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*大乱闘スマッシュブラザーズDX 【だいらんとうすまっしゅぶらざーずでらっくす】 |ジャンル|対戦アクションゲーム|&amazon(B00005QTTV)| |対応機種|ニンテンドーゲームキューブ|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|ハル研究所|~| |発売日|2001年11月21日|~| |定価|6,800円(税抜)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[大乱闘スマッシュブラザーズシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/958.html]]''| **概要 -[[ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ]](以下初代)の続編。&br()前作はおもちゃの任天堂キャラが戦う設定だったが、今作からハードの描画性能が上がったことにより、より精巧なフィギュア同士の戦いに設定が変わった。 -GC用ソフトでは、総売り上げ150万本以上と日本国内最高売り上げを記録した。 **プレイヤーキャラ -最初から使用可能なキャラクターが14人、隠しキャラが11人存在する。 --マリオ([[スーパーマリオブラザーズ]]) ---説明不要の任天堂のスーパースター。初心者向けな性能で新技の「スーパーマント」は飛び道具の反射、相手の向きを逆転、空中で使うと少し浮くなど、様々な使い方を持つ。 --クッパ([[スーパーマリオブラザーズ]]) ---最重量級のパワーキャラ。炎、爪、牙などパワフルな攻撃を見ての通り持ち、何故か崖上がり攻撃と起き上がり攻撃が強いが、様々な点で使い難い所がある。 ---余談だが発売前の「続編で出て欲しいキャラ」アンケートではダントツの一位を獲得した。 --ピーチ([[スーパーマリオブラザーズ]]) ---意外な参戦キャラ。空中浮遊が可能で、復帰力は全キャラでもトップクラス。「ピーチボンバー」「キノピオガード」「野菜ひっこ抜き」など、名前だけでは内容が想像しにくい独特の技を持つ。弱点は体が軽く、移動が遅いのとふっとばしが弱めな所。 --ヨッシー([[ヨッシーストーリー>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/149.html]]) ---前作同様のユニークキャラ。新技「ごろごろたまご」は卵に入ってステージを転がり回る技。 --ドンキーコング([[スーパードンキーコング]]) ---クッパに重量級パワーの座を渡し、猿らしい機敏さとメテオ技を多く持った変わったパワーキャラ。新技「ドンキーヘッドバット」は地上の相手に当てると地面にめり込み、攻撃や溜めに使える。空中の相手にはメテオ攻撃となる技。 --キャプテン・ファルコン([[F-ZERO X]]) ---俊足と高い攻撃力を併せ持つ、スピード&パワーキャラ。全キャラ最高のダッシュ速度を誇る。性能の高い空中前攻撃や、地上の相手を打ち上げ、空中の相手を叩き落とす新技「ファルコンナックル」は強力。弱点は技の動作が全体的に遅めな所。 --フォックス([[スターフォックス64]]) ---前作よりも更にスピードが上がり、高速で横に走る「フォックスイリュージョン」の技が追加されたスピードキャラ。「ブラスター」も連射可能に。かなり強化されたが、使いこなすには高いテクニックが必要。 --ネス([[MOTHER2 ギーグの逆襲]]) ---トリッキーキャラ。特殊なPSI攻撃は強力で、溜めと操作が出来る「PKフラッシュ」は最大溜めでゲーム中最大級のダメージを持つ飛び道具。 --アイスクライマー([[アイスクライマー]]) ---16年の歳月をかけて表舞台に返り咲いた新参戦キャラ。メインのポポとオプションのナナ((カラーチェンジで使う方を変えられるが、性能は変わらない))が共に行動する特異なキャラ。そのため攻撃力は最高クラスで、別々のアイテムを持って攻撃する事もできるが、ナナがやられてしまうと劣勢に立たされてしまい、攻撃力は半分、復帰力は最低クラスとなってしまう。 --カービィ([[星のカービィ]]) ---前作と同じ初心者向けキャラ……とはならず、攻撃力、リーチなどが弱体化し、使い難くなってしまったキャラ。新技「ハンマー」は弱点を補う様な技だが、お世辞にも使い易いとは言えない。 --サムス([[スーパーメトロイド]]) ---遠距離戦キャラ。新技の「ミサイル」は入力の仕方で性能が変わり、少し追尾するノーマルミサイルと、威力の高いスーパーミサイルがある。 --ゼルダ/シーク([[ゼルダの伝説 時のオカリナ]]) ---パワーとふっ飛ばし力に優れ、魔法での飛び道具反射、操作攻撃、瞬間移動などを持つが隙が大きく足の遅いゼルダと、機敏でコンボの決めやすいが決定打に欠けるシークをチェンジして戦うキャラ。お互いに身長が高く、ふっ飛びやすいのが弱点。&s(){完全に原作のネタバレなのは内緒} --リンク([[ゼルダの伝説 時のオカリナ]]) ---遠近両用キャラ。新技の「弓矢」で横への攻撃力が上がり、二段スマッシュ攻撃で決定力も上がった。「回転切り」は高く上昇するようになり復帰阻止され難くなった。盾も飾りではなくなり、一部の飛び道具を防いでくれるようになった。 --ピカチュウ([[ポケットモンスター>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/205.html]]) ---広い攻撃範囲とスピードを併せ持っているキャラ。新技「ロケットずつき」は横に突進する溜め技。 #region(隠しキャラ11名) -条件を満たすことで、さらに以下の11名のキャラクターを使用できる。 --プリン([[ポケットモンスター>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/205.html]]) ---まさかの続投。相変わらずの弱キャラと思われがちだが、空中機動能力がカービィより高く、空中戦は無類の強さ。必殺技も強化され、新技の横に猛突進する「ころがる」や、最高クラスの威力を持つ「ねむる」、コマンドの変更により復帰が安定するようになった「はたく」とあるが、相変わらず攻撃力やリーチは悪く、地上戦は弱い上にとても軽くて吹っ飛びやすい。 --ドクターマリオ([[ドクターマリオ]]) ---医者の格好をしたマリオの参戦。マリオのモデル変えキャラのためにしても似過ぎた性能だが、一発一発が重い代わりに復帰力が下がっている。ファイアボールの代わりに威力が高く、高く跳ぶ「カプセル」など技の性能も一部違う。 --ピチュー([[ポケットモンスター>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/205.html]]) ---公式の最弱キャラ。ピカチュウの進化前のポケモンが参戦のため、ピカチュウのモデル変えキャラ。電撃技を使うと自分にもダメージ、プリンよりも軽いとデメリットばかりだが、ピカチュウより小さいため回避力が高く、全キャラ平均の着地時の隙よりも、ピチューはそれの半分以下であると言う特徴を持つが、活かすためには非常に高いテクニックが必要。 --ファルコ([[スターフォックス64]]) ---スターフォックスの一員の参戦で、フォックスのモデル変えキャラ。鳥だけあってかジャンプ力は五回の空中ジャンプが出来るカービィやプリンに合計二回のジャンプで追い付き、火力の高いコンボを持つ。空中下攻撃は下に吹っ飛ばす非メテオ技((プレイヤーにとっては「メテオ技=下に吹っ飛ばす技」だが、ゲーム内では下以外に吹っ飛ばすメテオ技とメテオ技でないが下に吹っ飛ばす技が存在している。))。「ブラスター」もフォックスとは性能が違い、拘束力が高く、特殊な行動で隙を大幅に減らせるが、操作ミスや自滅率が高く、非常に高い操作性を求められる。 --マルス([[ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣]]) ---アリティアの王子の参戦。華麗な剣技は先端に当てると威力・ふっ飛ばし力共に上昇する。またつかみのリーチが長く、機動力も高い優等生だが、インファイトが苦手で、空中技の性能が悪く、ふっ飛ばした後の追撃が苦手((ただ、空中下攻撃は上手く当てれば下に吹っ飛ばす非メテオ技になるため、やり方次第で相手の撃墜は容易。))