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*428 ~封鎖された渋谷で~ 【よんにーはち ふうさされたしぶやで】 |ジャンル|サウンドノベル|&amazon(B001FSKK0Q)|#image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/61AtuWOOsDL._SL160_.jpg?r=1301036484,http://amzn.to/eyVBt0)|#image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51oXbr6KfAL._SL160_.jpg?r=1301036484,http://amzn.to/fuAOv4)| |対応機種|初出:Wii&br()移植:プレイステーション3、プレイステーション・ポータブル|~|~|~| |開発元&br()発売元【PSP・DL】|チュンソフト|~|~|~| |発売元(他機種)|【Wii】セガ&br()【PS3/PSP】スパイク|~|~|~| |発売日|【Wii】2008年12月4日&br()【PS3】2009年9月3日&br()【PSP】2009年9月17日&br()【PSP・DL】2011年3月9日|~|~|~| |定価|【Wii/PS3】7,140円&br()【PSP】5,040円&br()【PSP・DL】2,000円|~|~|~| |廉価版|【Wii】みんなのおすすめセレクション:2010年2月25日/2,800円&br()Spike The Best:2010年12月2日/【PS3】3,444円、【PSP】2,940円|~|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[チュンソフトサウンドノベルシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1087.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -名作と名高いサウンドノベルゲーム『[[街]]』の流れを汲む、チュンソフトのサウンドノベル第7作。脚本は北島行徳。 --続編ではなくあくまでも別タイトルの作品だが、舞台は『街』の10年後の渋谷という設定。 --グラフィックに実写を使用、Tip、ザッピングなど、『街』と同じシステムが使用されている。 -ファミ通クロスレビューで40点満点を得たことで話題になった。 --開発にファミ通編集部が関わっているため、多少下駄を履かせられている部分もあると思われる。 --満点を取ったことで逆にユーザーの期待感が下がった節も。 -「日本ゲーム大賞2008」でフューチャー部門、「日本ゲーム大賞2009」で優秀賞を受賞。 -当初は『428(仮)』というタイトルで発表されていた為、タイトルが似通っているあのゲーム『[[四八(仮)>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/166.html]]』の続編か?などとネタ扱いされていた。 --これに関しては開発者も「去年某社さんから発売された『四八(仮)』の2ではありませんよ。お間違えの無いように」と念を押していた。 -クリア後のボーナスシナリオが2つあり、片方に『[[かまいたちの夜]]』の我孫子武丸、もう片方にTYPE-MOONを起用している。 **特徴 -200X年4月28日、渋谷で起きたある事件に、偶然居合わせた複数の登場人物が巻き込まれていくという話。プレイヤーは5人の主人公が午前10時から午後20時まで体験した10時間の出来事をプレイする。シナリオの数は5つ+α。 -5人の主人公の行動は互いに影響し合うように出来ており、ある主人公が起こしたアクションが間違ったものだった場合、別の主人公がBAD ENDを迎えてしまうことがある。その時は間違ったアクションをした主人公を正しい行動へ導かなくてはならない。 --BAD ENDへ誘う落とし穴は終盤になればなるほど増え、時には3人以上の登場人物を同時に正しく動かさなければならないことも。 -物語中の文章には時折、青色で書かれた部分がある。これは「Tip」と呼ばれるもので、青色で書かれた単語のより詳しい解説が見られる。 -物語の途中で「KEEP OUT」と表示され行き止まりになった場合は、他の主人公のストーリーを進めて特定の場所から「JUMP」をし、行き止まりを解除する必要がある。 -物語の流れは1時間ごとに区切られていて、5つのストーリーが全て正しい続き方(「To be Continued」に辿り着く)をすれば次の時間に進める。 -このように『街』と同じシステムを採用しており、舞台も『街』と同じであることから比較されることがたびたびある。 --『街』との最も大きな違いは物語の全体的な形にある。『街』はテイストの違う複数の物語を平行的に進めるものであるが、本作は5つの物語全てが最終的に1つの物語へと集束していく。互いの物語がより密接に、分かりやすく絡み合うようになっている。 --群像サスペンスと銘打っていることもあり、全ての物語に緊張感が漂うシーンが多いのも違いの一つ。最初は「ギャグ調」「ほのぼの」などテイストが一風変わっているシナリオも、時が進むにつれ事件に関わっていきシリアスシーンを多く含むことになる。 **評価点 -最も評価されている部分は、「早く続きを読みたい」と思わせる物語の作り。 --話の展開が二転三転し、驚きのどんでん返しが数多くある。 --スピード感を重視している。文章を出来る限り短くしたり、描写を背景写真に任せて必要最低限に留めるなどして、早く読める工夫がなされている。 --『街』よりボリュームが少なくなった分、濃度を濃くして充足感を味わえるように作られている。 --全主人公のシナリオを1時間分消化すると、次のセクションの予告編ムービーが挿入される。重厚なメインテーマをバックに、印象的なシーンを断片的に繋ぎ合わせたハイスピードな演出は、止め時を見誤らせる牽引力がある。 -その他にも評価されている部分は多い。 --音楽の良さ、それに合わせたテンポの良さ。映像とマッチして、良い臨場感を生み出している。サウンドはドルビープロロジックIIにも対応(なおPS3移植版はリアル5.1chサラウンド対応)。 --魅力的な登場人物の多さ。特に格好良い中年~初老の男性が多い。 --タイムチャートで現在それぞれのストーリー状況がどうなっているのかが一目で分かるようになっており、より便利さが追求されている。 --初めての人のためのガイド機能がある。『街』未経験でシステムに馴染みがなくても楽しく遊べる配慮がなされている。 --チュンソフトのゲーム(特に『街』)をプレイした人にはニヤリと出来るような小ネタが多く含まれている。 --片手リモコン操作の快適さ。例えば片手でリモコンを持ち、もう片手でお菓子を食べながらでも遊べる。 **批判点 -2つのボーナスシナリオのうちの1つ、TYPE-MOONが担当した「カナン篇」は本編とは違い「アニメ絵」をバックに声優陣が台詞をボイスつきで読み上げるという形でシナリオが進んでいくが、これが不評で「蛇足」と評する者もいる。 --理由として、「本編と雰囲気が違いすぎる」「シナリオ担当の奈須きのこ特有の文章が読みづらい」「アニメ絵に馴染めない」「本編のある登場人物の威厳が低下」などが挙げられている。 --何故このシナリオがあるかというと、翌2009年にこれを原案としたスピンオフアニメ『CANAAN』が放送されることが決定していたためである。 //↑ソースは? --なお、あまりに雰囲気が違うシナリオを入れているのは、ジャンルが完全に異なる8本のオムニバスストーリーであった『街』のリスペクトの面が強いのだが、本作は『街』とは真逆に「統一された世界観と雰囲気」を重要視したため、本編の流れが好みだった層には前作のようなオムニバス感があまり期待されていなかった面もある(ボーナスシナリオは本編クリア後に出てくるオマケなので、普通は本編が気に入った人でないとやる気にはならない)。 -本編の終わり方がすっきりしないのが嫌だという声が多い。 --これも上記のアニメ展開が原因とも思われていたが、アニメを見てみるとこの終わり方に言及はされていない。 --むしろこれは『街』のスタイル(渋谷で起こるドラマは永遠につづいていく「終わりがない物語」というもの)を踏襲したからではないかとも思われる。『街』よりも主軸のストーリーを強固にしたため、逆に「終わりがない物語」の部分が違和感として感じやすくなった。 -ボリュームの少なさ、話の短さが物足りないという声がある。 -物語の性質上、ネタバレを見てしまうと面白さが半減するというリスク。 --これにより、一度クリアすると満足してしまい、周回プレイをする気があまり起きないという欠点がある。 -システム向上で便利になった反面、プレイヤーが自分の力で試行錯誤する「やり込み度」が低下したという声がある。 --その逆で、攻略サイトなどを見ないと隠し要素は発見しづらい。 --特にクイズに答えて隠しシナリオを読むことができる「カルトクイズ428」のクイズはかなり難しく、「WiiConnect24」では解答の為のヒントが4回に渡って配信され、更にPS3/PSP移植版ではクイズ難易度が若干下げられた。 **その後 -2009年、本編脚本を担当した北島行徳による小説版が出された。 --新シナリオ「迷天使編」が追加された。 --登場人物の心理面の掘り下げ、場面の追加と削除、本編で説明不足と指摘された部分の補完、主人公達の後日談などが追加されている。 --北島はこれを本作の完全版とし、「428はこれで書き切った」と自身のブログにて述べている。 -同年夏、スピンオフアニメ『CANAAN』放送。全体的な雰囲気はボーナスシナリオに近い。ちなみにチュンソフト作品初のアニメ化である。 --ストーリーは独立しており本作を知らなくても十分楽しむことが出来る。 ---ただし『CANAAN』では本作のネタバレ要素が根幹にあるため、『428』をプレイするつもりであるなら先に視聴してしまうのはあまりおすすめできない。 --御法川をはじめ、『428』から多くのキャラクターが出演しているのも特徴。 --漫画版、小説版の他、『428』と『CANAAN』を繋ぐ作品『CANAANスフィル』もある。 -同年秋、スパイクからPS3/PSP移植版が発売(追加要素はほとんど無い)。 --2010年12月2日に両機種のベスト版が発売された。これに加えて2011年3月9日にPSP版のDL版が配信開始された。 -Wii「みんなのニンテンドーチャンネル」での「おすすめランク」内において、最も取るのが難しいプラチナランクを獲得。 --2010年、「みんなのおすすめセレクション」の一つとして廉価版が発売。 -風来のシレン4と5にこのゲームのタイトルをもじった壷『四二鉢』が登場する。物を入れても何も起こらないが、投げると爆発する。 -2011年11月、チュンソフトからiOS版(iPhone/iPod Touch/iPad用アプリ)が配信。 -2013年3月、スパイク・チュンソフトからAndroid版が配信。 //アプリに関しては、↑の様な本文中での簡単な記述に留めるのがよいとし、データの方は消しました。 **総評 サウンドノベルの集大成を作ろうという意気込みのもと製作された本作は、確かな面白さで高い評価を受けた。~ あの名作『街』と同じくらい、または『街』を超えたと評するユーザーも決して少なくはない。タレントの伊集院光もそのひとりであり、ラジオやファミ通の連載で何度も激賞していた。~ 実写サウンドノベルということでオタク受けはせず、またWiiの所持層に合うジャンルでは無かったのか当初売上はあまり伸びなかったが、~ 評価の高さからこのジャンルとしては珍しくじわじわと売上を伸ばして行き、2010年末の時点で全機種合計で約16万本を売り上げた。~ 食わず嫌いをするには本当に勿体ない逸品であり、ドラマでも映画でもない、ゲームだからこそ可能な物語を、是非楽しんでもらいたい。~
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