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*ママトト
【ままとと】
|ジャンル|シミュレーション|
|対応機種|Windows 95/98/NT|
|発売・開発元|アリスソフト|
|発売日|1999年7月1日|
|定価|8500円|
|レーティング|ソフ倫:18歳未満禁止|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|
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#center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}&br()&size(20){''本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。''}}
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*ストーリー
大陸。移動要塞を駆使した3つの巨大国家と、それ以外の弱小国家が絶えず争いを繰り広げている。3国からさして重要視されていなかった、移動要塞一つが国土と言う弱小国家ママトト。若き軍師ナナスが、モンスター達から得られるカードを用いて生み出される兵隊「キッズ」の開発に成功した。
これによりママトトは弱小国家ではあるものの、3つの巨大国家に引けを取らない兵力を手に入れる事が出来た。大陸を一つに纏め上げ、争いの無い世界を作る……純朴な青年軍師、ナナスの遠くも大きく強い夢が歩き始めた一歩だった。
*システム
-本作はアリスソフトが作り出したシミュレーションソフトである。シミュレーションパート・内政パート・ADVパート・フリー戦闘の順番で形成される。
--シミュレーションパートは武将とキッズ(兵士)を配置し戦闘する。内政面の影響は特に無く、プレイヤーは武将とキッズを用いて並み居る敵をただ葬ればいいだけである。
---防衛戦では敵武将が左端に突撃して行く。左端に突撃されるとママトトの心臓部を攻撃される。心臓部のライフが0になるとゲームオーバー。
---ステージには敵以外にも障害物の岩、宝箱、財宝、潜入されると施設を破壊される工兵(後述)等が登場する。
---岩は破壊する事で資金とカードが入手でき、動かない敵と言った具合。宝箱と財宝は武将と宝箱回収能力を持つキッズが回収できる。(後述)敵は宝箱や財宝をただの障害物としか見ていないため包囲するのに利用できる。
---武将には一人一人固有の必殺技がある。ステータス面のみならず、必殺技性能でも大きな個性を生み出している。
--内政パートは施設建造や武器開発、入手したカード閲覧などがある。
---武器開発は開発施設を作らなければ出来ない。施設は資金が、武器開発は資金とカードが必要。だがここで消費するカードは他のカードに影響が無く、資金以外気にする必要は無い。武器を開発すると武将の必殺技が強化したり、武将の性能が上昇する。
---工兵に突入されると施設をランダムで一つ破壊されてしまう。対策として工兵が率先して破壊するダミープラントを建造する事も出来る。更に、心臓を増やしたりキッズ製造工場をふやしたりする事もできる。
---カード閲覧は文字通り今まで入手したカードを見る事が出来る。丁寧な事に、一つ一つにストーリーが用意されている。
---他にもCG鑑賞・サウンドテストも内蔵している。
--ADVパートは本作が18禁となっている所以である。女の子武将と恋愛関係になったり、アレやコレをする。
---その際仲間になっている男武将と挨拶程度だがイベントがある。
--フリー戦闘は文字通りランダム出現の敵勢力と戦うパート。ここでカードを溜め込んだりアイテムを手に入れたり、武将のレベルを上げる事ができる。
-本作のシミュレーションパートで欠かす事が出来ないキッズシステム。
--キッズは敵を倒すと入手するカードを消費し、該当施設が建造されている場合にのみ、シナリオ開始時に作り出すことが出来る。
---1度出撃したキッズは消耗されるので、生存させておく意味は無い。
---フリー戦闘でキッズを使うと勿論消耗される。いくらカードを稼ごうと次のシナリオに移らなければ製造されないので、延々フリー戦闘を続けると最終的には武将だけで戦わなければならなくなる。
