4名) -条件を満たすことで、さらに以下の4名のキャラクターを使用できる。 --ルイージ([[スーパーマリオブラザーズ2]]) ---マリオのモデル変えとして参戦。兄弟ながら、マリオとは全く異なる性能のキャラとなっている。原作にちなんでジャンプ力が高いが滑りやすい。根元で放つと超威力だが、普通に放つと情けない威力の「スーパージャンプパンチ」、攻撃判定のあるアピールなど、テクニックキャラないしネタキャラに近い。 --キャプテン・ファルコン([[F-ZERO X]]) ---第二のパワーキャラだが、ダッシュ力はフォックスやピカチュウを置いて最速。隙があるが高威力の「ファルコンパンチ」、対空つかみの「ファルコンダイブ」、判定もリーチも優れる通常技と、高い性能を持つ。復帰力の低さと背の低いキャラへの攻撃の当たりにくさが弱点か。 --ネス([[MOTHER2 ギーグの逆襲]]) ---トリッキーキャラ。ふんわりとした空中ジャンプや、飛び道具吸収の「サイマグネット」、連続ヒット飛び道具の「PKファイヤー」など変わった性能。しかし最も変わっているのは、復帰技が操作技である「PKサンダー」を自分に当てて体当たりすると言うこと。威力は高いが難しい技で、使いこなすためには高い技術が必要。 --プリン([[ポケットモンスター>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/205.html]]) ---カービィのモデル変え+αとしてまさかの参戦。天井のないところでシールドブレイクすると即死、攻撃力もリーチも低く、公式サイトでも長所が実質一つ((「負けても言い訳が聞く」「場を和ませる」「正式ではないルールに持ち込める」と、多人数戦での癒し役として書かれている))と言う弱キャラ((開発側が弱キャラにするつもりで作ったと公言している))だが、何の意味もないと思われる「ねむる」が高い吹っ飛ばし性能を持つ、変則的な動きから攻撃を差し込めるなど、やりこめば強さに転ずる可能性を秘めている。カービィと同様の「ホバリング」や、横へ移動する「はたく」により復帰力も高い。 #endregion ---- **特徴 -キャラクターが多彩な技を使って殴り合うという格闘ゲーム的な内容だが、このゲームでは一般的な「体力制」を採用せず、ステージの足場から弾き飛ばされ、足場に戻れず画面外に落下するとKOとなる。 --攻撃を受けると、ダメージが蓄積されると同時にふっとばされる。また、ダメージが増えるほどふっとびやすくなる。 ---ダメージは%で表され、大まかには当たった技のふっとばし力にダメージ率が乗算されるというもので、ダメージが100%前後になると技本来のふっとばし力が現れてくる。スマッシュ攻撃などは、100%でも画面外にふっとばせるだけの力があるので危険。 --ダメージが蓄積された状態の相手に、タイトルにもなっている「スマッシュ攻撃」(キャラ全員が持つ通常技の一つ)を当てると、相手を一気に画面外までふっとばし、復帰する間もなくKOさせることもできる。 ---逆に出の早い弱攻撃などは、基本的にふっとばす能力は低い。相手を確実に仕留めるには、強力なフィニッシュブローを当てなければならない。 --足場からふっとばされても、ある程度の距離ならば復帰することができる。いくら攻撃されてダメージを受けても、致命的にふっとばされない限り負けないのである。そして逆に言えば、ダメージを受けてない状態でも操作ミスなどでステージから落ちると負けになるということでもある。 ---もちろん、相手が復帰するのを邪魔したり、それをかいくぐって復帰するなどの駆け引きもある。 -操作・位置取り共にアクションゲームのように自由度が高く、格闘ゲームに慣れていないユーザーにも楽しめる作りとなっている。 --操作には格闘ゲームのような複雑な操作を要さず、必殺技は3Dスティックとボタン一つで出せる。 --また、ランダムで手持ち武器や投擲に使えるアイテムが出現する。強力なアイテムであれば一発逆転を狙えるうえ、爆弾系のアイテムが乱戦の真ん中に表れて全員吹っ飛ぶといったアクシデントの発生にも一役買っている。 --ステージによってはキャラクターにダメージを与えてくるなどの影響を持った「やくもの」も存在する。こちらも対戦を盛り上げるスパイスとなりうる。 -最大で4人まで対戦が可能。さらにチームバトルもオーソドックスな2対2だけでなく、1対3や1対1対2といった変則バトルも可能。友人たちとの大乱闘は否が応にも盛り上がるであろう。 -「ターゲットをこわせ!」と「台を乗りついでいけ!」というミニゲームが収録されている。これのタイムアタックがなかなか熱い内容で、特に「ターゲットをこわせ!」はキャラの能力をうまく使いこなせるような緻密なステージ設計がされている。「台を乗りついでいけ!」も、キャラクターの滞空性能や復帰技などを理解し、上手に立ち回らなければクリアできない歯ごたえがある。 ---- **評価点 -独特の駆け引きと爽快感を両立したゲームシステム。 --相手の隙を突き強力な攻撃を当て、相手がいい悲鳴をあげながら画面外へ高速でふっとんでいく様はなかなか爽快。ふっとびに応じて歓声が入る演出なども小気味が良い。 -任天堂の人気タイトルの主人公が集結したキャラクター陣。どのキャラも独自の性能を持ち、動かしていて気持ちがいい。 --唯一の脇役キャラであるプリンもその弱さや独特の操作感、意表を突く必殺技などで主人公陣に負けない人気を博した。 -対戦モード。一緒に遊べるプレイヤーがいれば現在でも十分遊べる面白さ。 --ただのパーティゲームと思うなかれ。ゲーム部分は緻密に作られており完成度は高く、格闘ゲームのようなガチンコ勝負にも十分対応可能。 ---- **問題点 -プレイできるのは一人用モードと対戦モードのみ、使用キャラ数も12名と、ややボリューム不足。 -ゲームバランス調整が大味。