「キングダム ハーツ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

キングダム ハーツ」(2013/12/03 (火) 09:53:49) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*キングダム ハーツ 【きんぐだむ はーつ】 |ジャンル|アクションRPG|&amazon(B00005V8XI) | |対応機種|プレイステーション2|~| |発売・開発元|スクウェア|~| |発売日|2002年3月28日|~| |定価|7,140円|~| |廉価版|アルティメットヒッツ&br()2005年9月8日/2,940円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[キングダム ハーツ シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/805.html]]''| #contents ---- **概要 -ディズニーとスクウェアのコラボレーションによるアクションRPG。 -発売前はスクウェアに他社の版権を使用したキャラクターゲームの制作経験がほとんど無い事やディズニーキャラとファイナルファンタジー(FF)キャラが共演するという想像もつかない内容、キャラクターデザイナーの野村哲也が初めてディレクターを務めることから賛否を呼んだ。 **評価点 -シリーズ通しての特徴である爽快感溢れるアクション。 --操作は非常に分かりやすく単純だが、油断するとあっさり味方が死に掛けるため常時気を抜けない戦闘が楽しめる。&br()それでいてアクションゲームが苦手な初心者にも受け入れられるようなちょうどいい難易度になっている。 -PS2初期の作品でありながらグラフィックも非常に良く作りこまれており、ディズニーアニメをそのまま3DCGにしたかのように豊かな動きをする。 -声優が非常に豪華。ほとんどがオリジナルのディズニー映画の吹き替えを担当した方々である。そのため、ディズニーアニメをそのまま動かすような感覚で楽しむことが出来る。もちろんオリジナルキャラも手は抜いていない。 -ストーリーは、ディズニーキャラと共演するという微笑ましさを感じる前情報からは想像も出来ないほど奥が深くシリアスでもあり、かつ軽く流していても分かりやすい内容になっている。 --ストーリーの内容は人の心の中にある光と闇を中心にしているのだが、その根底にあるものは友情であるということが露骨な描写を決して行わずに自然に体現されており、泣いたという人も決して少なくない。 --各ディズニーキャラのバックグラウンドも、全く違和感無く全部まとまりきっていることも評価が高い。 -宇多田ヒカルの歌う主題歌「光」も非常に人気が高い。 -下村陽子によるBGMも高評価。そのBGMの素晴らしさを存分に生かしている巧みな演出もストーリーを引き立てている。 -主人公のソラなど、本作のオリジナルキャラクターも人気が高い。 **賛否両論点 -一部微妙に構造が把握しにくいマップがある。 -ディズニーの顔であるミッキーマウスがエンディングにしか登場しない。しかも後ろ姿だけで、「ミッキー」という名前すら出てこない。 --後のシリーズでは登場回数が増え、ミッキーからは想像出来ない程の派手なアクションをする。 -FFキャラが出ているが、シナリオに絡むくらいで一切パーティには加入しない。 --ディズニーキャラでは出来難い役割をFFキャラがになうという形になっている((当初エアリスは『パラサイト・イヴ』のアヤの予定だったらしい。本作でエアリスを演じた坂本真綾はのちにアヤも演じる事になる))。ゆえに本作と原作では性格の異なるキャラもいる((例えばユフィは、原作のような厚かましさは無い。スコールも原作のように悩んだりせずソラ達に助言をする役割である))。 --ゲスト出演するFFキャラはVII・VIII・Xのキャラのみ。ディレクターが過去にデザインを担当したキャラに留まっている。 --続編にはファンの要望に答えてVI・IXのキャラが登場したものの、無理にゲスト出演させたような形となり、あまりいい結果は生まなかった。 -ドナルドやグーフィー等の仲間が大活躍してくれるのだが、余りにも強い感がある。無限に復活することやボス敵は基本的に主人公を追尾する仕様の影響もあり、主人公が本当に逃げ回るだけのチキンプレイをしていても、大抵のボスのHPを1まで(主人公が止めを刺さないと倒せない)減らしてくれる。 **不評点 -カメラワークが悪く3D酔いが起きやすい、人によっては相当に激しくプレイが困難になることも。 --カメラがキャラクターに寄っているのでその世界観に没頭し易い利点はあるのだが、視界が狭いので「突如画面の外から高速で現れた複数の雑魚敵のヒットアンドアウェイで袋叩きにされてゲームオーバー」ということも起こり易い ---ただし、これは立ち回りをかなり改善した上級者であれば慣れてしまって問題無い範疇ではある。 -操作性が若干悪く((大抵のアクションゲームではジャンプボタンの左側に攻撃ボタンがあるが、本作では異なる))、特に視点変更時が場合によってはちょっとイライラする。 --キャラクターの機動力が高くないため、大型ボス戦は少し突いてすぐ逃げるプレイに偏りがちになり、爽快感の点では微妙。 -隠し要素が非常に少ない。1周すればお腹いっぱいになってしまうような感じもやりこみ派にはちょっときついものがある。 --この点は後述の『ファイナル ミックス』において改善された。 -セーブポイントへ行かなければセーブどころか中断もできない。 -難易度が低い。 --序盤こそ苦戦する場面はあるが、ある程度進むとほとんど苦戦しなくなる。 -フィールドの壁の付近などでは、カメラの位置がソラに急接近して、視界の大部分がソラの姿で隠れてしまう場合がある。 --一部の場所以外はL1・R1ボタンを同時押しすればキャラの後ろに回り込む。この操作を使用すれば、ある程度3D酔いもしなくなるだろう。 -魔法の使い勝手が悪い。打撃に対して攻撃力が明らかに低いものが多く、MPの上限の都合もあって、気付けば回復魔法以外使わなくなっていたケースも多い。 **総評 -FFキャラとディズニーキャラが共演するという内容は発売前はとても想像もつかないような内容であったため、激しく賛否に分かれていた。 -しかしながら実際は爽快感満載でありながら奥の深いアクション、良質なBGMと主題歌、文句なしに豪華な声優陣、ディズニーらしさを生かしながらもディズニーという子供向けのイメージを離脱した奥の深いながらも分かりやすいストーリーも高く評価された。本作はシリーズ化され、現在でも人気のシリーズとなった。 -キャラクターゲームとしては異例のヒット作であり、まさに今作は文句なしでディズニーゲーム最高峰と断言していい作品であろう。ディズニーファンには絶対にお勧めできる作品と推すファンも多く、同時にこれまでただのキャラゲーとしか見られていなかったディズニーゲームは新作が発表されるたびコアゲーマーにも注目されるようになった。 -ただし、3D酔いが酷い人にとっては拷問となる可能性もあるのでそれだけは注意。 **余談 //COM関連はCOMの記事ができたのでそちらを参照。 -本作は権利に厳しいディズニーにとっても多くの例外が許された作品であり、その背景や苦心など詳しくは[[こちら>http://www.qentertainment.com/utsumi/2012/04/10.html]]からディズニー側のスタッフよって語られている。 -その権利に厳しいディズニーである為、本作を扱った同人誌は万が一のトラブルを避けるため印刷会社からはまず断られてしまう。KHオリジナルキャラもディズニーが権利を所有している。 ---- *キングダム ハーツ ファイナル ミックス 【きんぐだむ はーつ ふぁいなる みっくす】 ※オリジナルとの相違のみ記載する。 |発売日|2002年12月26日|&amazon(B00006L42L)| |定価|通常版:7,140円&br()プラチナリミテッド:9,240円|~| |廉価版|アルティメットヒッツ&br()2005年9月8日/2,940円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| -FFシリーズなどでいうインターナショナル版。音声は英語(日本語字幕)になり、いくつかの追加要素を加え、難易度も選択できるようになった。 --英語音声は本場のディズニー映画でキャスティングされた俳優を起用しており、非常に豪華となっている。ソラなど本作オリジナルキャラも有名な俳優を起用しており、洋画ファンにとっては驚きの俳優陣であろう。 -主題歌は「Simple and clean」。「光」と違い歌詞が英語になり、編曲も若干違う。 -追加要素は全体的に好評であり、年末商戦期に発売されたこともあって売り上げにも大きく貢献した。 --ただし、本作で追加された隠しボスであるFFVIIのセフィロスとの戦闘後に、同作のクラウドとセフィロスが一騎打ちするイベントが若干流れる。&br()これに対しては「物語・主人公とも全く絡まずに、勝手に二人だけで盛り上がっている」と当時一部では批判もあった。 ---ただ、クラウドの本編での活躍が少ないどころか全く無かったため、活躍が見たかったファンもいたことを注記しておく。でも相手がセフィロスではただの内輪ノリである。 ---これらは次作で強まってくる、本シリーズでのFFキャラクターの表現に対する批判の兆候とも取れる。 -カメラの向上 --キャラがカメラに近寄りすぎていると透過処理されるようになった。ただしカメラワークは相変わらず。 ---これによりフィールドの視認性は向上したが、ソラ以外のキャラや敵の飛び道具なども消えてしまうため、カメラの問題を完全には解消できていない。
''Wiki統合に伴い、ページが[[カタログ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/4015.html]]に移転しました。''

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: