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*SILENT HILL 3 【さいれんとひるすりー】 |ジャンル|ホラーアドベンチャー|&amazon(B00006D2DP)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|コナミ|~| |開発元|コナミコンピュータエンタテインメント東京|~| |発売日|2003年7月3日|~| |定価|7,329円|~| |廉価版|コナミ ザ・ベスト:2004年7月1日/2,800円&br()コナミ殿堂セレクション:2005年6月9日/1,890円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:[[''サイレントヒルシリーズリンク''>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/525.html]]| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 サイレントヒルシリーズ第3作。前作『[[SILENT HILL 2]]』は独立した物語となっていたが、本作は1999年に発売された初代『[[SILENT HILL]]』の続編である。~ そのため、教団、遊園地など『1』をプレイした人には御馴染みの要素がたくさん登場する。 時系列的には『1』の17年後にあたり、『1』の主人公ハリーの娘であるヘザーが主人公を務める。本シリーズでは非常に珍しい、10代の女性主人公である。~ さらに、前作までは主人公達が不思議な力を持った街・サイレントヒルに向かうところから話が始まっていたが、本作では主人公がそこへ向かうのは物語中盤であり、''サイレントヒルではない場所も異世界化''している。~ ゲームシステムに関しては、「アイテムがあると主人公がそちらを向く」「アクション・謎解きのそれぞれの難易度を設定可能」など『2』から引き継がれたものも多い。~ シリーズを通しての武器、鉄パイプも健在である。また、本作も他シリーズ作品同様マルチエンディングではあるが、1周目は必ず正規エンディングとなる。 ---- **ストーリー ショッピングモールのなかでうたた寝してしまった少女・ヘザーは、真夜中の遊園地をさ迷うという奇妙な夢を見る。~ 家に帰ろうとした彼女の前に、恐ろしい世界へと変貌を遂げた現実が待ち構えていた。~ クローディアと名乗る女がヘザーの前に姿を現し、告げる。「本当のあなたを思い出して」~ 「''私に何を思い出せと言うの?''」 ---- **評価点 -ホラーゲーム屈指の恐怖演出 --ホラーゲームとしての最重要要素である「恐怖」を純粋に追求した結果、''シリーズ中最高の生理的嫌悪感・おぞましさを表現''することに成功した。特に裏世界における「赤い肉が蠢く壁(火傷のイメージを髣髴とさせる)」などに表れており、プレイヤーに恐怖を刻み込んだ。「やりすぎ」の声もあるほど。 -山岡晃氏のBGM --前作同様、音響に関しても気合が入っており、前述の「恐怖」を十分に盛り立てるだけでなく、シナリオ面を大きく印象付ける楽曲など、バリエーションも様々。鉄のぶつかり合う音とラジオのノイズが混ざったときの不快感と恐怖感は素晴らしい。 --メインテーマソングである『You're Not Here』も印象的なイントロが主人公の心情にマッチし、この作品を代表する曲である。 ---ちなみにこの名曲、''劇場版のエンドクレジット''でも使用されており、ファンを大歓喜させた。 --エンディングテーマは『1』のオープニングのボーカルバージョンである事にも注目。 -「恐怖」の中に内包された、切ないストーリー --主人公ヘザーがサイレントヒルに向かい戦うのは、父を思うがゆえ。また敵であるクローディアにも彼女なりの考えがある他、『1』の主人公ハリーの娘ヘザーへの思いも随所で知ることができ、物語に奥行きを与えている。 --恐怖に内包された形で散りばめられている本作のテーマである「親子愛」は、この作品の大きな魅力の一つである。 -アクションレベル --アクション・謎解きそれぞれ難易度が設定されており、さらに今作には「ビギナーモード」も搭載されている。アクションレベルEASYで3回ゲームオーバーになるとプレイ可能で、アクションが苦手なプレイヤーに対しても優しい造りとなっている。 --もちろんアクションが得意なプレイヤーにも対応しており、上級者向けの「アクションレベル Extreme」も搭載している。 -隠し要素 #region(ネタバレ注意) --隠し要素も多く、条件を満たすと使用できる武器や、『2』のデータがあると見られる特殊なイベントも存在する。 ---隠し武器はかの有名なライトセーバーや''主人公の目から放たれるビーム''などぶっとんだものも多い。 --コスチュームは20~30種類と豊富だが、シャツの柄が違うだけで服装自体はどれも同じ。 ---…なのだが、一つだけ特殊なコスチュームがある。なんとそれを着ると''ムービー付きで魔法少女に変身する''のである((ただし、魔法少女と呼んでいいのかどうかは微妙なデザインである。寧ろ恒例のエンディングを意識しているような…))。 ---しかも隠しコマンドを入力すると、登場人物の一人である探偵・ダグラスが''パンツ一丁でコートを羽織る変態''と化す。前述の魔法少女と組み合わせて観るシリアスなイベントシーンは爆笑必至だろう。 #endregion -マルチエンディングの中には定番のギャグエンディングも健在で、''その衝撃はシリーズでも筆頭''に挙げられることが多い。 #region(ネタバレ注意) --恒例のUFOエンディングの正式なタイトルは「Revenge(仕返し)エンド」。一体何が''仕返し''なのかは是非自分自身の目で確かめてほしい。 --''仕返し''だけで驚くことなかれ、その後に始まる「''サイレントヒルのうた''」からが本番である。 #endregion ---- **不評・賛否両論点 #region(重大なネタバレにつき注意) -''一作目の主人公・ハリーが物語中盤で死亡''してしまう。しかも''戦闘シーンもムービーもなく、出てきた時にはすでに死んでいる''。 --シリーズを通してのファンにとっては思い入れの強い初代主人公があっさりと死亡する、と言う展開は賛否両論。ハリーが死ぬことで主人公がサイレントヒルに向かうというシナリオになっているため、仕方の無いことではあるが…。 --ちなみにUFOエンディングではハリーは健在である。 #endregion -エンディングがあっさりし過ぎている。 --『2』のように余韻を残すこともなく、実に簡素な終わり方。そのためクリア後の達成感も薄い。 //そのためストーリー全体に深みが感じられず、 //↑人にもよるが、エンディングのためにストーリー全体を否定するかのような記述は言い過ぎじゃないかと思うのでCO。 -ストーリー的に『1』の続編に当たるため、『1』をプレイしていないとシナリオが解りにくい。 -本作ではショッピングモールや地下鉄といった様々な場所が舞台となるが、ストーリーにほとんど関わらず、別に無くてもいいような場所(ただの通過点)を進まされる場面が多い。 --まるでゲームとしてのボリュームを増やしたり舞台に多様性を持たせるためだけに作ったかのようであり、悪く言えばプレイ時間稼ぎとも捉えられる。 --シリーズ恒例の病院ステージもシナリオの本筋とはそれほど関係が無く、結果的には無駄骨に終わるので、シリーズ恒例だから申し訳程度にストーリーを付けて行かせただけ、という感じが強い。 -恐怖、嫌悪感を煽る演出としては最高レベルなのだが、霧と錆の寂々とした雰囲気が主な過去作とは異なり、どちらかというとスプラッター的なグロテスク感を強調した演出になっている。そのため過去作は平気でも今作は生理的に受け付けないという人もいる。 -中盤から強力な武器「日本刀」を入手できるが、少女が刀を持って化物を斬るという構図がいかにもゲーム的であり、恐怖感を萎えさせる。 --リアリティのある武器であるナイフや鉄パイプに比べるとなおさらである。もっとも、細かいことを言えばショットガンやサブマシンガンにも言えることではあるが。 -画面が暗く細部が見えにくい。人によってはそれが原因で酔いやすい。 -戦闘以外のシーンで即死する機会がそこそこ多い。初見殺しとも言えるので、セーブポイントが有れば必ずセーブするぐらいの気持ちで。 --特に地下鉄と遊園地は初見殺しと即死トラップの山である。また、後者のマップはゲーム難易度によっては理不尽なほどの凶悪なトラップが待ち構えている。 ---- **総評 恐怖演出を追求した作品としてはシリーズ内にとどまらず、ホラーゲーム屈指と言える。~ 前作『2』ほどではないとはいえ、シナリオ面もホラー要素に深みと切なさを持たせることに成功している。~ 衝撃的な隠し要素も含めて、多くのプレイヤーの印象に残る作品となった。ホラーゲームファンなら一度はプレイして頂きたい名作である。 ---- **その他 -海外ではPC(Windows)版もリリースされている。高解像度化に伴い、グラフィックがディテールアップしており、一部の壁の質感もPS2版とは異なっている。 -『ときめきメモリアル4』の隠しキャラ・大倉都子がかばんに付けている「うさぎさん」は本作に出てくる「ロビー君」をアレンジしたもの。~ スタッフに『サイレントヒル』シリーズのファンがいたため作品を越えて登場することになった。~ その「うさぎさん」は、都子が友好(ヤミ)状態になってからは他の女の子とのデートや下校時の声掛けの際に襲い掛かってきたりとやりたい放題である。 ----
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