。 --こどもリンク([[ゼルダの伝説 時のオカリナ]]) ---リンクの子供時代で、リンクのモデル変えキャラとしての参戦。こどものためか一撃の威力が低く、吹っ飛ばされやすい。しかし軽装なのでリンクの弱点であるフットワークの無さは克服されている。また飛び道具の性能もリンクより高い。 --ガノンドロフ([[ゼルダの伝説 時のオカリナ]]) ---魔盗賊かつ大魔王の参戦。驚く事にキャプテン・ファルコンのモデル変えキャラ。非常に攻撃一発一発の威力が高く、重量の為に吹っ飛びにくいが機動性は悪い。必殺技「魔人拳」は出が非常に遅いが、とても高い威力を持つ。立派な剣を持っているが、どういう訳か使わない。 ---元々参戦予定は無かったが、彼自身が非常に人気が高い点やモーション的に違和感が無いファルコンの流用なら開発に間に合うという経緯で急遽参戦が決定した。ちなみに剣を使うことは考えられていたようだが、没になっておりROM内にそのデータの名残が残っている。 --ミュウツー([[ポケットモンスター>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/205.html]]) ---最強として名高いポケモンの参戦。技は威力が高いのはあるが動きが遅くコンボに繋げ難く、本来は重量級だが超能力で少し浮いている設定のため、吹っ飛びやすく弱点は多いが、殆どの技がキャンセル可能で、緊急回避や「テレポート」で動きの遅さの割に機動力は高い、上級者向けキャラ。 --ルイージ([[スーパーマリオブラザーズ2]]) ---まさかの続投。安定感のあるマリオと逆に、根もとで相手に当てると発動する「ファイアジャンプパンチ」や時々暴発してしまう溜め技の「ルイージロケット」など、一発逆転要素が強いキャラ。卑屈に地面を蹴るアピールは前作と同じである。操作に癖は強いが、技は案外使い易いのが揃っている。イベント戦で「ルイージVSマリオ&ピーチ」や「ルイージVSジャイアントクッパ」と、不利な試合を組まされてばかりでもある。 ---全キャラで一番滑り易いので、ユーザーによって発明されたテクニック「絶」が一番やり易いキャラでもある。 ---発売前は参戦しないと告知されたが、ファンの声援もあって無事に続投することができた。 --ロイ([[ファイアーエムブレム 封印の剣]]) ---約五ヶ月後の発売の宣伝としての参戦。同シリーズのマルスのモデル変えキャラ。剣の振りはやや遅く、根もとの方に威力があるためにリーチを活かしにくいが、全体的な威力は高く、必殺技の性能はマルスを上回り、「エクスプロージョン」は溜め時間が長いが、最大溜めでは自分もダメージを受けてしまうものの全キャラ最強のふっとばし力を誇るなどと言った特徴がある。 --Mr.ゲーム&ウォッチ ---21年前にゲーム&ウォッチに登場していたあの黒い人が参戦。ゲームでの行動を元ネタにした技は威力、判定ともに強く、ランダムで追加効果の発生する「ジャッジ」、飛び道具を三回吸収した後、溜めた攻撃の合計威力×2をぶちまける「オイルパニック」など他キャラに負けず劣らずの変わった技を持つ。ペラペラのため移動は軽快だが、ふっ飛ばされやすい。 #endregion **特徴・評価点 -操作キャラは隠しも含め、前作の二倍以上の総勢25人に。新キャラは個性的な性能のキャラが多く、二つのキャラを使い分けるゼルダ、オプションがつくアイスクライマーと言ったキャラがおり、まさかのゲーム&ウオッチから参戦の''Mr.ゲーム&ウォッチ''などはユーザーを非常に驚かせた。 --ただし、追加キャラクターの内半分はモーションを流用したコンパチである((フォックスに対するファルコ、リンクに対するこどもリンクなど。))。 ---技はほぼ同じでも性能には差があり、ガノンドロフなどの意表を突くキャラの登場もあり好評だったが、モーションがほぼ同じため不満意見もまた見られた。これは短期間での開発において操作キャラを増やす為の苦肉の策であった。Xでは本作ほど「同じ」と言えるようなコンパチは出ていない。 -キャラが増えればステージも増えており、こちらはほぼ一新された上で二倍以上。