「NieR RepliCant」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

NieR RepliCant」(2013/12/18 (水) 00:53:22) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*''NieR RepliCant'' 【にーあ れぷりかんと】 |ジャンル|アクションRPG|#image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VoPdSC0CL._SL160_.jpg?r=1301037150,http://amzn.to/hxtbOQ)| |対応機種|プレイステーション3|~| |発売元|スクウェア・エニックス|~| |開発元|キャビア|~| |発売日|2010年4月22日|~| |定価|7,800円|~| |備考|アルティメットヒッツ:2011年4月21日/3,990円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| ---- #contents ---- **ストーリー 遠い未来。滅びゆく世界。~ 死をもたらす黒き病。兄と妹。壊れし日常。消える日常。~ 封印されし書物。蠢魔の力。~ 呪われし存在「マモノ」~    ''犠牲。差別。抱擁。別離。破戒。記憶。''~      ''狂気。光。救済。崩壊。巨人。黒き力。''~ 翻弄される''運命''と、最後の''代償''。 ---- **概要 -本作はキャビアの、『[[ドラッグオンドラグーン>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1641.html]]』の製作陣によって開発されたアクションRPGである(ただし販売はスクエニ)。 --裏設定として、DODのEエンド(通称新宿エンド)から千数百年後の世界が舞台となっているものの、ストーリー上の関係は殆どない。 --Eエンド後からゲーム開始までの経緯やDODとの繋がりは、設定資料で明らかとなっている。 -''あの''DODを開発したキャビア製作の作品、しかもそのEエンド後の世界観が舞台という事で「またとんでもないシロモノになるのか」と多くのユーザーは冷や冷やし、同時に期待していた。 --そして、発売後は''いい意味で''ユーザーの心配と期待を木っ端微塵に△○※□する事となった。 ---- **特徴 -DODと同じ世界観のゲームだが、ゲーム中には所々にDODプレイヤーが喜ぶ要素が入ってる程度のもので、設定資料を見ない限り同じ世界観であることを正確に知ることはできない。そのためDODのプレイ経験の有無は関係なく楽しめ、新規タイトルと考えて良い。DODをプレイした上で設定資料集を読めばもっと楽しめる、という風になっている。 -DODと同様に本作はマルチエンディングであり、周回または特定の条件を満たす事によって異なるエンディングを見ることができる。 -登場人物・武器等にもDODシリーズと共通するものがある。他ゲームのパロディもある。 --ゲーム内に随所に存在する独特の記号は【天使文字】というもので、DODシリーズにも登場した実在言語である。 --ボスの1体である【シャハリヤール】は、DOD1の雑魚であるガーゴイルキューブとデザインが同じ。 --また、シリーズお馴染みのウェポンストーリーも、ゲーム内での閲覧こそ不可能だが設定資料集ではしっかりと語られている。ちなみに、殆どのウェポンストーリーはDODシリーズのそれと繋がりはないが、草原の竜騎槍のみ繋がっている様な内容となっている。 -全体のストーリーとしては、黒文病という不治の病への糸口を探して封印されし言葉というものを探したり鎮痛薬の材料を探したりするという、お使いゲーム的なものである。 --なお、ストーリーは前編の「少年期」とその五年後の「青年期」に分かれている。二周目以降は青年期からのスタートであり、周回が苦にならないよう配慮されている。ただし、少年期にしか発生しないクエストなどもあるので注意が必要。 ---- **ゲーム性 -ゲームシステムは、DOD同様のオーソドックスなアクションRPGであり、「1.5倍速にした3Dゼルダ」と言われる事もある。 --セーブポイントはポストであり、手紙を出すことでセーブすることになるが、''ボス手前フロアにも常設されている''。恐らく、多くのユーザーはボス戦前にセーブできると思ってなかっただろう。 --武器によるコンボ・二段ジャンプ・回避・受け身・防御・魔法など、3Dアクションにありがちなシステムは全て備わっており、癖がなく取っ付きやすい。 ---オリジナリティがないかと言われればそうではなく、ステージによっては上や真横からの視点の2Dアクションになる。また、魔法使用時にはターゲットサイトで狙いを付けるTPSにもなる。また、とある場面には何とサウンドノベル((キャラがいかなる行動をしたつもりでもサウンドノベル上で表示された文面が優先される、という変わった演出がされている))まである。様々なゲームシステムを上手く取り込み、飽きさせない、または新鮮さを感じさせる工夫が施されている。 -戦闘は片手剣・両手剣・槍の三種類の武器を活用して戦ってゆく(ただし少年期は片手剣のみ)。 --それぞれ、攻撃力は低いが使いやすい(片手剣)・圧倒的な攻撃力と攻撃範囲を持つが隙が多い(両手剣)・攻撃力が高く隙も少ないが攻撃範囲が狭い(槍)という特色を持つ。どの武器も、不死鳥シリーズといわれる武器が強力で、これが手に入ったら他の武器は実質飾りになりやすい。 --三種類の武器とアイテムは、十字キーで変更または使用を行うようになっており、ストレスを感じる事はまずない。 --なお、本作に登場する武器の半分以上は、DODシリーズにも登場した武器である。また、DLCにてファンには嬉しいとある武器が追加された。もちろんウェポンストーリーも存在する。 -武器以外にも、LRボタンに任意に設定した魔法を使うことができる。 --ボスを倒すごとに使用できる魔法が増えていき、対応できる状況が増えていく。 --ボスを倒したとき、イベント専用の超魔法を発動するシーンが入る。ちなみに、ガンメンみたいなボスにギガドリルブレイク((「ガンメン」はアニメ『天元突破グレンラガン』に登場するロボット兵器の分類名で、「ギガ~」はその主役ロボであるグレンラガンの必殺技。))っぽい一撃を放つシーンもある。 -ワードエディットというシステムが存在し、これにより武器や魔法を強化できる。 --敵を倒したときに入手することが出来、武器や魔法の前後に言葉を追加することで威力の強化・MP回復速度上昇・特殊効果付加・ドロップ率や経験地の向上など、様々な効果が与えられる。 --出てくる言葉は簡潔で当たり障りのない言葉だったり痛々しい言葉だったりする。組み合わせ次第では、かなり病んだ文章となる。 -ちなみに、本作は主人公の名前をユーザーが任意に決める事ができる。むしろニーアという名前自体がゲーム中にも説明書にも提示されない裏設定となっているため、事前に外部の情報から主人公の名前だと知っていなければ入力できず、クリアしても「ところでニーアって何?」となってしまう。 ---- **本作の魅力 -本作が名作扱いされる最大の理由は、やはり「キャラクター」「ストーリー」「BGM」の三点であろう。 ***キャラクター -キャラクターはどれもDODに負けず劣らず強い個性を持っており、ユーザーから高い評価を得た。ただし、DODほど歪んだ性格・趣味の持ち主はおらず、基本的に根はいい人である。まあ、マイノリティな人はいるが。 -ニーア --本作の主人公。妹のヨナと二人で暮らしている。正義感が強く仲間思いであり、唯一の肉親であるヨナをとても大切にしており、行動理念もほぼヨナである。なお、ヨナが男の子と文通していると知ったときは相当動揺した。 --常にどこか影を感じさせ、笑顔を見せる事は少なく、言動も少々乱暴。マモノに対して極めて強い恨みを持っており、どんな状況でも相手がマモノならば容赦のない行動を取る(青年期の設定)。 --しかしこれはヨナと仲間を守たいが故であり、その真摯な姿勢は多くのユーザーから共感と好感を得た。 --余談だが、ニーアの誕生日は6月6日、つまり兄の日である。 -白の書(シロ) --ゲーム序盤でニーアと出会う、人語を話す「封印の書物」。