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*ふぁみこんむかし話 遊遊記(前編・後編) 【ふぁみこんむかしばなし ゆうゆうき】 |ジャンル|アドベンチャー|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/518JH7EBc4L.SL170.jpg)|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/51ImdapoEuL.SL170.jpg)| |対応機種|ファミリーコンピュータ ディスクシステム|~|~| |発売元|任天堂|~|~| |開発元|パックスソフトニカ、任天堂情報開発部|~|~| |発売日|前編:1989年10月14日&br()後編:1989年11月14日|~|~| |定価|パッケージ版:各2,600円|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:[[ふぁみこん昔話シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1998.html]]| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ふぁみこんむかし話シリーズの第2弾。前作が桃太郎を始めとする日本の昔話の数々を題材にしていたのに対し、今作では日本でもなじみ深い中国の古典小説「西遊記」をベースにしている。~ コマンドやメッセージが縦書き、昔話をモチーフにしつつパロディ溢れるストーリーを展開するなどの特徴は前作を継承しつつ、ミニゲームの追加やシステム周りの改善などが施されている。~ 主人公は隕石から生まれた猿「ごくう」とヒロインの「ちゃお」。前作と同じように、プレイヤーが好きな名前をつけることが可能。その他「さんぞう」「はっかい」「ごじょう」と、西遊記でおなじみのメンバーが共に冒険する。 **ストーリー 昔々、今の中国に当たる東勝神州という大陸のある村に、女の子が住んでいました。~ ある夜、女の子の家の近くに隕石が落ち、中から1匹の猿が飛び出してきました。~ 両親を早くに失い天涯孤独のみであった女の子は、猿に名前をつけてかいがいしく世話をしますが~ かつて牛魔王と組み天界を荒らした罪により、猿はお釈迦様に連れ去られ、~ 五行山の牢屋に閉じ込められてしまいました。~ 猿と一緒に暮らすためには「光の小づち」と呼ばれる宝を手に入れ、猿のひねくれた性格を正さなくてはならない。~ そう聞かされたされた女の子は、猿を救うために独り旅に出るのでした。 そして数年後。世界が牛の化け物牛魔王の魔の手に脅かされるようになった頃、一人の僧侶がお経取りのために天竺へ旅に出ました。~ ひょんなことから、猿は僧侶、三蔵法師の弟子となり、お供として天竺へ旅立つ事になってしまいます。~ 果たして珍道中の行く末やいかに? **特徴 -謎解きの比重が前作に比べて抑えられており、謎解きよりも物語を読むことに重点が置かれている。 --前作では調べた際の反応のコメントや状況説明の描写は全て三人称視点のナレーションだったが、本作では、前作から引き続いて語り部として登場するキャラクター「いったいさん」自身がナレーションを務める個所もあり、昔話を語り聞かされているという雰囲気が前作よりも強まっている。 -「ひとかえる」で操作するキャラクターが最大で5人に増えた。 --このため、フラグ立ては前作以上に細かいが、難易度自体はそう高くはなく、一度に全員操作できる機会は少ない。 -敵との戦闘でアクション要素が加えられた(後に平成新鬼ヶ島で発展する) -西遊記をベースにしたコミカルな世界観 --西遊記の世界をベースにしつつ、シベリア、ハワイ、日本と舞台は広く、かつ現代的な描写が多い。ドリフターズの「飛べ!孫悟空」のような舞台喜劇風味の味付けがなされている。 --三蔵がスケベで女好きな生臭坊主だったり、彼の乗ってるものが馬でなくスクーターだったり、天竺へ取りにいくお経の内容が「一生楽して暮らす法」なる代物だったりと、パロディぶりがよりぶっとんでいる。 --このため、コミカルながらもシリアスで哀愁漂う物語であった「新鬼ヶ島」に比べ、全編に渡って陽的で明るい雰囲気に満ちている。それでいながら、ほろりとさせてくれるポイントはしっかり押さえている。 -BGMはエキサイトバイク、シムシティー、パイロットウィングスなどを手がけた岡素世。 --現代的かつコミカルな世界観に合わせて、西遊記ならではの中国風の曲からハワイアンな曲まで、幅広くユニークな楽曲が用意されており、こちらも評価が高い。 **長所 -難易度が前作よりも下がっている。 --謎解きの難易度が下がった他、理不尽な要因でゲームオーバーになる個所がなくなった。