とにかく広い「神殿」、縦に強制スクロールの「アイシクルマウンテン」、足場が出ては消える強制スクロールの「レインボークルーズ」があり、裏ステージは足場が回転、地面に着くと流されてほぼ即死、未知の空間の奇妙な足場などの新要素で、実際の遊びでも見た目でも楽しめる。 -操作面でも様々な新システムが追加されている。ここには書ききれないほどの細かい追加が多いが、前作の直感性は健在、駆け引きはより奥深くとゲームとして確実な進化を遂げた。 --代表的な新システムがスマッシュ攻撃時にボタンを押しっぱなしにして溜め撃ちする「スマッシュホールド」と4つ目の必殺技「横必殺技」。前者は駆け引きと爽快感を、後者はキャラの動きのバリエーションを増やすのに一役買っている。 --「自滅で-2点((前作までは-1点で、やられるよりかは自滅が得だった。また、設定で0点から-2点まで減少ポイントを変更できる))」「メテオ返し((メテオ技を受けて吹っ飛んでいる最中に吹っ飛びをキャンセルして体勢を立て直すテクニック。))」「ルーペで徐々にダメージ((前作までの離れた場所でチクチク攻撃が、離れた場所でチクチクダメージを受けるようになっている))」といった新システムの追加で、前作にあったゲームバランスの問題も改善されている。 -遊べるモードも大量に増加。 -一人用モードは前作と同じ形式の「シンプル」に加え、縦・横スクロールアクションを取り入れた「アドベンチャー」と全キャラと連続して戦う「オールスター」(隠しモード)が追加。 --「アドベンチャー」はキノコ王国などのゲームにちなんだステージを進み、ラストはクッパと対決する。隠し要素が多く、キノコ王国のクリアタイムでルイージが乱入し、倒すと20点の極小ボーナスが貰えたり、難易度と総合クリアタイムによってはクッパを倒した後に隠しボスであるギガクッパとの対決となる。 --「オールスター」は「星のカービィスーパーデラックス」の「格闘王への道」と似た条件で、全キャラクター相手に勝ち抜くモード。 -ミニゲームとして、前作の「ターゲットをこわせ!」と、前作の一人用モードの「謎のザコ敵軍団」を発展させた「百人組み手」、新モードの特殊な条件で戦う「イベント戦」、同じく新モードの「ホームランコンテスト」の三種目が遊べる「競技場」モードがある。 --「百人組み手」はいわゆるスマブラ版無双。強攻撃1発で簡単に倒せるザコ敵軍団が大量に出てくるというもので、適当にスマッシュ攻撃をぶっ放しているだけでもがんがん倒せるため、大量に倒したときの歓声も相まって、一騎当千の爽快感が味わえる。 ---ただし、「情け無用組み手」は極限にまで強化されたザコ敵軍団が登場するため一転して相手を自滅させるなどの立ち回りやテクニックが重要となる鬼畜ゲーと化す。コツさえ掴めば無理ゲーではないのでこれもまた一興か。 --「イベント戦」はそれぞれに決められたルールで戦う((使用キャラは固定のものと自由選択のものがある。))((条件は大体が敵の全滅だが、時間切れまで生き残るなど、イベント戦ならではの条件もいくつかある。))。「都会のビルの上で巨大ドンキーVS巨大クッパ」「プレイヤーVSミニマリオ128人」「自らの足でゴールを目指すファルコン」などのネタバトルが多い。 ---ちなみに64版「カービィのエアライド」が開発中止になったことを皮肉る、タイトルそのままのイベント戦がある。 --「ホームランコンテスト」は10秒以内にサンドバッグくんにダメージを与え、主にホームランバットを使って吹っ飛ばした距離を計測するというもの。実に吹っ飛ばしあいのスマブラらしい((シークとキャプテン・ファルコンはキャラの特性上、ホームランバットで横に吹っ飛ばすことができない。また、ガノンドロフなどの一部のキャラは自身の技の方が吹っ飛ばす距離が上がる。))。 -対戦モードの新ルールとして、敵を攻撃すると出るコインを時間内に集めた数を競う「コイン制」と、対戦後のボーナスによる合計点を競う「評価制」が追加。 -また、「いきなりダメージ300%(スーパーサドンデス)」や「4Pのコントローラでカメラを操作(カメラモード)」といった特殊な対戦を遊べる「スペシャル乱闘」というモードがある。 -ゲーム内で任天堂キャラ達のフィギュアを集められる。マリオから[[橘あゆみ>ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女]]、アーケードの『シェリフ』や''ゲームキューブ本体''まで、幅広くかつ実にマニアックなセレクトが目白押し。