博識で尊大だが、時々ボケたりするなど憎めない性格の持ち主。ニーアや他の仲間からは「シロ」と呼ばれている。 --ニーアが魔法を使うために必要な存在でもあり、シロがいない・もしくは異常が発生した場合は魔法が使えなくなってしまう。 --声優は、DODシリーズのアンヘルに引き続きピーター氏が担当。似たような役でありながらしっかりとキャラクターの違いを演じ分けており、改めてその演技の上手さをユーザーに印象たらしめた。 -ヨナ --ニーアの妹。ニーアを気遣い、とても大切に思っている。生まれつき病弱であったが、更に謎の奇病「黒文病」を患ってしまう。 --不治の病に冒されながらも、自らのために奔走する兄を思う姿勢は、見ていてとても健気である。 --料理は得意ではないようで、煮込みすぎたりしてしまう。 --ローディング画面では彼女の日記が表示される場合があり、心境などを垣間見ることが出来る。 --名前の由来は旧約聖書の一つの「ヨナ書」から。 -カイネ --左半身をマモノに侵されている「マモノ憑き」の女剣士。その可憐な容姿に反して、口も態度も乱暴、大雑把で大飯喰らい。というよりも悪食に近く、まずい上に猛毒な木の実をうまいといって平気で食べてしまう。 --北平原の先にある崖の村の出身だが、村で暮らしてはいない。 --日光に弱いマモノの侵食を抑えるために肌の露出面積を増やすなどの理由で、常に下着姿でいる(仮にも王族の結婚式でもこの格好)。そのため、シロからは下着女と呼ばれることが多い。なお、この下着は曜日ごとに着替えてちゃんと洗っているらしい。 --本作を語る上で欠かす事のできない強烈な個性を持つキャラクターであり、ひとたび口を開けば放送禁止用語の嵐が巻き起こる。 ---例:「''貴様の△○※□裏返して、蹴っ飛ばしてやるよ!''」特にシロとカイネのやりとりは非常に好評であり、ユーザーを爆笑の渦に巻き込んだ。 --戦闘では両手剣や魔法による攻撃でサポートしてくれる。 -実験兵器7号 --とある出来事がきっかけで、ニーア達と共に旅をする事になる、骸骨のような謎の生き物。 --こちらもカイネ同様に、本作を語る上で欠かす事のできないキャラクターであり、そのキモ可愛い容姿は本作のマスコットとして愛されている。 --見てくれはこのような感じだが、実は本作屈指の良識人。特に終盤のとある展開では多くのプレイヤーを感動させ、またとあるシーンにおいては大いに脱力させた。 --戦闘では攻撃魔法や回復魔法を駆使する。 --名前の由来はグリム兄弟の末弟から。 -デボル --村に住む双子の姉妹の片方で、村の噴水や酒場で歌を歌っている。 --少年のような口調をしており、活発な性格である。ただし、酒には弱く、ちょっとでも飲むと語尾に「ニャー」が付くなど可愛い言葉遣いになるらしいが、残念ながら作中では見ることはできない。 --彼女のいるフィールドでは、彼女の歌声が聞こえるようになっている。 --ちなみに、DODシリーズではデボルポポルという武器が存在していたが、本作では背信の刃という名称になって続投。 -ポポル --村に住む双子の姉妹の片方で、図書館の館長。 --才色兼備の上に優しい性格で、人々から厚い信頼を受けている。また、村長的な立場でもあり、他の村と手紙などでやり取りをしている。 --自分たち同様二人で生きているニーア兄妹をとても気にかけており、様々な情報を集めてくれる。 --デボルと同様美声の持ち主だが、極めて特殊な酒を飲まないと歌ってはくれない。さらに、酔い過ぎると暴れて店を壊すなどしてしまう。デボルの件を含めてニーアからこの話を聞いたシロは酒とは怖いものだという感想を漏らしている。 //-テュラン //--カイネに取り憑いているマモノ。 //--猟奇的な性格で、人間だろうとマモノだろうととにかく殺したいとカイネに力を貸している。カイネの魔力や再生力はこいつの力。 //--針振りきったようなハイテンションで悪意に満ちたセリフを吐きまくり、声だけながら強烈な個性を発揮している。外道ながら憎めないキャラである。 //チュランはだいぶネタバレ入ってるのでカット ***ストーリー -開発スタッフも公言している通り、ストーリーは「さらわれたヨナを救うために旅をし、魔王を倒す」という王道的なもの。 --王道だが「王道を通り越して陳腐」というような評価はされていない。むしろシナリオの魅せ方が上手いがために、王道さを微塵も感じさせない。 --サブクエストの「伝えたいこと」なども独特の世界観を上手く使ったエピソードであり、ユーザーからの評価は高い。 --また、「''台詞や文章を用いずにキャラクターの表情で語る''」という演出方法も見事なものである。 --実験兵器7号やカイネの強烈すぎる設定も、ストーリーに上手く組み込んでおり、しっかりとプレイヤーの評価を得ている。 -二周目 --一度ゲームをクリアすると、レベルや武器、クエストなどを引き継いでの二周目がプレイ可能。この二周目ではストーリーに変化が起こる。 --変化内容は「一周目では語られなかった描写が追加される」というもの。些細な追加要素だが、ユーザーにとっては''価値観が180°ひっくり返る''大きな変化である。ムービーシーンや戦闘中の会話も増えるので、間違ってスキップしないように。 --この二周目の描写が追加されたストーリーは恐ろしいほど評価が高く、数多くのプレイヤーを大号泣させた。ネタバレになるので深くは述べないが、機械の理・忠誠のケルベロスのエピソードは特に好評。以降の周回では''敵を倒したくない''と嘆くファンが後を絶たないほどである。 --この二周目をプレイして初めて、パッケージ裏の【''一人の為に全てを滅ぼす''】・PVの【''その戦いに正義を求めてはならない''】という一文の意味が理解できるようになっていくだろう。【忠誠のケルベロス】も然り。また、後述の設定資料集ではさらにこの言葉に拍車がかかる。 //さすがに全部ネタバレする必要も無いのでここのリージョンはカット -エンディングも、救いがないように見えてしっかりと救いがあり、最高のED曲も相まってユーザーを感動させた。 --''スタッフロール後にとんでもないどんでん返しがあり、その感動をいい意味でぶち壊すのだが''。 //「Dエンド」については下記にもあるし詳細なネタバレをする必要も無いのでカット ***BGM -BGMは、ストーリーと同等かそれ以上に、本作を名作たらしめる要素である。 -ゲームのBGMとしては類を見ない、ほぼ全てのBGMがボーカル曲となっており、''バック・グラウンド・ミュージック''ではなく単体の''ミュージック''としても聴き応えがある。ストーリーとの相乗効果も見事。 --特に「イニシエノウタ/デボル」「カイネ/救済」「エミール/犠牲」などは非常に評価が高い。また『[[サガフロンティア2]]』の浜渦氏のように、「一つの旋律を複数の曲に渡って多用する事で統一感を生み出す」という手法をとっており、同じメロディでも曲調の違いでシチュエーションを印象付けている。 --村で流れる「イニシエノウタ/デボル」は、普段はインストゥメンタルなのだが、村の中央または酒場に行くとボーカル曲に変化する。これは村の歌姫が歌っているからであり、この「普段はインスト曲だが近寄るとボーカル曲に変化する」という表現方法には多くのユーザーが驚かされた。また、曲自体も村の虚ろな雰囲気を上手く表現できている。 --真っ白で美しいスタッフロールの中で流れるED曲「Ashes of Dreams」も名曲であり、プレイヤーに涙を流させた。 --最終ボス戦で流れる「魔王」という曲は特にストーリーの展開にマッチする素晴しい曲で、「''様々なシーンやキャラの心境をたった一つの曲で演出する''」という神業を披露している。もちろんこの曲もボーカル入りであり、曲自体の評価も極めて高い。演出やストーリー自体の良さも相まって、ユーザーは半泣きで戦う羽目になった。 --Emi Evans(Emiko Rebecca Evans)女史の歌唱に陶酔するもよし、泣き笑いするもよし! ---- **その他の長所 -メインキャラの人気も然る事ながら、フィーア・国王・副官などサブキャラの人気もかなり高い。 --いずれのキャラクターもしっかりとした個性があって感情移入でき、ゲーム内で重要な役目を果たしている。 --DODで人気(?)を博した''狂気''も健在。とある兄弟の弟・終盤のとある女性の狂いっぷりはDODファンを歓喜させた。 --メインキャラ・サブキャラ問わず、声優さんの演技も非常に上手い。