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かまいたちの夜」(2013/10/18 (金) 08:27:04) の最新版変更点

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この項目ではスーパーファミコンソフト『かまいたちの夜』と、その移植版の紹介をしています。~ |>|>|>|CENTER:''[[チュンソフトサウンドノベルシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1087.html]]''| ---- #contents ---- *かまいたちの夜 【かまいたちのよる】 |ジャンル|サウンドノベル|CENTER:&image(kny-1.JPG,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000068H6G/ksgmatome-22/ref=nosim,height=160)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=41&file=kny-1.JPG]]&br()[[裏を見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=41&file=kny-2.JPG]]|&image(nu4.jpg,http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=41&file=nu4.jpg,width=160)| |対応機種|スーパーファミコン|~|~| |発売元|チュンソフト|~|~| |開発元|チュンソフト、アクアマリン|~|~| |発売日|1994年11月25日|~|~| |定価|10,800円|~|~| |配信|Wiiバーチャルコンソール&br()2007年2月13日/800Wiiポイント&br()Wii Uバーチャルコンソール&br()2013年8月7日/800円|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| **概要 チュンソフトが『[[弟切草>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/259.html]]』(以下「前作」)に続いて世に出した、サウンドノベルの第2弾。~ ミステリー作家・我孫子武丸が原作を担当している。 **特徴 -前作は文字通りノベル(=小説、読み物)として出来ていて、選択肢でシナリオの分岐こそするが、謎解きや正しい選択・誤った選択といったものも存在せず、常に何らかの結末に到達して話が終わる仕様だった。それに比べると本作はプレイヤーに推理を要求するなど幾らか従来のアドベンチャーゲームに近い形に戻してあり、プレイヤーの選択は「シナリオの分岐」と「各シナリオで起こる事件の顛末」を左右するものになっている。選択を間違えると謎を解けないままバッドエンドに。 --最初にプレイできるシナリオはミステリーものだが、解決後の隠しにはホラーもの・スパイもの・ギャグ編などシナリオも用意されており、バラエティに富んでいる。 ---前作同様、登場人物の設定は固定されきっておらずシナリオごとに変動する部分がある。あるシナリオでは善人だった人物が別のシナリオで悪人になったり意外な人が主役になったりと、スターシステムのように役が変わる。 --難易度は高く、いい加減な選択をしているとすぐにバッドエンドに追い込まれてしまう。しっかりと物語を理解した上で選択肢を選んでいかないと真相に辿り着く事は出来ない。 --ミスリードを誘う文章やヒントが推理に丁度良いバランス。重要な場面で犯人名を文字入力するシステムがより一層の緊張感を持たせてくれる。 --最後まで犯人を当てられないと加速的に人が殺されていき、主人公も疑心暗鬼の中で果てる結末を迎える事になる。登場人物たちの命はプレイヤーの手に委ねられているのだ。 --ストーリーは章立てになっており、一度何らかのエンディングに辿り着くと章単位で遡って読み直しが出来るようになる。 -背景は実写加工・登場人物はシルエットで表現されており、一部ながらアニメーションもある。 --このアイデアは我孫子氏によるもので、当時のスーパーファミコンの描画スペックで多様の人物表現を可能にしつつ、作中の文章からプレイヤーが想像したキャラ像を崩すこと無く感情移入させる効果を出している。 --これ以降ノベルゲームにおける1つの表現技法として定着し、容量の増加でより細かい描写が可能になった昨今においても演出として度々使われている。 --「雪の中、恋人と二人で泊まりに来たペンションで起こる事件」という設定はありきたりなれどロマンチック。