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*ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~ 【う゛ぃーなすあんどぶれいぶす まじょとめがみとほろびのよげん】 |ジャンル|群像ドラマチックファンタジー|&amazon(B00006L42M)| |対応機種|プレイステーション2|~| |メディア|DVD-ROM 1枚|~| |発売・開発元|ナムコ|~| |発売日|2003年2月13日|~| |定価|7,140円|~| |プレイ人数|1人|~| |周辺機器|USBキーボード対応|~| |レーティング|CERO:全年齢対象|~| |備考|オンラインプレイは2004年2月13日に終了&br()PlayStation2 the Best:2006年3月2日/2,800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| #contents(fromhere) ---- **ストーリー 時はアクラル正暦999年。ウェル=バリウスの予言によればこの年、世にも禍々しき魔物が現れるという。~ かつて"神殺しのブラッド"の異名を持った不老の命を持つブラッドは、小さな鉱山街バルクウェイで"ゴーレム山賊団"団員たちとのささやかな共同生活を楽しんでいた。~ 街は、間もなく始まる1000年祭の準備に明け暮れていた。だが、平和な街に突然魔物があらわれる。ブラッドはどうにか魔物を撃破し、街は1000年祭へと突入するが…。~ 最後に戦ったドラゴンと、一人の魔騎士の尋常でない強さ。そして、街で何度かすれ違った謎の女の残した「魔物の恐怖は去ったわけじゃない。このままでは街が滅びますよ…そして…人類も…」という言葉。それらはブラッドの心に大きな闇となってのしかかる。 ブラッドの前に降り立つ白翼の精霊、女神アリア。アリアは、"大災厄"の予言は、本当に起こるのだという。そして、"それ"はもう始まったのだと。~ 女神アリアは預言書をブラッドに託す。~ ブラッドは旅立つ。それぞれの思いを持つ、仲間たちとともに。戦いはやがてアクラル大陸全土、いや、全ての世界を巻き込んだ過酷なものとなる。 ---- **概要 -2000年に発売された『7~モールモースの騎兵隊~』の戦闘システムなどの基本システムを継承した作品。 -プロデューサーは川島健太郎。 ---- **特徴・長所 -ゲーム内容は簡単に言えば「経営シミュレーション+詰め将棋戦闘」である。 ***戦闘システム「ローテーションバトル」 -縦3横4の枠内に最大7人までキャラを配置、ターン制で前・中・後の隊列を入れ替えて戦う、という独特のシステム。 -戦闘中にプレイヤーの取れる選択は、基本的に、現在の隊列を維持するか、隊列の順番を次に回すかの''二択のみ''。 --ゲームが進むと、戦闘から逃げたり、強力な招喚攻撃を使うという選択も可能になるが、どちらも使用機会は多くない。 -隊列を回すことで、HPを消耗した前列の仲間を後列に控えさせて回復したり、各キャラの補助行動を再使用可能にするといったことができる。 -敵味方の攻撃で与えられるダメージや行動パターン、行動順などはほぼ決まっている。多少のランダム性もあるが、何ターン目に誰が攻撃を受けて、敵のHPをどれくらい減らせるのかといった大体の展開は事前に予測できるようになっている。 --後々のターンまで見越して、どうやって被害を最小限に抑えるか、誰がとどめを刺すか…といったことを考え、理想的な戦闘の流れを組み立てるのは楽しい。 -敵にとどめを刺したキャラは、戦闘終了時にレベルが上がり、能力が上昇する。 -味方の位置関係や行動内容によって、付近の味方同士の好感度が上がっていく。 --味方の好感度が高まると、強力な招喚攻撃が使えるようになったり、結婚して子供が生まれるようになり、ゲームを有利に進められるようになる。 --好感度の上昇を重視した配置にするか、敵に勝つことを重視した配置にするか、という奥深さがある。 ***時間の流れ -ゲーム内で時間が流れておりその中で戦闘キャラも歳をとっていく。 --若いキャラは最初は弱くても歳を取るにつれて成長して強くなっていく。現役で強いキャラでも、歳を取れば年老いて弱くなる。((唯一の例外として主人公のブラッドは文字通りの「不老不死」であるため、加齢による能力の減衰が一切無い)) -どのキャラを騎士団に加えて、何年かけてどう育てるか、いつ退団させるかが、騎士団を強化維持する重大なポイントとなる。 -時間経過による仲間キャラの盛衰・世代交代の妙味やパーティメイキングの自由度など、『[[俺の屍を越えてゆけ>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/319.html]]』と通ずる面白さがある。 ***音楽と演出は高く評価されている。 -「騎士団での最古参の一人が、自分が隠居した時のために自分の役割を引き継げるよう新団員を鍛え上げ、その教えが何代も先にも伝わっていく」などのイベントも、プレイヤーと不老不死の主人公という設定のおかげで上手く感情移入できるように演出されている。 --中盤の悲劇を境に少しずつ変わっていく女神アリア、孫からブラッドに伝えられる亡き祖父の感謝、80年以上の時を越えて果たされる約束など、主人公が不老不死だからこそ出来るイベントは一つ一つが胸を打つ。 --特に物語終盤の主人公の演説など、クライマックスからエンディングまでの展開は、それまでの長い100年余りの闘いの記録と記憶が合わさり、強い達成感とさらなる感動を与えてくれる。さらにラストの伏線回収も見物。 -曲の中でも、『テイルズ オブ デスティニー2』における本作の販促ムービーの挿入曲であった「Waltz for Ariah」は根強い人気を誇る(一部ではこのムービーが本編。TOD2はオマケ、という声も)。 -しかし、音楽に関しては盗作疑惑があり、その関係でサウンドトラックが出せなかったらしい。 ***絵本のような雰囲気 -グラフィックは全体的に絵本のような暖かみがある。 -ストーリーの所々で、絵本の語りのようなナレーションが入る。エンディングまでプレイすれば、その真の意味が分かるはず。 ---- **短所・賛否両論点 ***ストーリー -演出や終盤のくだりは評価されているが、システムとストーリーの矛盾や中盤のストーリーの間延びで作業感が強くなる。この中盤の中だるみさえなければと惜しむ声が多い。 ***ゲームバランス -キャラ同士が結婚するとその2人の能力を受け継いだ子供が生まれるのだが、それがゲームのバランスブレイカーとなっている。回避方法は子供を作らないこと。 --しかし、子供はほぼ確実に親よりも強くなるが、やみくもに結婚させて子供を作っても短期間ですぐ衰退期に入ったり、編成をよく考えないと結婚させたいキャラとは違うキャラと結婚してしまったりする。 --さらに子供は誕生してから騎士団に入るまでは15年かかり、更にそこから成長期をある程度過ぎないと能力は上がらないため、子供を作って即戦力になるとはいかない。 ***セーブのタイミング次第ではハマリに陥ることがある。 -このゲームには「安全値」という値があり、これが2年連続でマイナス状態で祝福の日(元旦)を迎えるとゲームオーバーになるのだが、前年が大きくマイナス状態で残りの期間が短い時にセーブしてしまうと安全値を上げることが非常に難しくなってしまう。 -セーブは拠点でしかできず、魔物の出現はほぼランダムなので近場に魔物が出なければ安全値を稼ぐことすらおぼつかなくなる。さらに一度遠征に出たら、ある程度日数が立たないうちに戻るとペナルティとして安全値が下がってしまうので、短い日数で魔物出現→とりあえずセーブといったこともできない。 -回避方法は複数のセーブデータを取っておいたり、安全値がマイナスで祝福の日を過ぎた時はセーブしないようにするなど、対策はいくらでもあるが。 ---- **総評 -どうすれば騎士団は良くなるか、敵に勝てるかを考えて実行した事が結果として出てくるので面白い。 -音楽や演出の評価が非常に高い。 -新鮮で面白いシステムのRPGがやりたい人、『俺の屍を越えてゆけ』のようなゲームが好きな人などにお勧め。 ---- **余談 -ネットワークモード --オンラインで他の人と戦闘したり自分の育てたキャラをランキングに入れたりするネットワークモードがあったが、2004年2月13日をもって終了した。 -公式ホームページに、本編の番外編やその後などが書かれているピクチャーブックがある。 --ネタバレも含むのでクリア後に読むのが良い。 -本作のヒロインである女神アリアは典型的ともいえるツンデレなのだが、デレるまで''実に半世紀以上かかる''。おそらく全てのゲーム中でもっともデレるまで時間を要したヒロインだろう。 ---- **移植 -2011年1月20日に、新要素を追加したPSP移植版が発売された。 --発売後アンケートなどで寄せられた意見を元にシステムの改良などが行われている模様。 --本編クリア後に遊べるゲームモードにて、ゲストキャラクターとしてテイルズオブシリーズのキャラクターが参戦している。その数は''20人''にも及ぶ。 ---これがまだ2~3人ならゲストと言えるレベルであろうが、''流石に20人はゲストどころか乗っ取りに近いレベル''だとして、一部からは猛烈に批判されている。また、キャライラストも''新規ではなく既存の物の使いまわし''なので違和感が凄まじい。このゲームのイラストは大人のための絵本、とでも言う様なタッチ((オーディンスフィアやグリムグリモアのような、ヴァニラウェア系ゲームのイラストが近い))であるのに対し、テイルズキャラはアニメ塗り。正直、何故ゴーサインを出したのか理解に苦しむレベル。 ---これの影響か、PSP版の著作権表記においては『(C)2011 NBGI (C)藤島康介』と書かれている。(藤島氏はPS2版には関与していない) //具体的なキャラ名は上げ出すとキリがないので人数の話だけに絞って書いた。
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