演出やストーリーの良さも相まってゲームを盛り上げてくれる。 -釣り・栽培・武器のカスタマイズ・クエストなどやり込み要素も豊富。 --栽培はあるクエストをこなすことで実施可能になり、野菜や穀物、花などを作ることが出来る。ストーリー進行には関係しないが、資金稼ぎやクエストクリアに必要だったりする。 --カスタマイズに使うアイテムの多くが出現率が低く、相当な時間を要するので注意。 --クエストに関しては、途中の選択肢によって最終的な展開が変化するものが存在している。クリアしたクエストは全て以降の周回に引き継がれるので、一度選択した結末は後味が悪かろうとロードしてやり直す以外は修正不可能である。 -PS3のXMBで確認できるプラチナトロフィーのコメントが、なんとDODの''あの台詞''である。スタッフの遊び心だろうか。 ---- **短所 -個性的なキャラクターは沢山いるのに、使用できるキャラクターはニーアしかいない。 --DODシリーズは主人公以外のキャラクターも使用できたので、「せっかく仲間が三人もいるのに勿体ない」と嘆かれた。 -PS3作品でありながら、お世辞にも綺麗なグラフィックとは言えない。PS2.5レベルである。 //-進行に影響するほどではないものの、ゲーム中に表示される字が読みづらい。漢字によっては何と書いてあるか判別不能のものもある。 //PS3発売当時の2006年なら兎も角、HDテレビが普及している今じゃアナログ使ってる方が悪い。 -ゲーム内のとあるシーンでプレイできるサウンドノベルはやや不評(ただし二周目冒頭のものは高評価)。 -最後のエンディングを見るためには''とある事''をしないといけない。最後の最後でこんな事をさせる辺り、流石キャビアと言ったところか。さらに、その後のイベントも念入りに作りこんでくれている(クレーム対策もばっちり)。 -プレイ中に随所に見られる伏線の大部分がゲーム内では放ったらかしにされる。謎が残ったままエンディングを迎えるので、煮え切らない思いを抱くプレイヤーは少なくない。 --公式設定資料集で伏線はほぼ全て回収されるが、最初からゲーム本編に入れるべき等、不満もある。 ---設定を全てゲーム内に入れるとソフ論に引っかかるから、規制されるから等の肯定的な意見もある。規制にかからない内容は入れておくべきとも言える。 ---また、この設定資料集ですら全く明かされていないこともある。 -死に技、と言うか死んでるシステムが若干多い。例を挙げるとネタプレイですら使い所の無い「壁蹴り」、敵の出現箇所に予め置いとくぐらいしか使い道の無い(それにしても使いづらい&ぶっちゃけ通常攻撃で十分な)「チャージ攻撃」等がそれにあたる。 --魔法にも一部不遇なチャージ技がある。 -『DOD』と比べて武器ごとの個性が薄まっており、単純な攻撃力で優劣が付きやすく、出番の無い武器が『DOD2』よりもさらに増えた。 --特に、青年期以降は、威力と攻撃範囲に優れた「大剣」、威力と突進力に優れた「槍」の一部の武器があれば事足りてしまうため、多くの武器、特に「片手剣」は不遇な位置に収まってしまう。 --とは言え、バランス自体が大味なので、趣味で使いたければ十分使えるレベルではあるが。 -採取や栽培などのモーションはやや冗長で、テンポが悪く感じる事も。 -「石の神殿」の使い回し回数が多い。前半で一回、後半でさらに二回も攻略する必要がある。マルチエンディングを全て見るためには後半を何度も周回する必要があるため、ここでダレやすい。 ---- **総評 -システム面ではそれなりであり、さほど高い評価はされなかったものの、ストーリー・キャラ・BGMの三点がそれを補って余りある高評価をされている。 -明らかに売れなさそうなゲームながら初週で6万以上も売り上げ、殆どの店が軒並み品切れ状態となり、スクエニがあまり出荷してないため在庫がない状態が続いた。 --そこから口コミで広まって10万以上も売り上げている辺り、本作が如何に高い評価を得ているかが見て取れるだろう。 --14~15万本という数字は今の時代完全新作のRPGとしては十分ヒットと呼ぶことができ、ゲシュタルト含め世界累計は39万本に達している。 ---- **関連・余談 -本作と同時期に発売したサウンドトラック、後日発売された公式設定資料集も高売り上げ高評価を得ている。興味があるなら買ってみてはどうだろうか。 --なお、設定資料集にはDODから本編までの出来事や、人物や事象の本編に描かれていない設定など、とても膨大な量の設定が事細かに解説されている。また、様々なサイドストーリーを描いたSSも数本掲載されている。 ---ちなみに、''これらの大半が非常にショッキングな内容であり''、読む場合は相当な覚悟が必要。また、制作者インタビューでも''笑いながらとんでもない話をしている''。やはりキャビアはキャビアだった。 --2011年4月27日にはドラマCD「ウシナワレタコトバトアオイソラ」が発売された。ゲームや資料集で描かれなかったストーリーであり、本編および付属のブックレットから新たな設定を知ることができる。 ---しかし''相変わらずショッキングなことになっており''、これを聴くのにもまた覚悟が必要。 ---本編は全体的に暗く重い話なのに対し、おまけシナリオの「私立レプリカント高等学校 体育祭編」はキャラ、世界観、ストーリーなどあらゆるものがぶっ飛んでいる爆笑モノのコメディになっている。 ---本編ではDODの''あの曲''が流れたり、''テュラン無双''だったり、おまけではゲームで見られなかったデボルポポル姉妹の酔った姿が見られたり、教頭が中の人繋がりのDOD2のあの人の台詞を言ったり、ファンにうれしい要素も多い。 ---そして、締めくくりはやはりDODの''あの台詞''である。もはや恒例か。 -スクエニ製カードゲーム『ロード オブ ヴァーミリオン Re:2』にも本作のキャラのゲスト出演が決定。出演するのはカイネと7号の2人。 -今作はDODシリーズで好評を博した「ウェポンストーリー」が収録されなかったため、残念がるユーザーが多かった。 --これはディレクターの横尾氏がウェポンストーリーの好評ぶりを知らなかった事、また元々ウェポンストーリーはボリュームアップのためのおまけのつもりで入れた要素だったため、あまり重要視されていなかった事が原因である。 --しかしそういった不満の声を受けてか、後に雑誌『電撃ゲームス』にて連載企画としてウェポンストーリーの執筆が開始され、またさらに後日発売された上記の公式設定資料集にも、雑誌収録分も含めた全ての武器のウェポンストーリーが掲載された。 ---中身も(狂気的な意味も含めて)ファン納得の出来に仕上がっており、好評。DODで人気の高かったあの武器も、まあいつも通りと言えばいつも通りの結末に仕上がっていたりもする。 ---DODのヒロインを模したあの武器もしっかり書かれているので、気になる人はぜひ確認を。こちらはこちらで、こっそり驚きの内容が記載されている。 //-詳細は不明だが、DOD3にDOD1,2の主人公&ドラゴンとともに、ニーアと白の書が何かしら関わってくるらしいことが発表された。 //そんな事発表されてなくね ---- *もう一つのニーア・【NieR Gestalt】 【にーあ げしゅたると】 |ジャンル|アクションRPG|&amazon(B003H9N2FG)| |対応機種|Xbox360|~| |発売元|スクウェア・エニックス|~| |開発元|キャビア|~| |発売日|2010年4月22日|~| |定価|7,800円|~| |備考|プラチナコレクション:2011年4月21日/3,990円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| -Xbox360での発売で、価格や発売日などは同じ。ちなみに国外ではゲシュタルトのみでレプリカントは発売されておらず、タイトルも『NieR』である。 --本来はPS3独占としてRepliCantのデザインで発売するはずだったのだが、上層部や海外スタッフが『このデザインでは海外では売れない』と反発、筋肉ムキムキのおっさんにデザインを変更。~ しかし元のデザインを残したいというスタッフの強い要望もあり、売上も考慮してRepliCant・Gestaltの2バージョンでのマルチタイトルという、今の形に落ち着いた。 --なお、主人公の変更に伴いヨナとの関係を「兄と妹」ではなく「父と娘」に変更している。