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*新桃太郎伝説 【しんももたろうでんせつ】 |ジャンル|ロールプレイング|CENTER:&image(sinmomoden.jpg,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000068I1O/ksgmatome-22/ref=nosim,height=160)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=606&file=sinmomoden.jpg]]&br()[[裏を見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=606&file=sinmomodena.jpg]]| |対応機種|スーパーファミコン|~| |メディア|16MbitROMカートリッジ|~| |発売・開発元|ハドソン|~| |発売日|1993年12月24日|~| |定価|9,800円|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|3個(バッテリーバックアップ)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 ハドソンの看板シリーズである桃太郎伝説シリーズの一つ。&br()『桃太郎伝説II』のシナリオやゲーム性を練り直したリメイク作品でありながら、内容は大幅に変更され、完全な別ゲームになっている。 **評価点 ***シナリオ -何より今作を名作たらしめている理由は、そのシナリオにある。 --それまでの桃太郎伝説シリーズの持ち味だった牧歌的な雰囲気やギャグ要素が尽く廃された、これまでからは考えられないほど重くシリアスな展開が持ち味。昔話をモチーフにしているのは変わらないが、根底にあるのは「上座部仏教と大乗仏教の対立」である。これまでになかった登場人物の命が奪われる描写も存在する。 ---話の展開上、「鬼の支配(上座部仏教)」を「桃太郎たちが解放する(大乗仏教)」ことになっているが、もちろん現実の世界で上座部仏教が悪で、大乗仏教が正義であることを表しているわけではないことを言及しておく。 --特にその物語に華を添えるのが、リメイク前の『II』には居なかった悪役『カルラ』の存在。鬼族の王である伐折羅王 (『II』での地獄王に相当)の腰巾着であり、行く先々で桃太郎たちの前に現れて様々な嫌がらせを仕掛けたり、何かあるたびに伐折羅王に虚偽の報告をしていたりする、裏の主役とも言える存在である。 ---その所業はネタバレとなるため詳しい記述は避けるが、作中で今までのシリーズからは想像もできないような暴悪で残忍な悪行を幾度となく行い、桃太郎シリーズはおろかRPG史上でも屈指の外道悪役として今でも名を馳せている。 ---作中のある場所で語られる鬼族の世界観やカルラの生い立ちの中には((ただし、鬼族に対する偏見からくる台詞も多い。))そうならざるを得なかった事情もあるにはあり、プレイヤーに複雑な感情を抱かせた。開発日記いわく「悪いけど哀れな奴」とのこと。 ---『[[ファイナルファンタジーVI]]』のキャラクターであるケフカとは劇中での立ち位置など共通点が多い。なお、偶然とはいえゲームの発売時期もかなり近い。 --これまで、牧歌的な雰囲気でシリーズを他作品と差別化していたため、好意的に見ない層もいるにはいることは付記しておく。 ***システムなど RPGとして、以下のような意欲的なシステムが盛り込まれている。 ***&small(){『絶好調』} -フィールドを歩いていると一定確率でキャラクターが絶好調になり、戦闘中のステータスが大幅に上がるというシステム。 -一定時間で元に戻ってしまうが、上手くボス戦に持ち込むことができれば大幅に有利となる。ただしボス戦では恩恵が通常戦闘より小さくなるように設定されている。 -これは、後の桃太郎電鉄シリーズや、PS版桃太郎伝説にて復活することとなった。 ***&small(){『タクティカル・ウェザー・バトル』} -フィールドでの敵キャラとの戦闘には「天気」という概念がある。