ゲームオーバー条件自体もほとんどが選択肢の回答ミスによるもので、選択肢自体もわかりやすいので回避が容易。これによりゲーム進行が前作に比べて格段に易しくなった。 -難易度が下げられた代わりにストーリー性が高まった。 --天竺へのお経取りの冒険を軸に、主人公ごくうの精神的な成長とヒロインとの恋愛がメインに描かれる他、サブキャラクターの掘り下げも深まり、シナリオ上に登場するサブキャラクターの数が増えたので物語により深みが増した。 --全11章とボリュームも満点。特に後編の終盤の盛り上がりとエンディングは必見である。 -ハズレのコマンドを選んだ際のメッセージやキャラクターの反応が、ユーモアやギャグに溢れておりおもしろい。 --ゲームを進めようと躍起になるのではなく、こうしたメッセージを楽しみながらゆっくりとプレイするのも一興であろう。 -前作と比べ、キャラクターなどの画面内のグラフィックがアニメーションで動く部分が多く、グラフィック面でのささやかな進化も見せている。 -前作のキャラクターがゲスト出演している。 -アクションによる敵との戦闘やクイズなどのミニゲームもあるが、難易度自体はそう難しくない。 -システム周りの改善点 --セーブに前編のディスクが必要なのは前作と同じだが、後編プレイ中にセーブした後は、電源さえ切らなければ再開するために後編をセットし直す必要がなくそのままプレイを続行できるので、煩わしさが軽減されている。 --また、メッセージウィンドウとコマンドウィンドウの開閉アニメーションが速くなり、処理速度も上がっている。 --一時セーブ機能の追加 ---「いったいさん」コマンドを選択することで、進行を一時的に保存する機能が追加された。これにより、ゲームオーバー時の再挑戦が容易に行えるようになった。 **短所 -歯ごたえのある難易度のアドベンチャーゲームを好む人にとってはぬるい。 -ストーリー展開がやや冗長。 -「ひとかえる」で切り替えられる人数が増えているので、まめな切り替えとコマンド総当りが必要。 -ディスクシステム実機でしか遊ぶ手段がない(権利関係の問題らしく、現在に至るまで他メディアへの移植・配信が一切ない) --このため知名度は前作よりも低め。 **総評 深みのあるストーリー、主役キャラからサブキャラクターまで血の通った温かみの感じられるエピソード、終盤の盛り上がりとエンディングの演出のすばらしさなど、難易度が引き下げられた代わりにストーリーと演出面が前作以上に大きくパワーアップしており、まさに「絵本のごときおもしろさ」を存分に味合わせてくれる。 アドベンチャーゲームというよりも、絵と音楽とテキストで読み進める電子紙芝居と捉えて、ゆっくりと楽しむのがよいだろう。また、前作の難点であったシステム周りの煩わしさも改善されている点は評価したい。 **余談 -本作のヒロイン、ちゃおは星のカービィシリーズにゲスト出演しており、一部本作のゲーム画像のパロディが挿入されているものも存在する。 -キャプテンレインボーにおけるひかりの「恋愛小説が好き」という設定のくだりは、もともとはちゃおの設定である。 -本作のBGM のいくつかをオーケストラアレンジにした「組曲 遊遊記」がリリースされた。既に廃盤であり、めったに見かけない。 -前述の通り、本作品は今に至るまで一切、移植・配信されていないが理由は不明。 --今作では、前作で前後編のシナリオを担当した菱田達也氏の他に、テレビドラマやアニメの脚本家として活動していたプロのライターをシナリオに起用していたため「権利関係の問題で移植できない」らしいというのがもっぱらの噂となっている。 --また、登場人物の一人の容姿をけなすシーンが表現規制に関わっているのではないかとも言われていたり、有名な歌謡曲の歌詞を引用している個所もあるのでそこで引っかかっている可能性があるのかもしれない。 -本作のCMは「天竺ツアー」と題し、飛行機やサングラスを着けた白塗り顔(!)の三蔵法師が登場したりと、実に奇抜かつ派手な印象の実写CM。 --肝心のゲーム内容がイマイチ伝わってこないが、その派手なヴィジュアルと「お釈迦様にはナイショだよ☆」というファミコンウォーズのCMソングのパロディフレーズを盛り込んだ珍妙なCMソングで多大なインパクトを振りまいた。当時のCMを見た者ならファミコンウォーズと共にこのフレーズが耳に残っているものも多いのではないだろうか。 -CM &youtube(http://www.youtube.com/watch?v=MQs8PSUs-7c) -CMソング Full #nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm11263374,350,250) ----
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