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「メトロクロス」(2013/09/12 (木) 09:12:33) の最新版変更点
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*メトロクロス
【めとろくろす】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000068H2P)|
|対応機種|アーケード|~|
|販売・開発元|ナムコ|~|
|稼働開始日|1985年5月|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
#contents
**概要
各ラウンド毎に与えられた制限時間内にゴールを目指して行く横スクロール2Dアクション……となっているのだが、その方向性はレーシングに近い。主人公は傷だらけのランナー。(公式名称)。
**ゲーム内容
-主人公ができることはジャンプと走ることのみ。レバーで上下移動右で加速左で減速。停止後は大変遅い上利点はないが、後退もできる。ジャンプボタンでジャンプ。
-既存のジャンプアクションとは一線を画しているゲーム性として、独特の障害物やアイテムがある。
--緑色のスリップパネルに乗ると、移動速度が減少してしまう。最大速度でジャンプすると2枚分飛び越せるが、ジャンプ直前にほんの少し左にレバーを入れた後に右に入れることにより3枚分飛び越すことができる。
--落とし穴に落ちると這い上がるまでの数秒間その場でストップされる。
--コースに設置されているハードルやパネル間からせり出す壁は走行中に接触すると転倒する。ジャンプ時に十分な高度が無い状態だとつんのめり状態となり減速および小時間行動不能になる。
--タイヤ、転がってくるジャンボ缶は接触するとペチャンコに潰される。ジャンプ中はハードル等と同様。
--巨大なチェスの駒が邪魔してきて接触すると転倒する。駒は実際のチェスのルール通りパネルを移動をして、桂馬飛びの要領で動くナイトと8方向に動くキングの二種類がある。
--少し四角くへこんだようなパネルはクラッカーで、普通に乗ってしまうと高く打ち上げられて転んでしまいタイムロスになるが、ジャンプボタンを押しながら乗ると、遥か遠くまで高速でジャンプできる「クラッカージャンプ」というハイテクニックがある。
--途中ネズミがとりつき最大速度が減少する場合があるが、レバーを素早く操作することによって振りほどくことが出来る。
--なおこれらの障害物で転倒しようが潰されようがタイム切れにならない限り一発でゲームが終わる要素はない。
-プレイヤーを助けるアイテムとして以下のものがある。
--道中2種類の缶が登場。青い缶はジャンプで踏み潰すと2秒程度時間が停止、接触する(蹴る)と得点。緑色は踏み潰すと青色のものよりも長時間時間が停止、接触するとスピードアップする。
--黄色いジャンプ台にジャンプボタンを押したまま突入するとハイジャンプが可能。地面を走るよりも早い。
--スケートボードに接触すると走るよりも少し早い速度で移動可能。色違いパネルの影響を受けないが、その間ジャンプができない(障害物に接触し転倒するか、ジャンプをするとスケートボードから降りる)。
-ジャンボ缶を飛び越したり青い缶を蹴ったりすることによって得点が入り、ゴールすると残りタイムに応じて得点が入る。
-隠しボーナスとして、「クラッカージャンプを使って枠の上を飛び越してゴールすると5000点」「スケートボードに乗ったままスケートボードに接触すると2000点」「スケートボードに乗ったままゴールすると10000点」と他の要素よりも高得点である。
-全32ラウンドで、4ラウンドを区切りに1ステージとなっている。
--各ステージの最後(4の倍数ラウンド)は基本タイムが厳しくなっている代わりに前3ラウンドの残りタイムの合計が加算されるようになっている。
--32ラウンドをクリアするとゲーム終了となり、ハイスコアランキングのラウンド数には「SIR」の文字が表示される。
**長所
-概要で説明した通り、ただ走り、ときにはジャンプし、ゴールを目指すだけというシンプルなシステム。
--知りうる限りで、これ以上シンプルかつ単純でわかりやすいシステムを有したゲームは存在しない。
-パターンを練りこんでいくことにより、自分が上達していることが実感できる。
--クリアするだけなら、ランダム要素はほぼないと言ってもいい。
-ゲーム全体のスピード感・リズム感は素晴らしく、32ラウンドもあるのにプレイしているとそれほど長いとは感じさせない。むしろ「もっとやりたいな」の物足りなさすら感じるほど。(クリアするまでは20分後半~30分前半程度である)
**短所
-制限時間はかなりシビア。難易度も非常に高い。ちなみに、競技性の高い完全パターン化可能なゲーム内容故か、難易度設定を変更しても制限時間が変わるだけ(=多少~多々ミスがあっても間に合うようになるだけ)である。
--それゆえ、見た目より自由度が少ない。後半に進むにつれ、ほぼ決まりきった攻略をしないとクリアは困難。
-パネルの隙間1ドットに移動するとパネルに設置されたオブジェの影響を受けずに走れるのだが、終盤はソレを前提としたバランス構成がなされている。
--同様に、隠しテクニックである「クラッカージャンプ」も終盤ではほぼ必須で、使いこなせないと非常に厳しいバランス((一応、AC版では使わなくてもぎりぎりでクリアはできるらしいが…))。ちなみに、AC版ではかなり判定が甘くやりやすいが、FC版では判定がシビアになっている。
-グラフィックは単調。ただし、舞台設定上それもゲームの味のひとつと言ってもいいかも。
-ゲーム中のBGMは基本的に一曲しかない。ゲームオーバー時・ゴール時・クリア時・ハイスコア画面で、一応違うBGMは流れる。
--どれも妙に頭に残る曲なので、クオリティが低いわけではなく、ナムコレトロミュージック代表の一つに挙げる人もいる。
-ハイスコアを狙うとなると、途端にランダム性の強いゲームになる。
--理由は缶を蹴ることにより得られるボーナス点の存在。連続で蹴ることにより最終的に5000点ものボーナスが得られ、非常に大きなウエイトを占める稼ぎなのだが、困ったことにこの缶、蹴った際にどこへ飛ぶかは「ランダム」であり、5000点が入る前に画面外に飛び出してしまい、それ以上蹴れなくなることも。
--このため、稼ぐためにはタイムと相談しつつ画面外に出ないように祈りながら缶を蹴りまくる必要がある。
**総評
-長所が少なく短所が多いという難点を抱えたゲームに見えるが、そのあまりにも単純明快かつ解りやすいシステムが全てを覆す利点と化している。ストイックに最短タイムを突き詰める行為に酔いしれる、競技用ゲームと言ったところか。
-音楽が秀逸。これが出たアーケードゲーム全盛の時代においても屈指の出来栄えで耳に残る。
**移殖
-FC・PS・360DLCに移殖されている。
-FC版では以下の変更点がある。
--緑の缶を取るとすぐには効果を発揮せずストックすることができる。Bボタンを押すことにより発動できる。
--缶を連続して10個踏むと8秒間無敵、かつスピードが増加する。
--同一のラウンドで落とし穴に5回落ちると、そのステージの最初からやり直しとなる。
--隠しボーナスの追加。ラウンド内でジャンプ台で20回ジャンプしたり、スケボーに乗ったまま落とし穴に落ちたり残り時間5秒丁度でクリアすると他作品のナムコキャラが登場しボーナスが入る。
--4の倍数のラウンドで基本タイム内でゴールすると女の子が出てきてキスの祝福を受ける。
--AC版には存在しなかったエンディングシーンが追加されている。
**余談
ゲーム開発の風景をドキュメントした番組が放映された。作品の制作風景や開発秘話の他、当時の開発風景や作業現場の状況を垣間見ることのできる、貴重な資料である。
#nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm183397)
''Wiki統合に伴い、ページが[[カタログ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/3231.html]]に移転しました。''