家庭用の対戦ゲームの例に漏れず、細かい所を突っついていくと粗い点がいくつも出てくる。 --喰らい後操作不能時間が長すぎる、投げやメテオ技(下方向に敵を吹っ飛ばす)が強すぎる等々、攻撃に関する調整は特に顕著。このため、極まったプレイヤーの手にかかると、''ワンタッチからのコンボで100%近くのダメージを与えてふっとばし''、という一触即発な世紀末コンボゲーと化すこともある。 --もっとも、この点を魅力と主張するユーザーも存在するので、最終的に好みの問題ともいえる。 --対戦モードのルールの一つに、制限時間内に敵を撃墜しスコアを競うタイム制バトルがあるが、撃墜されるより自分から落下し自滅をしたほうが得な仕様((撃墜すると+1ポイント、撃墜されると-1ポイントで2ポイント差が開くシステムだが、自滅をした場合のペナルティがなく、自滅したときは撃墜された場合の-1ポイントしか適用されない。))になっている。 ---実際、タイム制を採用した全国大会では決勝まで自滅が横行した。これを受けてか、『DX』は自滅点を-2ポイントに変更できるようになる、『X』は撃墜者判定が無期限になり((DXまではあくまで「攻撃して撃墜させたプレイヤー」のみ得点できたが、Xでは「最後に一度でも攻撃を当てれば」、その後そのキャラが自滅しても当てたプレイヤーにポイントが与えられるようになっている。))自滅判定自体が稀になった、などの改善が見られた。 -「台を乗りついでいけ!」の難易度がかなりシビア。 --やりがいがあっていいという意見もあるが、特にプリンのコースはある必殺ワザの特性に気づかないと最後の台をクリアできない。 -「アイテムスイッチ」((対戦中に出てくるアイテムの出現率を変更するオプション。後作ではデフォルトで装備))出現の条件が対戦を100回であるため、出現させるまでが少々面倒。 #region(キャラの強さについて) -格闘ゲームではキャラの強さが話題に上がることが多い。しかし、スマブラシリーズはパーティーゲーム寄りなので、明確に各々のキャラの強さを格付けするのが難しい((2~4人対戦であること、ステージギミックの存在、アイテムの有無などから、不確定要素が多いため。))。下記の格付けはあくまでも参考程度のものであることを、最初に記しておく。 --総合的には、カービィが文句なしの最強キャラといわれる。コンボのしやすさに復帰のしやすさ、復帰妨害のしやすさ、相手を吸い込んで復帰できないところで吐き出し自分だけホバリングでステージに戻れる((やりすぎるとリアルファイトになりかねないので注意))などから、直感的に操作してるだけで充分戦えてしまう。カジュアルプレイヤー同士で対戦するとカービィだらけになってしまうということもしばしば。 --カービィに限らず、機動性が高く扱いやすいキャラの評価が高い傾向にある。反対に、操作性に癖のあるルイージや、機動力の低いドンキーコングなどは弱キャラとされることが多い。 --一方で、格ゲー的な限定対戦((ステージ「プププランド」固定・アイテムなし・タイマンという、運要素を極力排したルールでの対戦。スマブラやりこみ勢により、ある程度周知されているスタイル。))においては、ピカチュウ、ファルコン、フォックスが最上位とされる。このランクでは、カービィが中堅キャラだったりサムスが弱キャラだったりと、通常とは一味違う評価が下されている。 #endregion ---- **総評 「星のカービィ」の桜井政博とHAL研究所製作らしく、ハードルを下げ間口を広げ誰にでも楽しめるよう調整し、一方で独自の面白さも加味することで、対戦ゲームの持つ面白さをうまく昇華させた内容である。~ ふっとばす爽快感とふっとばされるスリル。「ニンテンドウオールスター」の話題性に負けない、新しくも手堅いシステムは熱中必至。友人同士でゲームで遊ぶときには必携の一本となった。 ---- **余談 -元々は半分お遊びで開発されていたタイトルで、当時発売予定だった「[[MOTHER3 豚王の最期>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/246.html]]」が延期した為の代替えソフトであった((その後、64版MOTHER3は開発中止となる))。 -当初は「格闘ゲーム竜王」の名で制作されていたが、インパクトを高める為に「ニンテンドーオールスター」になった。ちなみに「竜王」のプログラミングをしていたのは現任天堂社長である岩田聡氏。 -当初はクッパ、デデデ大王、ミュウツーも参戦予定だった。 -海外版では、クリアー後に『DX』から追加されたキャラクターの一枚絵がある。 --公式ホームページ「[[スマブラ拳!!>http://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_nalj/smash/Home.html]]」に掲載されているので日本のユーザーへのフォローはある。気になる人は覗いて見るといいだろう。 -本作で再び日の目を見たシリーズも少なくなく、特に当時は完結作を打たれていた「メトロイド」が復活したのは本作のヒットによる影響が大きい。 --またキャプテン・ファルコンは元がレースゲーム故に技が全てオリジナル。その中でも必殺技「ファルコンパンチ」は絶大なインパクトを与えたことにより、アニメ版で逆輸入されたのは有名。 -ルイージを指し示す言葉でおそらく一番有名だと思われる「永遠の二番手」を最初に明言したゲームは本作である。流石にマズいと思われたか、次回作以降は「緑の人気者」に差し替えられている。 続編として『[[大乱闘スマッシュブラザーズDX]]』『[[X>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/382.html]]』が出ている。
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