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*キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲 【きゃっするう゛ぁにあ あかつきのめぬえっと】 |ジャンル|アクション|&amazon(B00008IDL4)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |メディア|64MbitROMカートリッジ|~| |発売元|コナミ|~| |開発元|コナミコンピュータエンタテインメント東京|~| |発売日|2003年5月8日|~| |定価|4800円|~| |セーブデータ|3個(バッテリーバックアップ)|~| |レーティング|CERO:全年齢対象|~| |備考|コナミ・ザ・ベスト版は2005年11月3日/2,625円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[悪魔城ドラキュラシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/511.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **ストーリー 2035年日本。この日、21世紀最大の天体イベント、皆既日食で人々は色めき立っていた。俺の名前は、来須蒼真。18歳、高校生だ。 俺の住む町には、白馬神社と呼ばれる古い神社がある。なんでも、日本神話と関係の深い神社らしい。この神社の一人娘、白馬弥那…。幼なじみでもあり、同級生でもある。 俺は彼女と天体イベントを楽しむため、神社に向かっていた。しかし、神社の境内へ続く階段はいつもより長く感じられ、何かに行く手を拒まれているかのようだった。鳥居をくぐり抜けたとき、俺の意識は急速に薄れていった…。 漆黒の太陽は混沌の闇をつなぎとめ、眠れる魂を呼び求める。まるで、無くした半身を求めるごとく… ---- **概要・特徴 -「月下の夜想曲」以降の探索型悪魔城ドラキュラの4作目、GBAの探索型悪魔城ドラキュラの3作目。通称「暁」「暁月」。 --探索型シリーズの特徴などの解説は[[シリーズ一覧>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/511.html#id_25fac4c7]]のページを参照。 -コナミ・ザ・ベストとして2005年11月3日に再販された。セーブ謀体がリチウム電池からFRAM(フラッシュメモリのような物)へと変わっているので、末永く保存したい方はこちらをお求めになるのがよろしかろう。 -世界観などの趣きがこれまでの悪魔城シリーズとは異なる。 --近未来(2035年)の日本を舞台としており、主人公やヒロインが日本人。既にドラキュラがほぼ完全に滅ぼされているなど。 #region(そして主人公が。ネタバレを含むので注意) -来須蒼真は滅んだドラキュラの転生体という設定。つまり生まれ変わったドラキュラが主人公ということになっている。 #endregion -「月下」同様、主人公は多種多様な武器を使用できる。 -前作からゲームシステムやバランスが大幅に改善され、本作にてシリーズの基礎が完成された。 --ゲームバランスの大味さを取り払うため、クリティカルヒットを削除、キック・スライディングの弱体化、アイテム1つ辺りの最大所持数は99個から9個へとなるなど、大幅な調整が加えられた。 --シリーズの伝統であったサブウェポンの廃止。ハートはMP回復アイテムとなり、ロウソクから出るアイテムもMPが満タンだと金が、MPが1でも減っていればハートが出るようになった。 --自分のレベルと敵のレベルの差によって取得経験値に補正が入るシステムの廃止。これによってさほど苦労せずにレベルを最大まで上げられるようになった。 --ワープルームは移動先を選択できるようになり、かなり快適になった。 -タクティカルソウルシステム --本作では主に敵モンスターを倒すことによって様々な「ソウル」を獲得でき、ソウルを装備・活用することによってゲームを有利に進めていける。 --一部の敵モンスターを除き、全ての敵は固有のソウルを持っているので、収集要素やバリエーションが豊富。 --獲得できるソウルにはバレットタイプ、ガーディアンタイプ、エンチャントタイプ、アビリティタイプの4種類がある。アビリティタイプ以外の3種類については、それぞれ同時に1つずつソウルを装備できる。 |アビリティタイプ(灰色)|従来の魔導器に相当するもので、取得した時点で自動的に何らかの効果や能力が得られる。&br()必要がなければ個別に発動をOFFにしておくこともできる。移動能力が向上するものが多い。| |バレットタイプ(赤色)|装備したソウルを上+Bボタンで発動させることができる。&br()レーザーや槍、ホネを投げるといった飛び道具が多く、&br()従来のシリーズでのサブウェポンに相当する。55種類存在する。| |ガーディアンタイプ(青色)|装備したソウルをRボタンを押すことによって発動させることができる。&br()押しっぱなしで発動するものと、トグル式に切り替えるものがある。&br()HPを回復させたり主人公の攻撃を補助したりする。24種類存在する。| |エンチャントタイプ(黄色)|装備するだけで常に効果を発揮する。&br()能力値が上昇するものが多い。35種類存在する。