適当に眺めて説明文を読んでるだけでも楽しい。 --結構大変な取得条件の物もあり、やりこまないとフルコンプはできない。「ディスくん」に泣かされた人も多いだろう。 ---余談だが、[[パンダジンバ>動物番長]]の設定は本編では生かされなかった。 -BGMはストリーミングを採用し、音質が大幅に向上。ステージの増加に従って曲の数も大量に増えている。 --音質だけでなくアレンジも秀逸で、原曲に忠実な「裏マザー」や、地下BGMをリズムに使った[[スーパーマリオブラザーズ]]の地上BGM「ピーチ城」など様々、中には「マッハライダー」といったマイナーな曲も。また、大胆なオーケストラアレンジがほどこされた「夢の泉」にて流れる曲は特に好評で、後に発売されるカービィシリーズに逆輸入された。 -グラフィックは2001年当時のみならず今見ても物凄く綺麗。 --特にフィギュアの一つ一つはとても細部まで作りこまれており、適当にズームしたり眺めるだけでも楽しめるものとなっている。この点は続編Xでさらに向上している。 --また、オープニングムービーも各キャラの原作をベースとしたCGムービーとなっていて完成度が高い。(レーザーをかいくぐりながらウルフと対面するフォックス、PKテレポートでオネットへ飛ぶネスなど) *問題点 -バグが多い。 --「ホームランコンテスト」で一定の距離を越えると測定不能になる、「アドベンチャー」のとある場所である必殺技を使うとハマって進行不能になるなど重大なものも。 ---追加システムの一つ「空中緊急回避」を使って地面を滑るように動くテクニック、通称「絶((低ジャンプ後、地上スレスレでタイミング良く空中緊急回避を行うことで使える。ルイージなど摩擦力が低いキャラほど素早く移動できる。特にルイージは普通に走るよりこの「絶」を使った方がさらに速く移動できる。))」という仕様の裏をついた高等テクニックも生み出された。ほぼバグに近い技であるため、空中緊急回避の仕様が変わった続編Xでは実質削除されている。 -キャラの性能差が前作よりも顕著。 --本作の強キャラとしてフォックス、ファルコ、シーク、マルス、ピーチなどが挙げられる。いずれも機動力が高く使いやすい技が揃っているため、殆どの状況・ルール下で他のキャラより有利に立ち回れる。 --一方で弱キャラとしては、動きが緩慢で吹っ飛びやすく火力も低いミュウツー、ピカチュウを大幅に弱体化させただけ((一部空中攻撃の性能は上がっているが…。))のピチュー、前作から大幅に弱体化されたカービィなどが挙げられる。これらのキャラは殆どの状況・ルール下で他のキャラより厳しい立ち回りを強いられてしまう。 ---余談だが、64から明確に弱キャラとして作られている「プリン」は、研究の結果今作では''上記に挙げた強キャラに次ぐ強さ''とされている。 --そして、それら弱キャラよりさらに弱いのが''クッパ''である。劣悪な機動力、全体的にリーチが短く判定は弱めで隙の大きい攻撃技、敵の攻撃が当たりやすい図体のデカさなど、弱点は枚挙に暇がない。 ---タイマンから乱闘まであらゆるルールと状況でぶっちぎりに弱いため、&b(){「サンドバッグ」}、&b(){「コンボ練習用キャラ」}、&b(){「大魔王(笑)」}などと言われることもある。 -各キャラ固有の登場演出が無くなってしまった。((「光ディスクのGCでは読み込みに時間がかかり、『3,2,1・・・』のカウント時間でさらにわずらわしい」という理由で演出を削除したことを公式サイトで述べている。なお、開発中は演出を入れる予定があった模様。カービィやピカチュウの登場演出が静止画で一部雑誌で公開されていた。)) --今作ではフィギュアが実体化する、と言う演出になっている。前作に比べるとあっさりしていて寂しい感じもある。 -一部のフィギュアの入手が困難。 --キャプテン・オリマー、マントマリオ&ヨッシー、マスクを脱いだサムスの入手方法は特殊すぎる。 --コンプリートには関係無い事が救いだが、全部揃えるには「特定のソフトのセーブデータが必須」「イベントで入手」又は「東京有明のパナソニックセンターで入手」なので、後者2つに行けない人は困難。