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*悪魔城ドラキュラX 血の輪廻 【あくまじょうどらきゅらえっくす ちのろんど】 |ジャンル|アクション|&amazon(B0000ZPSXO)| |対応機種|PCエンジン スーパーCD-ROM2|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1993年10月29日|~| |価格|7,800円|~| |備考|[[バーチャルコンソール>http://www.konami.jp/products/dl_wii_dracula_x_vc/]]:2008年4月22日/800Wiiポイント|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[悪魔城ドラキュラシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/511.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要  ローマ数字で10を意味する「X」の名をつけられた、悪魔城シリーズの第10作。(『[[悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん>悪魔城すぺしゃるぼくドラキュラくん]]』は、番外編として計算に入れていない)~  [[FCディスク版>悪魔城ドラキュラ]]を継承した面クリア形2D横スクロールアクションだが、ステージ探索という色合いが強調されている。具体的には、制限時間の撤廃や裏面の存在、女性キャラの救出といった要素など。また、登録プレイヤーごとにステージ到達率が表示されたり、1回のプレイでは全女性キャラの救出が不可能だったりと、複数回プレイを前提としたゲーム構成となっている。~  主人公であるリヒター・ベルモンドは、鞭とサブウエポンという従来の攻撃方法に加え、STGのボムにあたる「アイテムクラッシュ」が使用可能。ただし鞭による通常攻撃は、多方向に可能なスーパーファミコン版や[[X68000版>悪魔城ドラキュラ (X68000)]]のドラキュラと違い、FCディスク版と同じく横方向のみに限定されている。~  アクションゲームとしての難易度は高めだが、条件を満たせばボス戦のお手本を見ることができる。地形や敵の行動パターンなども練りこまれており、ライトユーザーでもやりこめばクリア可能という、絶妙な難易度を持ちあわせている。~ **特徴  CD-ROMの大容量(当時基準)を生かしたボリューム感と、それを支える開発者の異様なまでの作りこみが、本作の特徴。~  その最たるものが、今でいうムービーにあたる「ビジュアルシーン」の導入。一枚絵を動かす紙芝居的なデモだが、当時のPCエンジンのゲームで流行しており、生音とともにCD-ROMソフトの象徴のような扱いを受けていた。~  シリーズでは異質とも言える、アニメチックなキャラデザインによるビジュアルシーンは、本作のあとに発売される『[[ときめきメモリアル]]』への布石となっている。今なお賛否両論ある『血の輪廻』のビジュアルシーンだが、女性ファンを過剰に意識した耽美キャラが、のちのシリーズ作品に登場するようになるのだから、本作への攻撃を執拗に続けるのはお門違いもいいところだ。~  大容量はもちろんデモだけでなく、ゲーム本編にも生かされている。~  表面が8、表面から分岐する裏面が5、プロローグ的なデモ戦闘面が1という、全14ステージ構成。各面ごとにモチーフが違い、それぞれに雰囲気の違う多彩なステージが楽しめる。~  城内一辺倒だけでなく、街中や墓場といった屋外ステージも多い。特に、爽やかな青空のもとで戦う裏2面は、夜のイメージが強いこのシリーズでは稀有な存在だ。~  FCディスク版からさらに追加された敵キャラも、緻密に描きこまれたアニメパターンが用意され、表情豊かな動きで攻撃してくる。各ステージに標準で配置された中ボスや、FCディスク版のボスたちと戦うボスラッシュ面は、単調になりがちなゲーム展開にアクセントを加えていた。~  こうしたバリエーションに富んだビジュアルは、CD-ROMだからこそ実現できたと言えるだろう。『乾坤の血族』をはじめとしたクオリティの高いCD-DAのBGMとともに、演出面はどこを取っても秀逸の一言。~  そうした要素をアイテム配置や敵の動き、地形の仕掛けまで徹底的に突き詰めたゲームバランスが見事に受けとめており、本作は発売から15年以上が経過した今もなお、アクションゲーマーを魅了しつづけている。