| --本作では、従来の探索型にも伝統的に存在した、サブウェポン及びハートの能力値の要素は廃されている(バレットソウル及びMPに統合された)。 ---ハートのアイテムは存在するが、これはMPを一定量回復する効果になっている。 --集めたソウルは通信ケーブルを使えば友達と交換することもできる。 -探索型には珍しく、直接の続編としてDSの「蒼月の十字架」がある。 ---- **評価点 -様々な武器やソウルの組み合わせにより、幅広い戦い方が可能。 --タクティカルソウルシステムは、「Circle of the Moon」のDSSや「白夜の協奏曲」のスペルフュージョンといった特殊能力に比べて、各ソウルの効果が分かりやすくカスタマイズが容易なので活用しやすい。 --ゲーム終盤で入手できるブラックパンサーのソウルを利用すれば高速移動が可能となり、かつてない疾走感が得られる。 -その他の探索・収集要素も豊富。 --ソウル全120個の収集はとてもやりがいがあり、1つ1つ効果が違うので集める楽しさがある。武器の種類も全59個と「月下」に匹敵する量である。 --前作では無くなった隠し部屋が復活した。また、クリアには関係の無い隠しエリアもあるので、探索も大いに楽しめる。 -シリーズ初のデータ引き継ぎプレイが可能。 --一部のソウルを除く、各ソウルや装備やアイテムを持ち越して新規ゲームを開始することができる。 --このとき敵が強化されたハードモードを遊ぶこともできる。中にはハードモードでしか入手できないアイテムもある。 -前作白夜はPSG音源主体だったが、今作はPCM音源主体となり、音質は多少上がった。また、掛け声などのボイスの量はかなり増えた。 --暗めの曲が多かった前作に比べ、アップテンポの曲が増えた。音楽面は評価が低かった白夜より向上している。 ---ただ、その一方でこもり気味だと評されることもある。ゲームとは関係ないがサントラではそれがより顕著となっている。 -演出やグラフィックも相変わらずレベルが高い。グラフィックはGBAのソフトの中でもかなりのレベルであろう。 -おなじみのクリア後のおまけ要素も多数存在。 --クリアタイムによってご褒美が貰えるボスラッシュ、「J」ことユリウス・ベルモンドで遊べるユリウスモード、サウンドモードなど。 ---ボスラッシュは本作からセーブデータが反映される物になっており、本編で回収したアイテムを利用していかにボスを瞬殺するパターンを組み立てられるかがアツい。 ---ユリウスモードは従来の主人公であるベルモンド一族を操作するモードで、悪魔城の主人公はベルモンドと思う古参プレイヤーは是非。 ---- **問題点 -タクティカルソウルシステムにやや難あり。 --ソウルの入手確率が全体的に低い。レアなものになると100体以上倒しても手に入らないことも。 ---ソウルの入手確率が上がるソウルイーターというアクセサリーがあるが、何と300000Gという脅威的値段のため、まず購入の資金稼ぎに苦労する。しかも装備しても実感できるほど入手確率は上がらない。 --基本的な収集方法が「入手できるまで倒し続ける」という単純な作業なため、とても面倒。 ---一応、ソウルをほとんど集めなくてもクリアは可能。グッドエンドには特定のソウルが必要だが、それらのソウルは出現率が高い。 --ソウルが出てくるときの演出が、敵がやられる演出に隠れて見えにくいことがある。また、出てくるときの効果音が無いため、解りにくい。さらに、倒した敵からソウルが飛び出してる間に画面を切り換えると、入手できなかったことになってしまう。収集作業を繰り返していると見落としやすい。 --使えるソウルと使えないソウルではっきりと分かれてしまっている。 --特定のソウルを装備しなければ進めない箇所がいくつかあり、ソウルの付け替えが面倒。 --ソウルの消費MPが全体的に高め。ハートや自動回復による回復量も少ないため、従来のサブウェポンほど気軽に使えない。 -ストーリーに問題がある。 --従来までの悪魔城ドラキュラシリーズらしくない。まるで別作品のようである。ストーリー自体は意欲的で斬新なのだが、ゲーム中のストーリー展開は唐突すぎる。 --ゲーム進行とストーリー展開があまり関係ない。城内を歩き回っている内に、勝手にサブキャラクターがストーリーを進めてしまっている。プレイヤーは常に受け身で、選択肢もなくキャラクターも生かしきれてない。 -表と裏の2つの悪魔城があった前作に比べると、流石にボリュームが下がっている。ボスの数も11に減り、その内の4体は後にザコ敵として再登場するため、インパクトが薄い。 -全体的なシステムの不親切さ。 --ダッシュがないため、非常にテンポが悪い。 ---バックステップは有るが、高速移動には使えない。また、操作が自身の向きに関わらずLボタンのため、人によってはうっかり敵に向かって背中から突っ込む事も。 ---終盤に差し掛かる前あたりで、高速移動できるソウルが手に入る。 --アイテムを売る際、装備中の武器防具も他のアイテムと一緒に普通に売れてしまう。特別な表示などは一切ない。 --ポーズメニューが何故かスタートボタンでは閉じられない。 ---メニューを閉じるボタンはBボタンのみ。ソウルや装備を付け替えたあとにすぐゲームに復帰することができない。 ---- **総評 GBAでの3作目にして高い完成度を誇る名作である。より万人向けとなり遊びやすくなった上、探索要素も豊富で楽しめる。 ---- **余談 -円舞曲はメヌエットではなかったりする。 ----
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