実在のペンションの画像を使用しているためリアリティも充分。プレイヤーをゲーム内の世界観に引き込む魅力の一因となっている。 -女性の悲鳴やインターホン・吹雪やノック音など効果音の使い方が的確。~ BGMも序盤は楽しいスキーリゾートを連想させる穏やかなものだが、殺人事件の発生から恐怖と不安を煽るものが中心になり、プレイヤーを引き込む。 --後者は報道番組やワイドショーなどでしばしば使用されており、プレイしたことが無い人でも1度は聞いた事があると思われる。 -これらの要素もあって前作を上回るヒット作となり、やがて「サウンドノベル」の代名詞的存在とされるまでになった。 **問題点 しかしながら全てにおいて完璧かといえばそうではない。以下の欠点も挙げられる。 -システム上重要な選択肢を間違えた場合のリトライが面倒。後のPS版ではフローチャートで選択肢の文章まで移動が可能になった。 -プレイヤーが犯人とトリックを分かっていれば、後はそれを主人公に発言させるよう誘導するだけなのだが、一見突拍子も無い発言から展開するので事件を解決しづらい。 -2人目の犠牲者が出た直後のバッドエンド --''真犯人がはっきりわかってしまう''、最早推理も何もない。テキスト中で言及こそされないが状況的に1人しかいない。 --これが終盤とかならまだわかるのだが「2人目の」と書いたように結構早い段階である。しかもこのバッドの到達がかなり容易(普通に進めると出てくる2択の内の1つ)なのも問題。下手をすると初回プレイでもこれだけでわかる。 --さらに言えば、状況の所為で心理的にそのアウトの方の選択肢を選んでしまう可能性も高い。 -冷静に考えると真犯人の行動がおかしい。 --目的を考えると犯行(殺人)を続ける必要はない、物語的に破綻が起こるわけではないが疑問が残る。 #region(ネタバレ注意) ---- -そもそもが金銭絡みで、犯人は「後々宅配で届く予定の大金を待っていた」だけだった。最初の死体は真犯人の「その場限りの協力者」で、欲をかいてより多くの分け前を要求した為に殺された。 --2人目(ペンションのアルバイト)は状況から分かる通り、最初に犯人に気づいてしまったが為に殺された。 劇中のある人物の推理通り「殺す必要」のあった人間だけを殺している、ここまでは。状況的に言ってもそれ以上殺す必要性はないのである。しかし… -「第2の殺人の時点で計画が破綻しているため仕方ない」という見方もあるようだが、その時点で(かなり怪しい)容疑者が数名存在している為、だんまりを決め込んでいればよかったはず。 -実際、容疑者の1人が地下室に閉じ込められる展開になるが、何故か真犯人はわざわざ地下に侵入してまでその人物を殺害している……わざわざ最重要容疑者を殺して「犯人は別にいますよ」アピールをする意味は? --当然、侵入に必要な鍵を管理している人物2人も殺害。ついでに近い時間帯にペンションを出ていた人物もわざわざ外に殺しに行っている……そこまでする必要があったのか?特に後者。 --更に、''脇に物を挟んで脈を止める小細工までして死体を演じて主人公らを欺きつつ、隙をみて器用に3人を殺害''…そこまでする意味は?しかもやってることが妙にまわりくどいし。 -犯人は別に殺人狂ではないし、その場の人間を憎悪しているわけでもない。にも関わらず、物語の流れ上は明らかに異常な殺意を抱き、ペンションにいた人間を皆殺しにしようとしている。 --犯行がバレかかって錯乱しているわけでもない。見破られない限り善人の演技を最後まで貫き通している為考えられない。 --後に犯人が判明しても犯人はなにやら悟りを開いたような振る舞いで開き直るだけで詳しい動機を語らず、直後ヒロインが主人公を助けるためにやむなく犯人を殺してしまったため真相は闇に葬られる。 全くわけがわからない。 -ついでに言うと''殺人現場に宅配便で金を送ったら警察に中身を調べられるのでは''? ---- #endregion -隠しシナリオを出す過程で全エンディングを見る必要があるので、見たくないバッドエンドも一度は見なくてはならないという作業になる。 --その後にある最後の隠しシナリオを出す為の方法がSFCの仕様を利用したものなのだが、斬新過ぎて躓きそうになる程。PS版やバーチャルコンソール等では無難な方法になっている。 -ピンクのしおりにしてしまうと、その時点から主人公と恋人の名前が変更できなくなってしまう(後の移植版では制限がなくなった)。 -ゲームコンプの証である金のしおりの条件が「ゲーム中の全ての選択肢を選ぶ(犯人入力も全パターン必要)」という非常に困難な条件となっている。 --これを達成してもゲーム内ではしおりの色が変わるのみで追加シナリオなどの特典は無く、写真に撮って送ると先着でペンションクヌルプへの招待券がプレゼントされる、というものだった。 --こちらもPS版以降では条件が緩和され、ゲーム内の要素として別の特典が用意された。 ---- *かまいたちの夜 特別編 【かまいたちのよる とくべつへん】 |ジャンル|サウンドノベル|&amazon(B000069SC9)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|チュンソフト|~| |開発元|アストロール|~| |発売日|1998年12月3日|~| |定価|4,800円|~| |配信|ゲームアーカイブス&br()2011年8月24日/800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要(特別編) チュンソフト製のサウンドノベル3作をPSソフトとしてリメイクする「サウンドノベルエボリューション」シリーズの第2作として作られたリメイク版((但し発売されたのは3作の中で最初だった。))。~ 因みに同シリーズ第3弾については[[こちら>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/226.html]]を参照。 **主な変更点 -新機能としてエンディングリストとフローチャートが追加された。 --このため重要な分岐点まで簡単に戻ることができ、シナリオのやり直しが容易になった。 -オートセーブ機能は失われており、スタッフロールは見終わってからでないとセーブできない((SFC版ではスタッフロールはリセットを押してカットすることもできた。))。 -時代背景等に合わせ、テキストの一部が改変されている。 -新たなシナリオとして、ヒロインを主人公にした書下ろし番外編と、SFC版のピンクのしおりの応募プレゼント特典だったドラマCD(音声のみのシナリオ)が追加されている。 -SFC版ではグッドエンドの1つだったものがPS版ではバッドエンドに変更されている。それに伴い、このED用のスタッフロール演出も同時に削除。 --エンディングの内容的にはバッドでも頷ける変更ではあるのだが、全ルートにおいて犯人の目的・真相が唯一明かされるエンディングであった事と、それまでの展開に無理がない事もあって賛否両論でもある。 --なお、到達すると新シナリオが解放される点はSFC版と変わらず。 ---- *かまいたちの夜 ADVANCE 【かまいたちのよる あどばんす】 |ジャンル|サウンドノベル|&amazon(B000066C3S)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|チュンソフト|~| //|開発元|不明|~| |発売日|2002年6月28日|~| |定価|4,800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要(アドバンス) PS版をベースとした移植作品。~ 本作発売当時、『かまいたちの夜2』の発売が近いためか、主人公の透とヒロインの真理に『2』同様の苗字が追加された。~ また、条件を満たせば『我孫子氏からの挑戦状』と称した『2』の宣伝を見ることも出来る。~ ただし、PS版にあった番外編とドラマCDは残念ながら削除されている。また振動機能も無い。 ---- *余談 撮影に使われたペンション「クヌルプ」は、今で言う「聖地巡礼」に行くファンまで出た程である。~ 現在も長野県白馬村にて営業中であり、なお「聖地巡礼」の宿泊客は途絶えていない模様。~ 後にTBSでドラマ化(ゲームとは違う世界観で)され、2002年7月3日に次回作のタイアップも兼ねて放映されたのだが、~ 「本格的恐怖ミステリー」「推理しろ!でなきゃ、みんな殺される」という煽り文句とは裏腹に「サイコホラー」要素が強く出ており、賛否両論が激しい。 **消された本家 SFC版発売から8年後、『かまいたちの夜』シリーズの第2作『[[監獄島のわらべ唄>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/99.html]]』が発売されたが、これは本作のストーリー上の続編ではなく、一種のパラレルワールドとなっていた。~ そして第3弾『[[三日月島事件の真相>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/732.html]]』では、『2』の本編終了後の世界を直接引き継いだ設定となったため、こちらでも第1作の方がパラレルワールドとされてしまった。 -この『3』の攻略本には、「後に『1』の物語は作中作の設定に過ぎなかったと判明するが…」という記述がある。
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