また、国内版の音声は英語のみで、日本語字幕付きとなっている。 ---また、立場やキャラクター性の変化に伴って発言内容や言い回しにも多く変化がある。 ---ストーリーの本筋自体はどちらのバージョンでも共通。 -主人公と音声の変更により、一部の演出に違和感があったり、少年から青年への成長による演出の効果が失われている等、ユーザーからの評価は芳しくない。mk2でもレビュー数・点数ともに多く差がついてしまっている。 --特に&italic(){海外ユーザーの評価はかなり辛辣であり「レプリカントのデザインの方がよかった」}という声が後を絶たなかった。 --&u(){日本のゲームを好んでプレイする海外ユーザーは意外にも多い}。『零』『[[ペルソナ4]]』の高評価や『[[BIOHAZARD 5>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/1571.html]]』の低評価、FFシリーズの売り上げを見ても、如何に日本のゲームをプレイする海外ユーザーが多いかが伺えるだろう。 ---「洋ゲーっぽい和ゲー」を作るよりも「純粋な和ゲー」を作る方が国内でも国外でも評価をされる。スクエニを問わず、この事をしっかりと留意して頂きたいものである。 ---海外市場を狙いわざわざおっさんにしたのに関わらず、皮肉にも国内も海外もゲシュタルトは売上ランキングにすら載らず全く売れなかった。 --攻略本等での扱いもほぼレプリカント版がメインで、ゲシュタルト版は「ゲシュタルトのほうも内容は概ね同じです」といった注釈が加えられる程度にしか触れられないなど、公式での後の扱いも少々寂しい。 ---上記のSSやドラマCDなどのメディア展開も全てレプリカントの世界観・キャラクターの作品となっている。まぁ英語音声のドラマCDなんて日本で出されても困るが…。 #region(ストーリー的な話) --一番酷いのは、2部(レプにおける青年期)においてニーアは眼帯をしているのだが、その眼帯については''全くもって触れられない''。どういう経緯でああなったのかは推測するしかない。 ---''実の娘であるヨナにすら何があったのか聞かれない''。一応、ヨナ奪回のすぐ後「ある問題」が起こるため本当に聞くチャンスが無かったのだが。・・・それにしても、父親が変な眼帯してたらすぐ聞くものではないのだろうか。 #endregion -とはいえ、オヤジはオヤジらしい渋さを持っており、青年には無い魅力も持っているので一概に悪いとも言えない。実際、親父は親父でなかなかの人気がある。 --既婚故にそういう方面には妙に生々しいセリフを言ったりする。具体的には結婚する友人相手に「ご愁傷様」だの男の浮気調査の依頼中に「浮気も甲斐性」だの言い放つ。両方ともギャグで言っているが説得力がありすぎる。 --ストーリーの根幹にあるのが「ヨナ」を救うと言う動機付けが親父の方がしっくりきており、親馬鹿ぶりも悪くない。 --「大剣は親父のほうが似合う」といったような意見も割と多い。 --声優についても英語版も評価が高い。日本語版とはまた違う、白の書のとぼけた演技やニーアとの掛け合いも人気。 --また、台詞は字幕で修正が入っているのだが、英語版だとなぜか音声は無修正。''ガッ×ム''だの''アス×ール''だの''ファ×ク''だのと非常に素晴らしいカイネの罵倒が聞ける。物好きな方はどうぞ。 --と言うか字幕はレプリカントのものを微妙に変えて使い回してるだけで向こうの声優がやりたいほうだいやっているように見える。よくわかるのはカイネのとある罵倒シーン。ゲシュタルトだとOP最初のセリフになってたりする -最終的に、どちらが好みかは人によるかと思われる。 ---- //とりあえず完成させたが、後半は疲労からかなりgdgdになってしまった。すまないが加筆をお願いする。
''Wiki統合に伴い、ページが[[カタログ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/4198.html]]に移転しました。''

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: