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*平成 新・鬼ヶ島(前編・後編)
【へいせい しんおにがしま(ぜんぺんこうへん)】
|ジャンル|アクションアドベンチャー|~|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|パックスソフトニカ&br()任天堂情報開発部|~|
|発売日|NP版:1997年12月1日(前編/後編)&br()ROM版1998年5月23日(前編/後編)|~|
|定価|NP版:書き換え価格 2,100円&br()ROM版:3,800円|~|
|配信|バーチャルコンソール:2010年5月25日(前編)、6月1日(後編)/各800Wiiポイント|~|
|備考|本編補完ストーリー&br()おまけで本編ほぼまるごと|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:[[ふぁみこん昔話シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1998.html]]|
**概要
SFC向けの衛星データ放送受信用周辺機器「サテラビュー」にて「サウンドリンクゲーム」として配信されていた「BS新鬼ヶ島」のリメイク版である。1997年にニンテンドウパワーで前編、後編を分けて配信された後、翌年に前編、後編を分けてROM単品のパッケージ販売がなされた。前作の主人公たちの前世とお供の3匹の動物たちの過去を明らかにした外伝ストーリーと、ディスク版の8章、9章をリメイクした鬼ヶ島での最終決戦の4つのエピソードからなる。
ちなみに、サウンドリンクゲームとはあらかじめ決められた1時間にゲームデータとラジオ音声を同時に配信し、制限時間内にゲームを進めた度合いや、稼いだスコアを競うといったもの。配信されるゲームは全て番組として扱われ、本ゲームにおいては、「りんごの巻」、「まつのすけの巻」、「おはなの巻」、鬼ヶ島での戦いを描く「決戦の巻」の全4話が配信された。
以下、解説の混乱を避けるため、SFC版を基準にして記述する。
**ディスク版からの変更点
-「ひとかえる」コマンドの廃止(BS版では制限時間内に謎解きする必要があったため、フラグ立ての複雑化を回避するためと思われる)
-ストーリーの進行上、クリア必須のミニゲームが全てのエピソードに用意されている。(主にアクション主体)
-選択肢の決定に制限時間が設けられる局面が存在する。
-グラフィックウィンドウ内のキャラクターを直接操作するシーンが多くアクション性が高まっている。
-物語を補足する一方で、ディスク版の設定と明らかな矛盾が生じている点が多い。
**長所
-前作のほのぼのとした雰囲気は損なわれていない。
-ミニゲームが多いが難易度はさほど高くない。
-いったいさんの語りで前作を未プレイの人にもフォローが入る。
-一定条件を満たした上でゲームを全て終わらせると、ROM版の前編、後編にディスク版の前編、後編が追加される。
--グラフィックの色味の違いやセリフの一部の修正、音源の変更に伴うBGMの編曲とステレオ化、幕間のデモの追加などの変更点を除き、テキストや演出周りに大きな変更はなし。
-1話3章で、各エピソードはさほど長くはないので、気軽にプレイできる。
**短所
-前作をプレイしていないとわかりにくい(ディスク版がおまけにあり、いったいさんが前作の説明もしてくれるが)
-前作の設定と矛盾する点が多い(特に、玉手箱が開けられてしまった理由が、やや納得しづらいものになっている)
-謎解きの合間のアクションや頭を使うミニゲームなどは気分転換にはなるが、後半になるとアクション一本やりになりがちなので単調。
-ディスク版の販売形態をまねてか、ROM版まで前編/後編に分けられて発売されている。
--ディスク版も収録されているとはいえ、内容自体はそうボリュームが大きいわけでもないのでややコストパフォーマンスは悪い。ただ片方だけでSFメモリカセットの最大容量、F*8(32Mbit)のうちF*6(24Mbit)を消費してしまうため仕方ないといえば仕方ないのだが・・
**その他
-「おはなの巻」の第2話における謎解きは、BS版とSFC版では異なるものになっている。
**総評
ディスク版のシナリオをいろいろ補足しつつ、整合性が取れてない点や明らかな設定の矛盾はあるが、昔話のほのぼのとした雰囲気を受け継ぎつつ、SFCならではのグラフィックと情緒豊かなBGMのアレンジ、アクションを取り入れた新たなゲーム性を構築した佳作。いずれかしかやったことのない人や両方やったことのない人は、ぜひ触れてみよう。
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