各キャラや一部の術に得意な天気&苦手な天気が割り振られており、天気によって戦況が変化するというもの。 -どの天気になるかは毎回ランダムだが、南国は日照りになりやすい、海では時化が発生するなどの特徴分けがなされている。 -現在の天気が得意である場合、毎ターン体力が回復する、ステータスが増加する、術の消費技量が半分になるといった効果が発生。苦手な天気の場合体力が自然減少したり、術の消費量が増加する。中には全く動けなくなったり、戦闘から逃げ出してしまうという極端な仲間も。術の威力も天気によって増加したり減少したりする。 --なお、天気は一部のアイテムなどで意図的に変化させることも可能。 ***&small(){『人気度』} -桃太郎が人々からどれくらい支持されているかを示す「人気度」というステータスがある。 -このステータスが高いと、店で割引をしてもらえる、利用できる施設が増えるなどの利点が生じる。逆に低いと店に高い値段を吹っ掛けられたり、お供が命令を聞かなくなってしまう。 -人気度は困っている人の手助けをする、ボスキャラをこらしめるなどで上昇し、敵の甘言に乗せられる、嘘をつく、仲間を戦闘不能にするなどで減少する。 -IIでも”桃太郎らしくない行動”に対するペナルティはあったが、本作は悪行に対するペナルティと善行に対するご褒美をより明確にしたものと言える。 ***個性的なキャラ -仲間キャラの総数は当時のRPGとしては破格の多さ。またキャラごとに癖や使い勝手も大きく異なるので、個性が大きく出ている。 -重要イベントの際に特定のキャラをつれていると、仲間や敵のセリフが変化するようになっており、パターンも豊富。 -また、フィールドを歩くときに仲間が好き勝手に歩く『アクティブ・ウォーキング』など、細かいところにも独自性が見られる。 -敵キャラもそれぞれ独自のトリッキーな技を使うものが多く、敵との戦闘では毎回細心の注意を払う必要がある。 -様々な伝承・民話や仏教用語に由来する敵が多数登場しており、雪女や海坊主のような著名どころから、うわんやいつまでのようなマイナーな妖怪まで敵の種類は実に幅広い。不喜、悪杖、はちずまびんなど変わった名前の敵は十六小地獄の名称に由来していたりする。 -「一体の敵に必ず一つ以上の特殊能力を」という意気込みで作られたため、ザコからボスに至るまで皆非常に個性的。そのぶん、ややゲームバランスが犠牲になっている部分もあるが……。 ***その他 -BGMは純和風。作曲はサザンオールスターズの関口和之が担当し、いずれも名曲揃いである。 --中でもボス戦、ダイダ王子戦、風神&雷神戦、そしてラスボス戦のBGMは特に評価が高い。 -妙なところへのこだわりよう、力の入れようも凄い。 --本作の題字『新桃太郎伝説』は今井凌雪氏(黒澤明監督の映画の題字を手がけたことでも有名な、本職の書家)にわざわざ依頼して書いてもらっている。 --桃太郎シリーズのお約束である女湯イベントなど、細々としたイベントやミニゲームにも力が入っている。 **問題点 -レスポンスが遅い。 --特にフィールド画面が顕著である。メニュー画面を開く、仲間同士でアイテムを交換するなどの動作でイライラするプレイヤーも多い。 -操作性が悪い。 --町中では歩行速度の調整ができるが、フィールドやダンジョンでは遅い速度でしか歩けないなど、微妙に不親切。町での移動速度を速くしていると、ダンジョンでのノロノロした歩みに苛立つことだろう。 --かと思えば、船に乗ったときの速度は勢い余って陸地に上陸してしまうほどの異常な速さ。狭い川に入った時などはとても操作しづらい。 -エンカウント率が非常に高い。 --その上雑魚敵も全体的に強く、ダンジョンでは常にギリギリの戦いを強いられる。 --ただし、こちらにも敵全体に会心の一撃を繰り出し敵をほぼ一掃出来るようになった鹿角の術など、対抗手段は決して少なくはない。また一度倒した敵と遭遇しなくなる「オニよけの術」「かくれみの」といったものもあり、こちらは逆に強力すぎるため一応のバランスはとれており、救済措置が全くないわけではない。 --また「しょうけら」「黄粉坊」という敵がおり、前者は此方の呪いを解いてくれる他、倒すと改心の証として味方1人のHPを回復してくれる。後者にいたっては逃げやすいが、&bold(){倒したキャラの体力と技を全回復}させてくれる。 ---wikiや攻略本によると、本作の実質の制作期間はわずか&bold(){4ヶ月}しかなかったとの事。バランスが厳しいのもこの為であり、どうあがいても難易度調整が間に合わなかった為、これらの敵を配置してしのいだらしい。 -物価が非常に高い。 --特に装備品の値段が際立っており、先の村へ到達するほど価格が容赦なく上がる。 //--かといって装備を整えないと戦闘が苦しくなるため、よほど手馴れていない限りプレイヤーは慢性的な金不足に陥る。 //このゲーム、キャラクターの素の能力値に比べて装備品が弱めだから、装備を整えなくても、そこまで困らない。 //---金太郎の村の屋台などの無限に金を稼げる場所もあるので、無理ゲーというわけではないのだが… --また物語後半で建造した自分の城を飛行させたり、海に潜らせる(どちらもクリアには必須)ために莫大な資金が必要になる。 ---さらに城に大砲をつけようとするとそれらを上回る金額を請求される。大砲はクリアに必須ではないが…。 -お供の活躍頻度の減少。 --キジ、イヌ、サルのお供たちはそれぞれ固有の特技を持っており、前作『II』では無制限に使用できたのだが、今回は特技一回につき、きび団子一つを消費するようになった。 --特に、その場で即エンカウントを引き起こす効果のあるイヌの「敵を呼ぶ」は『II』において経験値・資金稼ぎをする上で非常に重宝したのだが、今作では気軽には使えない。お金が増える後半でも、やはりアイテム欄を圧迫する&買い込む作業が面倒という点で変わりはない。 ---代わりに同じく敵を呼ぶ効果を持ち、何回使ってもなくならない「鬼の笛」というアイテムがあり、比較的簡単に入手できるのでこちらを推奨。 -役に立つ仲間と役に立たない仲間の落差が激しく、結果的にメンバーが固定されやすい。 --桃太郎、金太郎、浦島、夜叉姫((彼女は『桃太郎伝説II』時代はかなり強力なキャラだったが、『新』ではぶんしんの術が使えない、ステータスも低下しているなど弱体化が激しい。))の4人で組むのがストーリー的に妥当であるが、高能力+2回行動のえんま様、癖はあるがオリジナルの強力な術を使えるあしゅら、攻撃術のエキスパートである雷神、その雷神を強化できる風神などは、これらのメンバーを凌ぐほどの性能を持っている。 //夜叉姫ってギャグキャラ除いて最低の性能な気がするんだけど、スタメンに入れるか? //IIでは普通に4人目の仲間、新のシナリオ上でも銀次除いて4番目に加わるキャラだから普通にプレイしてたらわざわざ入れ替え無いと思う、あしゅらとかは最初低レベルだし。 //夜叉姫も「新」ではわざわざ1段からやり直すと言って1段からスタート。IIでは30段だったのに。 --しかし、天の邪鬼や雪だるま(どちらもランダム要素が多すぎて安定しない)、貧乏神や福の神(どちらもステータスが極めて低い)、寝太郎(ステータスは最強だがほとんど寝てばかり)、といちや(万能だが事あるごとに大金をせしめる)など使えない奴は本当に使えない。縛りプレイでもない限り、彼らを使うことはまずないだろう。 //--天の邪鬼と貧乏神のコンビは妙に波長が合っており、戦闘中に天の邪鬼が金をばら撒く攻撃を取ると貧乏神が拾い集める。また天の邪鬼が敵の金を盗むと貧乏神も加わって合体盗み攻撃を繰り出す…とやたら凝っている。 --一方、敵からの通常攻撃をほとんど受け付けないはらだし、鍵盤((画面に表示される鍵盤から任意の音を3回選択して攻撃する。間違うと何も起こらない。))のパターンさえ覚えてしまえば他のキャラでは使えない強力な効果を生み出すことができるましらの二人は、プレイ方法を練ると明らかなバランスブレイカーになってしまうほど強力。 -大江山の暗号やあしゅらの謎かけなど、ストーリー上避けて通れない謎解きの中に異常に難しいものがある。 --どちらも多少のヒントはもらえるが、はっきり言って子どもには難しすぎる。親や友達まで巻き込んで頭をひねった人間も多いことだろう。 #region(終盤の展開) -終盤になると世界が壊滅状態になり、一部の大陸を残して海に没してしまう。フィールド曲も陰鬱としたものに変わる。これまで訪れた場所にはもう戻れず、他には地獄と月しか行くことができなくなる。特に様々なミニゲームが集う希望の都まで行けなくなるのはなんともさびしい。 #endregion -一部レアアイテムの入手場所のヒントがゲーム中に存在しない。 --「四神の刀」という、ゲーム中のある場所に持っていくことで特典が得られる四振りの刀があるのだが、そのうち「朱雀の刀」以外の三本は地面に埋まっている上、その場所についてはゲーム中一切のヒントがない。攻略本などの情報なしでは、イヌの特技「ここほれ」を使って全てのマップをしらみつぶしに探索していくしかないのである。 --もちろんなくてもゲーム進行には全く影響がないのだが、よりによって4本のうち最強である「青龍の刀」は一度クリアすると二度と行けないダンジョンの中に埋まっており、取り逃すと取り返しがつかない。 -仲間ごとに設定されている「体重」の平均が48キロでないと通れないポイントがある。だが、ここがとんだ初見殺しになっている。 #region --上記の定番メンバーで挑むとすんなり通れるのだが、そこを通る際にイベントで風神によって仲間(その場のメンバーのみ)がバラバラな方向に飛ばされてしまう。 --特に回復担当として重要な浦島の再加入が非常に遅く、回復を浦島に任せっきりだったプレイヤーは辛い。 ---実は、この期間中にすでに仲間に入っているあしゅらが有能((あしゅらを加えた状態で平均を48キロにすることもできるが、彼もこのイベントにより飛ばされた場合の再加入は遅い。))で、回復系のまほろばの術は回復量が不安定だが期待値的にはこの時点で浦島が使える回復系の術の回復量を上回るうえに、攻撃役としても優秀。なので浦島はいなくてもそこまで問題が無いのだが、あしゅらは癖の強い術が多く、防御力が低い欠点があるため初見では強さに気づきにくい。 ---たくさん居る仲間キャラを色々使ってもらうための措置だと思われるが、上記の通り使えるキャラと使えないキャラの差が激しく、加入時は全員一律で一段(レベル1)のため、特定メンバーを集中的に育てていると文字通り1から育て直すことになってしまう。 #endregion -戦闘に敗北した時の仕様が従来シリーズから変更された。 --本作では、敗北するとセーブデータの選択画面まで戻される。つまり所持金やアイテム、段がセーブした時点まで戻される仕様になった。要は「敗北」=「ゲームオーバー」である。 --当時のRPGとしては決して珍しくない仕様ではあるが、本作は主人公が倒された時点で仲間が残っていても敗北になるという仕様(これは『II』と天外魔境シリーズでも同様だった)のため、敗北の機会は比較的多い。長時間セーブをしないまま進めていたらうっかり桃太郎がやられてしまって真っ青、といったことも。本作をプレイする場合、必ずこまめにセーブをすることをお奨めする。 ---従来のシリーズにおける敗北時の仕様は「所持金が半減して最後にセーブした地点まで戻されるが、イベント進行状況とアイテムと経験値は敗北時のものを引き継いで続行」(つまり、『ドラゴンクエスト』シリーズにおける全滅時の仕様と同じ)というものだった。 ---『ファイナルファンタジー』シリーズのように、イベント途中で仲間が増減する機会が多かった(特に本作ではボス戦の最中に加わる仲間もいる)ことやストーリー性重視の内容に変化したことも関係あるのかもしれない。 -「人気度」システムのバランスがやや不安定。 --人気度が減少する条件に、仲間の死亡や戦闘からの逃走といったものが含まれている。逆に上昇する条件は少ない上に、厳しかったり面倒なものが多い。 --そのため、基本戦闘では仲間を殺さず、逃げずに戦うことが求められる。しかし初見でそれを成し遂げるのは少々難しいので、どうしても人気度は下がりがちになる。 --一方で、面倒ささえ乗り切ればごくごく序盤で最高値の100にすることもできる。施設の利用料が安くなることもさることながら、ご褒美に貰えるアイテムが高額で売れたりするので、逆にバランスブレイカーになってしまう。 -一部の敵の能力がかなり厄介で、苦戦する場合も多い。 --雑魚敵では、序盤で味方が育ち切っていない時期に徒党を組み、痛恨の一撃を頻発してくる『馬鬼』、一番弱っているキャラに痛恨の一撃を放ってくるという『じゅむへんく』、きゅうりを持っていないとアイテムや所持金を全て盗んで逃げる『黒河童』、その他にも通常攻撃がほとんど効かない雑魚敵など。 --ボスでは、強力な術を連発し、メンバーを半壊させるボス『風神&雷神』、味方が一人になるまで問答無用で動きを封じてくるボス『じゃこつばばあ』、ラスボス級の体力に加え、強力な全体攻撃を容赦なく撃ってくる『三千世界』など。 --特に『風神&雷神』は3回戦うのだが、最後の3回戦目は''ゲーム中でも最大の山場と言われるほど難易度が高い''。 --その一方で弱いボスもいることはいるが、シナリオで一番盛り上がる部分のボスに限って弱いので、かえって萎えることも。 #region -まず、『酒呑童子』。前半の終わりごろに登場し、有能な四天王を配下に持つ大物として描かれているのだが……正直、酒を呷って連続攻撃してくる以外に特殊な攻撃をほとんどしてこないため、別段恐れる必要もない。 --むしろ、彼が桃太郎らの力量を測るために放った四天王達とは一対一で戦う上それぞれが厄介な能力を持っており、そっちの方が苦戦する始末。 -もっと酷いのが、『ダイダ王子』。彼はオープニングのイベント戦闘で、桃太郎の術を吸い取り、装備品を弾き飛ばし、完膚なきまでに叩きのめす。その後も、桃太郎の前に現れては幾度も刃を交えてこちらの実力を測ってくるうえ、鬼達との会話の中でもダイダ王子の強さを物語るセリフが多く、その強大さをプレイヤーに印象付ける。 --しかし、満を持しての最終決戦において彼は一切特殊行動を行わず、完全に単体物理攻撃一辺倒(しかも、その攻撃力も直前のダンジョンに出てくる雑魚敵以下)。こっちは4人パーティであるため、まず負けることはない。ここまで散々引っ張っておきながらこの弱さは一体何だ?と呆れるプレイヤーもいたはず。 --ストーリーの途中で少しだけ戦う彼の弟・アジャセ王子には桃太郎の最強の術である「鹿角の術」が効かないという特性があったのだが、彼にはこれも普通に通用してしまう。ある意味、本来武闘派ではない弟よりも弱いということになる。 --最後の戦闘では迷いのセリフを吐きながら戦うため、全力を出していないという説もあるが、なまじ戦闘前の前口上で「今こそ本気で戦おうぞ!」などと言ってしまっているため擁護し難い。 #endregion **総評 -多少の粗はあれど、和風RPGとしての完成度は高く、名作として誉れ高い作品。 -作者のさくまあきら曰く開発期間に追われていたらしく、いずれ完全版を作りたいとの言ではあるが、今日では桃太郎シリーズはほぼ完全に電鉄シリーズにシフトしており、伝説シリーズは長らく途絶えたままである。 --2012年3月1日付でハドソンがコナミデジタルエンタテイメントに吸収合併され、法人格を失うため、本作はおろか桃鉄シリーズを含めた桃太郎シリーズ自体が存亡の危機に立たされている。 ---そして2012年9月1日、本人のツイッターにて「これが最後の桃鉄」「もう桃太郎シリーズは作らない」という宣言をされてしまった。背景にはどうやらコナミスタッフとの軋轢があるようだ。 -偶然の一致であるが、本作の前後にハドソンが出した『[[天外魔境II>天外魔境II 卍MARU]]』、『[[大貝獣物語>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/580.html]]』もまた、トラウマ級の虐殺展開があることで知られている。 --なお『天外魔境II』において監督・脚本をした桝田省治は、桃太郎伝説シリーズの開発にも大きく関わっているため、一方はあながち無関係でもないとも考えられる。 -回復系の術を使用すると使用者の素早さに補正が入り、ターンの最初に回復できる可能性が高くなる仕様があり、これは後のハドソンの作品である「天外魔境ZERO」や「大貝獣物語」に受け継がれた。
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