現在ではキャプテン・オリマー以外は入手すら厳しい。 -CPUの強さは前作と比較するとやや高め。低レベルでも比較的積極的に攻撃してくるし、復帰できる距離なら必ず復帰してくる。 --最も前作では弱すぎた感があったため、これはそれほど問題になってはいない。 -特定のイベント戦の難易度が非常に高い。 --Lv21「人の恋路を邪魔する奴は」。ジャンプするだけのアイスクライマーのナナだけを倒すのだが、制限時間一分と言う短さの割に二人も倒さねばならず、攻略法が「投げでナナを引き離し、ポポと一緒になる前に倒す」と言う物でかなり難しい。 --Lv36「宇宙からの訪問者」。オールスター戦((キャラ選択可能・ストック二機で敵を倒すと新たな敵が現れるバトル))方式だが、キャラがネス固定でストック一機の戦いを行う。サイマグネットによる回復を使わなければ厳しい戦いとなる。 --Lv48「ピカチュウ&ピチュー」。吹っ飛びにくいピチュー二匹を倒すのがクリア条件だが、プレイヤーとピチューの間に割り込むピカチュウは機数無限で、非常に戦い難い。 -一人用モード時ではCスティックが使用できなくなる。 --Cスティックは倒した方向に最速でスマッシュ攻撃を発動させる便利な機能だが、一人用モードでは上下でプレイヤーキャラのズームイン・アウトする機能に変わってしまうので使い慣れたユーザーにとっては不便な仕様である。この点も続編Xでは改善されている。 -今作の完成度は非常に高いレベルでまとまっているが、他のシリーズ作品と比較するとゲームスピードが格段に速いため、初心者には非常にとっつきづらい。((「前作のように全体的にふわふわしていると風船のような質感に感じられてしまうので、スピードアップして肉感を出し操作感をしっかりさせるため」とスピードアップの理由を公式サイトで述べている。)) --操作性の面では従来通り素直な挙動をするためとっつきやすい。自由度も高くて出来ることも多い。が、多すぎるためにプレイヤー間の実力差が顕著に現れてしまう。上級者同士の対戦は見ているだけで別次元ということがわかる程。 --良くも悪くも''格ゲーらしい''調整となっているため、同様にシリーズ内で異端となっている[[この作品>星のカービィ スーパーデラックス]]のようにファンの間での好みが非常に分かれやすくなっている。 --この点について桜井氏自身もファミ通のコラムで「本来『スマブラ』は、日々マニアだけのものになっていく格闘ゲームに対するアンチテーゼとして作られたハズ。なのに、ゲームに慣れた人に向けた仕組みにしてどうする?」「もし次があったとしても『スマブラDX』ほどマニアが手応えを得られる仕様のものは出ないだろうと思います」と反省点として述べている。 --この点が評価されてか、アメリカで開催される世界的な''格闘ゲーム''大会「EVO」の2007年・2013年大会にて、正式種目の一つに本作が選ばれている。 *総評 あらゆる面でボリュームアップを遂げ遊びの幅がさらに広がり、前作からの期待に見事に応えた続編となった。~ ゲームとしてだけなくニンテンドーファン向けのソフトとしても、これ以上ないほどの進化を遂げた。~ さらなる続編の『[[大乱闘スマッシュブラザーズX>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/382.html]]』でシステムやモードの追加が僅かだったことを鑑みるに、本作でスマブラというゲームは完成したと言える。 *余談 -続編の『スマブラX』で、任天堂・宮本茂の紹介で開発を担当した「ゲームアーツ」はGCコントローラーのボタンが磨り減るほど『DX』を遊んでいた為、ディベロッパー探しに難航していたディレクターの桜井政博がこの会社に開発を任せたが、結果は大きく賛否の分かれるものとなってしまった。 -本作ではプレイヤーネームを登録する機能があるのだが、その名前を入力する際に選べる「おまかせ」を選ぶと出てくる名前はかな4文字という制限もあって何とも言い難くゆるい。ある意味桜井節。 --中には「ポリーン」「リュカ」といった当時としてはマイナーな名前や、「ソニッコ」「セガガ」などギリギリな名前も出てくる。
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