~ **マリア・ラーネッド  複数回プレイのモチベーションとして、「捕われている女性の発見・救出」という要素が、『血の輪廻』にはある。最初に救出可能な女性キャラが、本項で述べるマリア・ラーネッドだ。~  このマリア、助けたあとはプレイヤーキャラとして使えるのだが、異様なまでに強い。12歳という設定など一蹴するほどの高性能を誇り、最強のバンパイアハンターとの呼び声もあるくらいだ。~  操作面でもリヒターに比べてかなり軽快に動ける上に二段ジャンプまで出来るため、マリアでのプレイは実質イージーモードと言っていいだろう。ドラキュラ初心者は最初にマリアでクリアして、あらためてリヒターでのクリアを目指すというのもいいだろう。~  余談だが救出時のアニメにて「マリア平気だもん!」と言う台詞があるのだが、前述の通り設定上はシリーズ最強のヴァンパイアハンターである筈のリヒターを完全に食ってしまう強力な性能故に「マリア兵器だもん!」と改変され一部ではネタ的な意味で人気を誇っていたりする。~  なお、「ベルモンド家の遠縁の娘」という設定のマリアだが、本作の世界観を引き継ぐ他機種作品では、「リヒターの義妹」になったり「遠縁かつ義妹」になったりしている。~ **オマケ  CD-ROMドライブが外付けのPCエンジンでCD-ROMゲームを遊ぶには、『システムカード』と呼ばれるカード型ROMカセットが必要になる。古いバージョンのシステムカードで本作を起動すると、『あくまぢょおどらきゅら×(ペケ)』というゲームで遊ぶことができる。~  デフォルメキャラによるゲームが1面だけプレイでき(遊べるほど立派なステージ構成ではないが)、ゴールでは「対応するバージョンのシステムカードを使え」という警告が表示される。~  旧バージョンカードに対する警告でお遊びをやるのは、PCエンジンCD-ROMソフトのお約束だった。ハード終盤となると本作や『龍虎の拳』のように、専用ゲームを入れるソフトまで出る始末で、わざわざ旧バージョンのシステムカードでゲームソフトを起動するのが、PCエンジンユーザーの楽しみでもあった。~  またPCエンジンのCD-ROMソフトは、「コンピューター用データが入っているので、オーディオ機器で再生しないで」という警告音声が、第1トラックに入っている。これもシステムカードのお遊び同様にエスカレートしていき、ゲーム出演声優によるラジオドラマ的な警告を収録するのが、当然のようになっていった。~  本作でも、リヒター役の堀川仁とマリア役の鉄炮塚葉子が、ゲームキャラの掛けあいという形で警告を行なっている。~  ちなみに、このおまけゲームはWiiのVC版でもプレイ可能(HOMEボタンでメニューを表示→リセットを選択→「はい」を選択すると同時に十時キー左上+Ⅰボタン+Ⅱボタンを押しっ放しにする)。 **プレミア化  発売当時から評価の高い『血の輪廻』だが、ハード終盤に出たソフトのためか、出荷本数はそれほど多くないようだ。プレミア化したのは、ある意味当然と言えるかもしれない。~  本作はPCエンジン現役時代から、中古価格が5千円前後から下がることはなかった。移植作とも言える、スーパーファミコンの『悪魔城ドラキュラXX』の評価がかんばしくないため、値下がりする気配は一向に見せないでいた。~  そうした中古相場がさらに値上がりする契機となったのが、プレイステーションで発売された『[[悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲]]』。直接的な続編である『月下の夜想曲』がヒットした煽りを受けて、本作の中古価格は1万円を越えるまでに高騰した。さすがに落ちついてはきたようだが、高値安定という中古相場の傾向は、今もって続いている。~  2008年からはWiiのバーチャルコンソールで配信が開始。興味のある方はWiiでプレイされてみてはいかがだろうか。~  また、PSPで『[[悪魔城ドラキュラX クロニクル>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/1535.html]]』としてリメイクされており、ある条件を満たすことによって本作を遊ぶことができるようになっている。~  オープニングの音声が『Xクロニクル』のものに差し替えられている、ビジュアルシーンが激しく音ズレしてしまっている、など細かな違いがあり、PCエンジンやバーチャルコンソールでプレイした人は少々気になるだろうが、プレイ自体に支障は無いのでこちらもどうぞ。
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