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*海腹川背 【うみはらかわせ】 |ジャンル|アクション(正式名称:ラバーリングアクション)|&image(sfcumihara1.JPG,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000068ICG,width=160)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=327&file=sfcumihara1.JPG]] [[裏を見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=327&file=sfcumihara2.JPG]]| |対応機種|スーパーファミコン|~| |発売・開発元|TNN|~| |発売日|1994年12月23日|~| |定価|9,800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 ワイヤーのついたルアーを駆使して複雑な構造のコースを攻略していくアクションゲーム。シンプルながらプレイヤーの力量しだいで自由自在な動きが可能な奥深い操作性を持つ。 -タイトルの「海腹川背((説明書によると「海の魚は腹に、川の魚は背に脂が乗っているという意味の板前用語」とのことだが、実際の意味については諸説ある。))」とは''主人公の女の子の名前''。説明書の表記やファンからは親しみを込めて「さん」づけで呼ばれる。 --川背さんは幼い顔だちながらみごとなバストを持ついわゆる「ロリ顔巨乳((このことについてキャラクターデザインの近藤敏信氏は「子どものイメージでデザインしていたのだが、19歳という設定が分かって慌てて胸を大きくした」という説明をしていたのだが、2008年の『GAMESIDE』のインタビューでは「ロリ顔巨乳のキャラクターを描いた自分への照れ隠しであった」ことを明かしている。))」で、容姿もさながら''「ミスした時にパンツのようなもの(リュックサック)が宙を舞う」「暗く重いバックストーリーを抱えている((この設定はゲームデザイン・プログラムを担当した酒井潔氏がキャラクターと世界観のイメージを伝えるために用意した「裏設定」であり、自らのサイトで公開していたものがあたかも公式設定であるかのように広まってしまった、という経緯を持つ。このことについて酒井氏は「困惑している」と述べており、現在はこの設定に関する記述は削除されているが、ウェブアーカイブ上に残されたページで閲覧できる。))」''といったネタ要素もあって、ファンからは高い人気を誇る。 -プレイヤーは川背さんを操作してフィールドと呼ばれるコースを進み、ゴールの扉を目指す。フィールドによっては扉が複数あり、入った扉によって次に進めるフィールドが変わる。こうして道なき道をひたすら進んで行くのがこのゲームの目的である。 --序盤は基本テクニックだけでもクリアできるが、後半になると「振り子ジャンプ→ジャンプ中に天井張りつき」など高度なテクニックが要求される。ワンミス制のこともあって全体的な難易度は高めだが、慣れてくればテクニックを駆使した大胆なショートカットができるようになる。最短クリアのための「自分だけのルート」を発見していくのがこのゲームの醍醐味の1つ。 --ストーリーはなく、最終面または特定のフィールドの扉に入るとスタッフロールが流れて終了する((このほか、プレイ時間が30分(裏技を使うと5分)を超えると強制的に最終面に飛ばされるという仕様がある。))。純粋にアクションを楽しむための、''「タイムアタックモードだけのゲーム」''と考えてもらうと分かりやすい。 -プレイヤーができる操作は移動・ジャンプ・ルアーを投げるの3つのみだが、ルアーをうまく操ることで普通のアクションゲームではできないアクロバティックな操作が可能となる。 --全ての基本となるのが、天井にルアーを固定しジャンプの勢いで左右に揺れる振り子運動。これだけなら他のワイヤーアクションのゲームと同じだが、''本作のワイヤーはゴムのような伸縮性を持っており''、その場で左右に揺れることで自ら振り子状態を作ることもできる。また、ワイヤーの長さを変えれば振り子の大きさを変えることができ、通常なら届かない距離を振り子ジャンプでショートカットすることも可能。 --この他にも「天井にルアーを刺してワイヤーを縮めて上昇」「ルアーで壁に張りついたあと、ゴムの勢いで壁をのぼる」「足元にルアーを刺してゴムの勢いを利用してダッシュ」「足元にルアーを刺すことで安全に下段に降りる」…といったゴムワイヤーを生かした様々なテクニックが存在し、これらを組み合わせることで複雑な動きを作り出すことができる。 -操作性と相まってゲームの魅力を高めているのが、''作品全体のシュールな世界観''である。 --海・川を背景にしたフィールド((海・川フィールドではそれぞれ異なるBGMが流れるが、いずれも牧歌的な雰囲気の名曲である。))には交通標識やガードレール、巨大な野菜や醤油のボトル、はては文房具など変なものが目白押し。 --それに輪をかけてシュールなのが、フィールド上をうろつく''足の生えた魚たち''である。彼らは敵であり、触れると1ミス。ルアーを当てると気絶させることができ、そのまま手繰り寄せてリュックにしまうと得点が入る(できない敵もいる)が、しばらくするとまたランダムであらわれる。 --一部のフィールドでは「カエルを産む巨大オタマジャクシ」「編隊を組んで飛行するイシダイ」「巨大タツノオトシゴ」などがボスとして登場。フィールド攻略とは一転して、魚の攻撃を的確に避ける「見切り」能力が必要となる。 **その後の展開 本作はTNNのTVゲーム参入第1作目であり、オリジナルソングを用いたCM・PVなどプロモーションにはかなり力を入れていたらしいのだが、TVCMを放送した期間が短く(しかも深夜枠)、メーカーがそれまで無名だったこともあって知名度は恐ろしいほど低かった。もともとの出荷本数も少なく、数年後にはプレミアソフト化。TNN自身もその後すぐにゲーム事業から撤退することになった。 -そんなマイナーな作品ではあるが、3年後の1997年には『海腹川背・旬((フィールドのグラフィックが立体的になったほか、OPアニメがある、一定ステージに到達するとデモが挿入される、なぜか実在のお茶のメーカーのCMが入るなどビジュアル面が強化されている。こちらも現在はプレミアソフト。))』(PS)、さらに3年後の2000年には『海腹川背・旬~セカンドエディション~』(『旬』の廉価版に追加要素を加えたもの)が発売されてシリーズ化された。 -2007年に『旬』をPSPに移植した『[[海腹川背Portable>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/232.html]]』が発売されたが、バグまみれの出来を''「仕様」''の一言で片づけたことでファンを激怒させた。この騒動のおかげでシリーズの知名度がアップしたのがなんとも皮肉だが…。 -一方、2009年に発売された『海腹川背・旬~セカンドエディション~完全版』(DS)は本作の開発者がソースコードを提供したため、「PS版を忠実に移植」「新規ステージ追加」「SFC版も収録」と、シリーズファンも納得の仕上がりになっている。まだプレミア化はしていないので、今からやってみようという方にはこちらがおすすめ。 -ちなみに本シリーズ、シリーズもののゲームとしては珍しく、''作品ごとに発売元・開発元が全て異なる''((本作:発売・開発ともにTNN。旬/セカンドエディション:発売元はエクシング、開発元は不明。なんとかPortable:発売元はマーベラスエンターテイメント、開発元はロケットスタジオ。完全版:発売元はジェンタープライズ、開発元は朱雀。))。これもマイナーゲーの宿命なのか。
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