--キッズは該当施設を一定数以上作るとパワーアップする。
---移動距離増加・効果発動範囲増加と様々。見た目が変更されるキッズもいる。
-さらに、一定の条件を満たすとキッズとは別に武将直属の部下で、宝箱の回収も出来るしカードも消費しない兵士も仲間になる等、書ききれないほど細かいシステムも。
*特徴
-シミュレーションパートのフィールドは広く、縦11マス横20マスの220-障害物マスによって構成されている。それに伴い、ユニット移動力も5や8、多いと11と大変広い。移動速度も速く、戦闘は至極スピーディー。
--更に必殺技の範囲も12マスや15マスと広いので、シミュレーションとしてはかなりの爽快感に満ちている。
-攻撃対象選択時、射程範囲内の敵右下に当れば倒せる・当れば倒せるかもしれない・クリティカルが出無ければ倒せない が一目でわかるアイコンが表示される。
-移動後、攻撃や別キャラクターの行動をしなければその移動をなかった事に出来る機能搭載。間違いや攻撃が届くかどうかの確認が手軽に出来る。
-カードを消費して全体に効果を及ぼす召喚魔法が使える。召喚魔法で消費するカードはキッズを作ったり武器を開発するのとは違うカードなので、ある程度気軽に使う事ができる。
-BGMはアリスソフトらしく高評価。実質ママトトの行進曲であるRunning to the straightは特に人気が高い。
--更に戦闘曲のみMid版も内蔵。ゲーム中で切り替えも出来る。
-グラフィック面。シミュレーションパートはキャラクターが2頭身のデフォルメ表示されている。必殺技使用時には2頭身キャラクターがアニメーションする等ギミックは細かい。
--必殺技を使わなくても、通常画面で表示される0.5頭身のキャラクターアイコンは移動・攻撃時に敵味方含めて全種がアニメーションする。
-難易度は武将の必殺技範囲が広い事、敵のレベルがシナリオの場合は固定されている事も相まって割と低い。
--低レベルクリアを目指すとかなり難しい。
*総評
文章として纏めると非常に複雑なシステムを内蔵しているように見えるが、その実一つ一つが単純であり、かつ高いクオリティと様々なギミックを内蔵している。そこに軽快な音楽と爽快感、カード一つ一つに細かいストーリーが用意されていたり隠し要素なども豊富で、エロ要素不問でも名作と呼べる出来になっている。ストーリーも細かく言及はしないがかなり楽しめる物となっている。
*難点
-ADVパートとあるが、選択肢は「どの女の子と会うか」くらいであり希薄。
--一応シミュレーション時に使える必殺技を増やすナナスポイントが好感度に直結していたり、もう一人の主人公(ナナスの父)である程度話を進めなければ進展しない等あるが、ナナスの父で話を進めすぎるとナナス側で仲良くなれなくなると言う詰み状態になる事も。さらに酷くなると戦線離脱してしまう。
--ナナスのそれに比べるとナナスの父関係の話は陰惨なものであり、ふり幅が広く肌に合わない人間も。
-ストーリー面では全男武将に見せ場があるのに対し、女武将に見せ場は無い。
--アドベンチャーパートがあるからまぁいいのだが、全男武将固有エンディングがあり、これらを目指すと女武将は完全な空気である。
--男キャラクターが非常に目立つのは同社ゲームの特徴ではあるが、本作はそれが特に目立つ。そのため、アダルトゲームなのに女の子の印象が薄いという本末転倒な形に。
-シミュレーションパートのデザインはどちらかと言えば地味。
*後の展開
-アリスソフトは「ママトトと同じ世界観、近いシステムを使った新作」として、アリスソフト過去作品の様々なキャラクターが登場する『ままにょにょ』『わいどにょ』を出しているが
--どれも必殺技システム排除・マス数減少・シミュレーションパートのみ・システムに制限が付く等、あまりママトトらしいとは言いがたい。むしろ同社過去作の『かえるにょ・ぱにょ~ん』に近い。
-現在生産は中止。廉価版が2800円で販売されている。
*備考
-同作のキャラクター原画を担当したMIN-NARAKEN(通称奈良県民)は2010年時点において現役で活躍するアダルトゲーム原画家としては最古参の人物である。
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